ラブライブ×イナイレGo~虹の彼方に~ 作:松浦果南の自称兄
最上階にたどり着き、孔明さんと邂逅した俺達と劉備さん。しかし、俺達にとっては別の意味でそれどころではない。
しずく:「し・・・・諸葛孔明って、男性の筈じゃぁ・・・・・・」
竜太:「一体どうなって・・・・・・」
フェイ:「多分、天馬達の時代に行くまでの時間の流れの何処かで間違って伝わってしまったんだろうね。歴史は常に真実を伝えているとは限らないから・・・・・・」
すると劉備さんが前に出る。
劉備:「孔明、ワシは民が生き生きと暮らせる国を創ると決めた!! だが、それには必ずお前の頭脳が必要だ! 頼む。力を貸してくれ!!」
劉備さんは孔明さんに頭を下げる。確かこの時代の中国って現代よりも遥かに男尊女卑の習慣が根強いんじゃなかったっけ? 如何に能力のある人でも女性であれば蔑ろにされてる時代だぞ? それなのに女性の孔明さんに平気で頭を下げられる何て・・・・・
孔明:「貴方になら、それが出来ると?」
劉備:「当然ワシだけでは無理だ!! だからこそ関羽や張飛、大勢の仲間達がいるんだ。曹操が国を手に入れてしまったら、民を蔑ろにする国が出来てしまうかもしれん!!」
孔明:ふっ
劉備:「曹操に付いても、国は良くならんぞ」
天馬:「俺達の目的、話して分かって貰えるかな? 「言わずとも分かっています。見ていましたから」!?」
孔明:「ですが、貴方方の中に私の力を扱える者が果たして居るか・・・・・・・来ましたね」
竜太:「えっ!!」
すると空の彼方から超高速でバイク型のルートクラフトが飛来してきて通り過ぎた後にザナークが立っていた。
ザナーク:「よお雷門?」
天馬:「ザナーク!!」
黄名子:「本っ当しつこいやんね!!」
ザナーク:「今回は俺の友達を連れてきたぜ?」
すると、ザナークと似たユニフォームを着た10人が現れた。
ザナーク:「今回はこの"ザナーク・ドメイン"が相手だ。エルドラドのあんな雑魚と一緒だと思うなよ?」
神童:「良いだろう! その勝負受けてやる!!」
ザナーク:「ふっ、そう言うと思ったぜ」
《フィールドメイクモード》
ザナークが赤いスフィアデバイスを操作すると、一瞬でフィールドが構築される。
《タイムワープモード》
ー 現代・沖縄 ー
女将さん:「アンタ、イカ焼き三人前! 大至急ね!!」
矢島:「あい・・・・・・」
カラン
女将さん:「あ、もう!! 一体これで何度目よ!!」
ー 孔明の園フィールド ー
バシュウン
矢島:「んん!? さあー、本日はここ三国志時代から、雷門vsザナーク・ドメインの試合をお届けするぞーーーっ!!」
天馬:「皆行くぞ!!」
雷門:『『『おう!!!』』』
ザナーク:「クッ、クッ、ク。遊んでやるぜ」
フォーメーション
ザナークドメイン
GK シュテン
DF ゴウズ オーグ ヤシャ
MF シンジャミ メイズ エンギル ゴブリス
FW ラセツ シュラ
FW ザナーク
雷門
FW 剣城 竜太
MF 侑 天馬 愛
ボランチ 神童 フェイ
DF 彼方 霧野 黄名子
GK 信介
そして試合開始の笛が鳴り、雷門ボールで試合開始。ボールは天馬に渡るが、凄まじいスピードで一気に間合いを詰めて来たザナークに純粋なパワーで吹き飛ばされて天馬はボールを奪われる。
竜太:「天馬!!」
天馬:「だ、大丈夫!!」
ドリブルで爆走するザナーク。そこに神童先輩とフェイが2人掛かりで止めに入るが、
ザナーク:「無駄だ!!」
神童先輩、フェイとザナークが2対1でボールを蹴り合う。しかし、
ザナーク:「うらああああああっ!!」ドガアアアッ!!
神童・フェイ「「クッ!!」」
そして更に進撃したザナークはシュート体勢に入る。
ザナークは一瞬でボールと一緒に空中に跳び、黒く邪悪な雷光を纏ったシュートを撃ち出した。
ザナーク:「[ディザスターブレイク]!!」
とてつもないエネルギーの塊がフィールドをえぐりながらゴールに襲い掛かる。信介は化身アームドを発動して止めに入る。
信介:「【護星神タイタニアス・四式】!! アームドッ!!」
【タイタニアス】を装備した信介が[ディザスターブレイク]を必死に抑える。しかし化身アームドしているにも関わらず押されているのは明らかに信介の方。そしてついに限界が来て、信介は体ごとシュート諸ともゴールに叩き込まれた。
天馬:「信介!! 大丈夫か!?」
信介:「くっ、だ・・・大丈夫」
信介が立ち上がり一安心する俺達。しかし、こんな物は始まりに過ぎなかった。
再び雷門のキックオフから試合再開。ボールは神童先輩から侑に飛ぶ。侑がドリブルで攻め上がると、シンジャミがディフェンスに入る。
シンジャミ:「行かせないわ!!」
侑:「《
侑は眼を使ってシンジャミを抜き去る。しかし、
ゴウズ:「[スクリュードライバー]!!!」
すぐ後ろに控えていたゴウズのドリルのように渦巻く炎を纏った跳び蹴りがボールに直撃し、衝撃で侑は数メートル後方へ引きづられる。
侑:「くっ、まだ!!」
ボールを奪われた物の、侑は果敢に向かって行く。ボールは先ほど抜いたシンジャミに渡り、さっきとは攻守が入れ代わって対峙する。
侑:「《天帝の眼》!!」
シンジャミ:「甘いわ!! [バンジースラスト]!!」
シンジャミはボールを足で挟んで振り回すことで遠心力によりボールをゴムの様に引き伸ばして、そのボールを鞭の様に思い切り侑にぶつける。侑は吹っ飛ばされて一回転して転がった。
愛:「ゆうゆう!! 「だ、大丈夫・・・・・」」
そう言うが、その顔は明らかに焦って焦躁しているように見える。
竜太:「侑、まさか・・・・自分のプレーに自信を持てなくなってきてる?」
神童:「これまでの戦いで、自分の力が通用しなくなる事を恐れてるのか・・・・・?」
侑:(まだ監督やコーチが居た頃に言われたんだ・・・・・。雷門の精神的な3本の柱、天馬くん、竜太くん、そして私。先輩の私が、一番先に折れる訳には行かないのに!!! 何で通用しないの!?)
孔明:「あの子・・・・力で自分を無理矢理従わせようとしている。純粋な想いの中に、危うさがある・・・・・・・面白い子」
ー 続く ー
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