虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第33話:不可解な大会

 俺たちが好葉を探して動物園に入ると、すぐそこのふれあいコーナーに見知った後ろ姿が・・・

 

葵:「あ! 好葉ちゃん、良かったぁ・・・」

 

九坂:「っ!!」

 

 そして九坂と天馬が好葉に近づく。が、

 

竜太:「おい、やっぱり・・空野の方が女の子同士話しやすいんじゃないか?」

 

九坂:「あ・・言われてみればそうか」

 

葵:「っ!! 私はダメ!! 好葉ちゃん、女の子が恐いらしいの・・・・」

 

天馬:「え? どういうこと・・・・・?」

 

葵:「分からない。けど、もしかしたら何かトラウマがあるのかも」

 

 話し合いの結果、キャプテンの天馬が行くことになった。

 

 

好葉:「サッカーやめても、必ず会いに来るからね・・・「本当に動物が好きなんだね?」っ!! キャプテン・・・」

 

天馬:「オレも動物好きだよ? ウチに犬がいてさ、サスケって名前なんだけど結構な老犬だからいつもぐで~って寝転がってて・・・けどかわいいんだよな」

 

好葉:「・・・ウチは違う。 動物は悪口言わないし、かわいいとかかわいくないで人を区別したりしない」

 

天馬:「好葉・・・・何があったか、話してくれないかな? キャプテンとして、チームメイトのことは知っておきたいんだ。 何か悩みがあるなら力になるよ!!」

 

好葉:「ウチの顔・・・苛つくんです」

 

天馬:「え?」

 

好葉:「お前を見てるとイライラする、イラつかせるお前が悪いんだって・・・前にウチをイジメた子が、そう言ってたんです・・・・」

 

天馬:「好葉・・・・オレも、チームのみんなも、誰も好葉をそんな目で見てないよ!!」

 

好葉:「今は良くても・・・またそうなります・・」

 

 森村・・・・そんな過去があったのか・・・・。その時、

 

九坂:「あ〜っもう!! 見ちゃいられねぇ!!」

 

 そして、九坂が好葉のもとに歩いていった。

 

九坂:「森村!!」

 

森村:「っ!! く、九坂くん・・・・」

 

九坂:「もっと俺たちを信じろよ!! お前、俺に言ってくれたよな? 俺が・・恐がってるって。お前だって同じじゃねぇか・・・思いっきり恐がってるじゃねぇか」

 

森村:「・・・・だから分かったの。九坂くんはウチと一緒だって」

 

九坂:「だったら向き合えよ!! 俺だってそうしたんだぜ?!」

 

森村:「ウチには・・・無理だよ」

 

九坂:「無理じゃねぇよ!! 森村が言ってくれたから・・・俺・・何も恐く無くなったんだぜ!?」

 

森村:「ウチは、九坂くんとは違う・・・」

 

九坂:「クッ、・・・あ〜もう・・イラ付くんだよな、そういうの!!「九坂!!」あっ!!」

 

森村:「イラつく・・・・やっぱりウチは」

 

 そして、好葉は走っていってしまった。

 

葵:「好葉ちゃん!! 私、行ってくる!!」

 

 空野も森村を追い掛けて走っていった。

 

九坂:「くそっ・・・やっちまった・・・」

 

竜太:「九坂、気持ちは分かるが・・・ありゃアウトだぞ・・・・」

 

九坂:「ああ・・・・・」

 

天馬:「言ってしまったものは仕方無いよ。追いかけよう!!」

 

 そして、俺たちも2人を追い掛けた。

 

 

〜 その頃 〜

ー ミーティングルーム ー

 

皆帆:「これはマッハタイガーのこの前の試合だよね?」

 

真名部:「ええ。そしてこれが、マッハタイガーのこの大会の前の試合映像です」

 

 映像を見ると、明らかに動きが全く違った。

 

真名部:「あえて似たようなシーンを選んだんですが・・・気づきませんか?」

 

皆帆:「確かに、キレが全く違う気がする・・・・」

 

 そして真名部くんはタブレットを操作して画面を変える。

 

真名部:「・・・コレは、マッハタイガーのエースストライカー、タムガンの大会前のデータです。これに、大会が始まってからのデータを重ねると・・・」

 

皆帆:「!!」

 

真名部:「シュート力、スピード、パス成功率、全てにおいて、それ以前を遥かに凌駕しています」

 

