虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第81話:九坂とバンダ

ラトニークとの合同練習を終えた俺たちはラトニークの住民の居住区の広場を借りて先程の事について話をしていた。

 

信介「なんか複雑だったよね……ラトニークとの合同練習………」

 

伊吹「ああ。練習してても、ふと思い出しちまう。"コイツの寿命も…1ヶ月なのか?"って……」

 

鉄角「なのにアイツら、全然そんな感じがしなくってよ………」

 

俺たちは先程の合同練習を思い出す。ラトニークの代表は、寿命の事なんか感じさせない、そもそも気にしてないという感じで生き生きとボールを蹴っていた。

 

真名部「だからそれはバンダが言ってたじゃないてすか? 時間の流れが違うだけだって、宇宙には何百年と生きる種族もいるそうですからね。そういう人たちから見たら僕たちだって、「えっ?たった80年位しか生きられないの? 可哀想!」と、なるわけですよ」

 

鉄角「んなこたぁ分かってるんだよ!!」

 

鉄角が両手を机に叩きつけて真名部の言葉に怒鳴りながら立ち上がる。

 

鉄角「頭では分かってても、何ていうか……気持ちがよ……」

 

彼方「虫は苦手だけど、それを差し引いても凄くいい星だと思ったのに……」

 

葵「………? 天馬、何考えてるの?」

 

天馬「いや、"命"ってなんなのかなって……」

 

信介「命…?」

 

全員が天馬に視線を向ける。

 

天馬「俺、初めて黒岩監督から宇宙へ行って戦うって聞いたとき、正直…宇宙ってどんなとこなのか全然考えてなかった。ただ何となくいろんな星があって、地球を守るために行かなくちゃならないんだってくらい」

 

竜太「確かにな……」

 

天馬「でも、ザンドリアスに行って、それからサザナーラとガードンに行って、俺感じたんだ…。宇宙には、本当に色んな星があるんだなって……。そしてそこには、本当に色んな人たちが住んでる。ザンドリアス人は、とても誇り高くて……」

 

俺達はサンドリアス戦を思い出す。

 

カゼルマ『誇りを守れないものは、誰も守れはしないんだ!!』

 

竜太「確かに。まさか心が見える宇宙人がいるなんて思わなかったしな?」

 

続いてはサザナーラ戦。

 

ポワイ『こんなドロドロしたアズル、ポワイ見たことない…』

 

天馬「ガードン人は、火山だらけの過酷な環境に打ち勝とうとしていた」

 

次はガードンでの出来事、

 

アルベガ『我々は究極の進化のために翼を捨てたのだ!! そして代わりに、あらゆるものを作り出す力を手に入れた』

 

天馬「どの星の人も、皆同じ……必死に戦って、星を守って、命を繋いでいこうとしている。俺、宇宙に来て改めて分かったんだ。この宇宙に、消えて良い命なんて1つも無い。滅んで良い星なんて1つも無いんだって!!」

 

神童「だからこそ、その命を守るためにも勝ち進んで優勝しなくてはな」

 

天馬「はい!!」

 

天馬はカトラと初めて会った時に言われた言葉を思い出す。

 

カトラ『あなたなら、私達の力を正しく使って銀河を救ってくれるかもしれない』

 

絶対に、優勝しないといけないな……!!

 

その頃、九坂はバンダに治療を受けていた。

 

バンダ「これでよし!!」

 

バンダは九坂の肩にマドワシソウの消化液の毒に効く薬を塗って包帯で巻く。

 

バンダ「後は時間が経てば薬が回って毒を中和してくれるはずだよ」

 

九坂「……………」

 

バンダ「ん、どうしたの?」

 

九坂「いや、1つ聞いて良いか?」

 

バンダ「うん。何?」

 

九坂「お前の寿命も1ヶ月しか無いのか?」

 

バンダ「なんだそんな事か、うん。ボクの寿命は明日で終わる」

 

九坂「なっ、明日!?」

 

バンダ「うん、多分。だから明日が最後の試合。そして、最初の試合でもあるんだ!」

 

九坂「っ! 最初で…最後の試合……」

 

バンダ「ボクはこの前メンバーになったばかりだからね」

 

九坂「そっか……明日が最後……よく、平気でいられるな」

 

バンダ「それが僕たちの運命だからね。それに、ボクは思うんだ。人生はどれだけ生きたかじゃない。"何をしたか"だって」

 

九坂「っ………」

 

バンダ「九坂くん、明日は良い試合にしようね?」

 

九坂「あ、ああ!!」

 

バンダ「それじゃあ送っていくよ」

 

九坂(バンダ………)

 

 

 

そして九坂バンダが九坂を送り届けている頃、ラトニーク市街地を宇宙船が飛んでいた。

 

リュゲル「やっと見つけたぞ! あれがラトニークの宿舎だ!!」

 

ガンダレス「さっきのおっかない草いないよね…?」

 

そう、この二人も先程マドワシソウに襲われかけていたのだ。

 

リュゲル「ここからじゃあ分からないな……よし、ガンダレスお前先におりろ。大丈夫だったら俺もおりる」

 

ガンダレス「なるほど!!それなら無事でいられるもんね! やっぱ凄えなリュゲル兄ぃは!! 頭良いよな!!」

 

リュゲル「ふっ、言うなガンダレス」

 

ガンダレス「いやマジスゲェって……ん? それだと俺は?」

 

この弟今頃気づき、

 

ガンダレス「嫌だぁっ!! 食われたくないーーーっ!!」

 

リュゲル「お、落ち着けガンダレス!!」

 

ガンダレスが暴れてしまいリュゲルは宇宙船の操作を誤り宿舎前に墜落してしまった。

 

ガンダレス「痛てて……」

 

リュゲル「取り敢えず着陸は成功だ。後はあの草がいないことを確かめれば……」

 

するとモニターにラトニークイレブン監督のシムールさんが映ったが如何せん逆さまのために分からず、

 

ガンダレス「出たぁーーーっ!!」

 

シムール「リュゲル・バランさんと、ガンダレス・バランさんですね? お待ちしていましたわ」

 

リュゲル「何だラトニークの監督か…」

 

ガンダレス「じゃあ取り敢えず出てみる?」

 

リュゲル「そうだな」

 

そして二人は宇宙船の外に出る。するとラトニークイレブンが二人を取り囲んだ。

 

シムール「ファラム・オービアスより、遥かな旅路を経て、ようこそいらっしゃいました。我々ラトニーク人は、あなた方を心より歓迎致します」

 

ラトニークイレブン『歓迎致します!!』

 

リュゲル・ガンダレス「「!?」」

 

リュゲル「て、丁重なお出迎え…感謝致します!!」

 

ここまで歓迎の意を示されるとは思っていなかったのか、それならそれとリュゲルも誠意をもって対応する。

 

そして翌日、ラトニーク戦の当日になった。

 

ー 続く ー




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