ラブライブ×イナイレGo~虹の彼方に~ 作:松浦果南の自称兄
レジスタンスジャパンに負けた翌日から、皆目の色を変えて練習に取り組んでいた。もう負けないために、悔しい思いをしたくないために、もちろん俺たち4人も決勝戦に向けて必死になって練習に取り組んでいた。
〜 MF組の練習 〜
ブラックルームの街のステージで、上から鉄骨が大量に降ってくる。今は九坂でもレベル3までクリア出来るようになった。
竜太「皆本当に巧くなったな・・・」
天馬「うん・・・」
〜 真名部・皆帆の練習 〜
吊り橋のステージで二人のダッシュと一緒に後ろから床板が抜けていく。なんとか二人は逃げ切り、今度は来た道を戻ってもう一回もう一回と繰り返す。二人共以前は体力が無くレベル1でヒーヒー言っていたが、今はレベル2なら問題なくこなせるようにまでなった。
真名部(もう、悔しい思いはゴメンです!!)
皆帆(もう、負けてたまるか!!)
〜 GKの練習 〜
伊吹「来い!!」
白竜のホログラムがボールを蹴る。伊吹は正面で受け止め、なんとか威力を抑え込んだ。
伊吹「どうだ神童!! ゴールは俺が守る、お前は他の奴らと一緒に点を取ってこい!!」
神童「伊吹・・お前の良いプレーとは、"自分の手でボールを取ることなのか?"」
伊吹「? どういう意味だ!!」
神童「この程度の質問の意味も分からないのでは、この先はない・・・」
伊吹「ちっ・・・」
伊吹・・・お前がそれに気付けば、決勝戦を安心して戦えるんだが
葵「皆さん!! 今日の練習は終わりですよー!」
鉄角「終わったぁ〜」
九坂「腹減ったなぁ・・・」
そして、俺たちは一時部屋に戻り、着替えてから食堂へ・・あ〜疲れた。
竜太「オバちゃんのカレー旨ぇ!!」
天馬「うん!! あれ、伊吹は?」
オバちゃん「あっ、天馬くん、伊吹くんまだトレーニングルームだと思うからコレ渡してきてくれない? 頼んだからね?」
アイツまだトレーニングしてるのか? 俺と天馬はおにぎりを持って再びブラックルームへ・・・
伊吹「来い!!」
ドガァアアッ!!
俺たちがブラックルームに入ると、ホログラムがボールをシュートしたところだった。
伊吹「うぉおおおっ!!」ガシィッ!!
伊吹「見てろ神童!! 今に思い知らせてやる!! 「伊吹ーー!!」っ、キャプテン?」
伊吹はこちらに気づき、トレーニングモードを解除する。
天馬「これ、オバちゃんから」
伊吹「そういや腹減ったな・・・」
伊吹はおにぎりを掴んで頬張る。するとよほど美味かったのか少し急いだように口に詰める。
竜太「誰も取らねえよ・・・」
天馬「そう言えば、伊吹のいた月山国光のバスケ部って強かったんでしょ?」
伊吹「まぁな・・・俺がいたから勝てた。俺がボール持ってシュート決めてれば勝てたからな。一人のほうがやりやすい」
一人のほうがやりやすいねぇ・・・サッカーは11人でやるものなんだけどな。
伊吹「決勝戦、キャプテンたちはなんとしても点を取ってくれ。ゴールは俺が守る」
天馬「伊吹・・・・」
俺たちがブラックルームを出ると天馬が、
天馬「竜太・・・確かに皆上手くなってる。個人の力が上がればチームの力も底上げされる。けど・・・本当にこれで良いのかな?」
竜太「良くないだろうな・・・皆、自分の実力を上げることに必死になって周りが見えなくなってる。オマケにそれでレベルが上がってることが尚更拍車をかけてる」
天馬「だよね・・・」
竜太「まぁ今日はもう休もう。決勝戦は明後日なんだからさ」
天馬「うん」
不安を抱えながらも、今日は俺たちは眠りについた。
ー 続く ー
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