俺たちがインターハイを制した翌年の6月29日、俺昨日の夜3月に卒業した果林に「今日(29日)の朝9時に駅前に来てくれ」と呼び出され、駅前で待っていた。
竜太:「もうじき約束の時間か」
俺が待っていると、正面の道路に見馴れた青髪が見えた。来たな····
果林:「ゴメンなさい。待たせちゃったかしら?」
竜太:「いえ? たいして待ってないので大丈夫ですよ?」
そして俺は今日は何故呼び出されたのかを聞くと、プロの選手兼モデルとしてサッカー雑誌に載る写真を撮影するので1日マネージャーをして欲しいらしい。
今まではエマがやってくれていたらしいがエマは卒業してスイスに帰国したのでボディーガードも兼ねて俺にしたらしい。
竜太:(けど果林のことだから撮影スタジオの場所が分からないって理由もあるよな絶対·······。)
そう。果林はいわゆる離島民であり、極端に方向音痴なのだ。
竜太:「じゃあ早速行きましょうか。場所は分かるんですか?」
果林:「えーと·····此処なんだけど分かるかしら?」
果林はスマホの地図アプリを表示して見せてくる。あれ? ここって······
竜太:「ここ愛さん家のすぐ裏ですね」
果林:「えっ!? そうなの!?」
竜太:「まぁ、場所知ってますし行きましょうか」
そして順調に撮影スタジオに到着。中に入ると、果林は馴れた手つきで受付を済ませる。そして果林は「関係者パス」を俺に手渡してきたので首から掛ける。
果林:「じゃあ行きましょうか」
そしてマネージャー(一応)の俺は先にスタジオに通されカメラマンさんやアシスタントさんから注意事項を聞く。するとスタジオの扉が開き、バッチリメイクした果林が入ってくる。
竜太:(っ!!)
綺麗·····いや、普段も美人なんだけども
アシスタント(以下:A):「朝香さん入られます!!!!!」
果林:「お願いします!!」
カメラマン(以下:C)・A:「「お願いします!!!!」」
そして撮影が始まる。果林はカメラマンの注文通りに少しずつポージングを変えて黙々と撮影をこなしていく。
A:「凄いでしょう?」
竜太:「はい。初めて見ましたけどいつもこんななんですか?」
A:「ええ。ボクも初めて見たとき見とれちゃいましたよ」
そりゃあ見とれるよこれは······。そして撮影が終了し、
C:「終了でーす!!!」
果林:「お疲れ様でした!!!」
撮影が終わった様なので果林に駆け寄りドリンクを手渡す。
果林:「ありがとう」
果林は俺の差し出したペットボトルを受け取るとゴクゴクと飲む。んだけど、飲む姿ひとつとってもなんか誘惑的と言うか妖艶というか····そして飲み終わった果林からボトルを受け取る。
果林:「じゃあお昼ご飯食べて帰りましょうか? 今日は私が奢るわ。私が頼んだ訳だし」
そして俺と果林は近くのファミレスで昼食を取る。·····んだけど、なんか周りの、多分高校生だと思うんだけど、女の子たちがチラチラとこっち見てるんだけど········。
すると1人の女の子が俺達の席の横に立ち、
女の子:「あ、あの!! 朝香果林さんですか!?」
果林:「ええ。そうよ?」
女の子:「す、スミマセン······その····さ、サインを下さい!!!!」
女の子は手に持った色紙を差し出す。なんで色紙常備してんの?
果林:「良いわよ?」
果林は色紙を受け取るとすらすらとサインを書き女の子に手渡す。
女の子:「あ、ありがとうございますっ!!!!!! あの····この男性は彼氏さんですか?」
ぶっ!! ゴホッ!!
竜太:「か、彼氏!?」
果林:「ええ。そうよ?」
!? なに言ってんの!?
女の子:「そうなんですね。彼氏さん!! 果林さんをちゃんと守って下さいね!! 「いや、ちょっと待っ」それでは!!」
女の子は行ってしまった。
果林:「アララ·····♪ 竜太私の彼氏になっちゃったわね?」
竜太:「笑い事かよ·····どうすんだよ?」
果林:「本当に付き合えば良いじゃない。去年侑にフラれてから好きな人も居ないんでしょ?」
竜太:「俺はともかく果林は····「私は良いわよ?」」
そう言うと、果林は微笑んで俺のおでこに人差し指を当てる。
果林:「高校の時に私のハートを奪ったんだから、必ず私にメロメロにしてア・ゲ・ル♪」
― 果林ちゃん Happy Birthday ―
果林ちゃん誕生日おめでとう!!
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