現在ライダーが使えるカードは?
ブレイド ♠︎A~10 ⊕A
カリス ♥A〜Q
ギャレン ♦︎A〜Q ♠︎J、Q VANITY
レンゲル ♣︎A〜Q
1
レンゲルは怒涛の連撃をアルビノジョーカーに仕掛けた。
スペック差を思わせぬ大健闘だが、長くは持たないだろう。
腐ってもジョーカー。あの程度で倒せたら苦労しない。
「レディ、レディ!」
「は、は、ハジメ君…どうしましょう
コッコロちゃんにブレイド君が…」
「半分賭けですけど一個方法が。
バニティと残りの♠︎のカード貸してください。
その間にレディはコッコロを。」
ペコリーヌは強く頷くとハジメにカードを渡してコッコロを助けに向かった。
ハジメはマンティスを強く握りなおすとレンゲルに集中しているアルビノジョーカーに接近して
「ぶっ飛びやがれ!」
並のアンデッドなら一撃で封印出来る必殺技に自身の全てのカードのパワーを上乗せして放つ。
流石に効いたようでアルビノジョーカーは壁を突き破り城下に真っ逆さまに落ちて行った。
「キャル!」
「ハジメ!アンタなんで邪魔したのよ!
アイツだけは私が殺す!」
「俺は賭けになるがブレイドとコッコロを復活させる。」
「え!?出来るの?」
「リモートのカードを。
バニティを4枚のキングのカードに戻す。」
キャルはラウザーをダガーモードにしてカードをラウズする。
<REMOTE ♣︎10>
バニティが4枚のカードに分かれて、中からペコリーヌと瓜二つの裸の少女が出て来た。
「わ、私!?」
「ッッッッ!や、やっぱりレディをベースに作った改造実験体を封印してたか。」
<SPIRIT ♥2>
ハジメは一度人間の姿に戻り来ていたコートをもう1人のペコリーヌに着せる。
そして散らばったキングのカードを集めてキャルとブレイドの横にコッコロを寝かせたペコリーヌにそれぞれのスートのカードを渡した。
「タチハラさん、お帰りなさい。」
「悪かったわね、シマ・ノボル。」
ハジメは3枚の♠︎のカードを動かなくなったブレイドに握らせ、自身の最後のカード、エボリューションパラドキサを構える。
「俺が、一番最初だったな。変身!」
<EVOLUTION ♥K>
残り12枚のカードがキングのカードを核に集まり、全ての♥のアンデッドがハジメと融合する。
現れたのは滅びの呪いを封じ込めた真紅のスーツに金と黒のアーマー。
緑色の単眼と胸のレリーフが目を引く名実共に究極のアンデッド。
『仮面ライダーワイルドカリス!』
ワイルドカリスは3枚のカードを取り出し、ベルトのラウザーにラウズする。
<RECOVER ♥9 ABSORB ♥Q EVOLUTION ♥K>
極限まで強化した回復の力をコッコロとブレイドに浴びせる。
見る見る傷が塞がり頬には赤みが差して行く。
10も数えないうちにコッコロからはスー、スー、と穏やかな寝息を立てはじめた。
「ブレイド!ブレイドアンタ傷塞がったわよ!
起きなさいよ、もう大丈夫でしょ!?」
しかしブレイドは起きない。
傷こそ塞がったようだが頬を叩いても肩を揺すっても全く反応を返さない。
試しにバックルを外してアーマーを解除した。
切れた服なんかはそのままだったが、傷口は完全に塞がっている。
『脈が無い…呼吸もない。』
しかし生きていなかった。
まだ身体が暖かいだけの死体だった。
「そ、んな…まだ、まだよ!」
キャルはブレイドに蘇生法を試しはじめた。
心臓マッサージに人工呼吸。何回でも何回でも試す。
しかしブレイドは一向に起きない。
その目は硬く閉ざされたままだった。
2
「ん………」
アンデッドの気配を感じてブレイドは起き上がった。
彼が寝ていたのは輝くネオンと背の高いビルに囲まれた常に明るい街。
もう見慣れたと言って良いかもしれない椿ヶ丘だった。
「いるんだろ剣崎一真。いや、ジョーカー!」
誰もいなかった筈の正面から黒スーツにサングラスの無愛想な男が現れる。
流石にもうなれば慣れてしまった。
「お前は死んだ。もう元の世界に戻れ。
これ以上この箱庭に付き合う理由はない。」
この男に帰宅を勧められるのも。
返事などわかりきってる筈なのに何故何度も問いかけるのだろう。
「お前は知らない。見たことないだろう?