皆帆:「まるで別人だ・・・」

 

 そして真名部くんは再び画面を変える。

 

真名部:「そしてコレが、マッハタイガー全員のデータです」

 

皆帆:「全員・・・同じ事が起きてる」

 

真名部:「全員ですか・・・では、もしこれが・・・この大会に出場した全てのチームに同じ事が起こってるとしたら、どう思います?」

 

 そしてまた真名部くんは画面を変える。

 

真名部:「これはビッグウェイブスの・・・」

 

真名部:「ファイアードラゴンも・・・」

 

 ボクたちが戦った今までのチームにも、同じ事が起きていた事を指していた。

 

皆帆:「ボクたち・・・とんでもない事に気づいちゃったのかな・・・・」

 

真名部:「ええ・・・・」

 

?:『・・・・・・・・・』

 

 

〜 その頃 〜

 

森村:「やっぱり・・・ウチはイラ付くんだ・・・ ミャ〜オ っ!! ネコちゃん?!」

 

九坂:「森村!! っておいあれ!!」

 

 見ると、ネコが森村の所へ行こうと車道に飛び出そうとしていた。

 

森村:「ネコちゃん来ちゃだめ!! 車が!!」

 

 しかし、無情にもネコは来てしまう。

 

 ブッ、ブ〜ッ!!

 

 大きなクラクション音が鳴り、大型トラック画突っ込んできていた。

 

森村:「ね、ネコちゃん!!」

 

九坂:「も、森村やめろ!!」

 

竜太:「森村!!」

 

葵:「好葉ちゃん!!」

 

どんどん近づくトラック。好葉はなんとかネコを抱きかかえると・・・

 

森村:「っ!!」ドンッ!! ダダダダダ!!

 

竜太:「?!」

 

 好葉は物凄いスピードでダッシュし、安全圏に脱出。ネコも好葉も無事だった。

 

ミャーオ

 

森村:「もう、道路に飛び出したらダメだよ・・・?」

 

九坂:「森村!!」

 

森村:「っ!! 九坂くん・・皆」

 

天馬:「何だ今の・・・」

 

竜太:「ああ・・・凄い動きだったな」

 

 

葵:「好葉ちゃん!! ごめんね・・・好葉ちゃんの辛い気持ちを分かってあげられなくて・・・・」

 

森村:「え? いや、そんな・・・」

 

葵:「私、約束するよ!! 絶対に好葉ちゃんを裏切らないって!! すぐに信じてなんて言わない。でも、もう少しみんなとサッカーしてみない?」

 

天馬:「そうだよ!! せっかくここまで来たんだ、一緒に準決勝を戦おう? このままやめてしまったら、好葉は二度とサッカーやらないだろ? オレ、好葉にサッカーを好きになって欲しいんだ!!」

 

九坂:「ああ!! 俺からも頼む。 さっきのアンタの動き、見ててぶっ飛んだぜ。 あれなら、世界の強豪にも絶対に通用する!!」

 

 数秒、好葉は考え込み、そして・・・・

 

森村:「はい・・・」

 

 森村は、チームに戻ってきた。

 

ー グラウンド ー

 

天馬:「瞬木!!」

 

瞬木:「うん!! 森村さん!!」

 

森村:「あっ、あわやややや・・・」ドシャッ

 

 

水川:「うまく説得できたみたいね」

 

葵:「説得なんかしてません・・・・」

 

 森村が土を払って起き上がろうとした所に、

 

天馬:「好葉!!」

 

 天馬が手を差し伸べ、森村は手を握って立ち上がる。

 

天馬:「よし!! 再開だ!!」

 

鉄角:「よっしゃ!! 気合入れるぜ!!」

 

真名部:「練習で気合を入れすぎると、失速します!!」

 

鉄角:「何!? この期に及んで出し惜しみをしてどうする!!」

 

真名部:「出し惜しみじゃありません。本番に備えて力をセーブしてると言ってください」

 

鉄角:「ああ!?」

 

 なんだかんだ言いながら、チームがいい感じになってきてるな・・・・・。

 

 

ー 監督室 ー

 

?:『彼らの中には、この大会の不可解さに気づき始めてる者がいる。どうなさるおつもりで?』

 

黒岩:「・・・・・・・・・・」

 

ー 続く ー

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