キャンペーンシナリオ[トータス旅行記]リハビリ作 作:重言 白
今回のシナリオは、オリ主君死亡ENDという残念な結果になってしまいました。
また何か別の作品を書くかもしれないので、その時にはまたよろしくお願いします。
* *
* + うそです
n ∧_∧ n
+ (ヨ(* ´∀`)E)
Y Y *
コレ、やってみたかったんですよね。
通常のセッションなら終わらせる事になるでしょうが、もう少し続きます。
ゴポッという空気の漏れる音が聞こえた。
全身が何か温かいものに包まれており、それはどうやら動いているらしい。
目を開いても何も見えず、右腕……は食われたので、左腕を軽く動かしてみるも、まるで水中で体を動かした時にように動かし辛い。
私はお湯の中にでもいるのか?
しかし溺れている感じではない。
むしろ心が安らぐような……。
コレが……死後の世界?
『……あ、起きたみたいですね』
どこからかミニ=ショゴスの声が聞こえる。
あのあと、ミニ=ショゴスも死んでしまったのだろうか。
『今出すので、暴れないで下さいね』
出すって何を?
そう思った瞬間、体が温かい水中から空気中に投げ出された。
ゲホッゲホッと数度咳込み、辺りを見渡す。
太陽のような球体が浮かぶ天井に、どこからか聞こえる滝と川のような音。
川の中には魔物ではなさそうな魚が泳いでおり、その近くには畑と牧場があった。
どこだここは?
『ここは主が反逆者と呼ぶ人の拠点。つまりあの扉の奥です』
扉の奥? ああ、そういえば扉の奥に入るためにあの怪物と戦ってたんだっけ……。
つまり死んでない? 生きてる?
『ええ。死にかけてましたが、私たちの体の中で治療をしましたから』
ミニ=ショゴスの中で治療……?
咄嗟にステータスプレートを見ようとしたが、今の私は全裸だった。
つまり元々ステータスプレートを入れていた場所には何もない。
ステータスプレートはどこかとミニ=ショゴスに聞こうとすると、その前にスッとステータスプレートを持った触手を差し出された。
そこには
古城貴洋 17歳 男 レベル:???
天職:考古学者・玉虫色の粘液生命体95%
筋力:10860
体力:25400
耐性:26070
敏捷:9870
魔力:24000
魔耐:12000
技能:鑑定[+アーティファクト鑑定]・魔力操作・胃酸強化・自動回復・変形[+変質][+捕食][+格納]・纏雷・天歩[+空力][+縮地][+瞬光]・風爪[+射爪]・遠見・総合感知[+推定未来]・気配遮断・状態異常耐性・全属性耐性・石化の邪眼・胞子散布・金剛・豪腕・威圧・念話・追跡・高速魔力回復・魔力変換[+体力][+治癒力]・限界突破・言語理解
と記されていた。
『主の体は脳と一部を除いて、ほとんど全てが私たち同じショゴスになりました。流石にあの渦巻による爆縮は致命的でしたから。それでも、元々の肉体を最大限残してるんですよ? それと、私たちの持つ技能を共有しておきました。そうする事で魔物の肉を食べる苦しみなく、主が技能を得られるかと思いまして。その時ついでに技能も組み合わせて、整理しておきました』
しょごすりつ、きゅーじゅーごぱーせんと?
他にもほぼ死んでいた事を理解し、あまりの衝撃に私の頭は気絶する事を選択した。
どうかコレが、悪い夢でありますように。
『主? あるじ──!?』
正気度喪失 1D10 >= 7
正気度 39-7 = 32
狂気 失神
目が覚めると、やはり反逆者の拠点にいた。
やはり、現実らしい。
いつのまにか、服は着せられていた。
『目を覚ましたんですね』
その声ミニ=ショゴスの声に反応して、そちらを見た。
そこにはクラシカルなメイド服を着た、1人の女性が居た。
アレ? ミニ=ショゴスは?
というか誰だ?
『いやですねー、私たちですよ。私たち。主がミニ=ショゴスと呼ぶ私たちですよ』
……は?
いや、待て。
ショゴスには確かに変身能力がある。
だがそれは、自らの体積を減らす事はできない筈だ。
つまりコイツは分体の1体?
『いえ、確かに分体ですが4分の1の私たちは今ここにいます。ほら、先ほど見たでしょう? “変形”の派生技能である“格納”です。コレは私たちが変身能力を使う際、余分な体を体の中に収めることができる技能なんです』
やべえ奴にやべえ技能が与えられてしまった。
つまり、人間に化けて何処にでも赴き、好きな場所でショゴスの巨体に変身できるという事だろう。
古のもの滅んだな。
『主が望むなら、古のものでも人類でも何でも、滅ぼしてきますよ?』
「やらないでください」
アレー? 何で私、こんな核ミサイルの発射スイッチみたいなものを持ってるの?
