虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第89話:命のエネルギー

ファラム・オービアスに到着した俺たちは、移動モジュールを使って明日の試合会場となるスタジアムの下見に来ていた。

 

エマ「ここがファラム・オービアス……」

 

SARU「僕たちの未来と同じかそれ以上の文明だね……」

 

イシガシ「あれが、明日の試合会場となるスタジアム、"グランドセレスタスタジアム"です」

 

前方を見ると、巨大なスタジアムがそびえていた。あそこで明日は戦うのか……。

 

黒岩「お前たち、今のうちに話しておかなければならない事がある」

 

? 皆が疑問の表情を浮かべると、黒岩監督はとんでもないことを口にした。

 

黒岩「今日限りで、私はアースイレブンの監督から退く事にする」

 

っ!? また、一難あるようだ。

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 

ギャラクシーノーツ号に戻ってきた俺達。黒岩監督は自身の荷物を纏めて宇宙船から出て行く。

 

天馬「監督を辞めるって、どういうことですか!?」

 

黒岩「……………」

 

竜太「黒岩監督!!」

 

黒岩「お前たちに私はもう必要無い。私は、私を必要としている者達の所に行くのだ」

 

神童「このチームを出てどこへ行くと言うんですか!! ここは地球じゃないんですよ!?」

 

黒岩「フッ……………」

 

神童「監督!!」

 

そして、黒岩監督は行ってしまった。

 

神童「あの人の心は、狂気の中にある。だが、俺たちがここまで来られたのは、あの人の狂気あってこそだったのかもしれない……」

 

天馬「狂気………」

 

 

そしてブラックルームでの練習中、監督が抜けたショックから皆練習に身が入らず、集中力も散漫でミスを連発していた。

 

神童「やはり動揺は隠せないか……」

 

天馬「皆!! 一つ一つ、しっかりと確実に行こう!! ……(1つの指示で試合展開さえも変えてしまう黒岩監督、何事にもブレない頼れる剣城、二人がいてくれたらどれだけ心強いか……でも、こんな時こそキャプテンの俺がしっかりしなきゃ!!)」

 

しかし天馬の放ったシュートもクロスバーに弾かれゴールならず。

 

天馬「あっ、………」

 

そして天馬がベンチに座って少し休んでいると、神童先輩が天馬に水を差し出し、

 

神童「監督も剣城もいない。俺たちでなんとかするしかないな」

 

天馬「はい……」

 

竜太「お前の不安は分かるよ。でも、アースイレブンのキャプテンとして頑張ってきただろ? 天馬はよくやってるよ」

 

天馬「ありがとう……」

 

 

 

それを見ていた人物が一人、

 

瞬木D「「よくやってる」…ねぇ? フッ」

 

 

 

その頃、

 

オズロック「ブラックホールを消し去ることができるテクノロジー……フッ、これだけのものを作り上げる惑星キエルの禁断の知識は素晴らしい」

 

ポトムリ「長く封印されてきたのには理由がある。滅びを招く程に、危険なものだったのだ……」

 

オズロック「それでもキエルを救うために封印を解かざるを得なかった、失敗に終わったがな。だが今回成功させねばならん。この宇宙を救うために……」

 

ポトムリ「分かっている……テスト開始」

 

そしてポトムリは機械を操作する。しかしすぐにエネルギー不足を起こしてシステムダウンした。

 

ポトムリ「これではダメだ……」

 

オズロック「何故だ? 完成しているのだろう?」

 

ポトムリ「今回のブラックホールは、キエルを飲み込んだ物のゆうに3倍はある。それを消し去るには出力が足りないんだ」

 

オズロック「ならば出力を上げれば良かろう? 方法は知っているはずだ。隠し立ては為にならんぞ?」

 

オズロックはポトムリに銃口を向ける。

 

ポトムリ「私は何も隠してなどいない!!」

 

オズロック「ふっ」パチン

 

オズロックが指を鳴らすと、人がワープしてきた。その人物とは、

 

ポトムリ「カトラ様!!」

 

するとオズロックは銃口の向きをポトムリからカトラに変える。

 

ポトムリ「何をする!?」

 

カトラ「私はオズロックに幽閉されていました」

 

オズロック「幽閉とは人聞きの悪い……私は姫をお救いしたのですよ?」

 

カトラ「あのキエル最後の日、オズロックは突如姿を現し、私を王宮から連れ去りました。あなたの本当の目的は…コズミックプラズマ光子砲の力で、宇宙を支配すること」

 

オズロック「フッ」

 

ポトムリ「くっ、そんな者に…私が協力すると思うのか!!」

 

カトラ「いいえ、協力してください。「カトラ様!?」彼はブラックホールを消し去ることで、宇宙を救うと約束してくれました」

 

ポトムリ「それは、支配を前提とした身勝手な言い草です!!」

 

カトラ「それでも多くの人の命を救わねばなりません」

 

ポトムリ「っ、だからこそ……「だからこそ、なんとしても守らなければならないのです。この美しい宇宙を。例えその後、誰かに支配される事になっても」カトラ様……、そこまでのお覚悟を……」

 

オズロック「ふっ、やっと自分の立場が分かった様だな」

 

ポトムリ「だが、私にできるのはここまでだ」

 

カトラ「いいえ、まだ方法はあります。人が持つ"魂"の力、万物が存在し続けようとするその力を増幅させ、光子砲に補充できれば、ブラックホールを消し去る力になるはずです」

 

ポトムリ「力を……補充する?」

 

カトラ「強い意志同士がぶつかり合うことによって生じる、魂のエネルギー。命が奏でる"ライフエナジー"、それはコズミックプラズマと同じプラスのエネルギーを有しているのです」

 

ポトムリ「ライフエナジー……」

 

カトラ「はい」

 

この会話を聞いている、2つの小さな影があった。

 

ピクシー「ピクッ!」

 

黒ピクシー「ピクぅうっ!!」

 

そして、白と黒の二匹のピクシーはそれぞれこのことを伝えるべき者の所へと飛んでいった。

 

 

ー 続く ー




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