虹ヶ咲×イナズマイレブンGO~虹の彼方に~   作:松兄

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第57話:銀河の過去 惑星キエル

あの後宇宙船へと戻ってきた天馬は皆を集め洞窟で手に入れた石と、謎の少女、カトラの話をみんなに伝えた。

だが、その話に水川さんが動揺する。

 

竜太「そのカトラって言う子の話が本当なら、石を4つ集めてその子の所に行けば銀河の皆を救えるって言ったのか?」

 

天馬「うん。具体的な方法までは言わなかったけど、カトラはどこかの星から更新してきたんじゃないかな「それはないわ」水川さん?」

 

水川さんが口を挟む。いつもは無口なのに珍しいな。

 

天馬「それはないって・・・なんでそんなことが分かるの?」

 

水川「それは・・・私が、その惑星キエルの人間だからよ」

 

!? 皆の顔に動揺が走る。ってことは

 

水川「私は、宇宙人なの・・・」

 

とびっきりの爆弾が投下された。

 

果南「どういうことですか?」

 

水川「説明するわ。取ってくるものがあるからちょっと待ってて」

 

そしていったん水川さんは退室した。

 

鉄角「どういうことだよ? 水川が宇宙人って?」

 

九坂「分かんねぇよ・・・」

 

蘭「でも、水川さんは敵じゃない気がするにゃ」

 

すると再び部屋の扉が開き水川さんが入ってくる。手には大きなピエロのぬいぐるみを抱えていた。

 

水川「じゃあ説明するからちょっとまって」

 

すると、水川さんは突如として意識を失い倒れた。

 

龍也「お、おい!?」

 

?「大丈夫。気を失ってるだけですよ」

 

聞き覚えのない男の声がした。皆が声の主を探すと、

 

?「私ですよ」ピョコッ

 

!? なんとぬいぐるみが喋って動いてる!! いったいどういうことだ!?

 

?「この姿でははじめましてですね。私の本当の名前はポトムリ。今は、地球人である水川みのりの身体を借りて皆さんと行動を共にしています」

 

栞子「身体を借りて?」

 

ポトムリ「はい。結論から申しますと、私の肉体は既に死んでるんです」

 

彼方「肉体が死んでるってことは・・・」サァーー

 

竜太「幽霊?」

 

彼方「いやーーーっ!!?」ギューーっ!!

 

果南・果北「「ハグゥウウウッ!!」」ギューーっ!

 

竜太・龍也「「ちょっ!? 苦しい!!」」

 

ポトムリ「まぁそういうことにしておきましょう」

 

話を聞くと、ポトムリは惑星キエルの科学者であり、その惑星キエルは、今回と同じようにブラックホールによって滅びたらしい。

 

ポトムリ「ですが、私達には1つ手立てがありました。それは、"コズミックプラズマ光子砲"という兵器を使う事です」

 

九坂「コズミック・・・プラズマ?」

 

ポトムリ「ブラックホールを消し去る力を持つ兵器です」

 

真名部「ブラックホールを・・消す?」

 

ポトムリ「はい。開発は順調に進んでいたのですが、とある壁にぶつかり、行き詰まってしまったのです」

 

竜太「壁?」

 

ポトムリ「そう。コズミックプラズマのエネルギーに耐えうる強度を持つ金属、"ミスリル"を作ることが出来なかったのです。それでは、光子砲は作れませんでした」

 

そして、ポトムリたちは、いつか惑星を再建するために王女であるカトラ姫を脱出させようとしたらしい。

 

天馬「カトラって・・・王女だったんだ」

 

ポトムリ「ええ。しかしカトラ様は、自分の命よりも・・・私の頭脳こそが本当に生き残るべき物だ、その力で同じ立場に立たされた星を救ってあげてほしいとおっしゃり、私を脱出させました。こんなわたくしなどのために・・・私は脱出ポッドの中から、キエルがブラックホールに飲み込まれ消滅するのをこの目で見ました。キエルにはもう脱出方法等無く、カトラ様はそこで亡くなられたはずなのです」

 

天馬「でも、じゃあなんで俺はカトラの名前を知ってたの? 俺この大会が始まるまで宇宙人が本当にいたことさえ知らなかったんだよ?」

 

ポトムリ「大方サンドリアスの街で民が噂話で話してるのを小耳に挟んだとかそういうオチでしょうね。惑星キエルの話は、銀河では珍しくありませんから知っている者がいてもおかしくありません。その石も、恐らくなんの価値も無いものでしょう」

 

天馬「そうなのかな・・・・」

 

水川「う、う~ん・・」

 

竜太「あっ、水川さん起きた?」

 

水川「・・・・テメェら一体これはどういうことだ!!どこなんだここ!!」

 

葵「水川さん!?」

 

ポトムリ「しまった!!」

 

すると水川さんが再び気を失い、すぐに目を覚まして立ち上がった。

 

水川「あまり時間を空けすぎると水川みのり本人の人格が出てくるのよ。彼女、相当な問題児だったらしいから」

 

九坂「っ!! 思い出した!! 水川みのりって、あの岩城高のミノタウロスか!! かなりの悪だっていう評判だぜ?」

 

水川「魂だけになってから地球にたどり着いて、事故で意識不明になってたこの子の身体に入って一命を取り止めさせたのよ。結果私は身体が手に入ってこの子のは助かった。ってことね」

 

ミア「さっきと口調全然違うね」

 

水川「この身体にいるときは精神的に融合した状態になるのよ。大人であり子供、男であり女、地球人であり異星人」

 

 

 

・・・・なんか複雑な状態のヤツだったんだな。水川って。いや、ポトムリというべきか?

 

 

ー 続く ー




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