虹ヶ咲×イナズマイレブンGO~虹の彼方に~   作:松兄

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第106話:嵐・竜巻・ハリケーン

ギャラクシーイレブンのシュートが決まり同点に追いついた。イクサルフリートのキックから試合再開。

 

ダクスガン「同点の両チーム。先に追加点を決めて引き離すのはどちらか!?」

 

上空に上がったボールに、天馬とオズロックが同時に跳躍する。

 

ドガァアアァアアアッ!!

 

交錯する2人。勝ったのは、

 

ダクスガン「松風が奪ったぁ!!」

 

そして着地する2人。しかしすぐにオズロックが追いつきディフェンスをかける。両者激しい鍔迫り合い。しかし天馬の股抜きが成功しオズロックを抜き去った。

 

ダクスガン「激しい競り合いを抜け出したのは松風だーーっ!!」

 

オズロック「っ!!」ニヤッ

 

するとオズロックは背後から危険なスライディング。天馬は後ろに転倒。ボールはラインを割って外に出たが、頭を強く打って気を失ってしまった。

 

竜太「天馬!!」

 

神童「天馬しっかりしろ!!」

 

 

 

意識の無い天馬の頭の中には、今までの思い出が蘇っていた。

 

インターハイ準決勝の新雲戦で神童先輩が怪我をしたとき……

 

天馬『すみません、俺…やっぱりキャプテンなんてできません……。俺なんかがキャプテンやってたら、チームがめちゃくちゃになって……竜太一人がキャプテンのほうが絶対に良いです!!』

 

神童『天馬……、お前ならできる。俺には分かる!』

 

 

天馬『先頭は走れないかもしれないけど、でも、いつも皆と走り続ける、そんなキャプテンになってみせる!!』

 

 

この地球代表が結成されたときも、

 

天馬『俺たちが全力で試合すれば、きっと皆ついてきてくれます!! 意味無く選ばれたメンバーじゃないと思うんです!!』

 

 

?『天…、……馬、天馬…、天馬!!』

 

天馬「っ!!」ガバッ!

 

葵「天馬大丈夫?」

 

天馬「う。うん……」

 

葵「良かった……気を失ってたみたい。本当に大丈夫なの?」

 

天馬「ああ。(俺はキャプテンなんだ、皆俺を信頼してくれてる。こんなところで倒れるわけにはいかない!!)」

 

 

そしてギャラクシーイレブンのボールから試合再開。天馬がドリブルで上がっていく。

 

ダクスガン「ヘイヘイ! 松風がドリブルで上がっていく!!」

 

そこにタルヴォスがディフェンスに来るが、フェイントでアッサリと抜き去ってしまう。

 

天馬(瞬木は……)

 

天馬は瞬木を見るが、ピッタリとマークされている。そこにイシガシがチェックに入る。

 

竜太「天馬コッチだ!!」

 

天馬「竜太!!」

 

天馬からのパスが竜太に繋がる。

 

竜太「嵐珠!!」

 

嵐珠「任せなさい!!」

 

嵐珠はソウルを発動。白銀の毛並みを持つ狼へと姿を変え、フィールドを駆け抜けゴールを強襲する。

 

フォボス「させんっ!!」

 

フォボスもソウルを発動。漆黒のタコのような生物に姿を変え、触手をボールに叩きつけて完璧に止めた。

 

ダクスガン「Oh NO!! ギャラクシーイレブン追加点ならず!!」

 

彼方「そんな……」

 

栞子「あのシュートでも無理なんですか……?」

 

天馬「…………(皆の気持ちを切らさない様にしないと)皆!! まだまだチャンスはある、気を引き締めて行くぞ!!」

 

ギャラクシーイレブン『おう!!』

 

瞬木D「……………」

 

フォボス「行くぞ!!」

 

キーパーからの超ロングスロー。ボールはタルヴォスへ、

 

彼方「させないよっ!!」

 

ダクスガン「ワオッ! 近江がナイスカット!!」

 

天馬「ナイスカット彼方先輩!! 皆繋げ!!」

 

セカンドボールを拾おうとローゲが詰めてくる。

 

栞子「渡しませんよっ! ミアさん!!」

 

ミア「オッケー…「邪魔だっ!!」っ!?」

 

竜太「ミア!!」

 

ボールをディオネに奪われてしまう。

 

栞子「させません!! エマ先輩!!」

 

栞子・エマ「「[ランサーレインズ・Gx]!!」」

 

しかしエマと栞子が連携必殺技を発動。ディオネの頭上から鉄槍が降り注ぎ、ボールを弾いて外に出した。

 

エマ「大丈夫?」

 

ミア「ゴメン、流れを切らしちゃった……」

 

栞子「気にしないで下さい! 全力のプレーだったんですよね? さぁ、行きましょう!!」

 

ミア「ああ!!」

 

瞬木D「…………」

 

アースイレブンにボールが渡って攻め上がる。ボールは竜太に渡ると、デスピナが止めに入る。

 

竜太「抜く![ライトニングワープ・Gx]!!」ドギュンッ!!

