初春「あのっ・・・私に考えがあるんですけど・・・」ズビッ
ウルヴァリン「落ち着いたかウイハル」
黒子「考えとは?」
初春「ただ・・・この作戦はローガンさんが危険かもしれません・・・」
ウルヴァリン「俺のことは心配すんな。頑丈なのがウリなのさ。危険な作戦だろうと言ってくれ」
黒子「ローガンさんの不死身っぷりを信じましょう初春!」
初春「・・・作戦というのは・・・白井さんの能力でローガンさんをセンチネルの・・・内部に・・・」
ウルヴァリン「テレポートさせて内側からブチ壊すってか。いい案だぜ」ニヤッ
初春「ごめんなさい!助けてもらったのにこんな案を・・・」
ウルヴァリン「何度も言わすんじゃねえ。心配すんな。それでてめえらやこの街を守れるなら安いもんだぜ」
初春「・・・ローガンさん・・・」グスッ
黒子「ですが、私の能力は一度に約80mしか移動できませんわ」
ウルヴァリン「連続でできるか?」
黒子「可能ですがセンチネルもこちらに攻撃してくるでしょう。回避しながら射程距離内に近づくしか」
佐天「だったら、私がなんとかします」
初春「佐天さん!?」
佐天「センチネルはミュータント・・・能力者しか攻撃しないんですよね?さっきも初春しか見てなかった」
黒子「囮になるというんですの!?危険すぎますわ!」
佐天「でもそれが私にできることです」
ウルヴァリン「サテンに任せるぞ」
黒子「ローガンさん!?」
ウルヴァリン「確かにセンチネルは普通の人間には攻撃しねえはずだ。俺はサテンの覚悟を信じるぜ」
佐天「・・・!」
黒子「・・・わかりましたわ・・・では、初春の考えた作戦でいきましょう」
初春「センチネルはビルのそばにいます。建物内部に移動してから一気に近づく方がいいと思います」
黒子「ですわね。裏に回ってビルの中から一気に射程内にもちこみますわ!」
センチネルγ[――システムアップデート完了・・・レーザー・ブラストヘノ対応インストール中・・・]
ウルヴァリン「準備はいいか?サテン」
佐天「はい!」
初春「佐天さん気をつけて!」
黒子「危ないと思ったらすぐに逃げてくださいまし」
佐天「うん!よーし!無能力者の意地、見せてやるぞー!」ダッ
センチネルγ[インストール完了――ミュータントヲ索敵中―]
佐天「おーい!センチネルさんよーい!」ブンブン
センチネルγ[――ミュータントヲ・・・?]
佐天「へい!センチネルヘイ!」リョウテブンブン
センチネル[―・・・―]
佐天「俺の歌をきけェー!」ボンバー!
センチネル[――・・・対象ハ非ミュータント・・・保護ニ値スル―]
|シュン|
ウルヴァリン「センチネルはミュータント殲滅と同時に、人間を保護するようにプログラムされてる」
|シュン|
黒子「つまり人間が目の前にいれば、その人間を守ることを優先するのですわね?」
|シュン|
ウルヴァリン「そういうことだ。サテンの機転がきいたな。うまくいってるぜ」
|シュン|
黒子「ビルの内部に入りましたわ。まだ射程の外ですが・・・」
ウルヴァリン「下手に近づくと気付かれる。クロコ、屋上だ。上からいくぞ」
\シュン/
ウルヴァリン「降下作戦だ。ヤツの頭上から奇襲をかけるぞ」
黒子「空中落下で接近し、射程内に入ったらばすぐセンチネル内部に空間移動しますわ」
ウルヴァリン「落っこちながら空間移動なんて芸当もできんのか?」
黒子「この白井黒子をなめてもらっては困りますの」
佐天「はなてこーころーにきーざんだーゆめーを♪」ノリノリ
センチネルγ[―歌視聴中―]
初春「あわわ・・・センチネルの目の前で歌とダンスを・・・危なっかしいけどセンチネルも和んでる気が・・・」
\シュン/
ウルヴァリン「よし、上を取った。まだ気づかれてねぇ。いくぞクロコ」SNIKT!
黒子「ええ、覚悟はよろしいですわね」
|シュンッ!|
黒子「上空に移動しま――」
《 ズンッ! 》
黒子「!?――っが!?おっ・・・重ッ・・・!」~ッグググ!
ウルヴァリン「おう、そうだクロコ。俺ァ骨格が金属でな。ちょいと重いぞ」
黒子「そっ・・・そんなことを今・・・」グググ!シュン!
