虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第84話:突然の別れ

前半が終了し、ハーフタイムに入る。あの厄介な兄弟がいなくなってくれたからかなりやりやすくなるな。

 

バンダ「結局、全然活躍できなかった………」

 

 

ー アースイレブンベンチ ー

 

葵「良いムードになってきたんじゃない?」

 

信介「これなら後半もイケるよ!!」

 

葵「皆しっかり休憩取ってね?」

 

たが、九坂は何か考え込んでいた。

 

九坂(やっぱり、ソウルが出せない俺には皆と戦う資格が無いのか……?)

 

九坂は昨日のバンダとのやり取りを思い出す。

 

バンダ「九坂くん、明日は良い試合にしようね?」

 

九坂(くっ、…いや、たとえソウルが出せなくてもこれがバンダの最初で最後の試合! バンダと約束したんだ。最高の試合にするって!!)

 

森村「…………」

 

 

ダクスガン「イエーーイっ! ラトニークvsアースイレブン! 間もなく後半の開始だぁっ!! ラトニークのFWには、リュゲルとガンダレスに代わってローカスとホネットが入ったぁ!! 先にゴールを決めるのはラトニークか!? アースイレブンかぁっ!!」

 

バンダ(ボクに残された時間はこの後半だけ……。必ず輝いてみせる!!)

 

天馬「(宇宙を守るためにもこの試合、絶対に勝たなきゃいけないんだ!!)皆!! 点取って行くぞ!!」

 

アースイレブン「おう!!」

 

 

そして審判の笛とともにラトニークのキックオフから後半が始まった。

 

ボールはホネットからスタッグに渡り、スタッグはソウルを出現させ、龍也さんを抜いた。

 

皆帆「ソウルだ!」

 

瞬木D「コイツらもソウルを持ってやがるのか!?」

 

スタッグ「ホッパー!!」

 

そしてスタッグは空高くにパスを出す。するとホッパーは凄まじい跳躍力でボールに届いてトラップした。

 

ホッパー「パタフ!!」

 

パタフ「チョウ!!」

 

パタフはボールを綺麗にトラップして勢いを殺す。

 

パタフ「バンダ!!」

 

ラトニークがパスを繋いで攻め上がる。ボールはバンダへ。

 

バンダ(このまま持ち込んでシュートを決めれば!!)

 

するとディフェンスに入った皆帆の身体から光が溢れ出し、辺りが暗くなる。そしてフクロウの夜の暗闇でもハッキリと見える視力を使ってボールを奪った。

 

ダクスガン「皆帆!! ボールを奪った!!」

 

皆帆「九坂くん!!」

 

そしてここからラトニークの猛攻が続く。鮮やかなテクニックや驚異的な身体能力でアースイレブンを翻弄する。

 

果南「はぁああっ!!」

 

果南さんがスタッグにスライディングを仕掛けるがスタッグはジャンプして躱してしまう。

 

真名部「凄い身体能力です。コレが、虫から進化した力なんですね!!」

 

九坂(それだけじゃねぇ…もう一つある! コイツラの寿命は短い。バンダと同じ、最期の試合になるかもしれないんだ。だからその気で戦ってる、それがスゲェプレーに繋がってるんだ!!)

 

ホッパー「アーリィ!!」

 

そしてアーリィにパスが繋がる。

 

瞬木D「ちょこまかと…潰してやるぜ、虫けら共が!!」

 

ドガァアァアアァアアンッ!!

 

ここで瞬木の激しいチャージング。アーリィは吹き飛ばされて宙を舞った。ここで瞬木はファールを取られて笛が鳴る。

 

九坂「瞬木! ちゃんと戦えよ、正々堂々とよ!!」

 

瞬木D「ちゃんとやってんだろ? ウジウジとカラに閉じこもってるお前なんかに、言われたくないんだよ!」

 

九坂「何ぃ!? 俺のドコがウジウジしてるって言うんだ!!」

 

瞬木D「………」

 

九坂「っ!」

 

そしてここで笛が鳴った。あの兄弟がいなくなったため、今度は皆帆に代えて森村を投入した。ここでアースイレブンは交代枠を使い切った。

 

森村「九坂くん……」

 

九坂(………)

 

そしてラトニークのキックからリスタート。ボールがホネットに飛ぶが、すぐに神童先輩が奪い返す。

 

神童「九坂!!」

 

ボールは九坂に渡るが、また奪われてしまう。今日の九坂は不調なのかパスしてもドリブルしてもカットされてしまう。どうすんだ……。

 

そして挙句の果てにはトラップミスしてそのままボールはタッチラインを割って外に出る。

 

瞬木D「馬鹿が……」

 

九坂「(くっ………)ちくしょーーーっ!!」

 

その時、

 

森村「今の九坂くん、失敗ばかり。焦ってる」

 

九坂「だって、俺はやらなきゃならないんだ!! この程度じゃあダメなんだ!!」

 

森村「この程度? 九坂くん、この程度の自分を認めなきゃ」

 

九坂(っ!)

