本当に大切な事に気づいたバンダと九坂はお互いの持てる力のすべてを使って試合の中心となりぶつかりあった。だが、終わりは突然訪れた。
バンダの寿命によって………
ラトニークイレブンが一旦ボールを外に出して試合を切る。
九坂が急いでバンダに駆け寄るが、やはりピクリとも動かない。
九坂「嘘だろバンダ……おい!! 本当に…逝っちまったっていうのか……?」
(九坂くん………)
九坂「っ!!」
バンダの声が聞こえた気がした九坂は声のした方を見る。そこには緑色の光が集まり、バンダの姿を作っていた。バンダの魂が、最期に別れを告げようとしているのか……。
バンダ(寿命が来たみたいだ…どうせなら、最後までできれば良かったけど……ありがとう九坂くん。最後に楽しいプレーをさせてくれて。いい試合だったよね?)
九坂「ああ!! もちろんだ!バンダお前、輝いてたぞ!! 誰にも負けないくらい、最高に輝いてた!!」
バンダ(そっか……ボク、輝けたんだね……)
その言葉を遺し、バンダの魂は、光の粒子となって消滅した。
ラトニークイレブンがバンダの亡骸をフィールドの外に運び出しバンダの代わりにチュラクモが入る。
ダクスガン「残り時間は後僅か!! 勝つのはアースイレブンか? それともラトニークが同点ゴールを決めて延長か!?」
神童先輩のスローイン。しかしチュラクモがカットしてドリブルで攻め上がる。
チュラクモ「スタッグ!!」
天馬・竜太「「九坂……」」
九坂「(こんなこれからって時に寿命が来るなんて……でも、バンダは短い一生を悔やんでなんかいなかった……! なんて大きな奴なんだ……、それに比べて俺は、ソウルなんて小さな事にこだわって……!! っ!)うぉおおぉおおおっ!!!!」
九坂が力づくでラトニークからボールを強引に奪い取る。そして九坂のバンダナが外れ怒髪天モードに。しかし今までとは明らかに違う。
今までの怒りによる炎のようなオーラに、バンダの死による深い悲しみから生まれる力が合わさり更にパワーが上昇。今までとは違い、あまりのパワーに炎のようなオーラにイナズマが迸る。
怒髪天九坂「うぉあぁあぁああっ!!!」
そして、更に増したパワーを身に纏った姿は、
シュウウゥウウウゥウウ……バチバチッ
怒髪天2九坂「……………」
今までの怒髪天モードとはパワーの桁が明らかに外れている、怒髪天モードを越えた怒髪天モードの九坂が立っていた。
モスガー「っ!! 行かせん!!」
モスガーがディフェンスに入るが、九坂は単純なドリブルで、モスガーをまるで赤子のように弾き飛ばした。
怒髪天2九坂「[キョウボウヘッド]!!」
ドゴォオオォオオォオオオォオオンッ!!!
今まで[キョウボウヘッド]とは明らかにパワーが違う九坂のシュート。キーパーロンガはソウルを使おうとするが、それも間に合わずにシュートはゴールに叩き込まれた。
そしてここで、
ダクスガン「ここで試合終了のホイッスル!! 得点は3ー1!!アースイレブンがラトニークを下して、決勝へと駒を進めたぁっ!!」
葵「やった天馬!! あ……」
アースイレブン『……………』
天馬「九坂……」
九坂「…………」
そして試合が終わりスタジアムの外に出た俺達は、ラトニークイレブンに頼んでバンダの埋葬に立ち会わせてもらった。だが、ラトニークイレブンは埋めたらさっさと行ってしまった。
エマ「埋めるだけ埋めたらさっさと行っちゃうなんて……」
鉄角「冷たいもんだな……」
真名部「仕方ないですよ。この星では、死は特に悲しい事じゃあないんですから」
九坂「…バンダ、俺…この星に来れて良かったよ。お前とダチになれたんだから。ありがとなバンダ、そこから見ててくれな? 俺、精一杯やるからよ。輝いて見せるからよ」
九坂………。
ピクシー「ピクぅっ!」
天馬「ピクシー?」
そして天馬はピクシーに連れられて行ってしまったが、しばらくしてギャラクシーノーツ号に戻ってきた。
その手には、緑色に輝く石…最後の希望のカケラが握られていた。
ー 続く ー
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