神ノ「それじゃあ開くぞ、準備良いよね?お前ら。」
暴食「僕は貴方に着いていきますからね。」
ミカ「ちょっと待って下さい!」
ミカとエルが融合して服装や髪の色や長さが変わり頭には神輪が現れて全能神のミカエルになった。
ミカ「よし、これでOKだ。ゲート、開いてくれ。」
神ノ「久しぶりだな、その姿は。」
ミカ「早く開け。」
神ノ「ハイハイ。」
俺はゲートを創って開いた。
覚悟を決めよう。戦うのはガープだ。ガープだけは死闘となるかもしれない。他の戦いはオセロなのだろうか。
いや、そこまで深く考えないでおこう。行ってからのお楽しみってことなのかな。
ミカ「はよ来いよ、神ノ。」
神ノ「あぁ、今行く!」
無駄な事は考えない考えない。
俺は一度大きく深呼吸してからゲートの中に入って行った。
◆
神ノ「……これはまさか…!」
『《プロローグ》
ようこそ、オセロニアの世界へ。あなたが新しい冒険者の○○○ですね。
【名前を入れて下さい。】』
まさかのプロローグの前に必ずある名前を決める場所とは。ちなみに周りは青と白色の未来の世界のような空間だ。
神ノ「どうしよう。」
ガープにバレないように少なくとも『神ノ邪神』という名前は避けたい。迷った末に出てきた名前が──
『あなたが新しい冒険者の”アベル„ですね。』
俺は脳内に現れた”YES„と”NO„の内の”YES„を選択した。
『アベル、貴方にお似合いのキャラクターを選びましょう!』
神、魔、竜の三属性のキャラクターが三体ずつ現れた。
その中でも俺は魔のキャラクターの『アルカード』を仲間に選んだ。
神ノ「よろしくな。」
アル「唐突に悪いが、貴様と共に戦うのは初めてとは思えない。」
神ノ「だろうな。」
するとプロローグの方からこんな声が聞こえた。
『あれ?アベルは前回の戦闘記録がありますね。前回の戦闘記録に戻りますか?』
脳内に”YES„と”NO„が現れる。
前回の戦闘記録、つまりそれはリアルでプレイしている逆転オセロニアのデータのことだろう。俺は思いきり声に出しながら答える。
神ノ「”YES„…!」
『了解しました。』
光と共に目の前が明るくなっていった。多分オセロニアの世界へ転送されるのだろう。
◆
目を覚ますとそこはコロシアムの受付の前に立っていた。
神ノ「……何でコロシアム前なんだ?」
俺は自分の持ち駒を確認した。
アズリエル、ヨシノ、魔デッキがいくつかできている状態だった。クラスはシルバーの現在はBクラス。名前は”初代の悪魔„。ランクは180ランク。(全てのリアルと同じ。)
神ノ「そうだ、暴食とミカエルを探さねぇと。」
伝心でミカエルと暴食を呼び掛けるが反応がないし、伝心が使えなかった。
まぁ、異世界転移ではチートが付き物だが元々のデータを持ってくるのがチートなのかもしれないな。
俺は戦友一覧で暴食とミカエルがいるか確認する。すると、ミカエルだけオンラインになっていた。つまり、このオセロニアの世界に到着していることが判った。
早速、ミカエルがいる場所までゲートを開こうとした。しかし開かない。やっぱり能力全般使用禁止なのかもしれない。
神ノ「しょーがない、ミカエルの気配を察知してから歩いて向かうか。」
神ノ邪神は急いでミカエルの気配を察知してから歩いて向かった。しかし、まだ気づいてなかった。確認した持ち駒の中にサタン、ベルフェゴールとベルゼブブ、アザゼル、そしてルシファーの駒が持ち駒から消えていたことに。まだ誰も知るよしもなかった。ガープによって行われるオセロニア界が混乱に陥れるタイムリミットが刻々と進んでいるのだと。
~黒の塔~
白の塔とは間反対にある魔駒がいる場所。
そこでは五人の悪魔が椅子に座ってババ抜きをしていた。
アザ「う~ん…これだ!よっしゃ上がり~!」
ベル「ウソ~!一抜け~?」
ルシ「まぁ、我も上がりだけどな。」
ベルゼ「流石です!ルシファー様!」
サタン「あら~、ルシファー二抜けなの?」
ルシ「強者は勝つのですよ。」
サタン「ウザイィィ!!」
サタンが黒炎でルシファーに当てようとすると、ルシファーは槍からシールドを張って黒炎を防いだ。
ベル「止めてよ~!サタン、ルシファー。」
アザ「殺っちゃえサタン!」
ベルゼ「ルシファー様!そんな悪魔に負けないで下さい!」
?「うるさいぞ!お前ら!!」
サタンとルシファーの喧嘩が止まる。皆が視線を向けた方向にいたのは、
アザ「テメェ、俺らのを
他の
事実、神ノ邪神以外から奪った駒の数、およそ550駒。
そしてその中にベルゼブブはベルゼブブでも、神ノ邪神の仲間である暴食 ベルゼブブもガープに捕まっていた。
暴食(えぇ…どうしよう。神ノ様に伝心使おうと思ったのに使えないし。自力で外に出る?でも目の前にガープいるしなぁ…。)
するとガープが集めた魔駒たちに向けて紫色のオーラを放った。すると先程まで「帰らせろ!」と言っていた魔駒たちが黙って、ガープに跪き始めた。ただ一人暴食だけは跪付かずに立っていた。
ガープが一人立っている者に気づく。それで暴食の王が居ることに改めて気づく。
ガープ「なんと…!暴食の王ではありませんか!どうしたのです?」
暴食「どうしたもこうも無いよ。気づいたらここにね。」
ガープ「おお!暴食の王が我々に力を貸してくれるぞ!」
ガープが魔駒たちに拍手を求める。すると魔駒たちとガープが暴食に向かって拍手し始めた。
何だろう、何かの宗教みたいに暴食を拝む。まるで悪魔に操られているかのようだ。いや、操られているのだ。
暴食「やっぱりガープ、お前だけは許せない。」
暴食が手を広げて蝿を放つ。
暴食「行きなよ、蝿君たち。(魔駒さんたちの洗脳を解いてきて。)」
ガープ「フム、邪魔な蝿ですね。魔駒の皆さん、暴食の王を捕らえなさい。」
操られている魔駒全員が暴食に襲い掛かる。
暴食「『暴食──ッ!」
『暴食者』を使おうとすると既に魔駒たちの攻撃が至るところから暴食に向かって攻撃していた。
暴食「逃げろ…!」
サタン「逃げようとしてもム・ダ・よ♪」
サタンにより拘束されており、逃げれなくなっていた。
暴食「無理ゲーだね…──」
魔駒全員の攻撃を全て喰らった暴食はボロボロになって気絶していた。
ガープ「サタン、そのまま地下牢の中に投げ捨てておけ。」
サタン「了解。」
サタンは気絶した暴食を抱えて地下牢に連れていった。
ガープ「フッフッフ、上物の果物は収穫できた…さぁ来なさい、神ノ邪神。上物な果物は腐りやすいぞ、早く奪いに来なさい!」
大声でガープは笑って陽気だった。
黒の塔の上の雲ではゴロゴロと雷が鳴っていた。
データは残ってた。なので今あるデータ(既にある画像)で進めて行きます。
……すみません、この話を書いている途中にランクが上がって180から181に上がりました。
通常公開はしても良いか。
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良いよ。
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ダメだ。