 

竜太の高速移動の必殺技が展開。後追いの突風がデスピナを弾き飛ばす。

 

天馬「良いぞ竜太!!」

 

竜太「天馬!!」

 

ボールは天馬に渡る。しかしすぐにオズロックが止めに入る。

 

オズロック「ムダだ!!」

 

天馬(どうする……?)

 

嵐珠も瞬木もガッチリとマークされている。

 

ミア「キャプテン!!」

 

天馬「!! ミア!!」

 

ボールはミアに渡る。

 

ミア「[サウンドバースト]!!」

 

ミアの必殺シュートがゴール上隅に迫る。

 

フォボス「甘い!!」ガシイッ!!

 

ミア「くっ!!」

 

ダクスガン「またしてもギャラクシーイレブン、ゴールならず!! あと一歩決められない!!」

 

天馬「惜しかったぞミア! 次は決めていこう!!」

 

ミア「ああ、次は決める!!」

 

瞬木D「惜しかった……ねぇ?」

 

ダクスガン「ヘイヘイ! 試合は6ー6の同点! ギャラクシーイレブン果敢に攻めるが、次の1点が遠いぞ!! これは前半でのダメージが効いているのか!?」

 

そして最悪なことに、ボールはオズロックに渡る。

 

オズロック「お前たちに希望など無い。それを思い知れ!!」

 

オズロックが力を開放して攻め上がってくる。

 

天馬「っ! 行かせるかっ!!」

 

しかし天馬はアッサリと弾き飛ばされてしまった。

 

神童「止めるぞ!!」

 

ギャラクシーイレブン果敢に向かっていくが次々と躱され弾かれてしまう。そしてキーパーと1対1。

 

伊吹「良いねぇ、来い!!」

 

オズロックはソウルを発動。黒い人形の獣に姿を変え、触手の先からレーザーを放ってくる。

 

伊吹も必殺技の体勢に入る。大きく跳躍し、龍のオーラと共に右腕を渾身の力で叩きつけた。

 

伊吹「[ゲキリンダンク]!! がぁあああっ!?」

 

しかし、当然防げるはずもなく、シュートはゴールに突き刺さってしまった。

 

ダクスガン「ゴーーールッ! 追加点を決めたのはイクサルフリートだあっ!!」

 

伊吹「くっ、くっそおっ!!」ガンッ!!

 

 

 

座名九郎「この1点、これから重くのしかかってきますね」

 

葵「あんなに攻めてたのに……イクサルフリートの方に追加点が入るなんて……」

 

 

 

天馬「大丈夫か?」

 

天馬が伊吹に駆け寄る。

 

伊吹「スマン……」

 

天馬「皆、まだまだ時間は十分残ってる! 1点差位すぐにひっくり返せるさ!! 諦めるな! 俺達はいつだってそうしてきたじゃないか、やれる!! できる。今まで出来た事だ、今度だって出来る!!」

 

ミア「キャプテン……」

 

ギャラクシーイレブン『コクッ』

 

天馬「さぁ皆、巻き返して行くぞ!!」

 

ギャラクシーイレブン『おう!!』

 

そして全員持ち場に戻る。

 

瞬木D(キャプテン…アンタはキャプテンすぎる。それがアンタの弱点なんだ)

 

すると瞬木は大きく息を吸い込み、大声で叫んだ。

 

瞬木D「松風天馬!! もうアンタのキャプテンヅラはウンザリだ! 優しいキャプテンの言葉なんて反吐が出るぜ!! 俺はアンタが見たいんだ。松風天馬をよ! スゲェプレーを見せてみろよ!! アンタのプレーで皆を引っ張ってみろよ!! 松風天馬、アンタという風が"嵐、竜巻、ハリケーン"になる所を、見せてもらうぜ!!」

 

瞬木は天馬を指差し、そう宣言した。

 

 

ダクスガン「1点を追うギャラクシーイレブンのリスタートから試合再開だ! ワオッ!! 松風がセンターサークルに!? コレは、攻撃のリズムを変えてくるのか!?」

 

 

天馬がセンターサークルにボールをセットする。

 

天馬「(俺はずっとサッカーが好きだった。サッカーするのが楽しくてしょうがなかった。サッカーは俺の親友で、ライバルで、宝物で、俺の全部なんだ……。そんな大事なことを、俺は忘れていたのか……)見せてやる! 俺のサッカーを!!」

 

そして、再開のホイッスルが鳴り、天馬がドリブルで攻め上がる。

 

テスピナ「通さないよっ! っ!?」

 

