木戸川清修、清水のスローインから試合再開。ボールは和泉に飛ぶがエマが身体を張ってブロック。
フィジカルとパワーを使い背中で相手を外側に閉め出してボールに触らせないエマ。しっかし男の力と女の子のエマでエマからボールを奪えないって凄いな····。
そこに大外から歩夢先輩が走る。
エマ:「(来た!!) 歩夢ちゃん!!!」
パスを受け取りそのままドリブルで攻め上がる歩夢先輩。そこに山裂、大磯川、清水が3人がかりで止めに入る。
山裂・大磯川・清水:「「「[ハリケーンアロー]!!!」」」
3人が歩夢先輩の周囲をぐるぐると回る。すると風圧で竜巻が発生。歩夢先輩は身動きが取れなくなり、そこに矢の様な鋭い山連続の蹴りが襲いかかりボールを奪われる。
山裂:「和泉!!」
ボールは和泉に飛ぶが、
ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
― 前半終了! ―
ここで前半終了のホイッスルが鳴り、両チームベンチに戻る。
円堂:「やっぱり強いな木戸川は·····」
ザッ、ザッ、ザッ、ザッ
水鳥:「誰?」
円堂:「ん?」
見ると女性用のスーツと帽子を被った長い銀髪の女性が入って来ていた。
?:「愛! 「えっ? ···し、師匠!?」」
神童:「師匠?」
海未:「あの!! ここは関係者以外立ち入り禁止何ですが·····」
?:「ああゴメンなさい。用が済んだら直ぐに出ていくから。って言うかやっぱり分からない? 海未」
海未:「え?」
そう言って女性は深く被っていた帽子を取った。
龍也:「システィ!!」
円堂・鬼道:「「フィーベル!?!?」」
海未:「システィーナさん!!?」
? 親父たちの知り合いなのか?
龍也:「何でシスティが日本に?」
システィ:「弟子が頑張ってるのを見届けに来たの。愛?」
愛:「はっ、はい!!」
システィ:「龍也さん、ボールを1つ貸して」
龍也:「おう。ほら」
するとシスティーナさんはボールに一ヶ所インクを付着させるとフィールド外の水面から顔を出して立っている木の棒を指して、
システィ:「あそこに向かって蹴ってみなさい。」
愛:「はい!! フッ!!」
ドガァァアアアアッ!! バチィイイイン!!
ボールはシスティーナさんが指した木の棒に直撃し、インクは木の目の丸い窪みの部分にピタリと重なり付着していた。
愛:「や、やった!!」
システィ:「ちゃんと言った通りの練習はしてたみたいね。今の貴女なら大丈夫!! 後は仲間を信じて思いっきりやって来なさい!!」
愛:「は、はい!!」
すると今更ながら天馬が口を開き、
天馬:「あ、あの····この人誰何ですか? 監督たちの知り合いみたいですけど····」
円堂:「俺たちがFFI世界大会で戦ったイタリア代表[オルフェウス]のDFだった「システィーナ・フィーベル」···今は結婚して「システィーナ・アルデナ」だったか?」
龍也:「そう言えばシスティはフィディオと結婚したんだったな。それにしてもまさか宮下の師匠だとは思わなかったが。」
システィ:「はい!! 龍也さん、お久しぶりです」
龍也:「久しぶり!! この試合果南も見に来てるらしいから後で久しぶりに話さないか?」
システィ:「実は今日フィディオも一緒に来てるんです。さっき果南と合流したってLINEが来ました。」
円堂・鬼道・海未・雷門:「「「「フィディオ(さん)が来てる!?」」」」
おいおい、フィディオさんって言ったら親父や円堂さんたちと同格とされる伝説のプレイヤーの1人じゃないか····会いてぇ!!
彼方:「あの~、大海コーチとシスティーナさん随分仲が良いみたいですけど····」
海未:「ああ、果南とシスティーナさんは当時龍也くんの恋人の座を奪い合った恋のライバルなんです。もし何かが違ったら、龍也くんと結婚していたのはシスティーナさんだったかもしれなかったですね。」
雷門:『『『!?』』』
全員に動揺が走る。俺も物凄い複雑な気持ちなんだけど。そう言えば母さん前にイタリアには友達でありライバルが居るって言ってたけどこの人の事だったのか。
審判:「後半戦始めます!!」
円堂:「よし!! 行ってこい!!」
雷門:「はい!!」
龍也:「システィはここで見てて良いぞ。宮下を見るのに特等席だろ?」
システィ:「ありがとうございます。愛! しっかりね? 竜太くんも」
竜太:「あっ、はい·····」
システィ:(果南と龍也さんの血を受け継ぐあなたの力、見せてもらうわ)
いよいよ後半戦が始まる。
― 続く ―
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