キャンペーンシナリオ[トータス旅行記]リハビリ作   作:重言 白

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その4

 爪熊を食べると、やはり風の爪の技能……“風爪”を習得した。

 さらに騒ぎに気付いて集まってきた魔物を生贄に捧げたり、食べたりした結果がコレだ。

 

 古城貴洋 17歳 男 レベル:20

 天職:考古学者・玉虫色の粘液生命体23%

 筋力:340

 体力:600

 耐性:600

 敏捷:340

 魔力:700

 魔耐:350

 技能:鑑定[+アーティファクト鑑定]・魔力操作・胃酸強化・自動回復・耐炎耐雷・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・言語理解

 

 POW 40 → 80

 

 ……玉虫色の粘液生命体が成長してる!? 

 バッと後ろのミニ=ショゴスを見ると、サッと目を逸らされた。

 いくつかの目に目を向けてみるも、どれも私と目を合わせようとしない。

 それでもジーッと見つめ続けていると、ミニ=ショゴスは口を作り出して喋り始めた。

 

『……これまでわたしたちのいちぶは、主のこわれたぶぶんをおぎなってた。でも、主ががんじょうになったし、たくさん食べたから、少しずつできることをふやそうとしてるんだとおもう。どうきすればわかるけど、かくにんする?』

「同じ個体っていうなら思考回路も同じだろうし、確認はいいかな。じゃあ将来的に私の体は、なんにでも変化できるようになるのか?」

 

 それは一体、どこのショゴス・ロードだ。

 一部の魔術師はショゴスを小さく分離させ、人間の姿に変化させたりしているらしいが、似たような物になるのだろうか? 

 少なくとも、騒動に巻き込まれることは確かだ。

 人間卒業したとわかれば、必然的に巻き込まれる騒動の難易度も上がっていく。

 だいたいあの神のせいです。

 その分報酬というか、得られるものも多いのだが。

 コンビニに閉じ込められた騒動のとき、何でもあげるよと言われて“脱出に使える魔道書”と伝えたら、“エイボンの書”が出てきたりしたし。

 時間と辞書を使って《門の創造》だけに焦点を絞って覚えて、脱出したんだっけなあ……。

 ファミチキ食べたい。

 やはり《万能鍵》の開発は急務だ。

 

 


 

 

 次の階層は、光1つない暗闇だった。

 最初の階層にあった光る石を松明代わりに進んでいると、金色の瞳を持つトカゲを見つけた。

 トカゲがこちらをギョロリと見たかと思うと、光る石を持つ左手が石化し始めた。

 

 ?? ??? >= 56 ???? 成功

 POW 80 >= 48 レギュラー成功

 

 その石化は徐々に上へ上へと登ってきており、このままでは全身石化するだろう。

 石化が手首を超えるより先に、肘から先を切断する。

 

 耐久 14-5 = 9

 部位欠損 左肘から先

 

 流石に斬り落としたあとまで石化は続かないようだ。

 なんとか無事だが、厄介な能力だ。

 こっそりミニ=ショゴスが斬り落とした腕を捕食しているのを横目に見つつ、先ほどトカゲがいた場所から直視されない岩陰に身を隠した。

 直後、隠れた岩からボロボロと崩れる音が聞こえた。

 どうやら、無機物にも効果があるらしい。

 しかもこの闇で私の居場所がわかるということは、それだけ夜目がきくということだ。

 上から持ってきた発光する石は壊れたし、この暗闇の中でどうにかするしかないらしい。

 石化の能力を使っているからか、この暗闇でも金色の眼は光り輝いているので、居場所はわかる。

 能力を発動し続けるには、目を向け続ける必要があるのだろう。

 つまり、視線を切るほどの速度で振り切れば大丈夫ということだ。

 

 DEX 65+15 >= 26

 

 “縮地”+“天歩”で、一気に天井側から襲いかかる。

 

 近接戦闘(格闘) 61 >= 33

 風爪 1D8+1D4 >= 5

 

 さらに“風爪”を使い、手刀で一気に斬り裂いた。

 振り抜いた後、数秒遅れてズルリとトカゲの首が落ちた。

 “風爪”の斬れ味は相当なもののようだ。

 一度上の階層に戻り、トカゲの肉をミニ=ショゴスと半分に分け、自分の分を調理してみた。

 

