では残り少ないですが、今回もお付き合い下さい。
始まります!!
俺と侑先輩と愛さんの[最強イレブン波動]を止めるために向かっていったラグーンメンバー。
だが、呆気なく全員吹き飛ばされてしまう。
最後の砦として、足を痛めていたSARUがシュートを蹴り飛ばそうとしたが、それも叶わずシュートはゴールに突き刺ささり遂に逆転に成功する。
しかしここで力が切れたのか、俺以外のミキシマックスが解けてしまった。
天馬:「ミキシマックスが・・解けた・・・・」
SARUは足が痛むせいで立ち上がれずに地面に這いつくばっていた。
SARUは必死に立とうとするが、足に力が入らないのか全く立てない。するとラグーンメンバーがSARUの元へと向かっていった。
〜 SARU視点 〜
SARU:「くそっ・・・・・この僕が立てないなんてっ・・・・くっ、そんなはずは無いんだっ!!」
すると皆がボクの周りを囲む様に立ってきた。だが、僕には皆の顔が恐ろしく見えた。
SARU:「(っつ!!)ボクがこうなってしまった以上、チームはバラバラになる・・・!! もう終わりだっ!!「まだだ、SARU。まだ終わってない」っ!」
先程の恐ろしい影は幻覚だったのか、優しい表情をしたギリスがボクに手を差し伸べてくる。
するとメイアも、
メイア:「そうよ? 頑張ってよSARU。私達のリーダーなんだからさ?」
SARU:「だが、ボクにはもう・・・お前たちに誇れる力は・・残ってない・・・」
ギリス:「試合時間はまだ残ってる。最後まで一緒にやろう」
SARU:「な、何故・・・・?」
すると皆は寧ろボクの言ってることがわからないといった顔をし、
オム:「何故って・・・・当然だろ?」
ピグ:「ここまで一緒にやってきたじゃないか!!」
ニケ:「さぁ、いつもみたいに指示してよ?」
SARU:「っ!!」
瞬間、ボクの心にこびりついていた黒い何かがメッキのように剥げていく様な感覚がした。
ギリス:「このまま敗けるのは、僕の美学に反するんでね。それに、SARUだって・・・敗けるの嫌いだったよな?」
SARU:「っ!!」
そうか・・・・こんな・・簡単な事だったのか。
SARU:「・・・・ぁあっ・・・敗けるものかっ! ・・ボクを誰だと思ってる!!」
ボクはギリスの手を取り、何とか立ち上がる。
ギリス:「行けるか?」
SARU:「うっ、うぁあああぁああっ!! ボクも最後まで戦う!! お前たちと一緒にな!!」
今、やっと分かった。フェーダが繋がっていたのは、力を持つ者同士だったからじゃない。僕たちが・・・・" "だったから・・・
闘える!! この仲間と一緒なら!!
SARU:「さぁ行くぞ!!」
ラグーン:『おう!!』
天馬:「さぁ!! 思いっきりサッカーしよう!!」
雷門:『おう!!!』
竜太(ジオウMix):「へぇ? いい顔になったじゃんか。じゃあ、それにふさわしい戦い方があるよな」
天馬:「竜太?」
竜太(ジオウMix):「ミキシマックス・・"解除"!!」
俺はここでミキシマックスを自ら解除した。
竜太:「皆!! まだ試合は終わってない。ここからが・・・"本当のサッカー"だ!!」
雷門:『おう!!』
そこからは一進一退のボールの奪い合い。隙をついて奪っては奪い返され、お互いに一歩も譲らない。
矢島:「試合のムードは一変、激しいボールの奪い合いだ!! 両者一歩も譲らない!!」
天馬:「竜太!!」
しかしここでニケからピグへのパスをカットした天馬から俺にパスが飛ぶ。
矢島:「ここでボールは大海へ!! ここで突き放すかぁーーっ!!」
竜太:「いいや? これで必殺技なんか撃ったら、無粋だろ!!」ドガアッ!!
