キャンペーンシナリオ[トータス旅行記]リハビリ作   作:重言 白

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 ダイスの神は邪神。
 きっと遭遇した場合、5D20/10D20くらいの正気度喪失になるに違いない。


その3

 ミニ=ショゴスが舌足らずな感じで喋るという出来事があったが、それはひとまず置いておこう。

 とりあえず最優先目標であった食料の確保は達成……達成したわけだ。

 つまり、最奥を目指して下に潜っていく。

 ついでに魔物を食べて、手札を増やしていこう。

 南雲ハジメは……まあ死なないだろう。

 ニャルラトテップ、クトゥルフ、アザトースによるジェットストリームアタック(3D10/3D100)でも発狂しなさそうだし、ヘーキヘーキ。

 永久的発狂さえしなければ、意外と死なないから。

 生きてさえいれば大体、何とかなる。

 

「とりあえずこの階層での拠点を築こう」

『……あのくまを食べて、すぐに下にいかないんですか?』

 

 それも考えた。

 しかしここから下の層で、どれだけの敵が待ち構えているかもわからない。

 熊の使っていた風の爪のような技能が数に含めたとしても、まともに武器として運用できるのは、刀と風の爪の技能だけだ。

 炎の形をしたダガー? アレは生贄として捧げるためのトドメ専用だから。

 それに、他にもまだ見つけていない魔物がいるかもしれない。

 私はダンジョンに入るとき、全部の道を通ってマッピングするタイプだ。

 

『……じゃあわたしたちのいちぶをつかう?』

「効率的かもしれないけど、現状だと量が足りないかな。せめて今の4倍はないと、危険だと思う」

 

 ショゴスってどうやって増えるんだったっけ? 分裂? 

 

『……わたしたちはあのクズが作った個体だから、ほかとはちがう。わたしたちじしんのぶんしんは、からだを分ければできるけど、それはぜんいんわたしたちであって、わたしたちいがいにはなれない』

 

 分身は出来るが、それは繁殖しているわけではないらしい。

 じゃあ肝心の繁殖方法は? 

 

『……ふつうのわたしたちは、しゅぶ=にぐらすに似たほうほうでふえる。からだに芽をつくって、芽吹けばあたらしいこたいになる。わたしたちのばあいは、ほかのいきもののいでんしを食べてつくる。ふつうがらんせいなら、わたしたちはらんたいせいって言ってた』

 

 シュブ=ニグラスみたいに、ショゴスがポンポン産まれてたら地球は埋め尽くされてそうだなー。

 卵胎生はサメの仲間に見られる特徴だったか? 

 卵を体内で育て、ある程度育ってから出産するという……コレは胎生か? 

 詳しいことは覚えていないが、まあそういうものだ。

 

『……主がほしいなら、わたしたちとのあいだでこどもつくれる』

「もっと自分を大切にしなさい」

 

 というか1体でさえ持て余し気味なのに、もう1体とか勘弁して欲しい。

 それはもういいので、今いる場所から右手法でマッピングしていこう。

 ノートは濡れたせいで歪んではいるが、書き込めないほどではない。

 ペンもあの落下に耐えており、スラスラと書ける。

 

『……? ここ、なにかおかしい。あとからうめた?』

「隠し扉でもあるのかな? ふむ……」

 

 目星 71 >= 06

 聞き耳 55 >= 72

 

 確かに周りの岩壁と比べて、形がおかしい。

 これはおそらく、南雲ハジメが“錬成”を使った痕跡だろう。

 しかし、それ以上の痕跡を見つけることは出来なかった。

 ここからはもう離れたようだが、きっとどこかで生きているのだろう。

 

「ココだと鑑定なんて使い道がない技能しかない考古学者より、錬成師の方が便利そうだ。どうにか合流できれば良いんだけど」

『……わたしたちの方がやくにたちます』

 

 ミニ=ショゴスが要らないってわけではないんだけど……。

 ミニ=ショゴスがいなければ私は既に死んでいるし、むしろ居なくなられては非常に困る。

 しかしショゴスというのは、従えられることが嫌で反乱を起こした種族じゃなかったっけ? 

