イクサルフリートとの最終決戦、ついにオズロックはソウルを発動した。
オズロック「お前たちのどんなソウルも、私の漆黒の獣の前には無に等しい!!」
オズロックの身体から紫色の光が溢れ、8本の触手を持った人に近いフォルムの獣が現れる。
天馬「オズロックのソウル!!」
剣城「なんて圧力だ!!」
イクサール(オズロック)「グォオオォオオオォオオッ!!」
生物名"イクサール"と言うらしいオズロックのソウルが触手の先端にエネルギーを集中させ、極大のレーザーシュートを放ってくる。
アースイレブンもソウルを発動して止めに掛かる。
鉄角「うぉおおぉおおおっ!」
真名部「はぁあああっ!!」
皆帆「はぁっ!」
3人がソウルを発動。力を合わせてイクサールのシュートを止めに掛かる。しかしそれでも呆気なく吹き飛ばされてしまい、シュートはキーパーまで到達する。
伊吹「止める!!」
伊吹もソウルを発動。青い体毛を持つ巨大なマンモスに姿を変え、自分の全体重を乗せてシュートを踏み潰す。
しかしそれでも止めきれず、シュートはアースイレブンのゴールに突き刺さってしまった。
ダクスガン「ゴーーールッ!! イクサルフリート3点目!!」
オズロック「フフフフ、アッ、ハハハハハッ!!」
ポトムリ「イクサルフリートのライフエナジーはあまりに邪悪……このままライフエナジーが膨張すれば、力が崩壊し、スタジアムを巻き込んで大爆発してしまうでしょう」
ララヤ「大爆発!? っ!!」
天馬「なんて力なんだ……」
剣城「憎悪から来る、執念の力の様な物か……」
天馬「これが、狂気って事なのか……」
神童(そうか、黒岩監督はあの時……)
黒岩『お前たちにはあるか? 敵の、計り知れない狂気に立ち向かう感情が』
神童(それを、俺達から引き出そうとしたのか?)
神童先輩が観客席を見渡すと、二階の通路に黒岩監督を見つけた。
神童(狂気を理解し、乗り越える力……それをあの人は俺達に求めていたのか……)
瞬木D「…………………」
ホイッスルと共にアースイレブンのキックで試合再開。パスを回して攻め上がる。
神童(狂気を越える感情とは何か…、それを理解しなくちゃ、イクサルフリートには勝てない!!)
そして神童先輩は必殺タクティクスを発動する。
神童「〈神のタクトFI〉!! 」
神童先輩の指揮でパスを回して攻め上がるアースイレブン。
ダクスガン「オーイエッ!! 神童の的確な指示で、アースイレブンがボールを繋いでいくぜベイベー!!」
天馬「行け剣城!!」
剣城「行くぞ!!」
そして剣城はソウルを発動。漆黒の毛並みを持つ狼へと姿を変え、ボールに自身をカッターのように纏わせる。
フォボス「その程度!!」
フォボスもソウルを発動。漆黒のタコの様な獣に姿を変え、シュートに触手を叩きつける。
剣城のシュートは地面にめり込んで停止した。
剣城「何っ!?」
天馬「そんな………!」
フォボス「オズロック!!」
キーパーからのロングスロー。ボールはオズロックへ。
天馬「させない!!」
しかし渡る前に天馬が空中でカットする。
天馬「九坂!!」
九坂「ああ!!」
ディオネ「甘い!!」
九坂「何っ!?」
天馬は九坂にパスを出すが、背後から物凄いスピードで走って来たディオネに奪われてしまう。
ディオネ「ふんっ!!」ドガアッ!