センチネルγ[―!・・・上空ニミュータント反応―]キュイーン
佐天「っげ!気付かれた!?」
初春「空中で黒子さんがローガンさんを離すまいと必死につかんで・・・!」
佐天「落下して、離さないようにまた上に移動して、落下してを繰り返してる・・・」
ウルヴァリン「どうやら気付かれたぜ!くるぞ!」
黒子「ぬおおお・・・重い・・・重すぎますわぞ・・・!」シュン!
センチネルγ[――ミュータント―殲滅開始]BBBEEEEE!
ウルヴァリン「おい!下からくるぞ!気をつけろ!」
黒子「ふぬおおおおおお!」
|シュン!|
佐天「空間移動でビームをかわした!」
初春「でもめちゃめちゃ重そう・・・」
センチネルγ[―攻撃]BBBEEEEE!
ウルヴァリン「またくるぞ!」
黒子「集中の乱れたこんな状態で・・・そんなに・・・能力を酷使は難しいですの・・・!」シュン!
ウルヴァリン「なに!?」
黒子「もう・・・体力が・・・!」シュン!
≫BBEEEE!≪
初春「白井さん!ローガンさん!危ない!」
>ZZZBBBTTTTT!<
ウルヴァリン「AAARRRGGGHHHHH!」BBBEEEE!
黒子「!――あっ!」
佐天「ローガンさん!」
初春「また・・・盾に!」
ウルヴァリン「っぐうう・・・無事かクロコ・・・」ググ・・・
黒子「後ろの私にも威力は伝わりましたわ・・・それをローガンさんはまともに・・・」
センチネルγ[――ミュータントヲ攻撃スル]
黒子「この白井黒子・・・キレましたわ!!!いきますわよローガンさん!!!」
ウルヴァリン「なに・・・!?」
黒子「ふぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
>シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!<
>シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!<
>シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!< >シュン!<
初春「空間移動を連続で!」
佐天「それもものすごいスピードで右へ左へと移動を!」
センチネルγ[―攻撃―]BBBEEEEE!
黒子「当たりませんわああああああああ!!!」シュンシュンシュン!!!
初春「超連続空間移動でよけた!」
黒子「一気に行きますわよおおおおおおおおおおお!!!」シュンシュンシュン!!!
センチネルγ[補足――不能――!?]
>シュン!<
黒子「100m!!!」
>シュン!<
黒子「90!!!」
>シュン!<
黒子「射程内!ローガンさん!!!行ってくださいまし!!!」
≫シュン!≪
センチネルγ[!?]
初春「ローガンさんが消えた!」
佐天「っていうことは・・・」
ウルヴァリン『作戦成功だぜ、クロコ』
センチネルγ[――ミュータント反応―攻撃]
<CRASH!
佐天「!?」
CRASHH!>
佐天「センチネルが自分を攻撃してる!」
初春「自分の身体の中のローガンさんを攻撃してるつもりなんですよ!」
\シュンッ/
黒子「はあっ!はあっ!はあっ!」ゼーゼー
佐天「白井さん!大丈夫ですか!?」
黒子「なんとか・・・うまくいきましたわね・・・」クタクタ
センチネルγ[攻撃―攻撃―攻撃]
>CRASHH!< >GAAAKKK!< >KA-GRAASHHH!<
黒子「このままほっとけば・・・勝手に壊れそうですわね・・・」ゼーゼー・・・
センチネルγ[――GG・・・―・・・GGG―]グググ
初春「!動きが・・・止まった!」
センチネルγ[ミュータントヲ・・・――殲滅・・・]
\CRASHッ!/
黒子「!」
初春「センチネルの頭部が・・・」
佐天「黒ひげ危機一髪みたいに吹っ飛んだ」
ウルヴァリン「・・・よう、お前らのおかげでうまくいったぜ」ヒョコッ
初春「ローガンさん!」
佐天「やったー!作戦成功だー!」ピョンピョン
黒子「なんとか・・・勝てましたのね・・・」フウ
初春「すごいですよ!ローガンさんも白井さんも佐天さんも!みなさんが力を合わせた勝利です!」
ウルヴァリン「お前もだウイハル。お前が考えた作戦が上手くいったんだからな」
黒子「そうですわよ。初春の作戦、佐天さんの歌でのひきつけ、そしてローガンさんの捨て身の行動。皆の勝利ですわ」
佐天「ほめられたー」テヘヘ
初春「白井さん・・・」
ウルヴァリン「俺一人じゃこうはいかなかっただろう。ウイハル、サテン、クロコ、ありがとよ」
佐天「えへへ・・・無能力者にもできることはあるってことですね!」
ウルヴァリン「お前らは大したモンだぜ。恐怖に立ち向かうのは難しいが、お前らは乗り越えた。そうだろう?」
初春「ローガンさん・・・」
ウルヴァリン「それは右でないか」
黒子&初春&佐天『!?【29】』
>>
【29】それは右でないか:『ニューアベンジャーズ』誌におけるウルヴァリンのセリフ
アベンジャーズが日本に忍者集団を退治しに行った際、日本通で知られるウルヴァリンが日本語を披露するシーン
――が、「That's Right」の「ライト」を「右」と訳したらしく、「そうだろう?」となるべき所をこうなっちゃった
ちなみに翻訳本でもそのまま表記されている。『ニューアベンジャーズ:レボリューション』にて
スパイディ「まいったねこりゃ・・・」
御坂「もー!なんであたんないのよー!」ズドオッ!
