ギャラクシーノーツ号からテレポートした偽物の剣城は、オズロックの所有する宇宙船にワープした。
水川「っ、ここは?」
オズロック「待ちかねたぞ」
水川「っ! オズロック!!」
するとニセ剣城は水川からケースを奪い取り離れる。すると水川を囲むようにバリアの檻が発生して閉じ込める。
オズロック「ご苦労だった、後は私がやる。お前は下がれ」
ニセ剣城「待った、他に言うことがあるだろう?」
オズロック「報酬の事か? 心配しなくとも好きなだけくれてやる。消えろ」
ニセ剣城「消えるさ。この鬱陶しい地球人の顔にもうんざりだしなじゃああばよ」
そしてニセ剣城はケースをその場に置いて行ってしまった。
水川「っ!」
オズロック「ご機嫌よう水川みのり、いや…今となっては惑星キエルの科学者、ポトムリ・エムナトルとお呼びしたほうが良いかな?」
すると水川の姿がポトムリの姿に変わる。
ポトムリ「ビットウェイ・オズロック、君は…銀河連邦評議会議員のハズ! 何故こんな事を!!」
オズロック「あなたに頼みがある「っ、頼み?」コズミックプラズマ光子砲を完成させてもらいたい。あなたのその手で」
ポトムリ「……何故君がそれを望む?」
オズロック「何故とは愚問だろう。もちろんブラックホールを消失させて宇宙を救うためだ、当然のことではないか?」
ポトムリ「ならば、わざわざ私を拐わなくとも良かったハズ! 私はカトラ様の導きにより、その目的に近づきつつあったのだ!!」
すると、オズロックの口から驚くべき言葉が話される。
オズロック「彼女は、我々の"協力者"だよ」
ポトムリ「何!? ではどこにおられる!! カトラ様に会わせてくれ!!」
オズロック「焦らずともすぐに会えるさ。あなたには協力していただく、この宇宙を救うために……」
ポトムリ「くっ………」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
場所は変わりギャラクシーノーツ号。俺と天馬、神童先輩、信介、栞子、侑先輩、果林先輩、エマ先輩、彼方先輩、そしてフィフス時代からのライバルである白竜は偽物であることすら見抜けなかった事に落ち込んでいた。
信介「…………」
葵「天馬、竜太くん、白竜くん……」
果林「あの3人は、特に剣城くんと仲良かったからね……」
エマ「うん。天馬くんは親友だったし、竜太くんは雷門のストライカー仲間で、白竜くんは雷門に来る前からの互いを高め合えるライバルだったし……」
栞子「神童先輩も含めた、天馬くん、剣城くん、竜太くんの4人が雷門の中心でしたしね」
彼方「そうだね……彼方ちゃんたちも何で気付けなかったんだろう………っ」
侑「私も…何で気付けなかったんだろう」
すると車両の入り口のドアが開き、果南さんが入ってきた。
果南「どうしたの皆?」
エマ「剣城くんのこと……」
果林「まだ…自分の中で整理できて無いんですそれに、天馬くんや竜太くんもずっと部屋から出てこない……」
果南「皆雷門の仲間だもんね。私も、鞠莉やダイヤが偽物とすり替わってて気付かなかったって言ったら……自分が許せなくなるなぁ……自分を責めそう。"お前の2人に対する友情はその程度だったのか!?"って?」
果林「………私は、剣城くんや竜太くんたちほどの実力は無かったけど、それでも剣城くんたちを同じストライカーとしてのライバルだと思ってたんです……でも、私も気付けなかった……っ!!」
侑「果林さん……」
エマちゃんが果林ちゃんの背中を優しく擦る。
葵「本当の剣城くんが今頃どこにいるのかと思ったら、もうどうしたら良いか……」
信介「1番ショックを受けてるのは、天馬と竜太だと思う」
果南「あの3人は大親友なんでしょ?」
信介「はい。天馬が敵を突破してパスを出して、竜太くんか、剣城くんのどちらか、もしくは2人の連携で決めるのが、現代の雷門の必勝パターンなんです」
葵「初めは敵として出会ったけど、剣城くんは天馬の影響を一番受けて、変わったの。それはきっと、神童先輩以上だと思います」
信介「天馬も、初めはサッカー下手だったんだけど…剣城と竜太に会って、二人の良いところをどんどん吸収して」
果林「天馬くんがキャプテンになったときも、剣城くん…ずっと天馬くんをフォローしてたんです。インターハイ決勝のときもそう。二人の連携シュート、[ファイアトルネードDD]…今でも忘れられません」
