虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第108話:宇宙の危機 ブラックホール消失

竜太のこれまでの全てを結集した究極のシュート、[Over・the・Rainbow]がイクサルフリートのゴールに突き刺さりギャラクシーイレブンが再び勝ち越し。

 

そして……

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!

 

ダクスガン「ゴーーールッ!! そして、ここにTHE・GradeGameここに決着!! ソウルを打ち破る究極のシュートが、ギャラクシーイレブンに勝利をもたらしたあっ!! 熱戦、ここにThe.End!! 宇宙の運命を担った世紀の一戦は、9ー8で、ギャラクシーイレブンの勝利だ!!」

 

彼方「勝った!!」

 

果林「やったわ竜太くん!!」

 

ベンチから皆が飛び出してくる。他の皆も決勝点を決めた竜太の元へと走ってくる。

 

果北「私達、宇宙で1番なんだ!!」

 

桐穂「まだ実感湧かないね……」

 

そして、二人はお互いの顔を見ると、ニコッと笑って拳を合わせた。

 

バルガ「やるじゃないかアイツ!!」

 

ロダン「ま、僕たちとの試合でたった一人でゴール決めたんだからあのくらいはやってもらわないとね。ヒヒッ」

 

ヒラリ「悔しいけど認めるしかないわね」

 

カゼルマ「竜太、素晴らしいシュートだった!!」

 

アルベガ「ああ。あれは誰にも止められないだろう」

 

竜太「へへっ」

 

すると、

 

ポワイ「ナ…ナイスシュート///」

 

ん?

 

ポンッ

 

竜太はポワイの頭をポンッと撫で、

 

竜太「サンキュ」

 

ポワイ「〜ッ!!///」プシュ〜ッ///

 

竜太「? どうした?」

 

彼方「はあ、相変わらずだね……まったく……」

 

竜太「ん、彼方……? ってどうして全員どうしようもない物を見る目で見る!?」

 

天馬「いや、どこに行っても竜太は竜太だなって」

 

果林「この天然ジゴロ……」

 

エマ「彼方ちゃんも苦労するね……」

 

彼方「本当だよ……」

 

何か凄いバカにされてる気がするんだが……。

 

Jr「ああ…ボクの産まれてきた意味はここにありました。天にも昇る心地です」

 

ロダン「だからってここで昇天しないでよ? ヒヒッ」

 

 

 

オズロック「敗北するなど……考えられん」

 

イシガシ「我々の力を見せつけるハズが、こんな結果になろうとは……」

 

オズロック「何故だ…何故負けるハズの無い戦いに負けたのだ……」

 

すると、武装した兵士たちが駆け付け、オズロック達を取り囲む。

 

イクサルフリート『!!』

 

ミネル「オズロック! 貴様をS級犯罪人として裁判に掛ける。恐らく存在抹消の刑は免れまい……」

 

オズロック「……フッ、もう少しで宇宙を…この手に掴めたというのに!!」

 

天馬「掴めたさ」

 

天馬がオズロックたちのもとへ近寄ると、ミネルさんは頭を下げて道を空ける。

 

天馬「お前だって、俺たちだって、皆未来を掴み取ったんだ。これから、皆でやり直せるんだ」

 

オズロック「やり直す…だと? 我々は何もかも奪われた!! 全てを奪われ、復讐すると誓ったのだ!! 温温と平和な星で育ったお前に、何が分かる!!」

 

天馬「確かに俺には分からない。けど、復讐なんて考えてたら…過去に縛られてるだけで何も変わらない。前に進まなきゃ!!」

 

オズロック「前になど進めぬ! 復讐する事こそが、我々が存在してきた理由なのだからな!!」

 

ミネル「どんな理由があろうと、罪を犯したお前たちは裁かれねばならない!!」

 

兵士たちが武器の銃口をオズロック達に向ける。

 

イクサルフリート『っ!!』

 

しかし、彼らを止める者がいた。

 

ララヤ「待つのじゃミネル!」

 

ミネル「ララヤ様!」

 

ファラム・オービアス女王、ララヤがミネルたちを止めた。

 

ララヤ「ミネル、ファラム・オービアスの罪は…どうするのじゃ?」

 

ミネル「……は?」

 

ララヤ「ファラム・オービアスは、オズロックの星を攻め滅ぼした。その罪はどのように問うのじゃ?」

 

ミネル「それは……200年も過去の事ですし…「そうじゃ、過去の事じゃ! その事も、この事も!!」は?」

 

ララヤ「だから、"おあいこ"って事にすれば良いのじゃ!!」

 

そしてララヤは、オズロックたちの目の前に無防備に腰をおろし、しっかりとオズロックたちの目を見て言葉を発する。

 

ララヤ「オズロックよ、済まなかった。我らの祖先がやってしまった事、何と謝ったら良いか分からぬ。しかし、過去の事は忘れて、皆で未来に向かって歩んで行かぬか? 知っての通り、このファラム・オービアスは大きな国じゃ。大きな国を纏めるのは大変なのじゃ、だからオズロックよ、……お前も手伝え!!」

 

そう言って、ララヤ女王はニヤッと笑う。

 

イクサルフリート『……………っ』

 

イクサルフリートは、訳が分からないといった表情だ。

 

この女王は何故そんなことが言える?

