仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ   作:伊勢村誠三

35 / 56
カウント・ザ・ラウズカード
現在ライダーが使えるカードは?

ブレイド  ♠︎A、2、3、5~9、Q
ハジメ   ♥A〜10、Q ♦J、Q
レンゲル  ♣︎A〜7、9、10
ペコリーヌ ♦︎A〜9
覇瞳皇帝  ♥K ♠︎J ♦︎K ♣︎K ⊕A


♣︎9

1

ボアアンデッドは流石に数の不利を悟って逃げようとした。

ここまで生き残ってるだけあって警戒心も強いアンデッドなのだろう。

しかし

 

「はぁ!」

 

それで逃げれるわけではない。

背中に受けた斬撃を感じて立ち上がりながら振り向く。

 

「ブレイド君!」

 

そこに居たのは立ち上がったブレイドだった。

ラウザーを引き抜き、剣先をまっすぐボアアンデッドに向ける。

 

「違う……」

 

「え?」

 

「あんなの、あの人じゃない。」

 

魔族の少女がぼそりと呟く。

次の瞬間ブレイドがボアアンデッドに斬りかかった。

 

<SLASH♠2 BEAT♠3>

 

連続斬りで隙を作り拳を叩き込む!

吹っ飛んだ先の木に叩きつけられた。

気を根元から倒してなおボアアンデッドは転がっていく。

 

<MAGNET ♠8>

 

磁力を操り地面を削るほど押し付けながら引きずり戻した。

それだけでもかなりのダメージのはずだが、ボアも最後の意地を見せる。

自力で磁界を脱出し突進攻撃を仕掛けるが

 

<METAL ♠7>

 

新たに手に入れたメタルのカードで全身を金属化させて簡単に防いだ。

 

「あんなカードいつの間に?」

 

ぺコリーヌが驚いてる間にブレイドは大手をかける。

 

<KICK♠5 THUNDER♠6 MACH♠9 LIGHTNING SONIC!>

 

その場で飛び上がったブレイドは空中で加速。

雷をこめたキックが抵抗する力を失ったボアに止めを刺した。

炎をあげながら崩れ落ちる、バックルが開く。

 

ブレイドはプロパーブランクを投げた。

アンデッドの身体はグリーンの光になってカードに吸収、封印されプライムベスタに変わると手元に戻った。

 

「これで、スート♠はあと二体…。」

 

ブレイドはラウザーにカードを戻すと変身を解除した。

 

「あの!貴方が、仮面ライダーブレイドですか?」

 

そこに先ほどぺコリーヌにアンデッドハンターを名乗った男が近づいて来た。

 

「まさか女性の方とは思いませんでした。

俺はアンデッドハンターのシンメイといいます。

図々しお願いだとは分かってるんですが、

俺たちに協力してもらえませんか?」

 

 

 

「たいへん!たいへんだぁあー!」

 

「ししょう!ししょうぶじ!?」

 

昼、丁度ハジメが店長に訳を話してクロエ、ユニ、ヒヨリを休ませてもらった時、ミミ、ミソギ、キョウカの三人がやって来た。

 

「まさかここにいないんだとしたらししょうは……」

 

「「ししょうは?」」

 

「きっといまごろ、『うちくびごくもん』……」

 

「「そ、そんなぁ!」」

 

「いや勝手に殺すな。」

 

店の中とは言え騒ぎ倒すリトルリリカルの面々に若干呆れつつも自分の可愛い弟子に被害が及んでいないことにハジメは安どした。

 

「よかったししょう!」

 

「生きてた!」

 

「ししょうだいじょうぶなんですか?」

 

「やむなくシャドーチェイサーを置いてきたのと、

一緒にいた仲間の半分と音信不通なこと以外は。

それよりずいぶん慌てて入って来たけど何かあったのか?」

 

「これ見て!」

 

そう言ってキョウカに差し出された紙にはブレイド、ぺコリーヌ、コッコロにハジメの人相書きと共に『聖テレサ女学院襲撃犯 指名手配』と書かれている。

 

「何々?『捕まえた者には一人につき銀貨500枚。

情報だけでも銅貨100枚。連れ去ったと思われる聖テレサ女学院の生徒を救出した者には金貨1000枚』だぁ?ふざけやがってあのネカマ野郎。」

 

手配書をくしゃくしゃに丸めるとハジメは吐き捨てた。

 

「ししょう、ネカマやろうって?」

 

「俺と俺の仲間を嵌めようとしている偽女王さ。」

 

「ししょう、かてるよね?」

 

「あったりまえだろ?俺を誰だと思ってる?

ランドソル最後にして最強のライダーカリスにしてこれから伝説として名を刻むギルドリトルリリカルの師匠だぞ?負ける訳ない。」

 

そう自信満々に言うとだよね!と三人はぱっ!と笑顔になった。

 

「……リトルリリカル。今からお前たちに任務を与える。」

 

「にんむ?」

 

「ああ。俺は手配書のせいでしばらく身動き取れない。

だからサレンディア救護院に行って情報を集めて来てほしい。

そこの責任者のサレンってやつにだけだ。

話すときは俺の名前だせば大丈夫だから。

引き受けてくれるか?」

 

「もちろん!」

 

「悪い奴らをやっちけるのがリトルリリカル!」

 

「いってきます。」

 

「おう、気を付けろよ。」

 

三人を見送るとハジメは奧に引っ込んだ。

 

(取り合えず俺も変装ぐらいしないとな。)

 

試しに大分長めだった髪を単発ぐらいに切って、

その時に切った方の髪を集めて付け髭にする。

それからたい焼き名人アルティメットフォームのメットのバイザーを外側から見えない素材にに交換した。

 

「これで店にも立てるし、

ぱっと見じゃ分かんないぐらいになったか。」

 

「その髭はあまり受けは良くなさそうだね。」

 

「あ?」

 

立ち上がるとテレサ女学院の制服のヒューマン、ユニが降りて来ていた。

 

「目覚めは良さそうだな。」

 

「まあ、生きてると分かったからね。」

 

不思議でしょうがないが。

と、肩を竦めるユニ。そりゃそうだろう。

アレがどんな物かはどんなに魔法に疎くてもわかる。

喰らえば肉片ひとつ残らない。

 

「さらに良い情報が一つあるぞ。

あの女狐、覇瞳皇帝は2度とあの攻撃を使えない。」

 

「それは地理的な意味かい?

