現在ライダー達が使えるカードは?
ブレイド ♠︎A、2、3、5、6、8、9
ハジメ ♥A〜10、Q
レンゲル ♣︎A〜7、9、10
ギャレン ♦︎A、2、3、5、6、8、9、J
覇瞳皇帝 ♥K ♠︎J
ヒヨリ ♦︎Q(ワイルド)
1
しばらくツバ競り合っていたレンゲルとタランチュラだったが、一同距離を取りお互いに技を繰り出した。
「はぁああ!!」
<SCREW ♣︎3 RUSH ♣︎4>
タランチュラが繰り出す風の刃をスクリュー回転するエネルギーで絡め取り打ち返す。
「もうすっかり♣︎のカードは使いこなしているようだ、ね!」
撃ち返された風を避けながら蜘蛛糸を放つ。
レンゲルを縛る様に放たれたが
<BLIZZERD ♣︎6>
身体から絶対の冷気を発して身体に巻きついた蜘蛛糸をパリパリにして簡単に砕いた。
「普通は防ぐなり避けるなり避けるなりするのが自然なんだがね。」
嶋は敵であるとは思わせない様な穏やかな口調で語りかける。
「そのよく回る口を閉じろ!」
<SMOG ♣︎9 STAB ♣︎2>
煙幕で姿を隠し、強化したラウザーで刺突を浴びせる。
しかし仮にもカテゴリーK。
その程度でやられる様ではアンデッド最強の一角などと呼ばれない。
ラウザーを片手で掴むと残った手でレンゲルの頭をアイアンクローする。
(今だ!)
その瞬間嶋は上級アンデッドの持つ洗脳能力を応用してキャルの記憶を読み取った。
(風よ、この記憶をブレイドの元に!)
風に包んだ記憶をランドソルに飛ばす。
その際アイアンクローを外されたレンゲルはすかさず反撃した。
ラウザーを蹴り上げ、腕を上げさせがら空きになった胴体に蹴りを叩き込む!
「トドメだ!」
<BITE ♣︎5 BLIZZERD ♣︎6 BLIZZERD CLASH!>
レンゲルの挟み蹴りがタランチュラの頭に炸裂する。
跪いたタランチュラのバックルが開いた。
「…………。」
「どうした?封印しないのか?」
レンゲルはプロパーブランクを持ったまま動かない。
「力が欲しいんだろ?
今まで自分を飾りとしか思ってなかった者達の鼻を明かしてやりたいんだまろ?」
人間態に戻り仲間ら立ち上がる。
もう一押しだ。
「大義名分ならあるぞ。
覇瞳皇帝の役に立ちたいんだろう?
認められたいんだろう?さあやれ!」
カードが投げつけられる。
嶋昇は満足そうに頷くとなんの抵抗もなく封印された。
2
「どうしたどうした!
もっともっと食らいついてこい!」
ところ変わって聖テレサ女学院。
5対1の圧倒的不利にも関わらず、
グレイブはブレイド達を相手にほぼ一方的に攻め立てていた。
(一体どんな原理だ?)
後方から支援に徹しているユニはひたすら疑問だった。
「ウェーイ!」
「とりゃあ!」
ブレイドの剣もチエルの打撃もあらゆる攻撃がグレイブに当たる直前に
まるで攻撃そのものが当たってはならないと思ってる様な動きで外れるのだ。
魔法は避けられない様だが簡単に剣で弾いている。
(ただでさえ間違いなく一流の剣士である上にデフォルトで物理無限回避…しかも)
グレイブの蹴りがコッコロを狙う。
回復要因をやられまいとクロエが盾になるが
「はぐっ!」
「な!わぁ!」
クロエに決まった蹴りは彼女を吹っ飛ばしてその先にいたコッコロをも巻き込んで倒した。
「
ボソリとこぼすブレイド。
ほう?とグレイブはブレイドを向き
「よく知ってるな。」
「散々辛酸舐めさせられた気がするんでね。」
「奇遇ね。私もその仮面の下の顔を思い出すと古傷が疼く。」
<MIGHTY ⊕>
<SLASH ♠︎2 MACH ♠︎9>
高速の剣戟の応酬が始まった。
必中クリティカルのグレイブにブレイドは高速の強刃で答える。
「は、ははははは!
そんなに前に出て戦う様には見えないけどやるじゃないか!
もっともっと楽しめそうだ!」
「こんの、バトルジャンキーが!」
喋りながらも一切刃は止まらない。
「大丈夫かいエルフちゃんズ。」
「変な括りにしないでくださいユニ先輩。
あと全然だいじょばない。
喋んのやっとなぐらい怠いし、
こっちのチビは気絶して動かないし。」
気絶で済んでるなら儲け物だろう。
と、言って改めてブレイド達を観察するユニ。
「ふむ、クロエ君が動けるならあそこに突っ込ませて確かめるが流石にそうはいくまい。」
「この状況で洒落にならない洒落やめてくれません?」
遂に防御を崩されたブレイドが切り上げられてこちらに飛んで来た。
グレイブもゆっくり近づいて来る。
「大丈夫かい?」
「まだ、戦える!」
「しかし相手の種仕掛けが分からん以上下手に仕掛けられんな。
チエル君も戦術的一時退却を選んだ様だし。」
「いやそれどっか隠れてブルってるだけじゃん。」
クロエの突っ込みをスルーして考え込むユニ。
「しかし考えれば考える程謎だな。」
「奴の能力か?