いや、落ち着け。
落ち着くんだ私、パニックになっても、ろくなことにはならない。
先ずは色々と確認しよう。
「あれからどれくらい経った? ココは安全なのか?」
『あの怪物……ヒュドラと戦ってからということなら、3日と3時間23分14秒が経ちました。主が気絶してからなら、1時間と57分23秒です。ココは現状、安全だと思われます。一応私たちの分体が捜索を続けていますが、異常は見つかっておりません』
3日も寝込んでいたのか。
いや、アレだけの傷を負っていた以上、たったそれだけの期間で目覚めたというべきか。
というかあの怪物、ヒュドラって名前があったんだな。
『反逆者の残した手記に名前が残されておりました。本来なら金色はなく、銀色が最後に現れる物だったようです』
そうだったのか。
まあ金色の首が使っていたのはロイガーの能力なので、本来ないとは思っていた。
というか反逆者の手記!?
読みたい!
『そういうと思ったので、用意しておきました。食事は後で持っていきますね』
「助かる! ありがとう!」
ヒャッハー! 新鮮な稀覯本だー!
私は広いベットの上で、黙々と本を読み始めた。
コンコンッというノックの音で、本から顔を上げた。
いつのまにか天井の太陽が月に変わっている。
『お、お食事をお運びいたしました……』
そう言ってミニ=ショゴスが差し出したのは、見るも無残に焼き焦げた魚と肉の山だった。
そういえば、ミニ=ショゴスは料理をしたことがなかったな。
自宅では私の部屋から出さないようにしていたし、こっちに来てからも見たのは魔物肉を調理したくらい。
よし、ココは私が美味しい料理というものを作るとしよう。
その前に出されたものを完食しよう。
製作(料理) 15 >= 45 32 07
といっても、私もそんなに料理が得意というわけでもない。
野菜を切ったり千切っただけのサラダに少し焼きすぎたパン。
唯一上手に出来たのは、かぼちゃスープの味がする赤色のスープだ。
味が似ているからと玉ねぎのような白色の実を擦り潰して入れたのに、まさか煮ると赤くなるとは……。
「まあ、不味くはない……よな? 駄目だ、魔物肉が基準になっていてわからん」
『!! ・……!!!』
まあ喜んでいるようなので、いいか。
食後、ミニ=ショゴスから気になる場所を見つけたという報告を受けたので、食器を洗ってから向かうことにする。
そこは椅子に座ってた白骨死体と、見慣れぬ魔法陣が刻まれた床のある部屋だった。
事前に魔法陣を解析してみようとしたものの、いくつも効果がわからない式が見つかったため断念した。
わかったのは、誰かが上に乗った時に発動するということくらい。
とりあえず乗ってみる。
すると魔法陣が輝き始め、正面に黒いローブの男の映像が流れ始めた。
神がどうこうだとか、反逆者は解放者なんだ云々言い終わると、何かが頭に刻み込まれた。
“生成魔法”というそれは、神代魔法という特異な魔法のらしい。
鉱石に魔法を付与し、特殊な能力を持たせるというこの魔法は、正直錬成師以外に使いこなせるようなものではない。
出来てせいぜい、魔力を流すことで火をつけたり、水を出したりできるような鉱石を作ることだろうか?
生活雑貨を作るのに便利といった程度だ。
『あ、私たちでも覚えられるみたいです』
ミニ=ショゴスが魔法陣に乗ると、再び映像が流れ始めた。
スキップ機能はなさそうだ。
ミニ=ショゴスは早速体の一部を鉱石に変え、“生成魔法”を試しているようだ。
あまり危険な実験なら、外でやるように言ってから書庫に向かう。
そこにあるのは、もはや絶版どころか記録にすら残されていない本の山。
片っ端からすべて読まざるおえない!
しかし先ずはタイトルを確認し、在庫表を作るところから……そう思ってタイトルを確認して記録していく中、1冊の本に目が止まった。
そのタイトルは“無名祭祀書”。
あちらの世界の魔道書の1つだ。
取り出してみると、1枚のメモが挟まっていた。
そこにはこう書かれている。
コレを読んでいるということは、君はあの試練を突破したということなんだろうね。
先ずはひと言、おめでとう。
良くアレ相手に即死しなかったね。
まあ仕掛け人でもある私に祝われても不愉快だろう。
なので盛大に祝ってやろう。
Congratulations! Blabo! Excellent!
ココにある魔道書達は、君のような存在に対するご褒美だ。
好きに使うと良い。
玩具は少しくらい頑丈な方が楽しいしね。
P.S.