 

何かの罠か?

 

しかし、今のララヤの顔を見てると、どれも違うように思える。

 

オズロック「っ!! ……くだらぬ事を」

 

天馬「オズロック、行こうよ。…未来へ!」

 

そして天馬が手を差し出す。

 

オズロックは数秒考えたが、やがて天馬の手を取り立ち上がった。

 

観客席からは溢れんばかりの歓声が上がる。うん、ハッピーエンドだな!!

 

 

 

許されたとはいえ、事情は聞かなければならないとオズロックたちは連れて行かれた。だが、オズロックたちがこれ以上傷つく事は無いだろう。この国には、人の痛みを分かることのできる女王がいるから!

 

 

天馬「……」

 

葵「天馬、何か嬉しそうだね?」

 

天馬「葵、俺…この大会でいろんな人たちと出会って来た。宇宙には色んな星があって、色んな人たちがいて、色んな想いを持ってて、皆自分たちの星を守りたいって強い想いを持ってた。だから命を賭けて戦えたんだ。俺、そんな思いを受け取ってここまで来る事ができた。サッカーが全部を救ってくれたんだ。きっとサッカーも喜んでくれてる。やっぱり俺、サッカーやってきて良かった」

 

葵「そうだね!!」

 

 

ポトムリ「天馬くん、そろそろ始めよう。ブラックホールを消し去る作業を」

 

天馬「ポトムリ……うん!!」

 

スタジアムにいる人たちが固唾をのんで見守る。ポトムリがペンダントを取り出すと、それに反応してセンターサークルが開き、光子砲発射装置が現れた。

 

ポトムリ「準備完了。始める」

 

ポトムリがコンパネを操作すると、ライフエナジーが放出され、サッカーボール程の大きさの球体になる。それと同時に、スタジアム外周の竪琴のような装置に虹色のカーテンのような光が集まる。

 

 

観客席『『『おおーーーーっ!!』』』

 

 

ララヤ「何と美しいのじゃ……」

 

カトラ「ええ、希望の竪琴がついに奏でられるのです」

 

天馬「コレは……」

 

ポトムリ「ライフエナジー吸収装置。竪琴の周りにチャージされたライフエナジーを、これで吸収し発射します」

 

信介「何かサッカーボールみたいだね?」

 

天馬「うん!」

 

ポトムリ「天馬くん、竜太くん、コレを君たちがシュートするんだ」

 

竜太「俺たちが?」

 

伊吹「キャプテン、竜太!! 決めてやれ!!」

 

真名部「撃ち出す角度には注意してくださいよ?」

 

嵐珠「外しちゃだめよ?」

 

皆帆「凄いよね? ブラックホールを消し去るシュートなんて!!」

 

九坂「ああ!! 思いっきりぶっ飛ばしてやろうぜ!!」

 

森村「皆の想いを乗せてね?」

 

鉄角「最後の大仕事だな。キャプテン、エース!!」

 

瞬木D「ほら!」

 

竜太・天馬「「ッ、おう!!」」

 

そして竜太と天馬は助走距離を確保する。タイミングを合わせて落ちてきたスフィアをシュートする。

 

竜太と天馬が同時に走るそれと同時にポトムリがパネルを操作。スフィアが落ちてくる。

 

竜太・天馬「「行けぇええええっ!!」」ドガァアアッ!!

 

俺と天馬のツインシュートは光子砲にチャージされたライフエナジーを吸収して威力をどんどん上昇させて加速していく。が、パワーがあまりにもデカすぎたせいで、光子砲のフレームが壊れてしまった。

 

ポトムリ「不味い、パワーが大きすぎて光子砲のフレームが破壊された!!」

 

神童「こっちに落ちてくるぞ!!」

 

剣城「撃ち返すんだ!!」

 

鉄角「最後の大仕事だな!!」

 

瞬木D「タイミング合わせろよ?」

 

アースイレブンの控えを含めた32名が円形に立つ。そしてそれぞれ構えを取り一斉に跳躍した。

そして光子砲のエネルギーを、全員でブラックホール目掛けて蹴り返した。

 

アースイレブン『行けぇえええええっ!!』

 

