虹ヶ咲×イナズマイレブンGo ~虹の彼方に~   作:松兄

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第74話:新たなタクティクス

一年生の「影山(かげやま) (ひかる)」が新たに入部してきて練習をしていた俺たち。輝が三国さんに初心者とは思えない強烈なシュートを撃ったのを見た親父が「もう一度撃ってみろ」と言い、シュートを再度放つ輝。しかしシュートはゴールバーを越えてグラウンド外に立っていた人に激突しそうになる。しかしその人は美しく柔らかいトラップでシュートの威力を殺した。その人は·······

 

円堂:「······吹雪? 吹雪じゃないか!!」

 

吹雪:「久しぶり。キャプテン、鬼道くん、大海くん、園田さん」

 

天馬:「ええっ!? 吹雪って、初代イナズマジャパンのストライカー、「吹雪(ふぶき) 士郎(しろう)」さんですか!?」

 

吹雪:「うん。皆宜しく」

 

皆キラキラした目で吹雪さんを見ている。あの世界一のイナズマジャパンのメンバーで、ディフェンス、オフェンス、シュート、スピードどれを取っても超一流。オマケにあの爽やかなルックスに性格も良いときてる。モテたんだろうな~、因に俺と吹雪さんは一応面識はある。俺が小学校低学年の頃に親父が代表に選ばれたW杯(ワールドカップ)で一緒に代表だったからな。俺と母さんと果北が日本代表の泊まってるホテルの親父の部屋を訪ねたときに吹雪さんが来ていて仲良くなった。覚えててくれてるかな?

 

吹雪:「あっ、久しぶり竜太くん。大きくなったね。」

 

竜太:「っ! はい! 覚えててくれたんですね······」

 

吹雪:「そりゃあ忘れないよ。果北ちゃんは元気?」

 

竜太:「はい! 元気にやってます!!」

 

俺と吹雪さんが話してると、背筋にゾクッと悪寒が走った。恐る恐る振り返ると、皆「羨ましい·····」と嫉妬の籠った目で俺を見ていた。そう言う目は止めなさい。

 

鬼道:「心配していたんだぞ吹雪。白恋高サッカー部のコーチを解任されたと聞いていたからな·····」

 

それを聞いた皆は『えっ!?』と吹雪さんを見る。すると吹雪さんは悔しそうな顔で口を開いた。

 

吹雪:「白恋は····フィフスセクターの手に堕ちた」

 

それを聞いた皆は驚愕の顔をしている。それはそうだ。二回戦の相手が白恋に決まり、白恋のコーチの名前に吹雪さんの名前を見たとき、久し振りになんの策略も無い真剣勝負のサッカーが出来るかもしれないと喜んでいた矢先だったのだ。

 

吹雪:「お願いだ、雷門の皆。白恋を、フィフスセクターの手から解放してほしい。」

 

吹雪さんほどの人が、俺たちに頭を下げて頼んでいる。そんなこと言われるまでもない!!

 

神童:「もちろんです! 必ず勝って、白恋を解放して見せます!!」

 

吹雪:「皆、ありがとう!! ····でも、」

 

海未:「まだ何かあるんですか?」

 

吹雪:「今の雷門では、白恋に勝つことは難しいと思う。あの<絶対障壁(ぜったいしょうへき)>を破らない限り·····」

 

龍也:「<絶対障壁(ぜったいしょうへき)>?」

 

そして俺たちはミーティングルームに移動し吹雪さんの説明を聞くことになった。

 

吹雪:「<絶対障壁>は、まず中央に、自陣ゴール側を頂点とした三角形に選手を6人配置して固めて、相手がどこから攻めてきても、六人がフォーメーションを維持したまま移動して常に相手の正面からブロックする防御型必殺タクティクスだ。君たちの<アルティメットサンダー>も、恐らく通用しない。けど、対処法が無い訳じゃない」

 

鬼道:「ああ。中央に選手を配置する分、両サイドが手薄になる。その隙に、両サイドから同時に攻める事が出来れば。····だが、」

 

吹雪:「うん。<絶対障壁>を振り切る駿足と、確実に決める決定力を持った選手が、()()必要なんだ。」

 

果林:「剣城くんと竜太、なんなら天馬くんもいるじゃない。この三人は足も早いし、何より化身が使えるじゃない。」

 

龍也:「いや、恐らく竜太は駄目だ。」

 

全員:『えっ?』

 

龍也:「<絶対障壁>は、選手が全員で動いて正面からブロックするタクティクス。だから両サイドから攻める二人は、直前まで高速でパスを繋いでどちらがボールを持っているか分からなくしなくてはならないため、パススピードも重要になってくる。でも竜太のパススピードは、部内の平均をやや上回る程度でそんなに早くない。だから剣城と天馬が適任だと思う。」

 

天馬:「分かりました!! 俺やります!! 新しい必殺タクティクス、必ず成功させます!!」

 

円堂:「よし! 早速練習だ!!」

 

雷門:『はい!!!』

 

そして俺たちが練習するなかで、

 

 

 

 

 

吹雪:「変わらないね····雷門は」

 

円堂:「俺たちもああやって夢中でボールを追いかけてたよな。」

 

吹雪:「うん······」

 

龍也:「まぁ元気だせよ。久し振りに一勝負するか?」

 

吹雪:クスッ「ありがとう。大海くん」

 

輝:「あの!!」

 

鬼道:「どうした?」

 

輝:「僕も雷門の戦力になりたいんです。だから····僕を鍛えてくれませんか?」

 

円堂:「ほう?」

 

吹雪:「キャプテン、この子は?」

 

円堂:「影山 輝。影山の甥っ子だ。」

 

吹雪:「影山の?」

 

輝:「僕だって、サッカー部に入ったからには試合に出たいし·····けど、今の僕では皆の足手纏いになることも分かってます。だからお願いします!! 僕を強くしてください!! 皆の力になれる様に!!」

 

龍也:「·······よし!!良いだろう。輝、お前は今日から試合の日まで俺と一緒に来い。県外にも行く。親御さんに話すから家に連れて行ってくれ。」

 

輝:「は、はい!! やった!龍也さんに教えてもらえる

 

 

 

 

~ 輝の家 ~

 

母:「ちゃんとやって来るのよ? 大海さんに迷惑かけたら駄目だからね?」

 

輝:「分かってるよ母さん!!」

 

父:「大海さん、輝のこと宜しくお願いします。」

 

龍也:「分かってます。責任をもって預からせて頂きます」

 

 

 

そして親父による、輝の特訓が始まった。

 

 

― 完 ―




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