虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第37話:勝利への解法

 相手の猛攻に、真名部と皆帆が言い争いを始めた。試合中に何やってんだ!?

 

皆帆「真名部くん・・・もしかして、お父さんと?」

 

真名部「君には関係ありません!!」

 

皆帆(・・・フム)

 

 試合が再開し、サラナがドリブルで攻めてくる所に俺がディフェンスに入る。

 

真名部「右です!!」

 

竜太「了解!」

 

サラナ「ふっ!」ギュンッ!

 

 しかし逆を突かれてしまい俺は抜かれてしまった。

 

竜太「っ! くそっ!!」

 

 しかしなんとかボールを奪い取り、今度は真名部がドリブルで上がる。そこにサゴットがスライディングを仕掛けてくる。

 

真名部(この速度なら躱せる!!)

 

 しかし真名部は避けきれずにボールを奪われてしまいボールはナパへ。

 

真名部「右!! いや、左です!!」

 

 鉄角がスライディングを仕掛けるがジャンプでアッサリと躱されてしまう。

 

真名部「そんなっ!? ボクの計算は・・完璧なはずなのに・・っ!!「真名部くん」っ!」

 

皆帆「君はこの間、僕に言ったよね? 「大人なんて自分の価値観を押し付けて子供を支配する事しか考えてない」って。そして今日僕が君にお父さんが見に来ていることを伝えてから急に崩れた。・・・君は本当は、お父さんに自分を認めてほしいだけなんじゃないの?」

 

真名部「・・・根拠も無いのに、憶測だけで言わないでほしいです」

 

皆帆「君はお父さんが嫌いなんじゃない。"お父さんの期待に応えられない自分が嫌い"なんだ」

 

真名部「っ!!」イラッ

 

 

 そんな間も試合は止まらない。バークがドリブルで仕掛けてきた所に剣城がディフェンスに入る。

 

 そして、

 

 ドガアッ!!

 

剣城・バーク「「ぐあっ!!」」

 

 足同士の接触があり審判の笛で試合は一時中断。マッハタイガーもイナズマジャパンも急いで選手の足を冷却して応急処置する。

 

天馬「剣城・・「勝手なこと言わないでください!!」っ!?」

 

突然の真名部の大声に俺たちは二人の方を見る。

 

九坂「どうしたんだあの二人・・・」

 

瞬木「さぁ・・・・」

 

 

 

皆帆「分からないんだよ。お父さんを避けようとしている君が」

 

真名部「分からないでしょうね!! 今でも父親と仲が良い君には!!」

 

天馬「皆帆! 真名部! 何をやってるんだ!! 今は試合中だぞ!?」

 

 俺と天馬は二人に駆け寄り静止する。が、

 

真名部「いえ、これだけは言わせてください!! 君が父親との仲が良好なのは分かりました。でも、だからといってボクにパパのことで意見しないでください!! 君の父親は、君を理解して褒めてくれるんでしょう? ならそれでいいじゃないですか!!」

 

皆帆「・・・父さんに僕を見てもらいたくても、もう出来ないんだ。父さんは、もう亡くなってしまったから」

 

天馬・真名部「「えっ・・」」

 

竜太(死んだ・・・?)

 

皆帆「僕が幼いときにね。君が羨ましいよ・・・僕は幼い頃から、父さんのようになりたいと思っていたんだ。けど、父さんに追いつこうと思っても僕にはもう父さんはいない。目指すべき目標が、もういないんだ・・・」

 

天馬「皆帆・・・・」

 

竜太(もしも、俺に親父がもういなかったら・・・)

 

 以前の親父が封印されてクロノ・ストーンにされたときを思い出し、恐ろしくなって考えるのをやめた。

 

皆帆「でも、君にはまだおお父さんがいる。お父さんの存在が、君を成長させてくれる。それは僕が良くわかってる」

 

真名部「皆帆くん・・・しかし、この試合でボクが果たして成長できるか・・・勝利への解法だって・・」

 

