エンシャントダークと戦い、森を貸してもらえる事になった俺たち。全員で自然を相手にハードな特訓を続け6日後の夜。皆で焚き火を囲んで夕飯を食べた後で俺と天馬はシュウに連れられて一面の星空を一望できる小高い丘の上にやって来ていた。
天馬:「綺麗な満月だね。東京じゃあこんなの見れないよ······」
シュウ:「そう?」
竜太:「多分空気が澄んでてキレイなんだろうな」
俺がそう言うとシュウは少し嬉しそうな顔をしてこの島に伝わる昔話を話し始めた。
シュウ:「今から約300年前この島には人が住んでて、2つの集落があったんだ」
天馬:「へぇ~。よく知ってるね」
シュウ:「そしてある年の夏、酷い干ばつがあって雨が降らずに作物が育たなくなった。このままではマズイと思った2つの村の長たちは話し合い、それぞれの村の一人の若い娘のどちらかを生け贄として神に捧げようとした。そしてその娘を決める方法として、今で言うサッカーを使ったんだ」
竜太:「300年も前だったらそう考える所もあるか。でもそんなことを決める手段がサッカーっておかしくない?」
なんか頭のネジが数本イっちゃってる気がする。
シュウ:「でも、片方の村の生け贄にされる予定だった娘には、兄がいたんだ。妹が生け贄にされると知った兄は、相手の村の選手に金を渡して、勝ちを買った。どうしても妹を守りたかったんだ」
竜太:「確かにもし俺がその立場で、確実に勝てる保証が無ければそうしてしまうかも知れないな。俺にも妹がいるから、何となくわかる」
もしも果北の命が懸かってて金なんかで解決できるならそうしてしまうかもしれない。
シュウ:「でも、結局村の人にその事がバレて兄は処刑。妹は生け贄にされた」
天馬:「悲惨な話だね······」
シュウ:「僕はこの話を知った時感じたよ。もしかしたらサッカーは、“呪われてる”のかもしれないって」
天馬:「シュウ·······。サッカーは人を呪ったりしないよ」
竜太:「さっきの話し、その兄に力があれば···イカサマなんかしなくても勝てるだけの力があれば、誰にも文句を言わせずに妹を救えたのにな」
シュウ:「竜太、その通りなんだよ······。強くなければ、価値が無いんだ!!!」
そして翌日の朝、
侑:「よし! 今日も練習···· ピー···ガガガ ?」
その時、島に設置されたスピーカーから声が聴こえてきた。
牙山:『雷門イレブンの諸君、我々は君たちを島の中央にある<ゴッドエデンスタジアム>で待っている。来なければ音ノ木坂やUTX、函館聖泉の彼女たちがどうなるかな? 『竜太!! 来ちゃダメ!!』』ガガッ
そして放送は終わった。
竜太:「今の声·····」
天馬:「うん。桐穂さんの声だよね?」
しずく:「だったらやることは1つです。助けに行きましょう!!」
雷門:『『『おう!!!』』』
そして俺たちはゴッドエデンスタジアムに向かった。
鬼道:「ここだな」
不動:「行こうぜ」
円堂:「よし! 行くぞ皆!!」
そして俺たちがスタジアムの中に入ると、観客席には2000人を越えるであろう人の数が。
こいつらまさか全員シード訓練生か?
牙山:「ほう? 逃げずによく来たね「当たり前だ!!」」
そしてフィールドの反対側を見ると巨大な鉄檻が置いてあり、その中には桐穂やアスナさん、そして良子さんなど、連れ去られた仲間たちが押し込まれていた。
桐穂:「竜太!! 何で来たの!?」
すずめ:「皆逃げて!!」
良子:「私たちは良いですから早く!!」
アスナ:「あなたたちでもコイツらには勝てないわ!!」
ったく、見え見えのやせ我慢しやがって、震えてるじゃねぇか·····
穂乃果:「円堂くん! 海未ちゃん!!」
円堂・海未:「「高坂(穂乃果)!?」」
ツバサ・聖良:「「ゴメン。しくじったわ(りました)。」」
龍也・鬼道:「「綺羅!! 鹿角!!」」
あーもうキレたわ。
俺はボールを1つ取り出すと[激流ストーム]を檻目掛けてシュートした。
竜太:「皆伏せろ!!!」
捕まってる皆は一斉に伏せる。そしてボールが檻に激突。そして、
竜太:「吹っ飛べ!!」
ドッパァアアァァアアアァァアアアアン!!!
膨大な水エネルギーがスプラッシュ。その衝撃と水圧で、鉄檻はバラバラに吹っ飛んだ。
牙山:「何!? 鉄の檻だぞ!?」
檻が壊れ、捕まってた皆は俺たちのもとへと走って来る。
桐穂:「竜太っ!! 竜太ぁっ!! 怖かったよぉ!!! グスッ」
竜太:「もう大丈夫だ。さて、オッサン、俺の仲間をこんな目に遭わせた借はきっちり返させてもらうぞ。」
牙山:「ほう? 勝てる気かね?」
侑:「当たり前だよ!! もう前までの私たちじゃない!!!」
愛:「皆を傷つけたこと、絶対に許さない!!」
雷門・フィフス:『『勝負だ!!!』』
音ノ木:(((あの二人誰? まさかまたライバル増えた?)))
― 続く ―
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