ラブライブ×イナイレGo~虹の彼方に~   作:松浦果南の自称兄

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第28話:新たなコーチ

水曜日、決勝戦まであと3日となり今日は親父が来る日だ。俺たちが授業を終えてサッカー棟に行くと親父は既に来ており後もう一人。

 

天馬:「鬼道さん!!」

 

鬼道:「来たなお前たち」

 

歩夢:「何で鬼道さんがここに?」

 

円堂:「順をおって話す。皆が揃うまで待っててくれ」

 

そして5分後全員が揃い話を聞くと、帝国の表の顔はフィフスセクターの管理下に置かれた学校。しかし裏の顔はフィフスセクターへの「反逆者(レジスタンス)」なのだという。

 

鬼道:「この間の雷門vs帝国の試合、あの試合は帝国にとって、潜り込んだシードを炙り出す為のものでもあったんだ」

 

果林:「そうだったんですね。でも何故雷門に?」

 

龍也:「それは今日から鬼道も雷門のコーチに加わるからだ」

 

それをきいて俺たちは全員驚いた。帝国は佐久間さんに任せてきたので問題無いという。凄い信頼だな。

 

竜太:「それは分かりました。で、今日集まったのは決勝戦の話じゃないんですか?」

 

円堂:「その通りだ。決勝戦の相手は·····「音ノ木坂学院」だ」

 

剣城:「なっ!! 音ノ木坂!?」

 

しずく:「どうしたんですか剣城くん?」

 

剣城:「円堂さん、海皇はどうなったんですか?」

 

円堂:「準決勝で音ノ木坂に・・・3-0で敗れた」

 

剣城:「さ、3-0!?」

 

かすみ:「ねぇ、どういうことなんです? かすみんにも分かるように説明してくださいよ~」

 

そして開かれる剣城の口。そこから聞かされたのはとんでもない事実だったんだ。

 

剣城:「そもそも、海皇は()()()で、音ノ木坂は()()()だというのは知ってるな?」

 

彼方:「うん。素直に凄いと思うよ~」フワァ~ ネムイ.....

 

剣城:「だがそれだけじゃない。海皇は、控えを含めた全員がシードだ」

 

せつ菜:「えぇ!? 控えを含めた全員!?」

 

エマ:「やっぱりそんなチームがあったんだ」

 

剣城:「そして音ノ木坂にはシードは.......()()()()()()

 

全員:「!?」

 

三国:「う、ウソだろ!? それで音ノ木坂は、海皇を3-0で下したって言うのか!?」

 

歩夢:「ひょっとして勝敗指示?」

 

円堂:「それは違う。どうやらフィフスセクターも、全員シードの海皇が負けるとは微塵も思っていなかったらしく、出さなくても海皇が勝つとたかをくくって指示は出して無かったらしい。その結果がこれだ」

 

璃奈:「凄い.........」

 

龍也:「その件でこの映像を見てほしい」

 

そして映し出されのは、準決勝の海皇vs音ノ木坂の試合映像

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

浪川:「くそっ![フライングフィッシュ]!!」

 

海皇のキャプテンが必殺シュートを放つと無数のトビウオとともにボールが矢の様に向かって行く。しかし、

 

?:「希理歌先輩! 止めてください!!」

 

希理歌:「任せてな~。[マジン・ザ・ハンド]!!」ガシイィイイッ

 

東條は金色のマジンを呼び出し、片手であっさりとシュートを止めて見せた。

 

浪川:「っ!! 化身!?」

 

希理歌:「化身やないよ。マジンや!! すずめちゃん!!」

 

海皇の必殺技を止めた東條から、MFの南すずめにパスが渡る。

 

すずめ:「ナイスパスです!! 蘭ちゃん!!」

 

ボールは海皇ディフェンスの間を抜けて星空蘭に渡る。

 

蘭:「いっくにゃーーーー!!」ギュンッ!ギュンッ!

 

星空は超スピードで相手のディフェンスを掻い潜り攻め上がる。

 

湾田:「コイツら本当に女なのか!?」

 

蘭:「失礼だにゃ!! 桐穂さん!!」

 

そしてパスは、キャプテンの高坂桐穂に渡った。

 

桐穂:「ナイスパスだよ蘭ちゃん!! 行くよ!! [プロミネンスドライブ・Gx]!!」

 

ドガァアアアアッ!!

