天馬:「九坂・・どういうことだ? 強くなければ皆が離れて行くって・・・」
九坂:「スミマセン・・・勘弁して下さい・・」
そして俺は、強くなると決めた時の事を思い出す。
〜 九坂 過去 〜
子供九坂:「さ、サトちゃんを離せ!!」
いじめっ子:「はっ、弱いくせにカッコつけてんじゃねぇよ!!」
子供九坂:「よ、弱くなんか無いよ・・弱くなんか!!」
だが俺はいじめっ子に簡単にボコボコにされてしまった・・・。
いじめっ子:「はん、行こうぜ!」
子供九坂:「くっ、・・・」
さと:「っ!」タッタッタッ
何で・・・・
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
ー ハーフタイム ー
船木:「君はマトモにプレーする気があるのかね!?」
九坂:「スンマセン・・・」
そして九坂は、頭を冷やすためにロッカールームに戻っていった。
神童:「天馬、後半は九坂をプレーから外す方向で行こう。ラフプレーで試合を壊されたら、元も子もなくなる」
天馬:「でも!! 九坂だって分かってるバズです!!」
すると神童さんは重々しい口調で、
神童:「今はそうすべきじゃないのか?」
真名部:「ええ。それがベストでしょう」
皆帆:「そうだね・・・」
鉄角:「ああ。仕方無いな・・・」
皆も異論は無いようだ。だが、
天馬:「待ってください!! 俺は、11人全員で戦いたい!! 皆でサッカーがしたいんです!!!」
食い下がる天馬。が、
神童:「それで・・・勝てるのか?」
神童先輩に一蹴される。
天馬:「っ! ・・・・分かりました・・」
王将:「さぁ!! 後半が始まります!!」
カシム:「奴ら、とんでも無い爆弾を抱えていたもんだな・・」
サイード:「ああ。居るんだよなああいう奴」
雄太:「頑張れ兄ちゃん!!」
瞬:「一気に逆転だーー!!」
?:「・・・・・・・・・・」
そして後半開始のホイッスルが鳴り、シャムシールボールのキックオフから後半開始。
シャムシールは早速ドリブルで攻め上がり、ボールはラシードへ。
九坂:「うぉおおおおっ!!」
九坂がディフェンスに入るが、ラシードの早い動きでアッサリと躱される。
神童:「[アインザッツ]!!」
しかしすぐにフォローに入った神童先輩が必殺技で奪い返す。
そしてドリブルで攻め上がり、ボールを俺に渡す。
竜太:「オッケー!! っ!!」
しかしすぐにシャムシールのチェックが来る。俺は中へとパスを出す。
九坂:「来た・・・っ!?」
それを九坂が受け取る前に上がってきていた天馬が受け取る。そして剣城にパスを出す。
天馬:「剣城!!」
バタル:「させるか!!」
しかしパスをインターセプトされ、すぐさまボールは前線へ。
天馬:「っ!? 皆下がれ!!」
九坂:「・・・・・・・・」
そこからはイナズマジャパンのオフェンスは徹底的に九坂を避けてゲームを組み立てる。九坂は貢献しようとしているのだろうが、俺たちがボールに触らせないようにパスを回す。
天馬:「上がれ瞬木!!」
瞬木:「はい!!」
そして剣城と瞬木と俺は3人で攻め上がる。
九坂:(そうか・・・俺を暴れさせないためにワザと・・・。でも、すまねぇキャプテン、俺だって!!)
?:「・・・・・・・・・」
瞬木:「おりゃぁあぁああーーっ!!」ドガアッ!!
瞬木のシュートがシャムシールゴールに突っ込む。
九坂:「決まれぇえええぇっ!!」
スルタン:「ふんっ!!」ガシイッ!
王将:「おっと、キーパースルタン難なくキャッチ!!」
スルタン:「ふん、キャプテン!!」
そしてスルタンのゴールキックからボールはサイードへ。
サイード:「ふん、実力の差を思い知らせてやる。行くぞ!! 必殺タクティクス〈大砂漠砂嵐〉だ!!」
シャムシール:『おう!!』
そしてボールを持つサイードを先頭に、砂煙を巻き起こしながらシャムシールが突っ込んでくる。
俺たちが止めに入るがあっけなく吹き飛ばされてしまう。
神童:「俺が止める!!」
神童先輩が、〈大砂漠砂嵐〉に立ち塞がる。
サイード:「無駄無駄ぁっ!! 爆進する俺たちは、何人たりとも止められない!!」
そして神童先輩を吹き飛ばすと、サイードがシュート体勢に入る。
地中から石油が湧き出てボールをコーティング。重油を纏ったボールを放つ。
サイード:「喰らえ!! [オイルラッシュ]!!」
伊吹は必殺技を出す間もなく、シュートはゴールに叩き込まれてしまった。
王将:「決まったぁーーーっ!! シャムシール、破壊力バツグンの攻撃で追加点を奪ったぁーーっ!!」
神童:「くっ・・・、」
竜太:(アラブの獅子、シャムシール・・・こんな強力な必殺タクティクスを持っていたのか・・・!!)
