ポトムリたちがコズミックプラズマ光子砲のエネルギー充填について話していた頃、
ー フォラム王宮・地下牢 ー
ララヤ「妾は騙されていたのか……」
剣城「落ち込んでいる暇があったら、この国の女王として何をすべきか考えるんだな」
妾「女王として……妾のすべき事」
すると、牢獄エリアの入口あたりが騒がしくなった。
「何者だ!! うわぁっ!!」
ララヤ「な、何事じゃ!?」
剣城「分からない、下がってろ!!」
剣城はララヤを背に庇い臨戦態勢を取る。するとは牢獄の扉が光熱で熱せられたように真っ赤になり扉がドロドロに溶ける。
ミネル「ララヤ様! ご無事ですか!!」
ララヤ「ミネル!!」
ララヤの側近の兵士であり、ドノルゼンをよく思っていなさそうだったミネルが入って来たことで剣城は僅かに警戒を緩める。
ミネル「ララヤ様、ご無事で何よりです」
ミネルがその場にかしずいた事により剣城はミネルに対する警戒を解いた。
そしてその後、ララヤとミネルの指揮のもとドノルゼン側に着いていた兵士やクーデターに関わった貴族たちは全員捕らえられ牢屋にブチ込まれた。間違いなく死刑は免れないだろうということだ。
そんな中、剣城はファラム王宮の移動モジュール発着場から街を眺めていた。
剣城「………………天馬、皆」
そこに黒いピクシーが飛んできた。
剣城「お前……」
するとピクシーが光り輝き、人の姿に変わった。
剣城「!?」
?「我が名はアクロウス。剣城京介、お前に伝えなければならない事がある」
剣城「アクロウスって…確かララヤの……」
剣城がアクロウスと話していた頃、
ミネル「ドノルゼンたちを捕らえ、クーデターは阻止いたしました」
ララヤ「すまないミネル…、全ては妾の責任じゃ。自分の国の現状も知らず、あの者の悪い心も見抜けなかった。ファラム・オービアスは腐りきっておる…滅ぶべきなのじゃ。試合は棄権して、滅びの道を選ぶべきじゃ」
ミネル「ララヤ様……」
剣城「いいや、棄権はしない!!」
ミネル・ララヤ「「っ!!」」
そこへ剣城が戻ってきた。
ララヤ「剣城、どういう事じゃ?」
剣城「ララヤ、俺をファラム・オービアスの代表として試合に出してもらうぞ!!」
ララヤ「なんじゃと!?」
剣城「ファラム・オービアスは地球に勝利する! 地球を倒し、宇宙に存在し続ける!! それこそが、ファラム・オービアスが歩むべき道だ!!」
その頃のアースイレブンは、
ー ギャラクシーノーツ号・天馬の部屋 ー
天馬(明日は決勝…石が奪われた今、宇宙を救えるのかどうか。ゴメン……カトラ…)
ピクシー「ぴくぅっ!!」
すると、黄色いピクシーが天馬の所にやってきた。
天馬「ピクシー! 無事だったのか!!」
すると、ピクシーが光に包まれて金髪のイケメン長身の男に変わった。
天馬「ええっ!?」
?「よっ! 俺、サージェス!」
天馬「ぴ、ピクシーが変身した!?」
サージェス「違うって!! こっちが本当の姿!!」
天馬「え? 本当の……?」
サージェス「そうだ! 俺はキエルでカトラ様に仕えていた騎士だったんだ。強い思いを持った魂はあんな姿に変わるらしい」
天馬「っ! カトラはどこ!? 話さなきゃならない事が…」
サージェス「ん~~今はまだ無理っぽいな、だから俺が伝言を持ってきた。良いかよく聞け? 明日の試合、必ず全力で戦うんだ!! 勝てば宇宙は救われる…かもしれん!!」
天馬「えっ、かもなの?」
サージェス「詳しいことは分からん!! とにかく全力で戦うんだ! 全力で戦かって勝つんだ、負けることは許されん!!」
天馬「もちろん!! 絶対に勝つつもりだ!!」
サージェス「うむ!!」
