現在ライダーが使えるカードは?
ブレイド ♠︎A~10、Q ⊕A
ハジメ ♥A〜10、Q ♦J、Q
レンゲル ♣︎A〜7、9、10
ペコリーヌ ♦︎A〜9
覇瞳皇帝 ♥K ♠︎J ♦︎K ♣︎K ⊕A
♥A
1
広場で子供たちとブレイドが走り回って遊んでるのが見えた。
いつものように屈託なく笑って心底楽しそうにしている。
「なんでずっと見てんだろ。」
一言呟くとキャルは休憩もそこそこに『自警団』の手伝いに向かった。
オクトーたちが襲撃してきて3日。
最初にランスをブレイドとキャルが撃破してからそろそろ一週間が過ぎようとしている。
「心配はない、わよね?」
不安を感じながらつい先日手に入れたフュージョンエレファントのカードを見る。
『気を付けなさい。
封印したつもりで私がスパイダーに加担しない理由は無いわよ?』
ブレイドに串刺しにされたラルクの最期のセリフだ。
それがずっと頭の片隅に残ってる。
それもそうだ。
残るアンデッドは三体。
そいつら全てを封印するという事は覇瞳皇帝と戦うという事に他ならない。
(そうなったら私は……。)
間違いなく裏切りを白日に晒される。
そしていつだったか夢に見たように変身した皆に、
(嬲り殺されるのね。)
今まで信じていた友情が見る影もなく憎悪に変わる。
それは幾らか前に見た集団幻覚の時のぺコリーヌで証明済みだ。
「いやだなんて…今になって……。」
自分にため息をつきながら歩いていると
「なあ、ちょっといいか?」
フードを被った小さな子が話しかけて来た。
確か名前は、ノウェムと言っただろうか?
「なに?大事な用じゃ無かったら後にして……」
「ブレイドがおかしいって最近思ったことはないか?」
突然の問いかけに少し面食らう。
特にそう言ったようには感じないが…。
「アイツなんかあったの?」
「実はさ…」
ノウェムは語った。
ブレイドが何の違和感、不自然さもなくアンデッドの力を生身のまま使った事。
そして忘れていたはずの事を思い出しても何も感じてないこと。
「なんか、この…うまく言えないけど、気持ち悪いんだ!
今のナオは。なんだか変って言うか……。」
「それは、ただ仮面ライダーを使いこなしてるってだけじゃなくて?」
「そんなんじゃない!ハジメの奴が言うにはアイツ、
ほっといたらジョーカーとかいう化け物になっちまう!」
ジョーカー。4スート13のカテゴリーに含まれない番外のアンデッド。
カミキリムシのような姿をしているがどの生物の始祖でもなく、
アンデッドを殺すためだけに存在するバトルファイトの切り札たる破壊の権化。
人間が、しかも自分がこんな裏切り者だと知ってなお助けてくれるブレイドがそんな最悪のアンデッドになる?
「ば、馬鹿言わないでよ!そんなことになる訳…」
「嘘じゃない!ハジメが言ってたんだ。
今現在子供のいない人間が融合係数の上がり過ぎで肉体が完全に変貌すると一番融合の進んだスートのカテゴリーAに似た新しいジョーカーに、名付けるなら『ブレイド・ジョーカー』になるって!」
「ブレイド・ジョーカー……」
「なんにも不思議じゃないだろ?
だってトランプって時々色ついてるジョーカーと色の無いジョーカーで二枚入ってるし。
それに見たんだ!ブレイドがオクトーに力を使った時に、一瞬だけ金と紫のカブトムシの化け物になったのを!」
「嘘よ!嘘言うんじゃないわよ!」
コッコロはノウェムを突き飛ばす。
直ぐに彼女と目があって、何故かそうした自分に酷く驚いたが、嘘に決まってると自分に言い聞かせながら走った。
「絶対、絶対嘘よ。」
そんなことないと思う自分を押し込むようにキャルは何度もつぶやいた。
2
「お、来てる来てる。」
ハジメは定刻通りやって来たノウェムからの伝書鳩を迎え言いれ、たい焼きの端っこを与える。
肩に乗り頭をこすりつけてくる鳩を撫でながら足につけられてきた手紙を読む。
『ごめん。キャルに話したけど駄目だった。
コッコロや他の奴らには……駄目だよな。
言えないよな。今の所「動物苑」の周りにはアンデッドみたいなのはいない。
そっちはどうだ?ギャレンの居場所、分かったか?
ユイの奴はきっちり監視してるだろうな?