必中クリティカルと物理無限回避以外に何があるんだよ?」
「それで間違いはない。だからこそだ。
物理限定とはいえ
このテレ女1の賢者である僕を持ってしてもまだまだ攻略予定の…」
「それだ!」
ブレイドは指を鳴らすとユニの手を取り
「ありがとう!アンタ天才だ!」
コッコロには黙ってて!
と叫ぶとブレイドはラウザーを逆手に持ち駆け出した。
まずギリギリまで接近してグレイブの左手を掴む。
これは成功。グレイブも何がするより早く武器を振り下ろすつもりらしく抵抗しない。
(ここからが、賭けだ!)
ブレイドは掴んだ左手にラウザーを握らせると、
ラウザーの刃が当たる様に腕を引っ張った!
「はぁ!?」
「なんと!」
「マジか…」
「なぁ!?こ、これはぁあぁあ!!」
激しく火花を散らしながら後退り動かなくなるグレイブ。
「ちょっと考えれば乱数聖域って名前からも予想出来た。
お前の手品の種は、ずばり確率操作。
しかもマニュアル無しのフルオート。
回避率の調整と必中率の調整が絶対に噛み合わない状態を作ってしまえば!
メビウスの輪っかのゴールを探すみたいにお前は確率計算から抜け出せない!」
グレイブ破れたり!
高らかに宣言したブレイドはユニの方を振り返る。
「ユニ先輩!決めてくれ!」
「ん?…ふ、ふぉおおーーー!!
な、なんだ?ヒーロー君から応援された瞬間身体中に力が漲ってきた!
これは、これはすごい!
よーし、ユニ博士!
駆け出したユニはグレイブにゼロ距離まで接敵する。
「バックルを狙え!」
「よし来た!いっけぇえーーー!」
特大の魔法が爆ぜる。
盛大に吹っ飛んだグレイブは変身解除されながら受け身も取れずに地面に叩きつけられた。
クリスティーナはなんとか首を上げ、地面に落ちた大破し、黒い煙を上げるグレイブバックルを見ながら敗北を悟った。
ブレイドがラウザーを回収して歩み寄って来る。
「敗軍の将を見下しに来たかい?」
「お前を封印する。」
「封印?何を馬鹿な。私はアンデッドじゃ…」
「じゃあそのバックルはなんだよ?」
首をもう少し上げてみる。
言われた通りクリスティーナの腰には金色のウロボロスを象ったバックルと、先程自分で切らされた形のいい太腿からは緑色の血が止めどなく流れていた。
「は、はぁ?こんな、こんな事が!
馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!
私の、私の体に何をした!マナ!」
慟哭するクリスティーナにブレイドはプロパーブランクを投げつける。
彼女の身体の、ちょうど半分だけが封印された。
「え?」
残った半分はしばらく痙攣していたが、やがて力を失い動かなくなる。
「な、なんだこれ?」
「人形よ。」
声のする方を振り向く。
そこに居たのはかなりの長身の狐の獣人だ。
よく手入れされた銀髪がサラサラと風になびく美しい女。
いい意味で実年齢より上に見られそうな感じの。
しかしブレイドはそいつに対して恐怖に近い感情を抱いた。
(アンデッド…けど、違う。
こいつは他のアンデッドなんかとは違う!)
これ程に対峙した相手を大きく感じたのはかつて一度、ハジメに殺意を向けられた時以来だ。
「一応、始めましてと言うべきね。
坂井直人、いえ。今は仮面ライダーブレイドか。
私はユースティアナ・フォン・アストライア。
このアストルムの王女にして、七冠の1人、覇瞳皇帝よ。」
3
時を戻し、ランドソルの大通り。
タチハラことジュンは意味もなく歩いていた。
(私は何をやってるのだろう?)
尻尾振る相手間違えてるような頭悪い駄犬。
ハジメに言われた台詞が本当に頭から離れない。
「なんなんだ、一体。」
あれからというものギャレンに変身しても身体が重く思う様に動かなくなる。
(私が、迷っているからか?)