九坂:(クッ・・・)
葵:「これからこれから!! まずは1点、取り返そう!!」
そしてイナズマジャパンボールから試合再開。ボールを天馬に渡して攻め上がる。
天馬:「皆上がれ!! っ!!」
そこにカシムがディフェンスに来る。すると天馬は必殺技を発動。カシムを抜き去った。
天馬:「[Zスラッシュ]!!」
剣城:「天馬!!」
剣城が天馬を呼び、天馬はパスを出そうとするが・・・
サイード:「貰った!!」
一瞬の隙を突かれてしまいボールを奪われてしまう。
サイード:「もう一発お見舞いしてやるか!!」
九坂:「やらせるか!!」
九坂がディフェンスに入るが、力任せのドリブルにアッサリと抜かれてしまう。
サイード:「邪魔だっ!!」
しかし九坂も必死に食い下がり執拗にディフェンスを掛ける。
サイード:「そんなに欲しけりゃ、取ってみろ!!」
九坂:「くっ、うぉおぁあぁああっ!!」
カシム:「ムダだ!!」
九坂:「くっ、クソっ!! まだだ!!」
剣城:「焦るな九坂!! 相手の動きをよく見るんだ!!」
しずく:「九坂さん・・・もっと冷静に相手を見てください・・・・」
そして九坂とサイードが並走しながら肩をガツガツとぶつけ合ってボールを奪い合う。が、
ドガアッ!!
九坂:「ガハッ!?」
!? あの野郎今九坂の鳩尾に肘を入れやがった!! 審判から見えないからって・・・・!!
果林:「なっ!? 今のカードじゃないの!?」
せつ菜:「審判から見えない位置で上手くやってますね・・・」
サイード:「おいおい大丈夫か? まさかこの程度で骨が折れましたなんて言わないでくれよな?」
九坂:「くっ、うぅうぅううっ!!」
天馬:「九坂ダメだ!!」
九坂:「ハッ!!」
すると九坂は自分の握った手を掴んで堪える。
天馬:「そうだ・・・堪えるんだ九坂!!」
サイード:「チッ、」
九坂:「うおぉおおおっ!!」
サイードの隙を突き、ボールを弾いた九坂。ボールは好葉に転がり、
森村:「あ、あわわわわ」
好葉はトラップミスしてしまい、シャムシールに有利な位置に蹴ってしまう。
カシム:「ナイスパァス!!」
皆帆:「させないよ!!」
王将:「おっとこれは皆帆がクリア!! 日本危機を脱したぞぉっ!!」
皆帆:「大海くん!!」
パスが前線に飛ぶと、九坂も走る。
サイード:「頑張るねぇ・・・だがいつまで持つかなぁ?」
九坂がこぼれ球を拾いドリブルで上がる。しかしカシムがディフェンスに入ると、なんとカシムは腕を組んで固定して九坂の腹にショルダータックルをもろにぶちかまして吹き飛ばした。
九坂:「ぐぁあああっ!?!」
かすみ:「いくらなんでもやり過ぎじゃないんですか!? これ国際大会なんですよ!?」
また九坂にボールが渡る。すると今度はサイードがスパイクの裏を向けて九坂の足にスライディングを直撃させた。
九坂:「ぐぁあぁあ"あ"ぁ"あ"あ"っ"!!!」
天馬:「九坂!!」
栞子:「っ!! 見てられませんっ!!」
栞子は顔を背け、
歩夢:「酷すぎるよ・・・・っ!」
歩夢先輩は今にも泣きそうな顔になる。
竜太・天馬:「「九坂!!」」
俺と天馬が九坂のフォローに行こうとするが、
ナジム:「おっと、行かせないぜ?」
竜太:「っ!! コイツら!!」
王将:「おぉーーーっと、これは九坂を孤立させる陣形か!?」
九坂:「くっ、ぅうぅうう」
サイード:「おいウスノロ? お前が欲しがってた・・ボールだぜっ!!」ドガアッ!!
するとサイードは起き上がろうとしていた九坂の顔めがけてボールを蹴り飛ばした。
ドゴァアァアアァアアツ!!
九坂:「ぐぁあぁああぁあああっ!!!」
イナズマジャパン:『!!』
天馬:「九坂!!」
エマ:「何で・・何であんな酷いことが平気でできるの!?」
侑:「九坂さん・・・・」
観客席から九坂を心配する声が上がる。急いで天馬が駆け寄ろうとするが、カシムが身体で邪魔をする。
サイード:「こんなんで俺たちに勝とうなんて笑わせるぜ・・・この弱虫野郎がよ!!」
九坂:ビキィッ!!
そしてとうとう、恐れていたことが起きてしまった。
イナズマジャパン 1 ー 3 シャムシール
ー 続く ー
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