センチネルβ[―ブラスト回避]スカッ
スパイディ「レーザーブラスト、完全に対応されちゃってるよ・・・」
御坂「っく!なんて面倒な機械なのよもう!」
センチネルβ[脅威的ミュータントヲ殲滅スル―]グオ!
御坂「!――パンチ!?」
\GWWHAAAAAMM!/
御坂「危ないっ!こんなパンチくらったらたまんないわ!」
スパイディ「気をつけてミサカ!攻撃手段は豊富だよ!」
御坂「金属なら磁力で操作できそうなのに」ジジジ!
センチネルβ[――ミュータント殲滅―]ヘッチャラー
御坂「なんで効かないかなあ!?」
スパイディ「センチネルのパワーはかなりのもんだよ。アレを操るなんて・・・まあできる人もいるけど【30】」
御坂「可能なら私にだって可能なはずよ!」
スパイディ「いやあ、その人って磁力操作の天才で地球の磁場を操作して火山噴火させるレベルだからね」
御坂「あ、それは無理だわ」
>>
【30】できる人~:X-MENの悪役として有名な磁界王マグニートーのこと。磁力を操るミュータント
本名エリック・マグナス・レーンシャー。最近は普通にヒーローしている
センチネルβ[――殲滅]ゴワッ!
御坂「接近戦がしたいなら・・・」
シャキィン! \ガッキーン!/
御坂「のってやるわよ」
スパイディ「砂鉄を集めて・・・砂鉄の剣か」
>ガキィン!<
>キィン!<
御坂「っく!頑丈ねえ!これで斬れないなんて!」
スパイディ「僕をのけものにしないでよ」THWAP!
センチネルβ[―視界不鮮明―]
スパイディ「だ~れだ!」WHAMM!
御坂「目隠ししてパンチね!」
スパイディ「~っ!いってェ~!」ジンジン
御坂「効かないか・・・」
センチネルβ[―視界復帰]バリバリ
御坂「危ない!スパイディ!」
>SMASH!<
スパイディ「ORGHっ!」
ΣBAKOOOOOMMM!>ッ|
御坂「スパイディ!」
スパイディ「――・・・っぐう・・・僕そんなに強くブってないだろ・・・割にあわないよ・・・」ガラガラ・・・
センチネルβ[―ミュータントハ排除スル]ジリッ
御坂「おいガラクタ!こっちだ!」バリバリ!
センチネルβ[―BBBBBBBB!―]ZZZAAAKKK!
スパイディ「っく・・・サンキューミサカ!こうなりゃ手加減なしだ!」THWAP! THWAP! THWAP!
センチネルβ[!?―]
御坂「拳を糸で覆いまとって・・・グローブにした!」
スパイディ「ムッシュムラムラ!」WHAAAMM!
センチネルβ[―ミュータントヲ攻撃スル]
<BAKOOOOOOMMM!
スパイディ「ARGHH!」
御坂「全然効いてないどころか逆にやられてるし・・・」
スパイディ「いてて・・・ぼ、暴力反対!」
御坂「!・・・スパイディに注意がいってる今なら・・・!」サッ
センチネルβ[ターゲットヲ殲滅スル――]PPPP・・・
御坂「くらえ!」
≫ドオンッ!≪
センチネルβ[―緊急回避―]BOWッ
御坂「!?―かわされた!?」
センチネルβ[―排除]EEE・・・!
スパイディ「ミサカ!」
御坂「!」
≪BBBEEEEEEE!≫
御坂「っくぉ!」バリバリバリ!