あそこの空間でしか使えないよう、特別な配合の《スレイマンの塵》だから、外じゃ使えないよ。
使いたいなら、自分で作ってね。
魔道書達というだけあって、この書庫にある魔道書は1冊だけではなかった。
未読のものだとさっき見つけた“無名祭祀書”の他に“クタート・アクアディンゲン”、“屍食教典儀”、“ナコト写本”、“ルルイエ異本”。
既読のものは“アル・アジフ”、“エイボンの書”、“セラエノ断章”。
合計7冊の魔道書が置かれていた。
その全てを読み明かしたいが、残念ながら今の私ではコレを読むと正気でいられないのがわかりきっている。
しかし、読みたい……。
その欲求を抑えつつ、他の普通の本を読むことにした。
当時の小説のようなものから、神話、冒険譚、魔道書(トータス由来)、魔物や動物の生態図鑑、研究ノートなど、内容は多岐に渡った。
この拠点の持ち主であるオスカー・オルクスは1度、神結晶……ラストエリクサーを生み出す石を作ったことがあるそうだ。
しかしそれは、解放者の仲間の1人が紛失してしまったそうだ。
ギャグだとしたら笑った後、ちゃんとある事を確認してから厳重に封印する。
現実でやられたら、《緑の崩壊》を使わざるおえない。
そんな本の山片っ端から読み進め、読み終わった先から内容ごとに分けて収納していく。
寝食も忘れて読書に没頭した結果、気づけば1週間が経過していた。
寝食や排泄といった生理現象が必要ないのが、ショゴス化の利点だな。
だが、そろそろ1度飯にしよう。
今回はミニ=ショゴスと協力してな。
料理 5 >= 05 34 65
料理 15 >= 23 88 12
一品目の焼き魚は、ミニ=ショゴスが絶妙な火加減と塩加減で作り上げた。
二品目のサラダは、お互いサイズさえバラバラの残念な出来になってしまった。
三品目のスープは、私が思いついた素材を入れただけの闇鍋のようなものだったが、下処理が良かったのかかなり美味しかった。
しかしこうなってくると、米が欲しいな。
そんな風に悶々としていると、ギギギィと扉が開く音がした。
誰かが、あの試練……多分魔術師じゃないから、別の試練を乗り越えたということなのだろう。
多分南雲ハジメだろう。
しかし、しばらく経っても誰も入ってこない。
そこでふと気づく。
私と同じように、外で倒れているのでは?
そう思ったので、回収しに行くことにした。
「「……誰?」」
左腕を喪失し、些か脱色しつつもどこか見覚えがあるような男の他に、きわどい格好の金髪ロリが倒れていた。
金髪ロリは意識はあるが、体が動かないらしい。
まあ誰でもいいか。
“念話”でミニ=ショゴスに、人に化けた分体を1体派遣してもらい、金髪ロリを運んでもらうことにした。
私はロリコンではないが、YESロリータ、NOタッチを破ってしまうと警察が来るということを知っているからだ。
冤罪はだいたい有罪になるらしいから、気をつけなければ。
私は私で、南雲ハジメ(?)を担いで運び、金髪ロリが運び込まれた近くのベッドに寝かせておいた。
いつ起きるかもわからないので、世話はミニ=ショゴスに任せることにした。
私? まだ読んでない本が山ほどあるんでな!
彼らに話を聞くには、両者が目覚めてからでいいだろう。
成長判定
・目星 71 >= 32
・回避 56 >= 71 85
成長度 2D10 >= 11
回避 56+11 = 67
・投擲 20 >= 33 31
成長度 2D10 >= 20
投擲 20+20 = 40
・近接戦闘(格闘) 61 >= 04
・料理 15 >= 16
成長度 1D10 >= 6
料理 15+6 = 21
ミニ=ショゴスの成長判定
・近接戦闘 70 >= 61 83 33 69 22
成長度 1D10 >= 7
近接戦闘 70+7 = 77
・回避 8 >= 93
成長度 1D10 >= 6
回避 8+6 = 14
・料理 5 >= 35
成長度 1D10 >= 4
料理 5+4 = 9
[オラクル大迷宮・深層]クリア報酬
正気度回復 2D10 >= 11
正気度 32+11 = 43
南雲ハジメご一行が来る→ショゴス状態のミニ=ショゴスを見る→ユエ発狂→南雲ハジメブチ切れ→戦闘開始という流れが見えてしまったので、ミニ=ショゴスさんは擬人化しました。
食事もほとんど必要なく、休む必要もなく、覚えさせればどんな仕事でもやってくれる、献身的な美少女メイドとか、酷使されるのも致し方ないと思いました。
古のもの「便利すぎるショゴスの方にも問題はあると思う」