 製作(料理) 5 >= 73

 

 焼け焦げたトカゲの肉は、非常に不味かった。

 ある程度時間が経ったところで、ステータスプレートを見る。

 石化の魔眼的な能力が手に入るかと思っていたが、食べることで得られた技能は“石化耐性”のみだった。

 残念ながら、夜目がきくようになるような技能も手に入らなかった。

 よくよく考えると、光をつけてたからこそ見つかったのであって、光をつけなければあのトカゲは気づかなかったのかもしれない。

 

『……て、なおす』

 

 左腕は、ミニ=ショゴス製の義手になりました。

 

 耐久 9+5 = 14

 

 


 

 

 暗闇のまま進むとトカゲには見つからなかったが、羽を飛ばしてくるフクロウと6本足の黒猫に襲われたが、トカゲほど苦戦することもなくしとめて調理することにした。

 

 製作(料理) 5 >= 61 02

 

 フクロウの肉は暗闇の中で“纏雷”を灯りにして無理矢理調理したため酷い出来だったが、フクロウの肉を食べて“夜目”を習得したあとの黒猫の肉は美味しくできた。

 黒猫は夜目がきくわけでもなさそうなのにどうやって私を捕捉していたのか気になっていたが、“気配察知”という技能を持っていたらしい。

 おかげで10mくらいなら、見えないはずの場所でも居場所がわかる。

 範囲内に入った敵を殺して食べながら進んでいると、下への階段を見つけた。

 今回はもうさっさと降りることにした。

 マッピングはしたいが、マッピングしたところで見えない以上意味がないからだ。

 下の階層は、黒い粘着質な泥にみえる物で満ちた沼になっていた。

 なので、ミニ=ショゴスの上に乗って進むことにした。

 しばらく進んでいると、突然背後から巨大な魚が飛びかかってきた。

 

 回避 56 >= 35

 

 飛び跳ねた水の音でなんとか気づき、咄嗟にしゃがんで避けた。

 “気配察知”を習得した直後に“気配察知”を無視する魔物を出すとは、ここの製作者は相当性格が悪いらしい。

 

 アイデア 65 >= 41

 

 そうだ。

 敵は水中にいるのだから、“纏雷”を水で伝達させて攻撃できないだろうか? 

 しかしこの泥がどういう性質を持っているかわからないので、念のために“鑑定”しておこう。

 

 フラム鉱石

 よく燃える。

 

 ……危なっ!? 

 え、この泥の全部が燃えるということか? 

 石油のような物なのだろう。

 “纏雷”は危険すぎて使えないので、大人しく“風爪”で対処する。

 “気配察知”は使えないので、音に反応するしかない。

 

 聞き耳 55 >= 82

 命中部位 1D20 >= 16 右腕

 

 先ほど跳ねた音を聞かれたことに気付いていたのか、静かに飛んできたその魚にすぐに反応することが出来ず、右腕を盾にするしかなかった。

 

 噛み付き 2D6 >= 5

 装甲 5-4 = 1

 耐久 14-1 = 13

 耐久(毛皮) 10-5 = 5

 

 その顎は強靭で、歯が毛皮を突き破って腕に刺さる。

 ビチビチと噛んだまま暴れるより先に、“風爪”で3枚に下ろした。

 できれば生きたまま捕まえて、泥抜き……フラム鉱石抜きをしたかった。

 それでもこいつがどういう技能を持っているかを知る必要があるので、我慢して食べることにする。

 捕獲できれば、料理しよう。

 生のまま食べた。

 ネチョネチョといやに粘つく食感と、砂抜きに失敗した貝特有のジャリジャリした噛みごたえ、ガソリンのような匂いがひどく、不味いを超えて苦しい味だった。

 

 正気度判定 0/1D3 45 >= 26

 