 

『……24じかんろうどう、しょくじはさんぎょうはいきぶつ、ゆうきゅうどころかきゅうよなし。もちろんきゅうかもない。ブラックきぎょうをこえて、どれいよりもひどいかんきょう』

 

 あ、はい。

 アイツはショゴスの社会性がどうこうって言ってたが、単純に酷使しすぎたからじゃないか? 

 うん、多分そうだ。

 とりあえず、ミニ=ショゴスには美味しいご飯と適度な休暇、給与は忘れないようにしよう。

 今は給与を払えないが、地上に戻ったら必ず払おう。

 

 


 

 

 1週間ほどかかったが、なんとかマッピングが終わった。

 結局、下への階段はあっても、上への階段はなかった。

 未到達階層だとは考えていたが、思っているより最奥に近いのかもしれない。

 この階層にいる魔物の種類も、兎と狼と熊だけだった。

 それと、“纏雷”はやはり狼の能力だったようだ。

 隙をつかれて噛みつかれたとき、狼の体が光って電気を起こしたのだ。

 まあ、“耐炎耐雷”の効果で少し痺れる程度だったので、そのまま仕留めたのだが。

 いくつもあっても持つ余裕もないので、狼の毛皮はミニ=ショゴスのおやつになっている。

 

「そろそろ、熊に挑むか」

『……ようやく?』

 

 襲いかかってくる魔物を喰らい尽くしたミニ=ショゴスは、もはや普通のショゴスと遜色ない大きさになっていた。

 

 SIZ 420

 STR SIZ:STR = 4:3 >= 315

 CON SIZ:CON = 2:1 >= 210

 DB STR+SIZ = 635 >= +8D6

 ビルド 6

 耐久 SIZ+CON/10 = 63

 

 問題は大きすぎて、すごい目立つことだ。

 あまりにも大きく、魔物にバレる。

 まあ飛んで火に入る夏の虫というか、片っ端から食事になっているのだが。

 正直な話、熊程度ならミニ=ショゴスを消しかけるだけで終わるだろう。

 しかし、これでは仕事を全て押し付けて反逆された阿呆共と同レベルになってしまう! 

 そういうことで熊を探していると、魔法陣から再生成されたばかりの熊を見つけた。

 まだ気づかれていないようなので、支度をする事にしよう。

《肉体の保護》は必須だろう。

 

 MP 15-5 = 10

 正気度喪失 1D4 >= 2

 正気度 45-2 = 43

 装甲付与 5D6 >= 24

 

《ヨグ=ソートスのこぶし》は切り札として取っておき、最初は刀で戦う事にした。

 というより距離を離れられてしまうと、風の爪で一方的に攻撃されてしまうだろう。

 

 DEX 65+10 >= 89

 

 なので“縮地”を使って一気に詰めようとしたが、それよりも早く熊に気づかれて距離を取られてしまった。

 そして刀が届かない程度に離れた場所で、爪を振り下ろした。

 

 射撃(爪) 60 >= 93

 

 “縮地”を使って移動している私に腕が追いつかなかったのか、風の爪は大きく的を外して何処かへ飛んでいった。

 

 DEX 65+10 >= 88

 

 距離を詰めようとするタイミングで、熊はこちらに腕を構えていた。

 

 射撃(爪) 60 >= 97

 

 思いっきり爪を振るったせいでバランスを崩したのか、熊は背中から地面に倒れた。

 それだけの隙があれば、近づくのは容易だった。

 起き上がった熊に向けて、刀を振るう。

 

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 47

 純鉄の刀 1D10+1D4 >= 9

 装甲 9-3 = 6

 

 刀は熊に大きな傷をつけたが、その分厚い筋肉と骨に阻まれ、致命傷には至らないだろう。

 起き上がって爪を振るう熊に対し、刀を合わせてカウンターを狙う。

 

 近接戦闘(爪) 40 >= 98

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 64

 

 カウンターを合わされそうになった事に驚いたのか、爪は大きく空を切らせて倒れた。

 爪での攻撃が大きく逸れた結果、私のカウンターも空を切る。

 倒れた熊に対して、刀を振るう。

 