スパイディ「電撃でガードを・・・!」
>バヂィッ!<
御坂「うあっ!」
<ズザザー,.:゜.:゜
スパイディ「ミサカー!」
御坂「ううっ・・・いたた・・・!」
センチネルβ[脅威的ミュータントト判断・・・ミュータントヲ排除スル―]
御坂「!・・・や・・・やばいかも・・・」
センチネルβ[―Mutant Destroy―]
>THWAP!< >THWAP! THWAP!<
御坂「!」
>THWAP! THWAP! THWAP! THWAP! THWAP!<
御坂「スパイディ・・・!」
>THWAP!< >THWAP!< >THWAP!< >THWAP!< >THWAP!<
スパイディ「・・・ぐぐ・・・これで動けないだろ」グググ
御坂「背後から糸でがんじがらめにして・・・両腕を抑えた!?」
スパイディ「ミサカ!目を!」
御坂「!―OK!」バリィ!
≫バリンッ!バリン!≪
スパイディ「これで・・・目からビームは壊れた・・・・・・絶対に離さないぞ!」グググ!
センチネルβ[―行動不能――!]グググ!
スパイディ「ミサカ!あのブラストでセンチネルを撃ちぬくんだ!」
御坂「!?――な・・・何言ってんの!今撃ったらあんたも・・・」
スパイディ「センチネルの動きを止められてるのは今だけだ!時間がない!」グググ!
御坂「で、でも・・・!」
スパイディ「僕のことなら心配いらないよ!ギリギリでかわすからさ!」グググ!
御坂「そんなのできっこない!音速以上のスピードなのよ!?」
スパイディ「ミサカ!話したよね!『大いなる力には、大いなる責任がともなう』!」
御坂「!」
スパイディ「君の力が必要なんだ!今!君の力が!・・・この街を守るために!」 グググ!
御坂「っ・・・」
スパイディ「僕を信じろ!そして君自身を信じろ!責任をはたすんだ!」
御坂「・・・わかったわ・・・でも、絶対によけなさいよ」ビリビリッ・・・!
スパイディ「そろそろ・・・こいつを抑えるのも限界だよ・・・!」グググ!
御坂「いくわよ・・・5つかぞえるわ」スッ・・・
スパイディ「OK!」グググ!
センチネル[行動不能―メインカメラ損傷―行動不能―]グググ!
御坂「・・・5」バリッ・・・!
スパイディ「ぐぐ!4!」グググ!
御坂「3」バリバリ・・・!
スパイディ「2ィ!」グググ!
御坂「1・・・・・・」スゥ・・・
御坂&スパイディ『 いまだ! 』
≫ ッ ッ ッ ! ≪
≪ KRA-BOOOOOOOOOOOOOOMMM! ≫
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
御坂「はあっ・・・はあっ・・・はあっ・・・!」
黒子「お姉さま!ご無事ですの!?」シュン!
初春「御坂さーん!」タタタ
佐天「大丈夫ですかー!?」タタタ
御坂「み、みんな・・・・・・な、なんとかね・・・」ハァハァ
ウルヴァリン「おいおい、センチネルのどてっぱらに見事な風穴をあけやがったじゃねえか」
黒子「ぅお!?こ・・・これはお姉さまの超電磁砲の・・・」ゴクリ
初春「あの強力なロボットを・・・すごいです!」
佐天「あれ?・・・スパイダーマンさんは?」キョロキョロ
御坂「・・・」
<ガラガラ・・・
スパイディ「っぷはぁ!・・・・・・あ~・・・あやうくベン伯父さんに叱られるとこだったよ・・・」
御坂「!!!――スパイディ!!!」
黒子「スパイダーマンさん!」
初春「センチネルの残骸の下からでてきた!」
佐天「スパイダーマンさんの肩のとこ焼け焦げてますよ?」
ウルヴァリン「っへ、俺並にしつこい野郎だぜ」
御坂「スパイディ!大丈夫!?ケガは!?ちゃんとかわしたのよね!?ほんとに大丈夫!?」アワアワ
スパイディ「ミサカ落ち着いて。なんとか無事だよ・・・ローガンなら気にせずぶっぱなしても問題なかったのにね」
ウルヴァリン「そういうことを本人の前で言うんじゃねえ」
黒子「!?・・・まさか超電磁砲をギリギリかわしたということですの!?」
スパイディ「そゆこと。僕が羽交い締めにしてるとこにズドーンってね」マカンコウサッポー
佐天「それはなかなか危険な作戦でしたね・・・」
初春「よく御坂さんがそんな危ないことを実行できましたね」