俺は本気の"ノーマルシュート"を放つ。シュートはキーパー正面に飛んでいき、
ホス:「止める!!」
ドゴォオオッ!!
シュートを受け止めたキーパーに、反動で吹っ飛びそうな衝撃を与えたが、シュートは止められた。
竜太:「へぇ? やるじゃねぇか!!」
ホス:フッ「お前もな!!」
ホスのスローからボールはピグへ。そこへ愛さんがスライディングを仕掛けるがジャンプで躱される。
愛:「あーもう!! 次は捕るよ!!」
ピグ:「次も抜くさ!! SARU!!」
ここでボールはSARUに繋がり、SARUはシュートを放つ。
SARU:「決めてやる!!」
ドガァンッ!!
SARUのシュートが信介に向かっていく。が、
霧野:「させるかっ!!」
霧野先輩が足をぶつけてシュートブロック。シュートを蹴り返した。
SARU:「くっ・・・、やるな!!」ニヤッ
霧野:「お前もな!!」ニヤリ
ルーズボールが神童先輩に飛んでいく。しかしニケが競り合いに来る。
神童・ニケ:「「貰った!!」」ドカッ!!
だが両者の力は拮抗しお互いに弾かれ、ボールはそのままサイドラインの方へと転がっていく。
SARU・天馬:「「まだだ!!」」
SARUと天馬が肩で息をしながらボールを追いかける。しかし途中で接触してしまい、お互いに倒れてしまうと、そのままボールは外に出た。
ピッ、ピッ、ピィーーーーッ!!
矢島:「ここで試合終了のホイッスル!! 最終戦はクロノ・ストームの勝利で幕を閉じたーーーっ!!」
信介:「やった!! 勝ったぁーー!!」
俺たちは仲間の元へと集まると、喜びを爆発させた。
SARU:「ハァ、ハァ・・・敗けた・・」
ギリス:「ああ・・・・悔しいよな」
メイア:「でも、久しぶりに楽しかったじゃない」
SARU:「・・・・フッ そうだね」
会場が喜びで沸く中、ザン、ギル、ガルのセカンドステージチルドレンたちは信じられないという顔をして、悔しそうな表情を浮かべた。
ナージェ:(竜太さん・・・皆さん・・・ありがとうっ!!)
しかしそんな中、ナージェとミド、チェルとゼイクの4人は顔こそ悔しそうに取り繕ってはいたが、瞳の奥は輝いていた。
ー エルドラド議長控室 ー
議員:「やりましたな!!」
トウドウ:「ああ・・・これで、世界は救われた!!」
そしてスタジアムがワームホールの中から元の世界へと戻ってくる。
SARUは、フィールドに大の字になって空を見上げていた。
SARU:「いつの間にか・・なっていたんだな。天馬たちに教えられちゃったよ。僕たちが、組織なんかじゃなくて・・・"友達"だったってことを・・・」
そしてSARUはギリスの手を借りて立ち上がる。
ギリス:「友達・・・か」
メイア:「今まで使ったこと無かったな、そんな言葉・・・「SARU!!」っ!」
天馬がSARUたちに近寄ると、片手を差し出す。
SARU:「っ、・・・ありがとう!! 僕たちの相手が、君たちで良かった!!」
SARUは天馬の手を取ると、俺たちを見渡す。そして、
SARU:「天馬・・・その、ボクも・・君の友達に・・加えてくれないか?「それは違うよ」えっ?」
天馬:「友達は加えるものじゃない。こうやって・・・思いをぶつけ合う内に、いつの間にかなるものなんだ!!」
SARU:「それが・・・友達なのか?」
天馬:「うん!! だから俺たちは・・・もう友達!!」
天馬がSARUの手をガッチリ握ると、SARUはここで年相応らしい笑顔を見せる。
それを見ていた観客たちは、何故か俺たちの方をおかしいものを見るような目を向けていた。
いや・・・、おかしいのは力を持ってたからって酷い扱いをしていたお前らの方だからな?
