ラブライブ×イナイレGo~虹の彼方に~   作:松浦果南の自称兄

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第41話:決勝戦にむけて

レジスタンスジャパンに負けた翌日から、皆目の色を変えて練習に取り組んでいた。もう負けないために、悔しい思いをしたくないために、もちろん俺たち4人も決勝戦に向けて必死になって練習に取り組んでいた。

 

〜 MF組の練習 〜

 

ブラックルームの街のステージで、上から鉄骨が大量に降ってくる。今は九坂でもレベル3までクリア出来るようになった。

 

竜太「皆本当に巧くなったな・・・」

 

天馬「うん・・・」

 

 

〜 真名部・皆帆の練習 〜

 

吊り橋のステージで二人のダッシュと一緒に後ろから床板が抜けていく。なんとか二人は逃げ切り、今度は来た道を戻ってもう一回もう一回と繰り返す。二人共以前は体力が無くレベル1でヒーヒー言っていたが、今はレベル2なら問題なくこなせるようにまでなった。

 

 

真名部(もう、悔しい思いはゴメンです!!)

 

皆帆(もう、負けてたまるか!!)

 

 

〜 GKの練習 〜

 

伊吹「来い!!」

 

白竜のホログラムがボールを蹴る。伊吹は正面で受け止め、なんとか威力を抑え込んだ。

 

伊吹「どうだ神童!! ゴールは俺が守る、お前は他の奴らと一緒に点を取ってこい!!」

 

神童「伊吹・・お前の良いプレーとは、"自分の手でボールを取ることなのか?"」

 

伊吹「? どういう意味だ!!」

 

神童「この程度の質問の意味も分からないのでは、この先はない・・・」

 

伊吹「ちっ・・・」

 

伊吹・・・お前がそれに気付けば、決勝戦を安心して戦えるんだが

 

 

葵「皆さん!! 今日の練習は終わりですよー!」

 

鉄角「終わったぁ〜」

 

九坂「腹減ったなぁ・・・」

 

そして、俺たちは一時部屋に戻り、着替えてから食堂へ・・あ〜疲れた。

 

竜太「オバちゃんのカレー旨ぇ!!」

 

天馬「うん!! あれ、伊吹は?」

 

オバちゃん「あっ、天馬くん、伊吹くんまだトレーニングルームだと思うからコレ渡してきてくれない? 頼んだからね?」

 

アイツまだトレーニングしてるのか? 俺と天馬はおにぎりを持って再びブラックルームへ・・・

 

伊吹「来い!!」

 

ドガァアアッ!!

 

俺たちがブラックルームに入ると、ホログラムがボールをシュートしたところだった。

 

伊吹「うぉおおおっ!!」ガシィッ!!

 

伊吹「見てろ神童!! 今に思い知らせてやる!! 「伊吹ーー!!」っ、キャプテン?」

 

伊吹はこちらに気づき、トレーニングモードを解除する。

 

天馬「これ、オバちゃんから」

 

伊吹「そういや腹減ったな・・・」

 

伊吹はおにぎりを掴んで頬張る。するとよほど美味かったのか少し急いだように口に詰める。

 

竜太「誰も取らねえよ・・・」

 

天馬「そう言えば、伊吹のいた月山国光のバスケ部って強かったんでしょ?」

 

伊吹「まぁな・・・俺がいたから勝てた。俺がボール持ってシュート決めてれば勝てたからな。一人のほうがやりやすい」

 

一人のほうがやりやすいねぇ・・・サッカーは11人でやるものなんだけどな。

 

伊吹「決勝戦、キャプテンたちはなんとしても点を取ってくれ。ゴールは俺が守る」

 

天馬「伊吹・・・・」

 

 

俺たちがブラックルームを出ると天馬が、

 

天馬「竜太・・・確かに皆上手くなってる。個人の力が上がればチームの力も底上げされる。けど・・・本当にこれで良いのかな?」

 

竜太「良くないだろうな・・・皆、自分の実力を上げることに必死になって周りが見えなくなってる。オマケにそれでレベルが上がってることが尚更拍車をかけてる」

 

天馬「だよね・・・」

 

竜太「まぁ今日はもう休もう。決勝戦は明後日なんだからさ」

 

天馬「うん」

 

不安を抱えながらも、今日は俺たちは眠りについた。

 

ー 続く ー




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