打ち返されてどんどん上昇していく光子砲弾は、この星の大気圏を抜けてどんどんブラックホールに向かっていき、そして到達する。

 

 

瞬間、ブラックホールが光に包まれ、そして……完全に消滅した。

 

 

 

ポトムリ「成功だ……ブラックホールの、消滅を確認!!」

 

スタジアムから大歓声が溢れる。

 

天馬「やったぁ!!」

 

嵐珠「ブラックホール! もう来るんじゃないわよ!!」

 

エマ「私達の使命も、これで終わりだね?」

 

果林「ええ。長い戦いだったわ……地球に帰ったら久々に家族に電話しようかしら?」

 

竜太「果林先輩の実家って八丈島でしたっけ?」

 

果林「ええ……」

 

エマ「私もいったんスイスに帰国しようかな? 選手権までには戻ってくるから」

 

ミア「ボクはどうしようかな……ステイツに戻るか、それともいっその事雷門に編入しちゃおうかな? 皆とのサッカー、案外面白かったし」

 

嵐珠「嵐珠は決めたわ!! 雷門に編入するわ!!」

 

桐穂「ええっ!? コレは思わぬライバルだよ〜っ!!」

 

果北「まさか雷門が更に強化されるなんて……」

 

二人は地球に帰った後の冬の選手権の話を始めた。

 

鉄角「でっかい事、やったんだな……」

 

皆帆「あれ? 泣いてるんだ?」

 

鉄角「これは、心の汗ってやつだ!!」

 

神童「終わったな……」

 

伊吹「まさか、俺はまだやり足りないぜ?」

 

神童「……サッカーをか?」

 

伊吹「当然だろ?」ニヤッ

 

天馬「瞬木……」

 

天馬と瞬木は、共に空を見上げる。

 

瞬木D「キャプテン、全員のシュート……最高だった!」ニヤッ

 

天馬「っ、ああ!!」

 

ダクスガン「EVERYBODY LOOK!! 運命の瞬間を見たか?! 宇宙の脅威ブラックホール、ここに消滅!! VICTORY!! まさに、この宇宙に生きる全ての人々の勝利だぁっ!!」

 

ララヤ「ついに……」

 

カトラ「これで、私の悲願も達成されました……」

 

 

その光景を見ていたイクサルフリートは、

 

オズロック「終わったな、我々の長い復讐の旅は……」

 

 

 

そして、ポトムリがシステムを終了させる。

 

ポトムリ「ありがとう。これで宇宙は救われた!! っ!!」

 

ポトムリは、涙を抑えることができなかった。

 

カトラ「ポトムリ、やりましたね」

 

カトラに対して、ポトムリが片膝をつく。

 

ポトムリ「はい。やっと使命を果たすことができました」

 

カトラ「ええ。あなたは誇り高きキエルの英雄よ」

 

ポトムリ「カトラ様…有難きお言葉です……しかし、本当の英雄は…」

 

ポトムリはアースイレブンの方を見る。

 

カトラ「天馬、私のことをずっと信じてくれてありがとう。そして、本当に良くやってくれました……」

 

天馬「カトラが導いてくれたから俺、希望を失わないで戦って来られたんだよ」

 

カトラ「いろんな星の人たちが力を合わせたことで、宇宙の脅威は去ったのです。ありがとう天馬、皆さん……っ」

 

 

ララヤ「この星は救われた。皆が力を合わせて救ってくれたのじゃな。妾には何もできなかったというのに……」

 

そこに、剣城がやってくる。

 

剣城「ララヤのやるべき事は、これから始まるんだ。この星を、アクロウス王が治めていた頃のような、立派な王国に戻さねばならない。そしてそれは、ララヤにしかできない」

 

ララヤ「妾にしか……妾は、父上のような立派な王になれると思うか?」

 

すると剣城は片膝を付き、

 

剣城「ララヤ様なら、きっとなれます。この俺が、保証します」

 

ララヤ「っ! なら、安心じゃな!!」

 

 

 

ポトムリ「皆さん、そろそろお別れです」

 

天馬「ポトムリ?」

 

すると、ポトムリは光に包まれ身体がだんだん光の粒子となり消滅していく。

 

ポトムリ「私は、こんなにも晴れやかな気持ちで旅立つ事ができる。こんな日が来るとは……さよなら、カトラ様。さよなら、アースイレブン。ありがとう、水川みのり……」

 

そして、光の粒子の中から水川さんが倒れてくる。天馬が水川を受け止めると、ポトムリはピクシーと共に天へと昇り消滅した。

 

カトラ「ポトムリ!!」

 

森村「まるで皆にお礼を言ってるみたい……」

 

神童「そうだな……」

 

 

 

そして、俺たちの長い戦いは終わった。

 

ー 続く ー




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