虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第13話:脱退試験

 謎のイナズマジャパン脱退試験。試験を受ける真名部たちの結果を見届けに俺たちはシーサイドスタジアムにやってきた。しかし、そこには驚きの光景があったんだ・・・・

 

ワァアァアアアッ!!!

 

九坂:「な、何だ!?」

 

真名部:「何で観客がいるんですか!?」

 

森村:「お、オマケにTVカメラまで・・・」

 

 先に来ていた神童先輩に聞いたら、これらの観客や取材陣は黒岩監督が集めたそうだ。

 

皆帆:「なるほど・・・そういう事か」

 

九坂:「えっ、どういうことだ?」

 

真名部:「こんな大勢の観客の前で、キーパーもいないのにPKを5本も全部外すなんて、できるはずないということですよ」

 

鉄角:「アイツ!!」

 

 鉄角は黒岩監督を睨んだ。すると水川さんからマイクを受け取った黒岩監督は、取材陣に対して、ダメ押しの演説を始めた。

 

黒岩:「それではこれより、皆さんにイナズマジャパンの精鋭による、華麗なシュートをご覧に入れます。無論、ウォーミングアップに過ぎませんがこれを機に、選手たちの顔を覚えてやってください。彼らは、日本の誇りなのですから!!」

 

鉄角・真名部・皆帆・森村・九坂:(((((!?!?!?)))))

 

水川:「では最初の人お願いします」

 

鉄角:「くっ、俺が行く!! 今更失う物なんか無いからな!!」

 

水川:「1番は、ディフェンダー、鉄角真」

 

真名部:「彼なら99%外してくれますよ」

 

皆帆:「そうかな・・・・?」

 

 そして鉄角はボールをセットし、シュートするがボールは大きく逸れて外れた。

 

観客:『外した・・・』

 

 そして2球目、これも大きく外れてクロスバーの上。

 

観客:『また外れたぞ・・・』

 

 外れると同時に観客からため息が出る。

 

真名部:「良いぞ、その調子だ・・・・」

 

鉄角:「ぐっ・・・、悪いな監督さんよ!! 俺は人の目なんか気にしないぜ?」

 

 そして3球目、4球目も外れた。それと同時に観客から「何やってんだ」とヤジが飛ぶ。

 

皆帆:「思ったよりきつそうだね・・・・」

 

九坂:「俺も・・コレをやるのか・・・」

 

鉄角:(クッ・・・!)

 

天馬:「鉄角・・・・」

 

葵:「なんか・・苦しそう・・」

 

剣城:「だが、キック力は大した物だ・・・」

 

 っ! 言われて見れば・・・・

 

 そして、ラストボールをセットする。

 

鉄角:(これを外せば・・・今すぐ親父に船を買ってやれる・・・迷うことなんか無いんだ『鉄角ーー!!何やってる!!』!? 観客のあの目・・覚えがある)

 

 

ー 鉄角 過去回想 ー

 

徹さん:「真!! 何やってる!! 逃げるな! パンチを出せ!!」

 

鉄角:「くっ、ぅぉおおっ!!」

 

徹さん:「何やってる!! 逃げるくらいならリングを降りろ!!」

 

〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜 〜

 

鉄角:「徹さん、俺、どうしてもパンチが怖い・・・」

 

徹さん:「そりゃあ誰だってそうだ・・だが、それから逃げたら試合にならねぇ!! "男だったら、逃げずに立ち向かえ!!"そのほうがずっと気持ちいいぞ? それに、聞いたぞ? 親父の船は俺がボクシングで買ってやるって啖呵を切ったらしいじゃねぇか。兄貴が泣いて喜んでたぜ?」

 

ー 回想終了 ー

 

鉄角:「男だったら・・・逃げずに立ち向かえ、か・・・・」

 

観客子供:『鉄角ーー!! 韓国戦かっこよかったぞーーー!!』 『あのときの気合思い出せよーー!!』

 

鉄角:「韓国戦か・・・・確かに、あのときは気持ち良かったな・・・・」

 

 そして、運命のラストボール。

 

鉄角:「・・・・・・悪いな、親父。・・船を買うのは、"もう少し待ってくれ"!!」

 

 そして、鉄角の蹴ったシュートはゴールネットに叩き込まれた。

 

観客子供:『やったーー!!』

 

天馬:「鉄角!!」

 

剣城:「いいシュートだ!!」

 

そして我に返った葵が、ゴールのホイッスルを吹いた!!

 

 それを見た水川さんが黒岩監督をちらりと見る。

 

黒岩:「これが、見守る者の力だ・・・」

 

皆帆:「観客の圧に負けたってこと?」

 

鉄角:「ま、そんなとこだ」

 

 続いて2番手は九坂・・・

 

観客:『九坂ーーー!! 頑張れーーー!!』

 

九坂:「・・・やれやれ。九坂流、喧嘩シュートっ!!」ドガァッ!!

 

 そして九坂の蹴ったボールは勢いよくゴールネットを揺らした。

 

観客子供:『カッコいいーー!!』

 

真名部:「九坂くんまで・・・」

 

九坂:「お前らもあそこに立てば分かるさ。監督の思惑通りって感じでムカつくけどな?」

 

 そして次は皆帆。

 

観客:『頑張れ皆帆ーーーっ!!!』

 

皆帆:「・・フゥ。・・・しょうがないねっ!!」

 

 そして皆帆のシュートもゴール。

 

天馬:「ありがとう!!鉄角が決めてくれたおかげで皆やる気になってくれた!!」

 

鉄角:「バっ! そんなんじゃねぇ!! ボクシングで親父の船を買ってやれなくなった今、サッカーで叶えるしかなくなっただけだ!! ・・・徹さんに言われたことを思い出させやがって」

 

天馬:「徹さん?」

 

鉄角:「俺の師匠だ。ボクシングのな・・・」

 

水川:「続いて4番、ディフェンダー、真名部陣一郎」

 

 そして真名部がボールをセットする。

 

観客:『真名部いけーーっ!!』

 

真名部:「ううううぅ、分かりましたよ!! やれば良いんでしょ!!」

 

 そして勢いに流され、真名部もゴール。

 

マジかよ・・・。

 

 そして最後は森村。

 

 森村がボールをセットする。

 

森村:「は、外さなきゃ・・・『森村ーー頑張れーー!!』ひっ!!」

 

 後ろに転けそうになった森村はボールをうっかり蹴ってしまった。

 

森村:「あっ!! 入っちゃダメ・・!」

 

 そして、ボールはそのままゴールの中へと転がり込んだ。

 

天馬:「皆ぁ!!!」

 

竜太・神童:「「・・・・・・・・」」

 

葵:「好葉ちゃん!!」

 

森村:グスッ「入っちゃった・・・」

 

そして、全員の脱退試験が終了し、最後に黒岩監督が観客たちに挨拶する。

 

黒岩:「皆さん!! 楽しんでいただけましたでしょうか? まだまだ未熟な彼らですが、今日の皆様の応援を胸に日々成長を遂げてくれるでしょう!! これからも、イナズマジャパンの彼らを、応援してやってください!!」

 

 そして、観客の拍手の中、脱退試験は一人の通過者も出さずに、脱退者0で終わることになった。

 

竜太:(ったく、しょうがねえな・・・このメンバーで、もう少しやることになりそうだ)

 

 そのかわり約束通り、練習みっちりしごいてやるからな?

 

 

ー 続く ー




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