アーサー:「これより、緊急円卓会議を始める!!」
晴れて円卓の騎士の入団テストに合格した俺とフェイは、黒い鎧の騎士と黒く変色したマスタードラゴンに連れ去られた黄名子の奪還、そして・・・今キャメロットに何が起こっているのかを話し合っていた。
アーサー:「賢者の知恵を持つマスタードラゴンが人を襲うとは解せぬ・・・」
神童:「この国に何が起こっているのでしょうか・・・?」
アーサー:「分からん・・・もしかしたら災いが起こる前触れなのかも知れぬ・・・」
災い・・・アーサー王の言葉に霧野先輩が「そんな・・」と声を漏らす。
天馬:「これからどうするんですか?」
アーサー:「我が円卓の騎士の1人である黄名子が攫われたのだ。場合によってはマスタードラゴンを討ち果たしてでも黄名子を救出する」
俺たちが息を呑む。しかしアーサー王は「だが・・」と付け加える。
アーサー:「マスタードラゴンの身体には、並の武器では決して歯が立たない。伝説の聖剣、《エクスカリバー》でもない限りは・・・」
エクスカリバー、その名前で俺たちは今離脱しているエースを思い出す。今頃どの時代にいるんだ・・・・。
神童:「してその剣はどこに?」
アーサー:「ここだ」
アーサー王は壁に掛かった1本の剣を外して目の前に置き、刀身を出す。だが、
桐穂:「ボ、ボロボロ・・・」
理沙:「こ、こんなので本当に倒せるのかしら・・?」
そう言葉漏らすのも無理は無い。刀身はそれ程に錆びだらけでボロボロだったのだ。
アーサー:「仕方ない、では1度〈妖精の泉〉に住むという〈妖精ビビアン〉にエクスカリバーを復活させて貰おう」
そして会議が終了し、出発の為の準備をしていると、
葵:「お父様お待ち下さい!! 騎士の黄名子は私の身代わりに連れ去られたのです。私1人安全な所で黙っているなどできません!! 私も連れて行ってください!!」
アーサー:「メローラ・・・ フッ 分かった!! だが、くれぐれも無理はするなよ?」
葵:「ハイ!!」
そして、嘆きの洞窟・・その前に妖精の泉に向かうための馬車に向かう。って・・・、
水鳥:「よぉ・・・」ムスッ
天馬:「水鳥さん!?」
なんと馬車の操馬手は水鳥さんだった。
水鳥:「何で葵が姫でアタシが操馬手な訳? アタシだってガラじゃない事は分かってるけど一応女だから姫とか憧れはあるんだけど?」
っ!? 俺たち全員の顔が「マジか・・・」と言う顔色に変わった。てっきり水鳥さんはそういうの興味ないとばかり思ってたから・・・。所詮彼女も女番長とは言っても1人の女だったらしい・・・。
アーサー:「頼むぞ」
水鳥:「はい! 分かりました!!」
しかしそこは完全な縦社会で生きてきた水鳥さん。仮とはいえこの国の王であるアーサー王にはきちんと敬語だ。
そして俺たちは、まずは妖精ビビアンの住むという、〈妖精の泉〉へと向かった。
ー 続く ー
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