 

森村「自分の弱いところを、ちゃんと自分で理解するのその上でそれを乗り越えなきゃ!」

 

九坂「っ!!」

 

森村「九坂くん、皆に劣ったりしてないよ? 九坂くんの弱点、それは…ココ」

 

九坂「心か……」

 

森村「そう。九坂くんの弱いとこ、それは心。でも、それは強いところでもある。焦らないで、九坂くんの良いところは、強くて弱いとこ…激しいけど穏やかな所。マドワシソウに襲われた時も、さっきの瞬木くんの乱暴なプレーにだって……九坂くんは、優しさの中に本当の強さがあるんだと思う」

 

九坂「激しくて穏やか……俺が……」

 

森村「うん!」

 

九坂「優しさの中の強さ………」

 

 

 

ダクスガン「得点は依然として1ー1!ラトニークのスローインから再開だ!!」

 

そして、パタフからスタッグにボールが飛ぶ。

 

九坂「させるかっ!!」

 

しかしコレを九坂がカット。

 

九坂「神童!!」

 

そして九坂と神童先輩が攻め上がる。

 

九坂(本当の強さ…優しさの中の強さ!! 今の俺にできることを!!)

 

バンダ(今のプレー……ボクはなんて勘違いをしてたんだ! 輝こう輝こうとばっかり思って、大切なのは輝くことじゃない。全力を出して、今をちゃんと生きる事なんだ!)

 

神童「九坂!!」

 

九坂がドリブルで攻め上がる。そこにモスガーとナブーンが止めに入る。

 

モスガー「行かせん!!」

 

九坂「うぉおおおっ!! 出てこい! 獣ぉおおっ!!」

 

すると九坂のバンダナが外れ怒髪天モードを発動。激しく荒ぶるエネルギーを纏いパワーを上げる。

そして九坂の身体から光が溢れ出し、巨大な大熊に姿を変える。そして熊は二人に迫っていき剛腕で二人を叩き潰した所で元に戻る。

 

怒髪天九坂「[キョウボウヘッド]!!」

 

九坂の強烈な必殺ヘディングシュートがゴールを襲う。キーパーロンガも必殺技を発動して止めにかかる。

 

ロンガ「[ビッグマウス]!!」

 

ロンガの背後に巨大なハエトリソウが現れシュートに食らいつく。しかし入らなかったものな威力を完全に殺しきれずにルーズボールになる。そこへ、

 

龍也「果南!!」

 

果南「うん!!」

 

ゴール前に二人が詰めてきており、空中から息のあったツインシュートを放つ。相手キーパーは連続シュートに反応しきれずシュートはゴールに突き刺さった。

 

ダクスガン「ゴーーールっ!! アースイレブン、大海龍也と松浦果南が決めたぁっ!!」

 

天馬「よしっ!!」

 

ロンガ「やられた……」

 

九坂「………」

 

天馬「九坂、やったな!! スゴイソウルだったよ!!」

 

森村「九坂くん……良かった……」

 

そして九坂が森村の元へ。

 

九坂「またお前に助けられちまったな。好葉、俺決めた! 俺はやっぱ、お前を彼女にしてみせる!!」

 

森村「九坂くん///」

 

バンダ(九坂くん……ボクだって!!)

 

そしてラトニークのキックオフから試合再開。

 

スタッグにボールが渡りり、そのままドリブルで上がってくる。

 

神童「させるかっ!!」

 

しかし神童先輩のナイスディフェンス。ボールを奪い取る。

 

バンダ「コレがボクの全力だぁっ!!」

 

ここでバンダにボールを奪い返されてしまう。

 

九坂「バンダ!!」

 

バンダ「ローカス!」

 

九坂「俺だって、負けないぜ!!」

 

しかし九坂がカットする。

 

そしてここからはお互いにバンダと九坂を中心に試合が展開され激しい展開になってくる。

 

九坂「瞬木!!」

 

しかしここで瞬木が抜け出した。

 

スタッグ「マズイ!」

 

パタフ「止めて!!」

 

バンダ「ボクが止める!! [テンタクルホールド]!!」

 

ここでバンダの必殺技。触手が瞬木を絡め取りボールを奪う。

 

この瞬間、バンダはフィールドの誰よりも輝いていた。が、終わりは突然訪れた。

 

ドリブルしていたバンダが突然倒れた。ボールはパタフが外に蹴り出し試合を止める。

 

九坂「バンダァアァアアッ!!!!」

 

龍也「っ! まさかアイツ!!」

 

果南「うそ……まさか寿命?」

 

試合中に、バンダは息を引き取ってしまった。

 

 

アースイレブン 2 ー 1 ラトニークイレブン

 

ー 続く ー




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