ウルヴァリン「どういうことだ?」
初春「御坂さんって実はとても優しい人ですから、スパイダーマンさんを犠牲にするようなことは絶対にしないはずですから」
ウルヴァリン「ほう、センチネルをブチのめすほどのミュータントでも中身は甘ちゃんってか」
スパイディ「ローガン、ミサカはこう見えてすごいんだよ。僕もまとめてやられるとこだったけど」ナンチテ
御坂「だ、だって・・・あんたが・・・力には責任が、とか言うから・・・」
黒子「お姉さま・・・」
佐天(これは・・・うまくいったもののかなり精神的に負担だったのかな・・・もし失敗したらって・・・)
スパイディ「おいおいミサカ、何をしゅんとしてんのさ。僕を信じろっていったろ?」
御坂「・・・」シュン
スパイディ「この僕が君みたいな子にやられるようなことになっちゃえばその時は引退するよ!」
御坂「・・・スパイディ」
スパイディ「僕の俊敏性とスパイダーセンスがあれば君の攻撃なんて闘牛士のようにかわせるからね!」
御坂「・・・ふふ・・・スーツの肩が焼け焦げてるけど?」
スパイディ「あ、これは・・・ちょっとアイロンをかけたまま忘れてて・・・」
御坂「5秒カウントを取ったからよけれたものの、ホントはギリギリだったんでしょ?」クスクス
スパイディ「あ~・・・そう言われると・・・」
御坂「素直に私の実力を認めたらどうかしら?」ニヤニヤ
スパイディ「もうっ、マウントとろうとするなよ!」
御坂「あはは!」
スパイディ「・・・へへへ」
黒子「お姉さま・・・」
初春「スパイダーマンさん、御坂さんを元気づけようとわざと冗談を?」
ウルヴァリン「あいつはああいう奴さ」
佐天「・・・って!みなさんちょっと大事なこと忘れてませんか!?」
スパイディ「え?」
佐天「私達以外の人達が!学園都市全体の時間が止まってるんですよ!」
御坂「あ」
スパイディ「そうだった」
黒子「すっかり忘れてましたの・・・」
初春「でもそのおかげで騒動にならずにすみましたけど」
佐天「このまんま時間が止まったままだったらどうしよう!?」
ウルヴァリン「俺にもこれはさっぱりだな。第一なんでこの世界に来たかすらもわからん」
御坂「あなた達の世界の・・・なんかの能力とかじゃないの?」
スパイディ「うーん、正直こういうことできそうなのって心当たりが多すぎるよ」
黒子「どういう世界なんですの・・・」
佐天「色々とぶっとびすぎですね・・・」
御坂「とにかく!この事件の黒幕をつきとめないと!」
スパイディ「一体だれが・・・」
???「俺だよ」
御坂「!?」
《FFOOOOOOMMM・・・・・・》
黒子「あれは・・・!?」
初春「そ・・・空の渦から・・・誰かが下りてくる」
佐天「なんだろう・・・機械の椅子に座った人・・・?」
スパイディ「ローガン、あれって・・・」
ウルヴァリン「ああ、あいつだ。なるほど、奴なら色々合点がいくぜ」
御坂「や、やっぱりあんたらの知ってるやつなの!?」
ウルヴァリン「ああ、機械仕掛けの椅子に、緑のローブを纏った鉄板鎧男なんざアイツ一人だけだ」
スパイディ「あいつは・・・」
悪魔博士「俺は悪魔博士だよ」
スパイディ「」
ウルヴァリン「」
御坂「あ・・・悪魔博士・・・!?」
黒子「これはスパイダーマンさんよりもド直球な名前ですわね・・・」
初春「自分で名乗るほど恐ろしいんじゃ・・・」
佐天「スパイダーマンさん!ローガンさん!なんとかなりますか!?」
スパイディ「」
ウルヴァリン「」
佐天「!?――ちょっと!?二人ともどうしたんですか!?」
スパイディ「・・・ねえローガン?僕はてっきりDr,ドゥーム【31】だと思ったんだけど・・・もしかしてドゥームボット?【32】」
ウルヴァリン「いや、それにしても気味が悪いなんてもんじゃねえ・・・ドゥームボットならもっとちゃんとしてるだろ」
スパイディ「だよねえ・・・なんだか別人ってレベルをはるかにこえてる気がするんだけど・・・【33】」
悪魔博士「ほんとによ、おみゃーらにゃめっちゃんこ迷惑かけちゃったみたいでよ。勘弁してくれな」
スパイディ「」
ウルヴァリン「」
>>
【31】Dr,ドゥーム:MARVELを代表する超名悪役。MARVELで最も有名なヴィランと言っても差し支えない