竜太「本当にそう思ってるのか? まだ、諦めてないなら諦めるな!! お前らなら、きっと勝利への解法を見つけられる!!」

 

真名部「大海くん・・・」

 

 試合の中断が終了し、鉄角のスローインから試合再開。しかし、

 

王将「おーーっと!! タムガンがボールを奪ったぁ!! 息もつかせず攻め続けるマッハタイガーに、イナズマジャパン苦戦を強いられている!!」

 

皆帆「真名部くん、君のお父さんはずっと君を見ているよ? 君が危険なプレーに直面するたびに、ネクタイを弄っている。心配してるんだろうね・・・」

 

真名部「っ!?」

 

皆帆「どうやらお父さんは、君のことを嫌ってはいない様だね」

 

真名部「・・・・・・っ!!」

 

 

 ナワットがドリブルで攻め上がる。しかし天馬がスライディングを仕掛けて止めに掛かる。

 

天馬「ここで止める!!」

 

ナワット「サリット!!」

 

 天馬がボールに足を伸ばすがボールはカーブ。すり抜けてタムガンに渡る。

 

真名部(見出して見せる!! 勝利への解法を!!)

 

 

真名部父『効率よく回答を導き出せ!!』

 

 

真名部「っ!! 皆帆くん!! 君とボク、お互いの予測を補い合う事が、勝利への解法の近道かもしれません!!」

 

皆帆「補い合う・・・面白い!! つまり、観察や行動分析で読み取れる事は僕が!!」

 

真名部「データや数学的な解析は、ボクが引き受けます!!」

 

 

タムガン「悪く思うな? 3点目は俺たちの物だァっ!!」

 

 タムガンを先頭にサゴットとバークの三人が跳躍する。どっちに来るんだ!!

 

皆帆「(見つけた!! 彼は、パスを出すのと逆の手が少し上がるクセがある。つまり・・・)左だ!!」

 

タムガン「なにっ!?」

 

 本当に左に出したタムガン。受け取ったサゴットは反対方向にパスを出す。

 

真名部「(この回転数は・・・)左に曲がります!!」

 

 またしても予想は的中。鉄角が足を伸ばすがこれは届かない。ボールを持ったサリットが攻め上がってくる。

 

真名部「(このスピードとフォーメーションから導き出される答えは・・・)見えました!!」

 

真名部「[ディフェンス方程式]ッ!!」

 

サリット「なにっ!?」

 

 なんと真名部が必殺技を発動。数学的な計算で完璧に相手の動きを読み切り、ボールを奪い取った。

 

瞬木「スゲェ・・・」

 

天馬「やったな真名部!!」

 

バーク「させるかっ!!」

 

 しかしここでバークがディフェンスに入り再びボールはマッハタイガーに、

 

皆帆「真名部くん!! 僕が取り返すよ!!」

 

皆帆「[トレースプレス]ッ!!」

 

 なんと今度は皆帆が必殺技で取り返す。相手の動きのクセから動きを誘導して、隙を作らせてボールを奪った。

 

鉄角「マジか!?」

 

竜太「やるじゃねぇか皆帆!!」

 

剣城「やってくれたな・・あの二人!!」 

 

皆帆「瞬木くん!!」

 

 そしてパスは瞬木に繋がる。

 

ナパ・ヤム「「行かせるか!!」」

 

 しかしディフェンスの二人が同時にスライディングを仕掛ける。が、

 

瞬木「大海くんっ!!」

 

竜太「決める!! [極・オーディンソード]っ!!」

 

 魔法陣からシュートボールとともに黄金の剣が放たれ、ゴール目掛けて突き進む。

 

ウドム「[キラー・・ぐわぁあぁああっ!!」

 

 しかし俺のシュートは凄まじいスピードで相手が技を出す間もなくゴールネットに突き刺さった。

 

王将「ゴォオオオオルッ!! 大海のシュートでイナズマジャパン、同点に追いついたぁっ!! 残り時間は後わずか、試合を制するのはどちらのチームかぁっ!!」

 