 もはや涙さえ出てきそうな味の魚を食べたあと、ステータスプレートには“気配遮断”という技能が増えていた。

 隠密系の技能を持つ相手には、“気配察知”は意味をなさないらしい。

 やはり最後に信用できるのは、自分自身の肉体と勘ということだな。

 その後、どんどんと進んでいった。

 神経毒のタンを吐く虹色のカエルや麻痺毒の鱗粉を撒き散らす巨大な蛾、ムカデのように合体したゴキブリの群れ……時にやられかけて血反吐を吐き、虫の体液を頭から被った。

 もちろん全て食べた。

 遺物を求めて、海外の未開の地へ赴いた事があるので、昆虫食に抵抗はさほどなかった。

 リンゴのような見た目をしたスイカの味という美味しすぎる実を落とすトレントは、どうにかしてミニ=ショゴスに再現できないかと思った。

 しかしその場合、実質ミニ=ショゴスを食べることになるので断念した。

 致命傷を負うたびにミニ=ショゴスが回復してくれた。

 その結果“玉虫色の粘液生命体”が急成長した。

 

 古城貴洋 17歳 男 レベル:46

 天職:考古学者・玉虫色の粘液生命体56%

 筋力:870

 体力:1040

 耐性:1040

 敏捷:760

 魔力:940

 魔耐:470

 技能:鑑定[+アーティファクト鑑定]・魔力操作・胃酸強化・自動回復・耐炎耐雷・変形[+変質]・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪[+射爪]・遠見・気配感知・魔力感知・気配遮断・毒耐性・麻痺耐性・石化耐性・言語理解

 

 成長した結果なのだろう。

 “変形”はミニ=ショゴスの体細胞が適用された部位に限り、形を自由に変えられる技能だ。

 左腕の肘から先は全てミニ=ショゴスなので、“変質”と組み合わせることで退魔ノ剣ゴッコができる。

 左腕の肩から先全てを置き換えれば完璧なのだが、さすがに遊びのために体を減らしたくない。

 “変質”は“変形”の派生技能で、ミニ=ショゴスの体細胞を好きな素材に変化させる事ができる。

 さっきの退魔ノ剣で例えるなら、退魔ノ剣の形に整えた細胞を、頑丈な鋼に変質させたりできる。

 もちろん“変質”は任意で行うため、戻すこともできるが、自分自身が知っている素材以外には変質させる事ができない。

 退魔ノ剣はイノセンスの素材が何かわからないため、適切に着色された鋼で代用していた。

 さて、そんなこんなで50階層は降りてきた。

 あくまで自然の洞窟のようにデザインされてきたこれまでの階層と違い、明らかな人工物がこの階層にはあった。

 見たことのない魔法陣がビッシリと刻み込まれた荘厳な扉に加え、護衛なのか巨大な石像が配置されていたのだ。

 扉に触ったら絶対に動くやつだな。

 あの石油のような沼で回収しておいたフラム鉱石を、石像の周りに撒き散らしとく、

 そう思ったので、扉に触ってみた。

 バチッという何かに弾かれるような感覚と共に、野太い声が後ろの石像から声がした。

 予想通り、動き始めたらしい。

 なので、“纏雷”で着火した。

 

 ──────オオォォオオオァアアアア……

 

 どこか悲しみに満ちた鳴き声が響いた。

 死んだのを確認したあと、肉を回収してから扉に向き直る。

 いわゆる結界のようなものなのだろう。

 外から中に入るのを拒むこの結界は、中にいる何者かが張ったものなのだろうか。

 無理矢理破るとどんなデメリットがあるかもわからないので、どうにかしてこの扉を開く方法を考えよう。

 

 目星 71 >= 84

 

 穴が2つ空いているのを見つけたが、そこに当てはまりそうな物が見つからない。

 その辺の岩を加工してもダメで、ミニ=ショゴスを変形させてもダメだった。

 ……肉は手に入れたし、次の階に行くか! 

 もしかしたら、この近くに当てはまる物がないのかもしれないし!




 成長判定
・近接戦闘(格闘) 61 >= 84
 成長度 1D10 >= 5
 近接戦闘(格闘) 61+5 = 66
・製作(料理) 5 >= 79
 成長度 1D10 >= 10
 製作(料理) 5+10 = 15
・回避 56 >= 15

 アイデア判定失敗していた場合、爆発していました。
 ミニ=ショゴスがクッションとなってダメージは軽減されますが、相当危ないダメージを負い、魚が全滅していたことでしょう。
 それはそれで良かった気もします。
 今更ですが、1度戦って変化のない相手やあまりにも数が多い場合、まるっとカットします。
 正直、ただでさえファンブルの雨霰で戦闘がダレるのに、いちいち戦闘描写を挟めません。
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