SARU:「ボクたちは・・エルドラドの提案通り、セカンドステージチルドレンの力を、手放す事にするよ」
竜太:「そっか・・・じゃあサッカーも喜ぶな?」
SARU:「へ?」
天馬:「うん!! SARUたちが長く生きられるようになったら、サッカーを続けてくれるんでしょ?」
SARU:「うん! そうだね」
天馬:「俺思うんだ。サッカーを通じて、色んな人の間に絆ができたら良いなって。だからこれからも、サッカーをよろしくね!!」
SARU:プッ「ハハッ、君らしいね。わかったよ・・任せて!!」
そして、俺たちはお互いに握手を交わす。
神童:「いい試合だったよ」
ニケ:「あなた達が相手で良かったわ!! また機会があったらやりましょう!!」
ピグ:「古い人間とかバカにして悪かったな。お前ら、スゲェ強かったよ」
愛:「あなた達もね!! 愛さんたち正直負けるかと思ったよ!! ザナークも楽しそうだったじゃん!!」
ザナーク:「まぁな。ここまで楽しめたのは生まれて初めてだったぜ」
侑:「運命が掛かった試合だったけど・・・結果としては楽しかったよ!! ありがとう!!」
オム:「ああ!! こんな全力でやれたのは久々だった!!」
霧野:「DFなのに凄いパワーのシュートだったな。俺ももう少しキック力鍛えてみるかな?」
ダク:「ああ! DFでもパワーはあって損は無いぜ?」
トーブ:「オメェらスゲェ強かったぞ!! オラいっぺぇウホウホ来たぞ!!」
シープ:クスッ「何それ? ちょっと意味がわからないわよ?」
剣城:「お前のスピードには驚かされたよ。またやろうな?」
イムス:「ああ!! 今度こそ負けはしない!!」
黄名子:「ありがとう!! 楽しかったやんねっ!!」
ハムス:「負けて悔しいけど、スゲェスッキリしてるよ。サンキュ・・・」
ギリス:「フェイ、ようやくお前が言ってた事が分かったよ。ありがとう」
フェイ:「分かってもらえて良かったよ」
竜太:「いやー最初から出たかったな〜・・・」
メイア:「アナタが最初から出てたらもっと速く勝負がついてたかもね。悔しいことに私達の負けっていう結果で・・・」
竜太:「おっ、随分評価高いな」
メイア:「認めざるを得ないわよ。アナタはっきり言って異常よ?」
ホス:「ブロックがあったとは言え、まさかSARUのシュートをカットするなんて思わなかったぜ」
信介:「君こそ凄いセービング力だったよ!! ボクもまだまだ頑張らなくちゃ!!」
ホス:フッ
俺たちが相手を称え合っていると、痺れを切らしたマネージャーたちが、
水鳥:「やったなキャプテン!!」
茜:「何か感動!!」
葵:「天馬、おめでとう!!」
天馬:「うん!! ありがとう葵!! ・・・・?」
すると、大介さんのクロノ・ストーンが光だし、元の大介さんに戻った。
ワンダバ:「大介さんが元に戻ったぁ!!」
大介:「中々心地良い感じだったがの」
円堂:「じいちゃん、また・・助けられたみたいだな・・・・・」
大介:「サッカーの未来のためだ・・このくらい当然だ!!」
円堂:「そうだな。じいちゃんにとって、サッカーは自分の全部だもんな? っ!」
すると、大介さんの身体が光の粒子となって溶けていく。
大介:「守!! これからもしっかりと育てていってくれ。ワシらの"サッカー"を!!」
そして、大介さんは消滅した。
こうして俺たちの時空を越えた長い戦いは終わったが、事後処理の為にしばらく未来に留まって欲しいらしい。と言っても1週間程らしいが、
さて、そう言うことなら始めるとするか・・・クソ親共・・・いや、この時代の毒大人達へのオシオキの準備を・・・!!
クロノ・ストーム 5 ー 4 ザ・ラグーン
ーー
ー 続く ー
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