人間が爆弾で下半身を吹っ飛ばさるところを。
連れ去られ傭兵にさせられ人間を撃つことに何の躊躇いもなくなった子供を。
人間を意味もなくいたぶって笑っていられる人間を。
このままアンデッドになるという事は死を探す事だ。
あらゆる方法で死に方を探したが、俺はついに見つけられなかった。
ただ1人同じ悩みを持つ者には絶対に会えない。
そうするうちに俺は、戦えなくなった。」
「それで最後に賭けたのが『ミネルヴァ』の口約束か?」
「ああ。けど俺はあの世界のアンデッド共々封印され、ユースティアナが解放するまでずっと眠っていた。」
「ユースティアナ…覇瞳皇帝のことか?」
「いや本物の方だ。」
「ウェ!?」
ハジメはバニティのカードからペコリーヌのクローンが出て来る瞬間を見ていたので大体察していたが、ブレイドは今初めて知った。
「……それは、偶然なのか?」
「いや、運命だ。お前を、坂井直人を復元する為にはジョーカーの細胞を取り出せる状態にする必要があったからだ。」
とは言ってもその付与したジョーカー細胞に記憶を破壊され、僅かな残りも封印されては本末転倒だが。と剣崎は皮肉っぽく言った。
「けど今ならお前にかつての記憶を返して元の世界に戻すことが出来る。」
「本当か?」
「代わりに仮面ライダーブレイドをお前から取り除く。
主にアンデッド化した左半身、特に腕に後遺症は残るだろうがそれでも平穏に人として死ねる。」
剣崎は手を差し出した。
戦うな。運命を諦めろ。暗にそう言われてるのだろう。
「俺はこのアストルムの仮面ライダーブレイドを嘘にしない。
今、俺の仲間が、俺のヒーローがピンチだ。
なら助けに行きたい。
アイツらが負けるとこなんて見たくないし、
俺は助けられるだけにはなりたくない。」
剣崎は手を差し出したまま黙っていた。
しかしやがて、悔しそうに顔をしかめると反対の手からラウズアブゾーバーを取り出す。
「持っていけ。」
「ありがとう剣崎さん。」
一度だけ深く頭を下げるとブレイドは出口に走った。
「……もういいだろ模索路晶。
俺をこの世界から出せ。」
ブレイドが走り去った方から赤毛の女が現れる。
「いいのかい?もしあの子らが勝てばもうアストルムには来れないよ?」
「…いつかは決着をつけなきゃならないんだ。
ただでさえ止まってるのに足踏みしてても仕方ない。」
「約520歳があんな若者に感化されるとはね。」
つまらなそうに鼻を鳴らすと剣崎は模索路晶が入ってきた方に去って行った。
「……さあ、後は君次第だよ。私のプリンセスナイト。」
3
「………あっ」
「コッコロちゃん!目が覚めましたか!」
使い物にならなくなったメットを外したペコリーヌがコッコロに抱きついた。
状況が分からない。確か自分は…
「そうでした!覇瞳皇帝は!?」
いつの間にか新たな姿になっているカリスが答えた。
『下に叩き落としてやったが、どうだろう?
あの程度で再起不能になったとは思えないな。』
そう言ってカリスが下を覗きに行こうとした時
「な、なんですか!?」
「地震?」
『いや違う!奴だ伏せろ!』
カリスが叫んだ瞬間。
地面を突き破って天まで届く龍と魔人を混ぜた様な異形が出現した。
『生態系を滅ぼす無限にローチを生成する力を取り込んだのか!』
「██████▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▃▃▄▅▅▅██████▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▃▃▄▅▅▅██████▅▅▅▃▄▄▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▅▃▃▄▅▅▅━━━━――――!!!!!」
爆音にしか聞こえない鳴き声を発しながらアルビノジョーカーはそこら中に濃縮した力をばらまいた。
その中から灰色のジョーカーが無数に這い出し、目に映る者を破壊し始める。
「な、なんと…」
その攻撃が美食殿の方にも降り注いだ。
せめて攻撃を逸らすだけでも!とジョーカーに変身してマンティスを構えるハジメ。
しかし4人の間をすり抜けて立ち上がった者がいた。
切れたマントを脱ぎ捨て、ブレイバックルを装着したのはもちろん彼しかいない。
「ブレイド!」
「皆、お待たせ!」
もう言葉はいらない。
また再び人間態に戻ったハジメとアーマーを解除したペコリーヌと4人で並びバックルを構える。
装着してそれぞれポーズを取り
「「「「変身!」」」」
<TURN UP ♠︎A>
<TURN UP ♦︎A>
<OPEN UP ♣A>
<CHANGE ♥A>
遂に4人のライダーが巨悪の前に並び立った。
レイ「レイと!」
ヒヨリ「ヒヨリの!」
2人「仮面ライダー図鑑!」
レイ「今回紹介するのはこいつだ!」
<EVOLUTION ♥K>
ヒヨリ「本作ではが変身する♥の仮面ライダーワイルドカリスだ!」
レイ「仮面ライダー剣では相川始が変身したライダーだ。」
ヒヨリ「武器は醒弓カリスラウザーと醒鎌ワイルドスラッシャー。
専用バイクは基本フォームから引き続きシャドーチェイサーに乗るぞ。」
レイ「作中はじめて披露された最強フォーム。
満を辞して現れた彼の実力はいかに!?」
ヒヨリ「次回もお楽しみに!」