ラブライブ×イナイレGo~虹の彼方に~   作:松浦果南の自称兄

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第22話:見つけた練習場所

プロトコル・オメガ2.0戦の翌日、俺たち残ったメンバーがサッカー棟に向かうと、建物が工事のバリケードが張られ入れなくなっていた。

 

神童:「他の生徒に聞いたら、ここは野球部のグラウンドになるそうだ」

 

愛:「サッカーに関わる物がどんどん無くなっていくよ······」

 

園田:「皆さん、どうしました?」

 

竜太:「海未先生······」

 

園田:「やはり元気がないですね。まさか円堂さんと龍也さんがこんなに早く亡くなるなんて私も予想してませんでしたから······」

 

え? 今変な言葉が聞こえたぞ。

 

竜太:「えっ、海未先生、亡くなったって······」

 

園田:「えっ、この間皆でお葬式行ったじゃないですか。竜太くん覚えてるでしょ? 果南さんが泣き叫んで大変だったじゃないですか」

 

は? いや、親父と監督は俺たちの目の前で·····

 

フェイ:「海未さん、僕たちのことは分かりますか?」

 

園田:「フェイくんとワンダバさんですよね? 未来から来た」

 

フェイ:「僕たちのことは覚えてる」

 

ワンダバ:「これは、歴史がつじつま合わせをしているぞ」

 

愛:「はい!? 歴史がつじつま合わせ!?」

 

ワンダバ:「うむ。本当は二人は死んでない。しかしこの時代から存在その物を消されてしまい、居るはずなのに居ないと矛盾ができてしまった。だから時間の防衛機能が、二人を死んだと言うことにしたんだ」

 

天馬:「そんな····どうすれば」

 

フェイ:「昨日も言ったけど、一刻も速くプロトコル・オメガ2.0を倒すしかない。でないと、二人が死んだと言う歴史が、本当の歴史として定着してしまう」

 

竜太:「なんだと!?」

 

すると話を聞いていた海未先生が口を開いた。

 

海未:「あの、もしかしてお二人は生きてるんですか!?」

 

竜太:「はい!! 二人は死んでません!!!」

 

すると、天馬のケータイにメールが入った。

 

 

from:豪炎寺修也

〔雷門イレブンの皆、今すぐ鉄塔に来てくれ〕

 

 

ワンダバ:「おお!! 豪炎寺修也!! 円堂と大海と共に戦った伝説のストライカー。高校時代で会ったな」

 

天馬:「そうだ。豪炎寺さんなら····「どうだろうね」え?」

 

フェイ:「豪炎寺さんはずっと異なる時間を過ごしてきた。最悪、彼もサッカーを嫌いになっている可能性がある」

 

侑:「そんな······」

 

そして、俺たちは鉄塔に向かい、豪炎寺さんを探すと、池の脇の人気のない場所にいた。

 

 

 

豪炎寺:「来たか皆。だが····これだけか」

 

天馬:「豪炎寺さん····「皆に話があるんだ。」」

 

まさか······

 

豪炎寺:「·····円堂と大海を助け出す手伝いをしたい。」

 

皆:『『!!?』』

 

豪炎寺:「これ以上、エルドラドによる歴史介入を許す訳にはいかない!!!!!」

 

フェイ:「何故それを、それに、歴史改変の影響を受けていないんですか!? 「恐らくこれのせいだ」 っ!! それは····"タイムブレスレット"!!!」

 

アルノ:「確かにタイムブレスレットの様じゃの」

 

また出てきた······

 

豪炎寺:「アルノ博士ですね」

 

アルノ:「うむ。しかしお前さん、それをどこで手に入れたんじゃ?」

 

豪炎寺:「これは、1ヶ月前に支援者Xと名乗る男が送りつけて来たんです。奇妙なメッセージと共に。」

 

天馬:「一体どんな」

 

豪炎寺:「「これを肌身離さず身に付けていろ。それがサッカーを守る事に繋がる」と。そしてそれから直ぐに、今回の事件が起こった」

 

フェイ:「支援者X·····」

 

豪炎寺:「俺がフィフスセクターの聖帝だった頃、千宮路は支援者Xから莫大な支援を受けていた。サッカーにおける次世代の才能を持つ子供たち、"セカンドステージチルドレン"と呼ばれる者たちを発掘するためだと。天馬や竜太、雷門以外では、白竜や雨宮、そして果北ちゃんや桐穂ちゃんも候補に上がっていたんだ」

 

フェイ:「セカンドステージチルドレン·····」

 

天馬:「豪炎寺さん!! 俺たちなんとしても監督たちを助けたいんです!! でも練習ができない。八方塞がりなんですよ」

 

豪炎寺:「分かっている。一ヶ所だけ、自由にサッカーを出来る場所がある。そこに行くといい」

 

っ!! どこだ? 世界のどこにもそんな場所·····

 

豪炎寺:「······"ゴッドエデン"だ」

 

竜太:「ゴッドエデン!?」

 

豪炎寺:「ああ。海に浮かぶ、絶海の孤島。外部から完全に遮断されたあの島なら、思う存分特訓できる。天馬たちとゼロの闘いの後、俺がゴッドエデンを封鎖した。ボールもそのまま残っている」

 

俺たちの行く手に、僅かな光が差し込む。

 

竜太:「よし!! ゴッドエデンへ行くぞ!!!」

 

そして、俺たちはTMキャラバンでワープしゴッドエデンへ向かった。

 

 

― 豪炎寺 side ―

 

天馬たちを見送ってから半日後、俺は北海道の鹿角聖良、理亞姉妹、元音ノ木坂サッカー部の穂乃果や希、絵理に凛、にこたち9人と、元浦の星サッカー部の果南を含めた9人。そして俺たちの同世代だった雷門OB、立向居に綱海、野坂に不動、佐久間など、旧イナズマジャパンメンバーと、そのメンバーと関わりの深いメンバーを集めた。園田にはすでに話してある。

 

鬼道:「なんだ豪炎寺、このメンバーを集めて、」

 

真姫:「そうよ。あんなことがあったばかりなのに」

 

果南:「っ!!」

 

立向居:「真姫さん「ご、ごめんなさい」」

 

豪炎寺:「皆に聞く。二人を助け出したくないか?」

 

理亞:「はぁ? 死んでしまった二人を?」

 

豪炎寺:「ああ。連れ戻すんだ。間違った時間の流れからな」

 

ルビィ:「ど、どういうことですか?」

 

ツバサ:「意味がわからないんだけど」

 

豪炎寺:「今から見せる。今世界に何が起こっているのか。そして、天馬たちが戦っている敵について」

 

そして俺は、タイムブレスレットの再生ボタンを押す。

 

全員:『『『ええぇえええええええーーーーーーっ!!?!??!!!?』』』

 

果南:(竜太·····仲間と頑張ってたんだ。プロトコル・オメガ!!! 絶対に許さない!!!!!)

 

 

― 続く ―




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