鉄の仮面とメタルアーマーをまとった超天才で、魔法も使える、人呼んで―科学と魔術が交差する男――
その強さ、悪役としての存在感はかなりのもので、MARVELのゲームやアニメなどの媒体でボス役になることが多い
【32】ドゥームボット:ドゥームが作るロボット。大型で街を壊すものから、影武者の役目をする物まである
ドゥームを倒したと思ったらドゥームボットだったでござるというこがあるほど完璧な影武者っぷり
ボットの中には自我に目覚めて一般社会に溶け込み、人々のために奮闘する善良なロボットになっているものもいる
【33】悪魔博士:1967年~1968年にかけてアメリカで放送されたアニメ版ファンタスティックフォーが1969年に日本で放送
日本人にもウケやすいようにと工夫され、邦題『宇宙忍者ゴームズ』となり、格キャラクター名も改変された
ドゥームは悪魔博士と改名され、なぜか名古屋弁で話すキャラになり、悪役なのになんか面白いキャラになってしまった
正直、ドゥームと悪魔博士は同一キャラであるはずが全く別モノである
黒子「・・・え?・・・なんか謝ってますの?」
佐天「というか訛りひどい・・・」
スパイディ「ちょっと待ってよ!あんたドクタードゥームじゃないの!?」
悪魔博士「俺は悪魔博士だよ」
ウルヴァリン「・・・知ったこっちゃねえ。こいつが黒幕ならシメちまうだけだ」SNIKT!
悪魔博士「やめてくんろ。俺の鎧はブリキだよ。そんなもんじゃ壊れんでよ」
ウルヴァリン「試すか?」ギラッ
初春「待ってください!この人さっき謝ってたじゃないですか。悪い人じゃないかもですよ【34】」
御坂「そうよ!一体どういうことなのよ!」
悪魔博士「そもそもの始まりは偶然だったな。俺が作ってた次元移動装置が誤作動しちゃってよ。俺の知らない間に勝手にこうなっちまったんだ」
悪魔博士「俺の世界とそのクモ男達の世界はまた別なんだけど、なぜかクモ男がこの世界に転送された。気づくまで一ヶ月かかったけどな」
悪魔博士「俺はいっそいで機械を直してよ、クモ男を元の世界に戻してやろうとしたんだけどまぁ間違えてまた誤作動しちゃったのさ」
悪魔博士「何故かクモ男の世界のクズリのおっさんと、一緒に居たブリキ達が丸ごとこの世界に転送されちゃいそうになったんだ」
悪魔博士「俺がバッチリ作った機械が二回も誤作動しちゃうなんて信じらんねェけどもな、こりゃ~やばいと思ったんだよ」
悪魔博士「ほんでな、すぐに俺の発明品の『時間トメールくん』で、この世界の時間を止めたんだ。タダでやったんだぞ」
悪魔博士「みんなに迷惑かけちゃいかんと思ってな。だけどもなあ~、世の中っちゅうもんはわからんもんだな」
悪魔博士「『この世界の時間』を止めたから、クモ男達の時間はぜ~んぜん止まってなかったんだよ」
悪魔博士「クモ男達は『この世界』とは別のもんだからな。ビックリだなこれが。へへへっ」
スパイディ「・・・ローガン」
ウルヴァリン「ああ」
悪魔博士「おろろ?どうして二人は拳を握りしめてるの?」
\BAKI!/ \DOKA!/ \BOKOOOM!/
悪魔博士「おろろんちょちょぱぁ~!?」
>>
【34】悪い人じゃないかも~:悪魔博士はともかく、ドクタードゥームはヒーロー側になることも多い
佐天「二人とももうやめて!もう鉄板頭の体力はゼロだよ!」
悪魔博士「わ・・・悪かったよ~・・・もうやめてちょうだい・・・」ボロボロ
スパイディ「まだ殴り足りないよ」
白井「状況を整理しますと、こちらの悪魔博士とやらはスパイダーマンさん達の世界にそっくりなパラレルワールドの人間ということですのね」
初春「悪魔博士の発明品が誤作動でスパイダーマンさん達を学園都市に飛ばしちゃった・・・と」
御坂「全部こいつのせいってわけね、まったく」
黒子「でもスパイダーマンさん達がこの世界の住人じゃないから、この世界の時間が止まっても動けるのはそうとして」
佐天「それもかなりの超設定ですけどね・・・」
黒子「どうして私達も動けるんですの?私達はこの世界の人間ですわよ?」
悪魔博士「そこんとこ俺もよぉわからんけども、たぶんクモ男達と一ヶ月一緒にいるうちになんか力をもらったのかもね」
黒子「そんなめちゃくちゃな・・・」