しかし天馬はキレイなルーレットでアッサリとデスピナを突破した。

 

タルヴォス「行かせんっ!! !?」

 

しかし大きく跳躍してタルヴォスも躱す。

 

天馬「瞬木!!」

 

瞬木D「キャプテン!!」

 

タルヴォスとのワン・ツーで、相手ディフェンスを大きく抜き去る。

 

天馬の凄まじいドリブル技術に、イクサルフリートは翻弄されている。

 

ダクスガン「松風の凄まじい突破力! イクサルフリートを翻弄している!!」

 

葵「どうして? あんなプレーしてたら誰もついて来られないよ?」

 

座名九郎「……それが狙いかもしれません」

 

葵「!?」

 

信介「そうか! 天馬の得意なプレーはドリブルだ!!」

 

座名九郎「あのドリブルは正に天性の物。アレが彼の本来の姿なのでしょう」

 

天馬は自身のドリブルで次々とイクサルフリートを抜き去っていく。

 

葵「アレが本来の……!!」

 

天馬の幼馴染である葵は、昔の天馬を思い出す。高校入学、もっと前の小学生の頃からドリブルを練習していた天馬の姿を。

 

座名九郎「瞬木さんは、キャプテンのあの姿を引き出したかったのでしょう。相手を思いやり、信じて前に進む強さを心に決めたキャプテンは、正に理想だと思います。しかも、今回はサッカーの素人だらけ。よりキャプテンらしさを求められた。しかしそれでは、オズロックの闇には勝てないと、瞬木さんは想ったのではないでしょうか」

 

 

ディオネ「そこまでだぁっ!!」

 

ディオネがスライディングを仕掛けてくるが、

 

天馬「瞬木!!」

 

瞬木D「おう!!」

 

タルヴォス「行かせるか!」

 

瞬木D「っ!!(遅せぇよお前ら!!)」

 

ギャラクシーイレブンは、もうすでに体力は限界近い。足も動かなくなってきている。

 

天馬「お前たちどうした! 俺について来い! 俺のサッカーについて来い!!」

 

オズロック(松風天馬…溢れんばかりの強い光を感じる……面白い、我が闇で飲み込んでやる!!)

 

瞬木D「ほらよっ!!」

 

天馬「よし、「行かせるかっ!!」」

 

イシガシはソウルを発動。黒い鹿のような生物に姿を変えて迫ってくる。

 

天馬「コレが…俺のサッカーだぁっ!!」

 

天馬もソウルを発動。金色の鬣を持つ馬へと姿を変えると、馬の背中から翼が生え、大空へと飛翔する。

 

ダクスガン「ワオっ!! ソウルが進化した?!」

 

神童「あれは…ペガサスか!!」

 

オズロック「ソウルが進化だと!?」

 

ペガサスへと姿を変えた天馬はイシガシを吹き飛ばし、アッサリとディフェンスラインを突破した。

 

フォボス「っ!! 来いっ!「私が止める!!」」

 

しかし、オズロックが立ち塞がる。

 

そして天馬がシュート体勢に入ると、ボールに途轍も無い強風が纏わりつき、ボールから龍巻きが立ち昇る。

 

天馬「[嵐・竜巻・ハリケーン]!!」

 

天馬の新必殺シュート。轟音と共にイクサルフリートゴールを強襲。オズロックはソウルを発動して止めに入る。

 

しかしあれほど苦戦したオズロックのソウルでさえも吹き飛ばし、天馬のシュートはゴールに叩き込まれた。

 

ダクスガン「決まったぁ!! ギャラクシーイレブン、またも同点だぁっ!!」

 

瞬木D「見せてもらったぜ! アンタのサッカー!!」

 

天馬「ああ!!」

 

彼方「久々にみたよ。天馬くんのあのドリブル……」

 

神童「いつの間にか、天馬がキャプテンであることが当たり前になっていた。だけど、キャプテンであることであいつのサッカーを俺達は……」

 

栞子「天馬くんのドリブルに、ついて行かなくてはですね」

 

エマ「うん!!」

 

天馬「皆、コレがサッカーだ! 俺たちのサッカーなんだ!! サッカーやろうぜえっ!!

 

ギャラクシーイレブン『おう!!』

 

 

 

オズロック「何だ…この感覚は……」

 

うずくまるオズロックは、天馬のシュートが直撃した胸の辺りを抑えた。そこには……確かに、微かな光が戻っていた。

 

ギャラクシーイレブンメンバーチェンジ。

現在のフォーメーション

 

FW    剣城    瞬木

 

MF  九坂   天馬   竜太

 

ボランチ     神童

 

DF 森村  皆帆  真名部 鉄角

 

GK       伊吹

 

 

 

ギャラクシーイレブン 7 ー 7 イクサルフリート

 

ー 続くー




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