嵐珠「キャアっ!!」
瞬木D「うわっ!!」
ボールはタルヴォスに渡る。だがディオネにボールを戻す。
瞬木D「くっ、うぉおおおっ!!」
天馬「瞬木!!」
瞬木はソウルを発動。ボールが渡ったディオネに突っ込む。
ディオネ「ふん!!」
しかしディオネもソウルを発動。漆黒の鹿のような姿に変わり、瞬木と激突するが瞬木は弾き飛ばされた。
しかしこのおかげでボールはタッチラインを割って外に出た。
瞬木D「くっ!!」
天馬「瞬木! 皆と連携するんだ!!」
瞬木D「連携してたって、奴らを出し抜けない! 連携すること自体、チームの状況判断を遅らせている!!」
天馬「それは……」
剣城「確かに、敵のスピードについて行けるのはお前だけだ」
瞬木D「分かっているなら口を出すな!」
剣城「だが、走る速度ではついて行けないが、反応はできる。ここにいる全員がな」
瞬木D「なに? 何が言いたい?」
アースイレブンは全員瞬木を見つめていた。
瞬木D「っ! そういうことか!!」
そしてプレイ再開。ボールを瞬木がカットして天馬にパスを出す。
瞬木D「キャプテン!!」
天馬「神童さん!!」
神童「嵐珠!!」
嵐珠「九坂!!」
アースイレブンはパスを回して攻め上がる。
九坂「キャプテン!!」
天馬「行け剣城、瞬木!!」
瞬木がドリブルをすると、真後ろの剣城にバックパス。それを剣城はダイレクトで上空にキラーパス。瞬木は走る速度を上げて跳躍し、キラーパスにダイレクトでシュートを叩き込んだ。
瞬木「[ブラックドーン]!!」
まるで皆既日食を起こした太陽の様な、黒いボールがゴールを襲う。
フォボス「何っ!?」
そして、キーパーに反応すらさせずにシュートはイクサルフリートゴールに突き刺さった。
ダクスガン「ゴーーールッ!! アースイレブンに2点目が入った!! これで勢いがつくのか!!」
天馬「やったな!!」
瞬木「へっ!」
伊吹「やるじゃねぇか! やっぱりアイツラ只者じゃねぇ!!」
真名部「思い出しますね。アジア地区予選決勝の、2点同時ゲット作戦の時の勢いを感じますよ」
皆帆「流れが明らかに変わってきてるね」
好葉「うん!」
天馬「この一点は大きい! これが本当のアースイレブンなんだ!!」
瞬木D「これが本当の…ね……」
天馬「神童さん、行きましょう」
神童「ああ……」
デスピナ「たかが1点、どうということは無いわ」
オズロック「全員次の作戦に移る」
イクサルフリートのキックオフから試合再開。するとイクサルフリートはこちらにボールを渡して自陣に戻り、中と外に2重の星型の陣形を取ってきた。
天馬「なんだ?」
神童「なんだこの陣形は?」
オズロック「思い知るが良い!! 〈ベルセルクレイ〉!!」
するとイクサルフリートの選手を頂点とした星型の魔法陣が発生する。
天馬「この光はいったい…ぐうっ?!」
剣城「くっ、なんだ!?」
突然アースイレブン全員が苦しみだした。
信介「皆どうしちゃったの!?」
ミア「なんか、ソウルがおかしいよ!」
瞬木D「くっ、剣城! うわあぁあっ!!」
すると瞬木はソウルを発動。何と味方のゴールにソウルシュートを放つ。
伊吹「何っ!? うわぁあぁああっ!!」
ダクスガン「瞬木、なんとオウンゴールだ!!」
伊吹「何やってんだ!!」
瞬木D「俺にも分からないんだよ!!」
葵「な、何が起こってるの!?」
竜太「ソウルが勝手にやったように見えたぞ!?」
アースイレブンボールで試合再開。しかし味方同士でつぶしあいを始めてしまった。
まさか! あの光がソウルを暴走させているのか!?
鉄角「ぐぅうううぁあああっ!!」
鉄角がソウルを発動。伊吹に向けてシュートを放つ。
伊吹「ぐぅうううあっ、うわぁあぁあぁぁあああつ!!」
ダクスガン「ゴーーーールッ!! イクサルフリートに5点目が入ってしまったぁ!!」
ポトムリ「明らかにソウルの暴走です!! あの〈ベルセルクレイ〉という光は、ソウルを狂わせる力を持っているのかもしれません!!」
カトラ「ソウルとは、人の内に秘められた獣の力。その力を惑わして、主に敵対させているのです!!」
ララヤ「っ!!」
ダクスガン「アースイレブン、ソウルに苦しんでいる!!」
天馬にボールが転がってくるが、天馬はボールをイクサルフリートの陣地に蹴ってしまった。
ダクスガン「おっと! ボールはとんでもない方向へ!!」
オズロック「フハハハハ! ソウルに慄け!!」
そしてオズロックの足元に転がったボール。一旦ベルセルクレイを解除し、オズロックはシュートを放ってくる。
オズロック「[スターゲイザー]!!」
オズロックのシュートがアースイレブンを襲う。しかし、今の状態で止められる訳はなく、シュートはゴールに叩き込まれた。
ダクスガン「ゴーーーールッ! 更に追加点!!」
ララヤ「っ! ソウルの暴走を止めねばならん!! だが、どうすれば!?」
するとララヤとカトラの前に、白と黒、二匹のピクシーが躍り出た。そして、真の姿を現す。
カトラ「サージェス!!」
ララヤ「なっ!? 父上!!」
二人はピクシーの姿に戻ると、フィールドに向かって飛んでくる。
天馬「くっ、うぅうううぁあっ!!」
ピクシー「ピクぅっ!!」
天馬「っ!? ピクシー?」
二匹のピクシーはイクサルフリートの上を飛んだと思ったら、2匹同時に、発光。すると〈ベルセルクレイ〉の光と対消滅を起こし、ソウルの暴走は収まった。
ダクスガン「消えた!! 〈ベルセルクレイ〉が消えた!!」
カトラ「サージェス……」
ララヤ「父上……」
しかし暴走の影響でアースイレブンの体力は全員ガス欠。完全にヘバッていた。
天馬「ピクシー……」
剣城「アイツラが、身を挺して止めてくれたのか……」
オズロック「余計なことを……っ!!」
そして、ここで前半戦終了の笛がなった。
アースイレブン 2 ー 6 イクサルフリート
ー 続く ー
感想・評価点募集中です!!