 

深見:「くそっ!! [ハイドロアンカー]!!」

 

海皇のキーパーが地面から船の錨を引き上げシュートを跳ね上げ様とするが、

 

ギャリィィイイイッ!! バゴオォォオオオオン!!

 

深見:「ぐあああああ!!」

 

シュートはそんなものは知らんと言わんばかりに突き進みゴールネットに吸い込まれた。

 

実況:「ゴーーーーール!!! 音ノ木坂3点目!!」

 

ピッ、ピッ、ピィーーーッ!!

 

実況:「ここで試合終了のホイッスル!! 3-0で音ノ木坂の勝利!! 決勝進出決定です!!」

 

ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー

 

浜野:「な、なんだよ・・・これ.....」

 

音ノ木坂は、選手一人一人の状況判断能力、身体能力、チーム連携レベルが桁外れに高かった。

 

龍也:「特筆すべきは3点目を決めたキャプテンで2年生の「高坂桐穂(こうさかきりほ)」。穂乃果の娘だ。竜太は知ってるよな? 幼馴染だし」

 

果林・彼方・エマ:「「「そうなの!?」」」

 

竜太:「あ、ああ。親繋がりで俺が東京に来たときはよく一緒に遊んでたし。っていうか音ノ木坂の選手に知り合いが結構いる。····なんか三人とも怖いんだけど?」

 

鬼道:「それではこれより練習に入る。だが三国は円堂と大海と一緒に特訓してもらう」

 

三国:「分かりました」

 

そして、各自分かれて練習に入る

 

― 三国 side ―

 

円堂:「三国、今のお前では、音ノ木坂のシュートは止められない。新技を身につけて貰うぞ」

 

三国:「新技ですか?」

 

龍也:「俺がプロ時代、チームの先輩が使っていた技がある。それを習得してもらう」

 

三国:「どんな技ですか?」

 

龍也:「それは、[(ほのお)鉄槌(てっつい)]だ」

 

三国:「[炎の鉄槌]........!! 木野夏人さんの技ですね」

 

龍也:「知ってるのか。そうだ。[バーニングキャッチ]という炎系の技を使えるお前なら、使えるんじゃないかと思ってな」

 

三国:「分かりました。指導宜しくお願いします!!」

 

― 三国 side out ―

 

― 竜太 side ―

 

そしてその日の練習が終わり俺が帰り支度をしていると、携帯が鳴った。高坂桐穂?

 

竜太:「どうした桐穂?」

 

桐穂:「竜太! 準決勝の試合映像観てくれた?」

 

竜太:「観たよ。すずめたちも凄く上手くなっててビックリしたよ」

 

桐穂:「・・・竜太は私たちの目標だからね。今度の試合、全力で挑ませてもらうよ!!」

 

竜太:「まぁ此方は俺以外がまだな」

 

桐穂:「本当になんでそんな学校行ったのさ? 理事長のすずめちゃんのお母さんに言えば多分竜太なら特例でウチに入れて貰えたのに。私やすずめちゃん達だって竜太と一緒にサッカー出来たら良いよねって中学生の時から話してたんだよ?」

 

すずめのお母さんとは元音ノ木坂の理事長だった母親の後を継ぎ今の音ノ木坂の理事長兼、ファッションデザイナーとして活躍している元イナズマジャパンの南ことりさんのことだ。ことりさんとはウチの両親がイナズマジャパンのチームメイトと言うことで小さい頃に何度か会った事がある。その際に桐穂やすずめ、蘭たちとも一緒に遊んだりしていた。

 

竜太:「いや、それ職権乱用。それに周りが全員女子の中に男子一人とか形見が狭い所じゃねぇよ。まぁこっちも試合楽しみにしてるからさ。試合で全力でぶつかろう」

 

桐穂:「もう、わかった。それじゃあ試合でね」

 

桐穂:(雷門に、竜太に勝てたら、竜太に私が小さいときから抱いてた恋心を告白するんだ!!)

 

 

そして三日間練習を積み土曜日、音ノ木坂戦を迎えた。

 

 

― 続く ―




どうやら穂乃果の娘も恋する乙女のようです。

竜太・・・お前の節操の無さはどうなってんだ。

始めに言っておきますが桐穂ちゃんはヒロイン候補の中には入っていません。あくまでも虹ヶ咲メンバーの中から選びます。
因みに桐穂ちゃんは瞳の色や髪型なんかに違いはありますが、お母さんである穂乃果似の美少女です。

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