エマ「竜太くんと剣城くんの[クロスファイア]も印象的だよね……」
果南「親友でライバル…か。お互いに刺激しあって高め合えるライバルってやっぱり良いよね……」
彼方「一番の友達だから、心配するのも分かるけど……」
信介「ボク、もう一度声掛けてみる!!」
そして、信介は天馬の部屋に行ってしまった。
彼方「彼方ちゃんも竜太のとこ行ってくるね」
彼方も、竜太の部屋へと行ってしまった。
信介が天馬の部屋の扉をノックする。
信介「天馬! 入って良い?」
すると中から細い声で「うん…」と聞こえたので扉を開ける。
葵「大丈夫天馬? 気持ちは分かるけど……」
天馬「……どこにいるんだろう」
信介と葵は顔を見合わせる。
天馬「俺、剣城の事なら分かってるつもりだったけどさ……本物と偽物の区別がつかないなんて……そんなの、友達って言えないよな……」
葵「そんな!!」
天馬「俺、自分に腹が立つんだ…どうしたんだろうって思ったことは何度かあったけど、それ以上深く考えなかった……。俺が、もっと早く気付いていれば……水川さんも、ミスリルストーンもこんなことには!!」
葵「天馬、心配なのは皆同じ!! でも天馬は、キャプテンなんだよ!?」
天馬「っ……」
空野の言葉に顔を上げる天馬。
葵「こんな時こそ天馬がしっかりしなくちゃ!!」
天馬「……………」
葵「皆、待ってるよ?」
ー 彼方 side ー
彼方「竜太、入って良い?」
中から竜太の声がする。「ああ……」って、焦燥したような声が。
彼方ちゃんとエマちゃんと果林ちゃんと栞子ちゃんの4人は竜太の部屋に入る。
果林「大丈夫竜太……?」
竜太「どこにいるんだ……っ」
エマ「竜太くん」
竜太「こんなに一緒にやってきて、偽物と本物の区別もつかないとか……俺、剣城の何を見てたんだろうな……?」
栞子「竜太さん……」
竜太「気になることは何回かあったけど、「まぁたまには時もあるか」って気にしなくて……っ、でも…あれは本物じゃないっていうサインだったんだって、自分が情けないよ」
彼方「私達だって同じチームのメンバーなんだから、少しは竜太の気持ちも分かるよ? けど、エースストライカーの竜太がそんなんじゃあ……チームの皆まで心配するよ?」
竜太「彼方……」
彼方「皆私達が立ち直るの待ってるよ?」
侑「決勝で勝てば、剣城君のこともなにか分かるかもしれないしね」
栞子「いつまでもクヨクヨしてるのは、竜太さんらしくありませんよ?」
果林「この私を魅了したストライカーだったら、とっとと立ち上がりなさい?」
竜太「っ! うるせぇよ……」ニヤッ
彼方「竜太!!」
その時、部屋の呼び出しモニターが鳴った。
おばちゃん『全員、先頭車両に集合しておくれ。緊急通信が入ったよ!』
雷門メンバー『『!?』』
ー 先頭車両 ー
イシガシ『剣城選手の偽物は、ファラム・オービアスのスパイだと考えて良いでしょう』
瞬木D「チッ、スパイかよ……」
イシガシ『水川マネージャーの拉致は、決勝戦まで勝ち進んだ皆さんへのファラム・オービアス側の脅迫行為かもしれません』
伊吹「そのファラム・オービアスに今向かってるんだが?」
座名九郎「それだけ、私達が脅威だと言うことでしょうか……」
イシガシ『皆さんどうか冷静に。血気にはやっては相手の思う壺ですなにより、水川マネージャーの安否が心配ですね』
黒岩「水川なら大丈夫だ」
九坂「なんでそう言い切れるんすか?」
真名部「まぁ、あの人ホントは宇宙人な訳ですし…」
皆帆「いや、それ以前に幽霊って説も……『ヒィッ!?』あっ、ごめん彼方さんたち」
天馬「イシガシさん、本物の剣城が今どこにいるのか心当たりはありませんか?」
イシガシ『そうですね、剣城選手がファラム・オービアスの手に落ちたのだとすれば、どこかに幽閉されている可能性が高いかと』
天馬「どこかってどこですか!!」
葵「天馬落ち着いて!!」
天馬「っ! スミマセン…」
イシガシ『いえ、我々が調査し救出の手立てを考えましょう。あなた方はどうぞ試合に集中されますよう』
天馬「でも!! っ、……分かりました」
イシガシ『では私はこれで。早速調査を開始します』
天馬「お願いします!! なにか分かったら、すぐに教えてください!!」
イシガシ『はい。お任せを』
そしてイシガシさんからの通信は途切れた。
天馬(そうだ、今は試合に集中しなくちゃ。剣城だって、俺たちの勝利を願ってる筈だ!)
ー 続く ー