初春「スパイダーマンさんと交流するうちにスパイダーマンさんの影響を受けてたというこですか?」
佐天「そんなご都合主義って・・・」
悪魔博士「もともと俺の次元移動装置も誤作動してたもんだから、クモ男の世界のエネルギーもくっついちゃってたのかもしれないんだな」
佐天「めちゃくちゃだけどありえないと言いきれないのが痛いところですね」
黒子「言われてみれば、私の能力には重量制限がありますのに、ローガンさんほどの重量を空間移動させられたのも・・・」
御坂「能力が成長してる・・・ってことか」
ウルヴァリン「で、てめえは今まで何をしてやがった?暴れてるセンチネルをやっつけるのが落とし前ってモンだろ」
悪魔博士「そんなこと俺にできるはずねえ。あんなおっかなビックリなブリキ、手に負えないよ【35】」
ウルヴァリン「・・・」
悪魔博士「俺が出て行って邪魔になったら困るでよ、しばらく隠れとったんだきゃ。・・・あ、なんでまた拳を?」
\BAKI!/ \DOKA!/ \BOKOOOM!/
>>
【35】手に負えねえ~:悪魔博士はともかく、ドクタードゥームはセンチネルを一撃で破壊できるほどの強さを持つ
スパイディ「もうなんだか色々つかれたよ・・・ホントに」
御坂「ちょっと!ブリキ男!さっさと時止めを解除しなさい!」
悪魔博士「わ・・・わかったからよ・・・でもな、今持ってきてないんだな・・・」
御坂「はあ!?」ニギリコブシッ!
悪魔博士「待っちょくれ!戻ったらちゃんとするからよ!」
御坂「・・・ホントでしょうね?」ポキポキッ・・・ ビリビリッ・・・
悪魔博士「ほんとほんと!」
黒子「まあ、これで一件落着ですのね」
初春「もう頭の整理でてんやわんやですよ」
佐天「でもこれで全部元通りになるんだよね!」
ウルヴァリン「ああ、俺達も長居しちまったな」
スパイディ「そうだね」
御坂「・・・え」
佐天「!・・・そっか・・・スパイダーマンさんも、ローガンさんも・・・帰っちゃうんですか」
初春「!」
スパイディ「そうなるね。この偽ドゥームの次元移動装置とやらがちゃんと動くなら」
悪魔博士「ちゃんと動くよ!おもちゃと違うでよ!俺がこの世界にこれたのも証拠だよ!」
ウルヴァリン「そういうことらしいぜ。俺達はこいつと一緒にこの世界とはおさらばだ」
黒子「・・・お別れですのね」
スパイディ「そうだね」
御坂「・・・」
初春「ローガンさん・・・あの・・・助けてくださって本当にありがとうございました」
佐天「おかげで学園都市を守れました」
黒子「あなたと私のタッグ・・・いえ、チームアップ・・・こんなこと言うのもなんですけど、楽しかったですわ」
佐天「無能力者で何もできないと思ってた私に、勇気と自信をくれてありがとうございます」
初春「絶対に忘れません・・・ローガンさんのこと。ずっと・・・」グスッ
ウルヴァリン「泣くんじゃねえよウイハル。お前は自信をもって生きろ」
初春「うう・・・ローガンさん・・・」ポロポロ
ウルヴァリン「サテン、ウイハルをよろしくな。お前も、能力があるだのないだの気にすんじゃねえ」
佐天「はい!」
ウルヴァリン「お前は俺よりよっぽどすげえ奴だと思うぜ」
佐天「・・・ローガンさん」
ウルヴァリン「クロコ、世話になったな」
黒子「いえ、それはこちらのセリフですわ」
ウルヴァリン「お前の能力は大したモンだし、根性もある。きっとまだまだ強くなるだろうよ」
黒子「・・・」
ウルヴァリン「一緒に戦えて、楽しかったぜ」スッ
黒子「はい。ありがとうございましたの」グッ
スパイディ「なんだかんだ長い間お世話になっちゃったね。名残おしいよ」
御坂「・・・」
初春「う゛う゛~スパイダーマンさぁ~ん・・・」ポロポロ
佐天「もうすっかりこの街の仲間だと思ってたのに・・・」グスッ
黒子「いつかはこうなるとは思っていましたが・・・やっぱりさみしいですわ・・・」
スパイディ「僕だってさみしいさ。この街はずいぶん気に入ってたし・・・君達と一緒にいるのも楽しかった」
御坂「私達も、あんたと一緒で楽しかったわ」
スパイディ「僕がいなくても君達だけで学園都市の治安を守れるかい?」
黒子「もちろんですわ!風紀委員ですのよ!」ビシッ
