前期の中間テストが終わり、テストが返却されて今日から夏休み。でも俺たちは夏休みも毎日練習だ。そしてその日の放課後、今日も練習だ。白恋戦まであと二日だから気合い入れて練習しないとな。
剣城:「行くぞ天馬!!」
天馬:「うん!!」
剣城と天馬がパスを繋ぎながら両サイドから攻め上がる。結構それらしい形にはなってきたな。
剣城・天馬:「「<ダブルウィング>!!!」」
霧野:「天馬にディフェンスを!!」
栞子・彼方・エマ:「「「了解!!」」」
ドガァァアアアアッ!!!
天馬:「うわあっ!?」
四人がかりのディフェンスが天馬に襲いかかる。ボールは天馬が持っており、<ダブルウィング>は不発におわる。
フィールドの外から円堂監督がタクティクス組に「もっとお互いの最高速度でパスを回せ」と声をかける。しかしパスを連続で、お互いに全力疾走した状態で繋ぎ続けるって簡単じゃないぞ·······
侑:「竜太も気になる?」
竜太:「まぁ、そりゃあね······」
歩夢:「でも竜太くんがパスが苦手だったなんて意外だったなぁ」
竜太:「どうしても力加減が分からなくて。全力で蹴るシュートや、あまり力を入れなくていいドリブルなら得意なんだけど適度に力を入れろって言われると加減が······」
侑:「じゃあパスの練習しようか」
苦手を放置するのは良くないな。やるか·····
竜太:「はい!頼みます!!」
竜太:「ほっ!」パスッ
侑:トッ「もうちょっと強く!!」ドッ
竜太:バシィ「もう少し強めにっ!!」ドゴォオッ
侑:「うわ!? 強すぎるよ!!」
竜太:「スミマセン!!」
ん~····やっぱり加減がな········
侑:「最初のと今の中間位のつよさで!」ドッ
竜太:バシィ「この位ですかっ!?」ドッ
侑:「!?」バシィ
侑:「そう!! 今の感じだよ!! 忘れない内にもう一回!!」
竜太:「はい!!」
そこからさっきの感じでパスをする。たまに力加減をミスするがその度に侑先輩が分かりやすく教えてくれる。
歩夢:「竜太くん凄く良くなったね!」
侑:「今の感じで練習していこう!!」
竜太:「はい!!」
そして部員の各自の練習が一段落つき、休憩中
彼方:「竜太くんお疲れ~」
竜太:「お疲れ。エマもお疲れ」
エマ:「お疲れ様」
各自しっかり水分を取り15分後、練習再開
竜太:「ふっ!」ドッ
歩夢:「ほっ!」バシィ
侑:「ナイスパス! じゃあ次は連続でやってみようか」
竜太:「はい!!」
侑:「行くよ!!」
そこから侑先輩と連続してパスをし合う。しかし連続でやるとだんだん力加減が乱れてくる。
侑:「竜太少し強くなってる! さっきのを思い出して!!」
竜太:「は、はい!!」
冷静に冷静に、さっきの感じを思い出して·····
侑:「そう! それ!!」
そして練習を続けて今日は終了。今日は彼方の家にお呼ばれしてるんだよね·····
~ 近江家 ~
彼方:「ゆっくりしててね~」
竜太:「いや、手伝うよ」
彼方:「大丈夫だから。それより遥ちゃんに渡すものがあるんでしょ?」
竜太:「ああ、そうそ「ただいま~····? 男性の靴? お姉ちゃん!? バンッ」あっ、遥ちゃん、お邪魔してます。」
遥:「あっ、なんだ、竜太さんだったんだ」
彼方:「遥ちゃんお帰り~竜太今日晩御飯食べていくから宜しく」
遥:「あっ、うんわかった「あっ、そうだ遥さんこれ。」? なんです····!? 果南さんのサイン!? あと龍也さんのも!!」
竜太:「親父のはついでだから要らなければ捨ててもらっても「捨てるなんてとんでもない!! 大事にします!!」そ、そう····」
そして彼方の作ってくれた夕飯を三人で食べて俺は帰宅。
彼方の家を出る際、サインが嬉しかったのか遥さんが狂喜乱舞していて面白かった。
― 続く ―
感想・評価宜しくお願いします。