俺がコンビニからスタジアムに戻り、急いで監督たちに先程の事を話して皆と共にトウドウとサカマキの元へと行く。
部屋に入ると、サカマキとトウドウが話していた。ワクチンがどうとか聞こえたが・・・
トウドウ:「? お前たちどうしたんだ?」
鬼道:「その前に聞きたい事がある。今エルドラドでセカンドステージチルドレンの力を無効化して普通の人間と同じにするワクチンを開発しているというのは本当か?」
サカマキ:「っ!? 何故それを・・・確かに開発しているが、肝心の遺伝子サンプルが無くてな・・手詰まりなんだ。だが何故?」
豪炎寺:「それは竜太が話してくれる。竜太、頼む」
そして俺は先程のことを話す。外に出ていた時にギルのメンバーと会った事、そこで今の情報を聞いた事、そして彼らの遺伝子サンプルを彼ら自身が手渡した事でサンプルが手に入った事だ。
竜太:「アイツら言ってましたよ? 自分たちは、"できることならこんな力を持ちたくは無かった"って・・・。それなのに・・彼ら以外の一般人たちにも十分過ぎる非があると思いますけど」
トウドウ:「それは・・・」
トウドウ達も戸惑っている様だ。自分たちが化け物扱いしていた子達が、本人たちが苦しんでいるなんて思わなかっのか?
竜太:「まぁ、とにかくコレを」
そして俺は遺伝子サンプルの入った試験管の様な入れ物を手渡す。
サカマキ:「まさか手に入るとは!! 急いで開発室に行ってくる!! もしかしたら今までのデータと合わせれば明日までには完成するかもしれない!!」
トウドウ:「ああ!! 頼んだぞサカマキ!!」
そしてサカマキは会議室を飛び出して行った。
トウドウ:「竜太くん、君には礼を言わなければならないな。このラグナロクに勝ったら、こちらの条件として彼らにワクチンを摂取してもらう」
竜太:「別に、確かに手段は滅茶苦茶だけど、俺はそもそもあいつらが一方的に悪だとは思ってないし。多分ここにいる雷門メンバーと関係者は全員そうだと思うけど?」
すると母さんたちや鬼道さんたち、彼方たちも頷く。
トウドウ:「・・・・君たちの目から見て、この時代はどう映った?」
竜太:「技術の進歩と引き換えに人の精神?心?のレベルが信じられないくらいに落ちてる。俺たちの時代だったらたとえそういう力を持った子供が生まれても親だったら捨てない。寧ろそういう力を持ってるんだったら正しい使い方を教えて風評から子供を守ろうとする。だよな母さん?」
果南:「そうだね。少なくとも私だったら竜太や果北が超能力持ってたら、子供が危険視されないようにちゃんと教育して少しでも危険な目に遭わない様にするかな」
それを聞いたトウドウはこの200年でなぜそこまで人の考え方が変わってしまったのかを考えようと心に誓ったようだった。
トウドウ:「そうか・・・・では、もしも我々大人が彼らを真っ当に扱っていたらどうなっていた?」
竜太:「そんなの聞くまでも無いでしょ? こんな戦争そもそも起こってませんよ。真っ当に扱われてたら戦争起こす理由が無くなりますから。そうじゃなかったからこうなってる訳では?」
トウドウはこの戦争の理由はそんな単純な事だったのか? という顔をしているが、俺達からすればなぜその程度が分からないのかが理解に苦しむレベルだ。
神童:「所でそのワクチンはどういう物になるんですか?」
トウドウ:「まず、超能力が消える。それともう一つ。彼らの寿命を普通の人間と同じくらいにまで延ばせる」
彼方:「じゃあそれを打てればあの子達も長生きできるの? ハッピーエンドだね〜!!」
トウドウ:「ああ、彼らが受け入れればな。彼らは自分たちの寿命も計算に入れてこの戦争を仕掛けている。だからなんとしてもラグナロクに勝つしか彼らを救う方法は無いだろ」
つまり明日なんとしても勝たないとダメって事か・・・
竜太:「分かりました。では俺たちはこれで」
トウドウ:「ああ!! ありがとう!!」
彼方:「負けられないね〜!!」
竜太:「ああ!! 彼方、頼りにしてるぞ?」
彼方:「ふっふ〜! お姉さんに任せなさ〜い!!」
かすみ:(ああ、またバカップルがイチャイチャしてますよ・・・)
ー 続く ー
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