スパイディ「ハハッ・・・そうだったね。君達はもう立派なヒーローだ」
初春「スパイダーマンさん・・・私まだまだヒーローなんかじゃないので行かないでください・・・」ポロポロ
佐天「初春~、無理言っちゃスパイダーマンさんが困るでしょ。心を鬼にして・・・小鳥の巣立ちを見守ろう」グスン
スパイディ「そうだよ。初春も佐天を見習って、目ぇ真っ赤にして鼻水ダラダラの顔で僕を見送ってよ」
佐天「うっ!うるひゃい!オトメになんてこと言うんですかもうっ!」ズビヒャッ
初春「っ・・・あはは・・・」ポロポロ
スパイディ「ホラ、笑ってるほうがかわいいよ。湿っぽいのはナシにしよう。ね」
初春「――・・・はいっ!」ズビッ
御坂「おかげで力の大切さに改めて気付かされたわ・・・ありがとね」
スパイディ「どういたしまして」
御坂「・・・本当は私だってさみしいわ・・・この一ヶ月、一緒に戦ったり、遊んだり、おしゃべりしたり・・・」
スパイディ「・・・」
御坂「あなたも私の大切な友達よ。・・・なのに・・・なのに遠くに行っちゃうなんて・・・」
スパイディ「おいおいミサカ、まだ覚えてないのかい?」
御坂「・・・?」
スパイディ「僕は『あなたの親愛なる隣人、スパイダーマン』。いつでもどこでも、君の友人さ!」
御坂「!」
御坂「・・・そうね・・・あなたは私達の・・・――」
御坂「親愛なる隣人」
スパイディ「そういうことさ!」
悪魔博士「お涙ちょうだいのお別れ会は終わったのきゃ?ほんじゃあそろそろけぇるでよ」
ウルヴァリン「てめえ下手にしゃべると喉を引き裂くぞ」
悪魔博士「帰る気になったら、この機械の台の上に乗ってちょ。あっちゅう間に帰れるからよ」ウィーン
スパイディ「よいしょっと・・・それじゃあね皆!また来るからね!」
ウルヴァリン「あばよ、ダチ公」
スパイディ「ミサカ!クロコ!ウイハル!サテン!おばあちゃんになってもスパイダーマンのことを忘れないでね!それじゃ!」
≫―ッッッ―≪
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黒子「――・・・行っちゃいましたわね」
御坂「・・・忘れるわけないじゃない」
初春「うう・・・ぐすっ・・・」
佐天「もう!初春!そんなに泣かないで!また来るって言ってたじゃない!」
初春「・・・・・・そうですね・・・」
『――――・・・ ~~ ~~~ ~~~~ 』
黒子「!――見てくださいまし。周りの人達が・・・時間が動きだしましたの」
御坂「あのブリキ男、ちゃんとやってくれたのね」
佐天「これで元の鞘に収まったってとこですね」
初春「スパイダーマンさんがいなくなっちゃったこと以外は・・・ですね」
黒子「人気者のスパイダーマンさんが消えちゃって、学園都市の人もさみしくなることでしょう」
御坂「大丈夫よ。スパイディはいつだってみんなの・・・」
御坂「親愛なる隣人なんだからね!」
――おしまい――
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―おまけ―
スパイディ「やっほー!みんな元気ー?」
御坂「!!?スパイディ!!?」
黒子「ほっ、本当にまた来たんですの!?」
スパイディ「あら?迷惑だったかな?」
初春「そっ!そんなことありません!すっごく嬉しいです!」
佐天「そうですよ!でも意外と早かったというか、ちょっと別れが切なかっただけに余韻がぶちこわしというか・・・」
スパイディ「いいじゃないの。ハッピーエンドが一番さ!」
御坂「ふふふっ・・・そうね。いつでも会えるほうが楽しいもんね!」
スパイディ「あ・・・いっけない」
御坂「どうしたの?」
スパイディ「どうやらヴェノムのやつもついてきちゃったみたいだ。ほら、外を飛びまわってるの」
黒子「!?――なんですのあれ!?黒いスパイダーマンさん!?」
初春「ゴリゴリマッチョマンのスパイダーマンブラックだ!」
佐天「また面倒ごとをもってきたんですかあ!?」
スパイディ「えーっと・・・そういうことになるね」
御坂「ならやるべきことは一つじゃない!」
黒子「お姉さま!?」
御坂「皆!チームアップよ!」
スパイディ「やれやれ、この子にはかなわないや」
―おしまい―