天馬「ところでポトムリは? 一緒だったんでしょ?」
サージェス「ああ大丈夫、無事だ…っ!?」
するとサージェスの身体が光に包まれ、元のピクシーに戻ってしまった。
ピクシー「ピクウッ!?」
天馬「さっきの…本当にお前なの?」
ピクシー「ピクぅ……」
ポトムリとカトラ、オズロックたちは……
ポトムリ「ブラックホールを消し去る程のライフエナジーが、戦いによって生み出されるというのですか? 両者の戦いが、強い意志と意志のぶつかり合いになると……?」
カトラ「ただし、これには大きな危険を伴います。失敗すれば、スタジアムにいる全員が宇宙の塵と化してしまうかもしれません」
ポトムリ「彼らに命懸けの戦いを強いるというのですか?」
カトラ「私達は自らの力で未来を勝ち取らなければなりません。私は天馬を信じています。そしてポトムリ、きっとあなたも」
ポトムリ「……………」
オズロック「宇宙の命運を賭けた最終決戦という訳だ。ならば私の方でも準備に取り掛からねばな」
ー ギャラクシーノーツ号・ブラックルーム ー
神童「ハァあぁあああっ!!」
ドガァアアッ!!
伊吹「止める!!」
ザシュウッ!!
伊吹「くそっ、もう一度だ!!」
神童「よし…、「神童、一度しか言わないからよく聞け」?」
伊吹「バスケ馬鹿だった俺に、サッカーの楽しさを教えてくれたお前には、少しばかり感謝してる。明日は最高のプレーを見せてやる!!」
神童「フッ そうか」
伊吹「お前の口から参ったという言葉を聞くまで、サッカーは辞めないからな!」
神童「なら、一生辞められないな?」
伊吹「何!?」
すると神童先輩の表情が一気に引き締まり、
神童「伊吹、勝つぞ。明日!」
伊吹「っ、おう!!」
他のメンバーもブラックルームの様々な環境で練習を積み、実力を伸ばしていった。
果北(出番があるかは分からないけど、絶対に勝つ!!)
桐穂(皆と一緒に勝つんだ!!)
栞子(雷門の仲間と一緒に培った私のすべてをぶつけます!!)
エマ(絶対にメンバーに選ばれる! そして絶対に勝つ)
果林(宇宙の人達みんなを私のプレーの虜にしてやるわ!!)
蘭(蘭のスピードで、相手を掻き回すにゃ!!)
侑(絶対にメンバーに選ばれてやる!!)
彼方(絶対に勝って、地球と皆を守る!!)
九坂(やるしかねぇんだ、絶対勝って皆一緒に地球へ帰る!!)
信介「まだまだ!! さぁ来い!!」
瞬木D「ほらよっ!!」ドガァアアッ!!
信介「っ!」バシイッ!!
瞬木D「お前、控えなのに頑張るね」
信介「たとえ明日出られなくても練習する。それが僕のサッカーだ!!」
瞬木D「努力しなきゃ強くなれないなんて、同情するぜ」
信介「努力はやった人を裏切らない!!」
瞬木D「っ、ハハハ! 努力したけど代表に選ばれなかった、そういう奴いなかったっけ?」
信介「うぐっ! でも、ボクだって今はアースイレブンの一員なんだ! 絶対にゴールは守って見せる!!」
瞬木D「へぇ? ま、気が済むまで続けてくれよ。努力ってやつをさ?」
竜太「天馬……」
天馬「竜太……。皆と戦ってきた旅も、明日で終わり。最初であった頃は、皆サッカーなんて全くできなくて、どうなることかと思ったけど……今ははっきり言える。このメンバーで良かったって!」
竜太「ああ!! 明日でなんて終わらせない。勝って宇宙を救う。剣城を助ける!」
天馬「そして地球でも、皆でまたサッカーやるんだ!!」
それぞれの決意を胸に、いよいよ決勝戦の日を迎えた。
ー 続く ー
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