ハーフタイムに入りそれぞれ休息を取る。しかし俺たちは一方的にやられ、俺と剣城の化身と化身のチェインシュートまであっさりと止められてしまった。このままでは1点も取れずに負けてしまう可能性が非常に高い。
竜太:「どうする? 俺と剣城の化身チェインシュートも、立向居さんには通用しなかったぞ
.......。どうやって点を取る?」
神童:「.........1つだけ手がある」
それを聞いた俺たちは、キャプテンの方を向く。
神童:「だが、それにはまず化身シュートを放てるまで持っていく必要がある。そして、この方法は一度見せたら二度と通用しない。特に監督たち位のレベルの選手には。そしてこれがダメならもう無理だと思った方がいい。方法は......」
......!! 確かに、それなら行けるかも!!
そしてハーフタイムが終わり、後半戦の為に位置につく。
桐穂:「準備は良いですか? 始め!!」
ピィイイイーーーーッ!!!
後半戦開始のホイッスルが鳴り、レジェンドジャパンが攻めこんでくる。ボールは鬼道さんに渡り、鬼道さんがドリブルで上がってくる。そこに剣城がディフェンスに入る。
鬼道:「止めてみろ!! [超・イリュージョンボール]!!!」
ボールが分身し、ディフェンスを惑わす。そして剣城が抜かれ、ボールが1つに戻った瞬間、
竜太:「そこだぁっ!!!」
鬼道:「っ!! ほう?」
俺はほんの一瞬の隙を突き、鬼道さんからボールを奪うことに成功。そのままドリブルで上がる。
聖良・綱海:「「行かせません(ねぇよ)!!!」」
聖良さんと綱海さんが二人がかりでディフェンスにくる。俺は二人を最大まで引き付けて、
竜太:「剣城!!」
剣城にパスを出した。剣城は余裕を持って化身を発動し、シュート体勢に入る、
剣城:「[― ロストエンジェル ―]!!!!」
ドガァァアアアァァアアン!!!
剣城の化身シュートが一直線にゴールを強襲。しかし立向居さんは落ち着いて必殺技の構えに入る。
立向居:「[魔王・ザ・ハン「クンッ!!」なにっ!? くっ!!」
しかし[― ロストエンジェル ―]は寸前でゴール左下目掛けて急カーブ。[魔王・ザ・ハンド]の守備範囲の外に出た。
立向居さんは急いで[魔王・ザ・ハンド]をキャンセルして跳ぶ。だがボールはゴールの横枠に当たり跳ね返る。
立向居:「危なかった。ミスしたの「いいや? 狙い通りですよっ!!」 なにっ!?」
跳ね返ったボールは全てが計算づくの俺へのパス。俺はボールをダイレクトで立向居さんとは逆方向目掛けて思い切り叩き込んだ。
ザシュウッ!!!
竜太:「いよっしゃぁぁあああああああああああっ!!!!!!」
エマ:「やった!! 1点取った!!」
天馬:「でもまさか化身を囮に使うって聞いたときは耳を疑いましたけど」
神童:「監督たちも、まさか化身が囮だとは思わないと思ったんだ」
1点を取り喜ぶ俺たち。一方で、
果南:「嘘でしょ!? もーーーー!!」
円堂:「悪い。ヘルプ遅れた」
龍也:「切り替えろ!! それにあいつらも、今の手はもう通じないって分かってる筈だ。」
ついに1点をもぎ取り4-1。レジェンドジャパンボールでゲーム再開。しかし点を取られた事でレジェンドジャパンは只でさえ手強かったのが更に手強くなり、そのまま5点を奪われてしまい終了間際、
果南:「龍也!!!」
竜太:「ハァ、ハァ、行かせねぇっ! 「残念だが今のお前じゃ無理だ」っ! くそぉぉおおおおおっ!!!」
俺は親父に抜かれ、親父はシュート体勢に入る。世界大会で数々の強豪を破ったあのシュートの。
龍也:「[ラストリゾート
親父の足から放たれた邪龍は、俺たちが反応することも出来ずに、ゴールに突き刺さった。
ここで試合終了のホイッスルが鳴り、俺たちは、
「10-1」で敗北した。
歩夢:「つ、強すぎる......!!」
剣城:「これが....世界のレベル。」
神童:「だが、1つ皆気づいたんじゃないか?」
栞子:「はい。監督たちは、「化身」を一度も使って来ませんでした。使わなかったのか、そもそも宿して無いのかは分かりませんが。それでも、こちらは化身を使ったのに、必殺技を破れませんでした。つまり、化身を持ってない人でも、練習次第で化身使い以上に闘えると証明してくれたんです。ですよね?」
鬼道:「さすがだな三船。俺たちの中には、円堂以外は化身使いは居ない。今回円堂はDFだったのに対して、円堂の化身はGKタイプだからそこまで威力がでない。しかし他のメンバーも円堂も、血の滲むような練習を積み重ねて世界一になったんだ。お前たちが同様に練習を積み重ねて行けば、きっと俺たちを越えられるさ」
雷門:『っ! はい!!!!!』
竜太:「.....................」
そして昼飯で強化合宿終了を祝い、監督たちの奢りでバーベキューをしている。
竜太:「親父........」
龍也:「ん? どうした? 真剣な話の様だが」
果北:(ん? お兄ちゃん?)
彼方:(竜太くん? どうしたんだろ~?)
竜太:「俺に、[
果北・彼方:「「!?」」
それは俺の、今の限界への挑戦だった。
― 続く ―
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