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 66

 

 熊は体を捻り、刀をうまく避ける。

 立ち上がろうとする熊に向けて、もう1度刀を振るった。

 

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 53

 

 起き上がった拍子に、少し距離を取られた。

 大きく離されるまでに近づけたものの、刀は外れてしまった。

 

 近接戦闘(爪) 40 >= 78

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 81

 

 当たらない。

 本当に当たらない。

 

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 34 レギュラー成功

 近接戦闘(爪) 40 >= 16 ハード成功

 爪 3D8 >= 14

 装甲減少 24-14 =10

 

 私の攻撃に応戦した熊の爪が、私を切り裂こうと鋭く振るわれた。

 その一撃は《肉体の保護》で付与した装甲を、半分以上削っていた。

 あと2回まともに受けてしまえば、命に関わるだろう。

 

 近接戦闘(爪) 49 >= 68

 近接戦闘(刀剣) 49 >= 39

 

 当たったはずの敵から血が出なかった事に動揺したのか、先程の攻撃と比べれば精細を欠いたその腕を、刀で斬りつける事に成功した。

 

 純鉄の刀 1D10+1D4 >= 5

 装甲 5-3 = 2

 

 やはり、その頑丈な肉体には有効打を与えられている気がしない。

 なので今回は、“纏雷”を発動させた。

 雷は刀を通じて、熊に向かって流れ込む。

 

 POW 70 >= 05 イクストリーム成功

 CON 80 >= 48 レギュラー成功

 スタン 1D6+6 >= 9

 

 血を通して脳や脊髄に雷が直撃したのか、泡を吹きながら痙攣している。

 ……よし、俎板の上の鯉だな。

 そういえば、あんな固有魔法を連発するということは相応に精神が強いということではないだろうか? 

 先ずはあと一撃で仕留められる程度に、ダメージを与えておこう。

 

 純鉄の刀 1D10+1D4 >= 12

 装甲 12-3 = 9

 

 刀は的確に頸動脈を斬り裂いた。

 ドクドクと血が流れ始め、このまま放っておいてもいずれ死ぬだろう。

 そんな状態の熊の前で、既に炎の形のダガーを抜く。

 既に魔術はかけてあるので、あとは生贄と代償を捧げるだけだ。

 

 ダガー 2D4+2 >= 8

 装甲 8-3 = 5

 

 その一刺しは、熊の首を完全に断ち切った。

 それと同時に私の体から、精神力がごっそりと抜けていく。

 

 POW 70-30 = 40

 MP 40/5 = 8

 

 どうやら《生贄用のダガーに魔力を付与する》魔術は成功したようだ。

 コレでこのダガーでトドメをさした相手から精神力を回収できる。

 回収した精神力は自身に注ぎ足すのも、物に付与するのも自由。

 元の世界の魔術には、精神力そのものを代償として捧げるものが多すぎる。

 それを解決できる《生贄用のダガーに魔力を付与する》は、かのニャルラトテップが信者に教えて広まったらしい。

 何かデメリットもありそうだが、騒動の中で引っ掻き回すことはあれど、逆上したとしても自身で定めたルールは破らないので、他の神格よりはマシな方だと思う。

 必ず生き残れるルートを作ってるし。

 後ろから刺すようなことをするクラスメイトよりは、まともな性格しているに違いない。

 とりあえずこの階層の魔物は仕留め終えたので、食べたら下の階層に向かうとしよう。




成長判定
・近接戦闘(刀剣) 49 >= 61 06
 成長度 1D10 >= 3
 近接戦闘(刀剣) 49+3 = 52
・??? ?? >= 77
 成長度 1D5 >= 3
 ??? ??

 ファンブルと失敗ばかりの戦闘でした……。
 爪熊だけで合計3回もファンブルしました。
 何を言っているのかわからないかもしれませんが、最初の遭遇を含めて3回ファンブルしました。
 “纏雷”は固有魔法ですので、対抗はPOWで振りました。
 どうしてこんなピンポイントでイクストリーム成功するんでしょうね……。

 WEBダイスだからこそ、1D5なんて存在しないダイスを振れています。
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