それてもエネルギーの貯金的な意味かい?」

 

「後者。多分あそこで俺たちを撃滅するつもりでやった筈だからあそこに居なかったメンツを殺る分しか余力は無かったはずだ。

それに助かったとしても俺らを下手に動けなくするだけなら幾らでもやりようは有る。」

 

「そして僕達が助かったとしても、

その覇瞳皇帝とやらは別の目的を果たせていると?」

 

「ああ、だからそうだな…取り敢えず俺に出来る事は」

 

アーマーを装着してヘルメットを被り

 

「たい焼きを売ることかな?」

 

変装(変身?)を完了させると厨房に立った。

 

 

 

 

3

「ここが俺たちのギルドハウスです。」

 

案内された先は小さな病院だった。

病院と言っても町医者や大病院みたいなのと違ってなんと言えばいいのか… 蜘蛛の巣が張っていたりあまり掃除がされてる様には見えない。

個室も頑丈な金属製の物でよく見ると壁や床に赤い手形が残っている。

 

(監獄か、何かやばい実験場。)

 

ブレイドが抱いた感想はそれだった。

他の3人も似た様な感想を抱いたのか、

コッコロはブレイドの上着の裾を掴んで離さないし、チエルは二の腕をさすりながらおっかなビックリついて来る。

 

そんな中でリーダー格のサムライ女、ルカと談笑しているペコリーヌは流石だなと思った。

 

「皆さんで全員なんですか?」

 

「ああ。私にシンメイ、エリコにミツキにアンナの5人だ。」

 

途中、患者だという人々とすれ違う。

皆、ゲッソリとやつれていたり、ミツキ達とすれ違うたびに身体を震わせ頭を抱えたりしていた。

 

「もしかしなくても私達ヤバヤバのヤバなトコに来ちゃった感じじゃないですかね?」

 

「だな……」

 

だが今更引き返せない。

理由は不明だが先ほどからこちらに尋常ではない殺気を向けて来ている魔族の少女、エリコがとてもその細腕で持てない様な戦斧を構えているからだ。

 

「主様…。」

 

「大丈夫。最悪変身すれば、何とかなるから。」

 

半分自分に言い聞かせながらブレイドはブレイバックルにカテゴリーAをセットした。

これで直ぐに変身だけは出来る筈だ。

 

「着きました。こちらへ。」

 

『診察室』とプレートを無理矢理打ち付けたドアの中に通された。

今すぐにでも帰りたい。

 

「すいませんねお茶とか気の利いた物がなくて。

そこのミツキが何を入れるか分からないので余り食べ物はストックが無いんです。」

 

「い、いえいえお構いなく…」

 

本当に構わないで欲しい。

特にさっきから殺意しか飛ばしていない魔族の女。

 

「まず、何から話しましょうか?」

 

「そうですね…あなた達はなぜアンデッドと戦うんですか?」

 

曰く、このギルドはもともとは『存在が幻とされている「黄昏の都」を目指す』といったものだったらしい。

だがある時手詰まりになってしまい、シンメイからの提案で最も身近で存在が不明なアンデッドから手がかりを得ようとしている。

との事だ。

 

「アンデッドは捜してはいたのですがある時パタっ!といなくなる事があって…今思えばあなた達が封印していたんですね。」

 

「ああ、後は王宮騎士団に所属してるライダーがな。」

 

「興味深いわね。

王宮騎士団にはこの事態を解明してるのに解決しようとしていないと?」

 

「それどころかアンデッドを兵器に利用してる。」

 

ますます興味深い。

といった感じでこちらを覗き込むミツキ。

取り敢えずこちらが知ってる事は粗方話した。

流石にペコリーヌとコッコロがいる手前、キャル=レンゲルという情報やメタルトリロバイトの入手経緯なんかは伏せたが。

 

「そうでしたか…非常に興味深い話をありがとうございます。

今日はもう遅いですし、我々もまだまだ聞きたいけどがありますし、泊まっていきませんか?」

 

断りたかったが、流石に今兵士とかに見つかりたくは無かったので好意に甘える事にした。

しかしブレイドはこの時まだ、『断っておけばよかった』と後悔することになるとは思っていなかった。

 




ペコリーヌ「ペコリーヌと!」

キャル「キャルの!」

2人「ラウズカードアーカイブ!」

ペコリーヌ「今回紹介するのはこちら!」

<METAL ♠︎7>

キャル「♠︎のカテゴリー7、
メタルトリロバイトのカードよ!」

ペコリーヌ「仮面ライダーブレイド8話から登場したラウズカードです。」

キャル「仮面ライダーブレイドのカードで、
ラウザーにラウズして使う事で使用者の身体を特殊金属化させて攻撃を弾くわ。」

ペコリーヌ「でも偽ブレイドやディケイドブレイドみたいな力をコピーした人にしか使われた事がありません。ヤバいですね!」

キャル「次回もお楽しみに!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。