ルージュと一緒に住んでから一週間。エルはその四日前に帰宅してきた。悪い情報を持ち帰って…、
神ノ「え~っと?何だっけ?」
エル「だから、人里の警備隊が神ノとその子、ルージュだっけ?」
ルージュはコクコクと頷く。一週間たってもまだコミュ症が取れないようだ。
ちなみにエルの表職業は自警団、警備隊です。
神ノ「そうだけど…どうしたんだ?」
エル「神ノ…お前、一週間前に何か起こしたか?」
神ノ「えっ…!?」
確か…何もしてないのに、色々と追われたな…。
俺はエルに何もないと答えた。
エル「う~ん…それじゃあ何でだ…?自警団のところの指名手配書に神ノ、お前とその子、ルージュのことが書かれてるんだよ。」
神ノ「はぁ!?」
何で!?本当に何で!?騒ぎなんて一切起こしてないぞ!
今座っている椅子から一度立ってからもう一度座った。
俺はどうやらかなりの動揺をしている様だ。
神ノ「まず何でそうなったんだ?俺の罪状は?」
エルは書類をペラペラめくって調べた。
エル「え~っと…『お肉屋恐喝』『少女誘拐そして空へ逃走』だそうだが?」
神ノ「俺はお肉屋に恐喝もしてない…というか!俺は客で追い返したのはあっちの方なんだよ!あと少女って多分ルージュのことだろ。そのことを考えると俺はルージュを誘拐はしてない。家が無いと言っていたからこちらで作ったまでよ。それだったら俺は何もしていない。」
エル「いや、それを誘拐と言うのだか。」
暴食「誘拐犯が言ってそうな言い訳ですね…」
ミカ「ほら、言わんこっちゃない。」
神ノ「えぇ…」
あれ?今週仲間いない日?
神ノ「…外の空気吸ってきます…」
玄関のドアに行き、靴を履いて外に出てトボトボと人里の方へ歩いていった。
すると、後ろから走ってくる足音が聞こえた。
ルージュかな…?ルージュだったら迎えてやろう。
そして後ろを振り向くと、男性が三人いた。
男性「貴方ですよね?お肉屋恐喝と少女誘拐の件で指名手配なのは。」
自警団だった。足音が三つあるのは俺の修行不足だ。
自警団の一人がポケットから一つの紙を俺に見せつけた。
それは、俺の指名手配の紙だった。
神ノ「俺は何にもしていない。」
自警団「知ってるよ。」
神ノ「は?」
自警団「知ってはいるがお前は俺らに捕まらなければいけない。」
神ノ「どういうことだよ!」
自警団「詳しい話は署で言おう。」
深く帽子を被る一人の自警団。一体どういうこと何だ…。
そしてしょうがなく自警団に着いていくことにした。
神ノ「で、どういうこと何だ?」
俺は、数ある一つの個室に連れてかれた。
部屋の中には、机一つと椅子二つだけのところだった。
俺は逮捕されてないのだけどなぁ…
自警団「まぁ、座れ。」
神ノ「言われなくとも座るが…」
椅子の上に座ると結構硬い椅子だった。
これじゃあ、お尻を痛めそうだ。
自警団「まずは私の名前から…私は、自警団部長の”京土„だ。よろしく頼む。」
神ノ「俺は、神ノ邪神。一応言うが、俺は妖怪ではなく邪神だからな。神ノと呼べば良いから。」
京土「分かった、それで神ノ…あの子とは何日一緒に住んでいる?」
神ノ「一週間だ。」
京土「あの子の性格は?」
神ノ「それ聞く必要あるか?コミュ症で大人しかった。」
京土はそうかそうかと頷いた。
何か怪しいな…この京土という男…。
京土「さて、これで質問は終わりだ。帰っても良いぞ、神ノ。」
神ノ「帰る前に何個か質問するが良いか?」
京土「あぁ、いいぞ。」
神ノ「それでは質問1、ここに来ればルージュのことを教えてくれるのではないのか?」
京土「何も教えるとは言ってないさ。俺は知っていると言っただけだからな。」
神ノ「了解、では質問2だ。俺をここに連れてきた意味は?」
京土「俺のただの暇潰し。」
この時点で俺はもうイラッと来ているが質問は続行する。
神ノ「質問3、俺は昔から生きてて人間の気配なんてものはすぐ分かる。お前は何かの能力持ちか?」
京土「…なるほど…神ノ、お前はとても勘が良いようだ…そうだ、俺は能力持ちだ。その能力は、『相手の視界から消えていると生き物ではない物に成れる程度の能力』。」
神ノ「なるほどな…つまりは気配が無くせると。」
京土「あぁ、だがこの能力も結構不便でな。誰かが俺のことを見てないと俺は何もできない…」
俺は椅子から降りて少し立って京土を見下した。
神ノ「そうか、それじゃあ質問4だ。ルージュの」
京土「おい!人の話は最後まで聞けよ!」
神ノ「質問中だ、黙ってろ。」
邪気を20%だけ放った。能力持ちの人間だ。簡単には気絶はしないだろう。ただ、ガクガクと震えてはいるが。
京土「はっ、はいィィ…」
声も震えているか。まぁ、良い。質問再開だ。
神ノ「俺の罪状は先程判った。それじゃあ、ルージュの罪状は…?」
これが一番大事な質問だ。今までのは単なる質問。今のは重要質問。
すると京土は、震えた口調で言った。
京土「『大…人数…殺…人』…!と!!!『無差別誘拐拷問』!!」
神ノ「何だと?」
京土「あと…一度我々自警団が…百人で捕まえようとしたが…七十八人死亡、記憶削除実験中…彼女は、その実験していた博士や教授を一人の博士を残してその他は殺した…そして、脱走…。最後の一人の博士は言っていた…『彼女…いや奴は…サイコパスな悪魔』だと…ッ!!」
「サイコパスな悪魔」か…どんな魔力持ちか楽しみだな…
神ノ「そうか、ならこれで質問終了だ。お疲れ様…。」
俺は京土に背を向けてこの部屋から出ていった。これはわざとだ。なぜなら…
京土「……はっ!」
京土は、『生き物ではない物に成った』からだ。
俺は外まで来た。
神ノ「さて…このあとどうしようかな…」
外はもう夕方だ。
神ノ「そうだな、家に帰って夕飯作るか!」
ルージュがサイコパスな悪魔というのは今のところは置いておこう。明日の朝にでも相談するとしよう。
俺は黒い翼を広げて家族が待つ家に向かった。
神ノ「ただいま~」
暴食「神ノ様!」
神ノ「うぐっ…!」
ドアを開けると暴食が突進して俺の腹に突撃した。
思わず変な声が出たしな。
神ノ「ゆっ、夕食にするぞ~…」
いつも通り、仲間…家族がいる日だな。
通常公開はしても良いか。
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良いよ。
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ダメだ。