こっちはもうナオの監視ぐらいしか出来ることなさそう。
そっちはしっかり頼んだぜ。 ノウェム。』
ハジメはマッチに火をつけ手紙を燃やすと鳩を伴って借りてる部屋に戻った。
「おう戻ったかたい焼き名人。
我らが同志たちの状況はどうなのだ?」
「変りないみたいだぞ。
アンデッドが来る気配もないらしい。」
そうとだけ言って部屋でゴロゴロしていたユニをあしらうととハジメは返信の手紙を書いた。
『キャルの事は分かった。
アイツも分かってるからチビ助たちに言うことはないだろう。
ギャレンの、レディの居場所だがブレイドたちの言った「アンデッドハンター」の拠点と思われる場所を探ってみたが何処も狼人間しかいなかったよ。
ユイ嬢は相変わらずきな臭い感じはしない。
引き続きレディを探しつつアンデッドを探すことにする。
それではまた。 ハジメ』
手紙をしたため切るとハジメは鳩を檻に入れると手紙を懐にしまい、寝床に転がる。
「ずいぶん疲れた様子だね。何か悩み事かな?」
「ああ。お前に相談しても仕方ないぐらいの、な。」
「君が言うんならよほどだね。」
それでユニは特に興味もわかなかったのか引き下がった。
ハジメとしても詮索してこない方がありがたい。
(何が問題ってブレイドがアンデッド化してることじゃない。
ブレイドがそうなってることにもしかしたら何も感じてないという事が問題だ。)
アンデッド化してしまう事はアンデッドと融合してる以上、仮面ライダーである以上ある程度は仕方ない。
問題は何のためらいもなくそんなシステムを使い続けることだ。
(もしアンデッドの身体を簡単に自分と受け入れれるレベルになってるとしたら…)
もしそのレベルであったらどうすればいいのだろう?
元々彼の成り立ちを考えればそちらの方が自然という見方さえも出来てしまう。
彼はどちらかと言えばアンデッド寄りの存在。
ギリギリ人間でいられてる状態だ。
だが幸にして彼がアンデッドにならずに済む方法は分かっている。
「なんとしても残りのアンデッドを一秒でも早く封印する。」
翌朝。伝書鳩を飛ばすとハジメは街に繰り出した。
3
「シンメイさーん!ご飯買ってきましたよー!」
アンデッドハンターの隠れ家の一つにて。
ぺコリーヌは簡単な変装をして朝食を買いに出て戻って来たところだった。
「ありがとうぺコリーヌさん。
帰りがけで悪いのだけど、これを見て欲しい。」
ぺコリーヌは荷物を置いてシンメイがのぞいていた水晶玉を見る。
そこに映っていたのは人間に襲い掛かるカリスの姿だった。
「ハジメ君!?」
「ハジメ…まさか、これが仮面ライダーカリス!?」
「こ、これは一体……」
「これは魔導具の一種で、これと対になる水晶に映る景色をこっちの水晶に映すというものです。」
つまりいまどこかのアンデッドハンターの基地でカリスが人を襲っていることになる。
「なんで?ハジメ君がこんなことをするなんて。」
「兎に角警戒するに越したことはないでしょう。
しばらく隠れていた方が…」
「いえ!ハジメ君に会って話を聞いてきます!
きっと何か理由があるかもしれません。」
そう言ってぺコリーヌは再び外に飛び出した。
幾ら変装してても指名手配されてる以上外に入るだけで危険だが、それでも確かめずにはいられなかった。
「あ、ハジメ君!」
ぺコリーヌは人ごみの中に見慣れた後姿を見つける。
声を掛けられた彼、ハジメはぺコリーヌの方を振り向いた。
「ハジメ君!心配したんですよ?
今一人ですか?無事なのは分け合って知ってたんですけど、どうしても聞きたい事が有って。」
そう言ってハジメのコートを掴むと、ハジメは無表情にその腕を振り払う。
そしてその場でジャンプしてぺコリーヌの背後に回ると、その姿はカリスになっていた。
「は、ハジメ君……あなたなんですか?
アンデッドハンターの人達を襲ったのは?」
「……………。」
「答えてください!」
ぺコリーヌはタチハラの形見のギャレンバックルをカテゴリーAをセットして装着する。
「行きますよタチハラさん。変身!」
<TURN UP ♦A>
タチハラと同じポーズを取りオリハルコンエレメントを展開。
それを走りながら潜り抜けギャレンに変身した。
「ハジメ君だからって手加減しません!」
ギャレンラウザーを引き抜きカリスに向けて撃つ。
カリスはもともと戦うつもりは無かったのかさっさと逃げに入ると変身解除して人ごみに紛れて行ってしまった。
コッコロ「コッコロと!」
ユイ「ユイの!」
2人「アンデッドサーチャー!」
コッコロ「今回紹介するのはこちら!」
<CHANGE ♦A>
ユイ「♦のカテゴリーA、
スタッグビートルアンデッドです!」
コッコロ「仮面ライダーブレイドに設定のみあるアンデッドです。」
ユイ「ギラファアンデッドが持つものと同型の剣が武器で、原作ではすでに封印された状態で登場しました。」
コッコロ「ラウズカードの絵柄は思い切りオオクワガタですが、設定上はノコギリクワガタの始祖とされてますね。
これはどっちが正しいんでしょうか?」
ユイ「厳密には♦のカテゴリーKもノコギリクワガタだし、やはりオオクワガタ?次回もお楽しみに!」