そんな風に考えながら歩いていると
「いや!返して!返して!」
「ママ!ママぁ!」
頭上から声がした。
見上げると子供を捕まえた鳥の怪物が子供を連れ落とそうとしていた。
「変身!」
<TURN UP ♦︎A>
考えるより身体が動いた。
鳥の怪物が落とした子供をジャンプしてキャッチするギャレン。
「大丈夫?走れるなら逃げて。」
子供が頷いたのを確認するとギャレンはラウザーを構える。
<SCOPE ♦︎8>
変則射撃で撃ち落とした。
なんとか受け身を取り立ち上がったそいつは紫の身体を金のプレートアーマーに皮の鎧で包んだ鳥の頭骨の仮面の怪人、ペッカーアンデッドだった。
「来い!」
しかしペッカーアンデッドは誘いには応じずさっさと風を起こして撤退しようとする。
「ぐ、待て!」
「させません!ヒヨリちゃん!」
「よし来た!」
アンデッドが飛び去ろうとした方向、
ヒヨリを踏み台にしたペコリーヌが勢いよく飛び上がり
「フォールスラッシュ!」
斬撃を与えてはたき落とした。
「タチハラさーん!」
ムギューとペコリーヌが抱きついて来た。
「や、やめろ!……なんの、つもりだ。」
「嬉しいんです。タチハラさんが無事で。」
「……ブレイドから、聞いたんだな。」
「はい。まずはあのアンデッドをやっつけましょう!」
ヒヨリが相手にしているペッカーにかかっていくペコリーヌ。
(何故君はそんなにも迷わない?
私には、無理だ。今も迷ってる。
陛下に忠を尽くすつもりならここで彼女らを撃つべきだ。
だが、したくない。
それは潜入捜査を超えた感情だ。)
私はいいのか?
自問自答を繰り返してもキリがない。
(なら、私がすべきことは!)
ギャレンは駆け出すとペッカーアンデッドに右ストレートを叩き込んだ。
「タチハラさん!」
「私は君達に許されない事をした。
でも、他ならぬ美食殿の皆が手を差し伸べてくれるなら共に戦いたい。」
「もちろんオッケーです!
サクッとやっつけて帰ってご飯にしましょう!」
「タチハラさん、これ。」
ヒヨリがカードを渡す。
それは今朝ブレイドに渡されたアブソーブサーペントのカード。
(カテゴリーQ!
これを、アブゾーバーにつかえば…)
<ABSORB QUEEN!>
瞬間、タチハラの頭をなぞる様に細切れの記憶が、忘れてた記憶が想起される。
「………私はとんだ不忠者だな。」
「タチハラさん?」
「お下がり下さい。こいつの相手は私が。」
「タチハラさんまさか!?」
「変身!」
<FUSION JACK!>
(bgm 覚醒)
金色の光にギャレンは包まれた。
胸にピーコックアンデッドの紋章が浮かび、
それに合わせてアーマーは金色に変色。
同時に背中に6枚のマント状のオリハルコンウイングが出現。
「ギャレンが進化した!」
「これが、ジャックフォーム!」
ラウザーの先端にディアマンエッジ、刃が装備されより高度な近接戦も可能になった。
「カッコいいです!ヤバイですね☆」
オリハルコンウイングを広げて飛翔したギャレンはペッカーを追い抜きながらカードをラウズ。
<DROP ♦︎5 FIRE ♦︎6>
右足の爪先に炎のエネルギーが集まる。
キックのポーズをとり一気に急降下した!
<BURNING SMASH!>
「████▅▅▅▃▃!!」
貫く様なキックに地面に叩きつけられたペッカーは火柱をあげて大の字に倒れた。
「……ふ!」
投げつけられたプロパーブランクにアンデッドが封印される。
プライムベスタに変わって手元に戻った。
「タチハラさーん!やりましたね!」
ペコリーヌとヒヨリがかけて来た。
ギャレンは変身を解除して、ペコリーヌの前に跪き手を取って甲にキスをした。
「タチハラ、さん?」
「タチハラとお呼びください。
これより私は真の忠誠を示すべく、不届き者を討ち取ってご覧に入れましょう。」
そう言ってタチハラはレッドランバスを呼び出すと王宮の方に向けて走り去った。
「タチハラさん!待って下さい!」
「ぺ、ペコさん。私イマイチ状況が読めないんだけど…」
「ヒヨリちゃん、あなたはタチハラさんを追いかけて下さい。
私はブレイド君達に知らせにテレサ女学院に行ってきます!」
「ま、まってなんで?」
「このままだと、タチハラさんが殺されちゃいます!」
コッコロ「コッコロと!」
ユイ「ユイの!」
2人「アンデッドサーチャー!」
コッコロ「今回紹介するのはこちら!」
<EVOLUTION ♣︎K>
ユイ「♣︎のカテゴリーK、
タランチュラアンデッドです!」
コッコロ「仮面ライダーブレイド26〜28、42話、劇場版に登場したタランチュラのアンデッドです。」
ユイ「風を操る能力とが蜘蛛糸武器で、原作では仮面ライダーレンゲル、ランスに封印されました。」
コッコロ「今作ではあえてレンゲルに倒されキャル様に封印されましたね。」
ユイ「次回もお楽しみに!」