―― 竜太視点 ――
俺の[ラストリゾート]が決まり4-2と雷門がリード。そして試合終了まであと僅かだ。
女子チームのキックオフから試合再開。ボールは千夏に渡る。
竜太:「ボールを奪え!! 止め刺すぞ!!」
天馬:「えっ!? でも2点リードだよ? 引いて守った方が····「お前桐穂たちの攻撃力舐めてるのか!? コイツらはボールさえ持てれば残り時間で勝てなくても同点終了にするぐらいの攻撃力はあるんだぞ!?」えっ!?」
竜太:「サッカーっていうスポーツは、ボールが持てなきゃ攻撃できないスポーツなんだよ!! とにかくボールをキープして攻め続けろ!! 「わ、分かった!!」」
ったく、相手の力量が分かってないって致命的だな。コイツらとはあれだけ一緒にサッカーやったっていうのに····
俺の声でディフェンスを掛ける侑。当然千夏に対して《眼》を使う。
侑:「(シザースからターンして····)右っ!!」
千夏:「っ!! 読まれてる!!」
侑の《眼》の力で完全に動きを読まれていた千夏。あっさりとボールを奪われ、ボールを
舞:「止めマ~ス!! [超・フォトンフラァアアアッシュ]!!!!」
跳んだ舞が必殺技を放つと、眩い閃光が皆の視界を奪う。····が、
舞:「ボールはもらっ····What!? ボールはどこ!?」
いつの間にか侑はボールを持っておらず、全員何が起こったか分からない。侑と····もう一人を除いて·····。
善美:「!!? 皆!! 竜太が持ってる!!!!!」
全員:『『『『『『!?!?』』』』』』
竜太:「ナイスパス!!!」
実は、閃光発生の0コンマ数秒前、相手が見方の閃光に巻き込まれぬ様に目を瞑った隙に侑は俺とアイコンタクトで相手の裏、それも俺が舞を視界に入れなくてすむ位置にパスを出し、それを俺はダッシュで受け取った訳だ。
この時間、僅か0.03秒。侑の《
そして俺は、完全にフリーでシュートを放つ。
竜太:「いくぜ!! [極・オーディンソォオオオオオドッ]!!!!!」
俺の渾身のキックと共に、魔方陣から黄金色の剣となったボールが飛んで行く。そしてシュートブロック無しで直接善美まで届き、
善美:「くっ!! [絶・イジゲ·····きゃぁあああああっ!!!!」
善美が技を使うまもなく、シュートはゴールに突き刺さった。
そしてここで試合終了のホイッスル。5-2で、俺たち雷門の勝利だ。
桐穂:「あ~····負けたか~·······」
果北:「やっぱり強いね雷門は······」
果林:「いや貴女たちだって強かったわよ? 混成チームなのに凄い連携力だったわ」
千夏:「いっぱい合わせる練習しましたから!! 浦の星が敗退してから、雷門が必ず決勝まで進むと信じて!!」
俺たちがひとしきりお互いの健闘を讃え合い、感謝していると円堂さんが、
円堂:「よし、今日の練習は終了だ。明日は午前練習の後午後からは休み。前日は完全オフだ。疲れを決勝に残さない様にな。解散!!!」
そして俺は果北と桐穂と少し話し、二人が帰るとある二人に声を掛けた。
竜太:「彼方、エマ!!」
彼方・エマ:「「どうしたの(~)?」」
竜太:「明日練習終わったら一緒に出掛けね? 久し振りに····「「行く!!!」」そうか。じゃあ明日練習終わったら一旦家で着替えて支度したら駅前の銅像前でな」
彼方:「うん!! 楽しみ~!」
エマ:「楽しみだなぁ」
竜太:(初めて侑に会ったとき、すげぇかわいい人だなと思ったし、一緒にやってていい人だってのも分かった······けど、何となくだけど、違う。侑は恋人っていうより、"相棒"っていうか、"悪友"っていう感じだったんだよな。じゃあ俺も、そろそろ大会の閉会式後に約束した·····俺の事を"好き"って言ってくれたこの二人に対する答えを見つけないとな········)
― 続く ―
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