タムガン「俺たちに負けは許されないんだ!!」

 

九坂・森村「「止める!!」」

 

 2人が連携してディフェンスを掛ける。しかし、九坂と森村は強引なドリブルに弾き飛ばされてしまう。

 

タムガン「[アイボリークラッシュ]!!」

 

 象の雄叫びと共に、強烈なシュートが襲い掛かる。

 

伊吹「させるかっ!! [ワイルドダンク・V3]!!」

 

 そして伊吹はシュートを完璧に止めた。

 

天馬「ナイスセーブ伊吹!!」

 

竜太「皆気を抜くな!! 後1点、絶対に取るぞ!!」

 

伊吹「鉄角!!」

 

 伊吹のゴールキックからボールは鉄角へ。そしてドリブルで攻め上がる。

 

皆帆「(軸足が深い・・)左!! 行けるよ!!」

 

鉄角「おう!!」

 

 今度は鉄角はバークを抜き去り森村にパスを出す。

 

真名部「九坂くんへパスです!! 成功率は99.2%!!」

 

 そして九坂にパスがつながり、

 

チャパティ「行かせないよっ!!」

 

皆帆「スライディング狙ってるよ!!」

 

九坂「オッケー!!」

 

 九坂が跳躍すると本当にスライディングが来た。躱した九坂は俺にパスを出す。

 

真名部「大海くんの脚力なら勝てます!!」

 

竜太「分かった!!」

 

 そして空中でぶつかり合うが相手をふっ飛ばして攻め上がる。

 

サラナ「くっ!!」

 

竜太「瞬木!!」

 

皆帆「あの表情・・・チャージする気だ!!」

 

瞬木「神童さん!!」

 

サリット「なっ!?」

 

 指示を聞いた瞬木はダイレクトで神童先輩にパスを出す。目論見を潰された相手は驚いた表情をしている。

 

ナワット「止める!!」

 

真名部「間に合いません!! バックパスです!!」

 

神童「剣城!!」

 

 今の、バックパスじゃなかったら間に合わなかった・・・。

 

ナパ・ヤム「「このっ!!」」

 

皆帆「あの動き・・・必殺技くるよ!!」

 

 皆帆の声に驚く二人。またしても的中していた様だ。

 

剣城「天馬! 頼んだ!!」

 

 そしてボールは天馬に繋がる。

 

天馬「任せろ!! [真・ゴッドウィンド]!!」

 

 天馬の爆風を纏った必殺シュートが、マッハタイガーのゴールに襲い掛かる。ウドムは必殺技で応戦する。

 

ウドム「[キラーエルボー]っ!!」

 

 ウドムの肘がボールを切りつける。しかし、ボールはウドムの顔面に直撃し、ゴールに叩き込まれた。

 

王将「ゴォオオオオルッ!! 松風のゴールでイナズマジャパン逆転!!」

 

そして、

 

王将「ここで試合終了のホイッスル!! 3ー2で、イナズマジャパンの勝利! 決勝進出だーーーっ!!」

 

 

ナパ「そんなっ・・・ここまで勝ち進んで来たのに・・・っ!」

 

神童「認めざるを得ないようだな。このチームの可能性を・・・・」

 

竜太「はい・・・!!」

 

 

ー 観客席 ー

 

真名部母「あなた・・・」

 

真名部父「っ、くだらん・・・一刻も早く、球蹴りなど辞めさせなければ・・」

 

真名部母「クスッ でも、あの子なりに頑張ったんじゃありません・・・・?」

 

真名部父「・・・・・・・・」

 

 

真名部「皆帆くん、その・・・ありがとう」

 

皆帆「・・・こちらこそだよ!!」

 

そして真名部は皆帆の手を取った。

 

 

?『・・・・・・・・フッ』

 

イナズマジャパン決勝進出

 

イナズマジャパン 3 ー 2 マッハタイガー

 

ー 試合終了・続く ー




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