円堂さんたちの時代から帰還した俺たち。すると、剣城
優一:「失礼。おじゃまするよ」
エマ:「あっ!? 剣城センパ~イ!!!」
優一:「エマちゃん久し振り」
あれ? エマ先輩と優一さんって······
フェイ:「そういうことみたいだね·····」
かすみ:「あの~この人誰なんですかぁ?」
かすみがそう言い、しずくたちも頷く。すると、三国先輩が説明してくれた。
三国:「剣城先輩は、俺たちが1年生だった頃の3年生で、かつての雷門のエースストライカーだったんだ」
歩夢:「私たちの入学と入れ替わりで卒業して、でもたまに遊びに来てくれてたの」
天馬:「あの!! じゃあ剣城は····「天馬くん呼び捨てなんて失礼よ!!」」
果林先輩が咎めるが、俺が言ってるのは優一さんの事じゃない。
天馬:「そうじゃなくて、剣城京介!! 優一さんの弟の!!!」
俺はそう言うが、皆首を捻り明らかに知らない様子だった。
天馬:「やっぱり優一さんの言う通り·····」
フェイ:「みたいだね。皆にも事情を説明しよう。今まで起きていた異変を······」
フェイの言葉を聞き、皆の頭のなかには「?」マークが一杯になる。そして俺とフェイは今まであった事を説明した。200年後の未来から来た敵とフェイの事、改編された歴史、その中で皆は今までサッカーを忘れていた事。やはり皆信じられ無かったので、ワンダバにTMキャラバンをサッカー棟フィールドにワープして入ってきてもらった。皆空を飛び突如室内に現れたキャラバンに呆然としていた。
せつ菜:「では····私や愛さん、女性陣は全員、虹ヶ咲学園の生徒としてスクールアイドルをやっていたと······」
果林:「にわかには信じられないけど······」
天馬:「本当に大変だったんですよ? 霧野先輩や天城先輩たちは「サッカー興味無い」って言うし、三国先輩は「部活なら相撲部に来い」って言うし、信介は「卓球部に入らない?」って誘ってくるし、しずくたちは学校自体が違う事になってるし、竜太に至っては存在そのものを消されてるし、元に戻すのがどれだけ大変だったか!!!」
竜太・彼方:「「ちょっと待て(って)!! 今とんでもないこと言ったよね!?」」
天馬:「ああ、歴史を改編されたせいでイナズマジャパンがFFIで優勝出来なかった事になってさ、竜太は産まれてすらこないことにされてたんだよ」
すると竜太と彼方先輩は土下座してありがとうと言ってくる。
優一:「とにかく、皆には京介の歴史を元に戻すのを手伝って欲しいんだ。そしてそれは、君たちが本来の雷門サッカー部に戻る事を意味する」
輝:「でも、今なら二人共やろうと思えばいつでもサッカー出来るんですよね? なら直さない方が良いんじゃ·····」
愛:「確かにそっちの方がお得な感じするよね~?」
優一:「ありがとう。でも、それはやっちゃいけないことだと思うんだ」
フェイ:「じゃあアーティファクト見つけて早速タイムジャンプを·····「それなら1日待ってくれないか?」え?」
優一:「今のうちに、どうしてもやっておきたい事があるんだ。アーティファクトについては心当たりがあるから明日持ってくるよ」
天馬:「分かりました」
そう言い、優一さんはサッカー棟から出ていった。
フェイ:「何だろう?」
しずく:「フェイさん····でしたっけ? 私たちよりも事情を知ってるのに分からないんですか?」
侑:「私は説明聞いてる時点でやりたいだろうなって分かったよ」
フェイ:「ええ!?」
竜太:「助けてもらってなんだけどさ、フェイってひょっとしてバカ?」
フェイ:「皆分かるの!?」
竜太:「まぁいいや。天馬、優一さん追いかけるぞ。俺は忘れちまってるんだろうから覚えてるお前がいた方が良いかもしれない」
天馬:「よし!! 行こう竜太」
フェイ:「ボクも行く」
そして俺と竜太、フェイは優一さんを追いかけ、商店街に向かった
― 商店街・ゲームセンター ―
優一さんと合流した俺たちは、剣城を探していた。するとゲーム機でゲームをしている剣城がいた。
天馬:「つる···「待った天馬くん」?」
優一:「俺に任せてくれ。今の京介は君の事を知らないんだから」
そして優一さんは剣城に話し掛ける。剣城は驚いた顔で優一さんと話していた。
優一:「ちょっとだけ、一緒にサッカー付き合ってくれないか?」
剣城:「········兄さん一人でやれよ」
優一:「······河川敷で待ってる」
優一さんは浮かない顔で戻ってくる。
フェイ:「京介くんと最後にもう一度サッカーしたかったんですか?」
優一:「ああ。もう····叶わないのかな」
そう言い、優一さんはゲームセンターから出ていった。
天馬:「····················」
竜太:「天馬?」
天馬:「剣城·····」
剣城:「あ? 誰だお前···「本当に分からないんだね·····」あ? 何訳の分からない事を」
天馬:「何で優一さんの誘いを断ったんだ!!! 剣城はサッカーに飽きる様な奴じゃない!! まだサッカー好きなんだろ!?」
剣城:「っ!! 知った様な口をきくな!!!」
剣城は俺に怒鳴ると、ゲームセンターを出ようとする。
天馬:「剣城!! 優一さんはきっと、河川敷で待ってる!!!」
剣城は一瞬足を止めたが、直ぐに歩き出し、ゲームセンターから出ていった。
― 河川敷 ―
優一:「··········っ! 来たか京介!!」
剣城:「でも俺、上手くやれるか分からないぜ? ずっと·····やって無かったから」
優一:「別にそれでも構わないよ。お前とやりたかったんだから。ほら、」
剣城:「っ! 兄さん!!」
優一:「ちゃんと蹴れるじゃないか。やってなくても、好きだったんだろ?」
それから優一さんと剣城は、かつての様にボールをただ、無我夢中で追い掛けた。
天馬:「良かったですね。優一さん·····」
そんな二人を、俺と竜太とフェイは微笑ましそうに見つめていた。
― 続く ―
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