親父と円堂さんがサッカー部のコーチと監督として赴任してきた次の日、神童キャプテンがようやく学校に来たと思ったら、円堂さんに退部届を提出した。
天馬:「そんな! 何でキャプテン辞めちゃうんですか!?」
神童:「栄都との試合で指示を破ったのは俺だ。その俺が居なくなれば、恐らくフィフスセクターも何もしないだろ」
霧野:「待て神童! あれは元はと言えば........」
神童キャプテン以外の先輩たちが皆天馬を睨む。
円堂:「俺は認めないぞ神童!! 誰よりもサッカーが好きなお前が辞める何て!!」
キャプテンは、円堂さんにお辞儀をして去っていった。
竜太:「霧野先輩、神童キャプテンの家ってどこですか?」
果林:「行ってどうする気?」
竜太:「連れ戻します。キャプテンが辞める必要無いんで」
歩夢:「それはそうだけど、できるの?」
竜太:「やります」
そして俺、天馬、信介は先輩たちにキャプテンの家の場所を聞き向かったら物凄い洋式の大豪邸で驚いた。何でもキャプテンは神童財閥の社長の息子でお爺さんが会長をやっているらしい。神童財閥と言えば母さんの友達の鞠莉さんの実家である小原グループに匹敵する日本の幾つもの企業を統括する超大企業だ。
俺たちは少し緊張しながらチャイムを鳴らした。
~ 神童 side ~
家に帰った俺は自室でサッカーに関する物を処分しようとしていた。
神童:(何にも縛られずに思い切りサッカーしたかったが、それももう叶わないな)
執事:「拓人ぼっちゃま、部活の御友人が御見えです」
神童:「霧野か?」
執事:「いえ、大海様、松風様、西園様と言っておられました」
っ、あいつらが何の用だ.......
神童:「いい。追い返e.......「神童キャプテン!!」」
!? もう入って来てるじゃないか!!
神童:「おい!! どういうことだ!!」
執事:「申し訳ありません。御待ちいただく様申し上げたのですが、拓人ぼっちゃまに伝えたら100%追い返されるから入らせて貰うと大海様が」
神童:「はぁ、分かった。俺達だけにしてくれ」
執事:「畏まりました」
〜 神童 side out 〜
そして執事さんが出ていくと渋々「何の用だ」と口を開くキャプテン。
竜太:「単刀直入に聞きます。キャプテン、このままサッカー辞めて本当に後悔しませんか?」
神童:「(くっ、コイツ痛い所を........だが元はと言えば誰のせいだと思ってるんだ!!) ああ。しない.......」
ああ、間違いなく嘘だな。目元が涙ぐんでるも.......
天馬:「キャプテンほどサッカーが大好きな人に嫌いになられたら、サッカーが悲しみます!!」
竜太:「[ダイナックル]」スパアァァアアアアアン!!
天馬:「ぶっ!?」
バタンと倒れこむ天馬。神童さんはポカンとした顔で俺たちを見ている。
天馬:「ちょっと!? 何すんだよ!!」
竜太:「やたらめったら大声を上げるな!!」
天馬:「だからやり方が強引過ぎるんだって!!」
竜太:「ああん?」
天馬:「すみませんでしたお願いですからもう一発は止めて下さい」
即座に土下座を敢行する天馬。失礼な、強引と言う言葉から最も離れた男だというのに。
神童:「いや、どこが!?」
サラッと地の文を読む神童さん。うん。そう言うのは止めよう?
神童:「松風、サッカーを人見たいに言うな。サッカーサッカーうるさいんだよ!! ・・・そりゃあ俺だって、もしフィフスセクターが存在しなくて、思い切りサッカー出来たらどんなにいいかと数えきれないほど思ったさ。俺たち2・3年に、そう思わなかった日など1日も無い!!」
西園:「キャプテン.........」
神童:「分かったらもう・・・「キャプテン、勝負しましょう」なに?」
竜太:「俺はディフェンス、キャプテンがオフェンスで5本勝負。俺は止めてキャプテンは抜く、キャプテンは1本でも抜ければ勝ちで良いです」
神童:「ふざけるな!! そんな勝負して何になると......」
竜太:「もしキャプテンが勝ったら、俺たちはこれ以上なにも言いません。キャプテンの好きなようにしてください。それとも、
先輩に対して見下した態度を取るが仕方無い。ちょっとした荒療治だ。不遜な態度を取った事に関しては後でしっかりと謝罪会見させて頂こう。
神童:「っ! 大海さんの息子だからっていい気になるな!! 良いだろう、叩きのめしてやる!!!」
そして俺たちは河川敷に移動して俺とキャプテンの勝負が始まった。が、キャプテンは必殺技も使うがことごとく技を
竜太:「オラッ!!」バッ!
そこから最後の1本で俺がボールを奪い5-0。俺の勝ちだ。
神童:「くっ、くそぉおおっ!!」ガッ!
キャプテンは悔しさのあまり拳で地面を殴り付ける。
竜太:「キャプテン、もう諦めて下さい」
神童:「うるさい!! もう一本!!!」
竜太:「違う!
天馬:「竜太!? タメ口はマズイって!!」
うん。分かってるから少し黙ろうか。
竜太:「キャプテンが本当にサッカーが嫌いならそもそもこんな勝負受ける必要無かった。それでも受けたのは、自分がサッカーに掛けてきた想いや時間を、後輩に舐められるのが耐えられ無かったから、それはつまりキャプテンが、
神童:「っ! 知ったような口を聞くな!! 分かってるんだよそんなことは!! だから....、高校入ってからのサッカーがこんなにつまらなかったんだろ!!!」
やっと聞けた神童キャプテンの心からのサッカーへの想い。なら、
竜太:「だったら!! 俺たちがとにかく勝ち続けて、インターハイで実力で優勝して、フィフスセクターなんかぶっ潰してやれば良いじゃないですか!!」
神童:「簡単に言うな!! そんなこと出来るわけ.......」
竜太:「それを成し遂げる為に久遠さんの後任として、円堂さんと親父が来たんでしょ!? 誰よりもサッカーを知っていて、経験もある久遠さんをバックアップに回す為に!!」
それを聞いた神童キャプテン、天馬と信介も驚いた顔をしている。
竜太:「昨日親父を駅まで見送った時に聞いたんです。久遠さんは今、フィフスセクターの内部情報や対戦校の情報を探ってくれてるって」
神童:「久遠監督が..........」
とにかくキャプテンに分からせないといけないのだ久遠さんの想いを、残された俺たちが引き継ぐ事を放棄してはならないと。
竜太:「俺は諦めません。勝ち続けて、自由なサッカーを取り戻します!!」
天馬:「俺もです!!」
信介:「僕もです!!」
神童:「それがお前たちの、一年生たちの覚悟なんだな」
竜太・天馬・信介:「「「はい!!!」」」
神童:「分かった。俺も戦おう。サッカーを解放するために!!」
やっと自分の気持ちに素直になり、仲間になってくれた神童キャプテン。もうじき、インターハイ東京都予選が始まる。
― 続く ―
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