ではどうぞ!!
バンッ!!
部室の扉が勢いよく開き、そっちを見ると愛さんが怖い顔をしていた。
天馬:「あっ、愛さ··「このレガース···誰の?」」
しずく:「あっ··私の···です。すみません忘れる所で···「道具は大事にしろって言ったよね?(º 言º)ゴゴゴ」は、はい! スミマセン!!!」
愛:「まったく!! 道具くらい大事にしてよね!!」
そして愛さんはグラウンドに戻って行った。
信介:「怖~」ブルッ
しずく:「こ、殺されるかと思った···」ブルブル
剣城:「俺もこの間スパイク忘れて同じ思いしたな」ガクブル
竜太:「でも、怒らせたり道具を雑に扱ったりしなきゃ優しい良い先輩じゃん」
璃奈:「愛さん、昔からそう言うことには厳しいから」
そして今日も練習が終わり皆部室で帰り支度をしている時、俺は自分の荷物のあることに気づいた。
竜太:「危なっ!! 俺のレガースヒビ入ってんじゃねぇか!!」
天馬:「ええっ!? 良かったね。事故になる前に気づけて」
竜太:「天馬、俺スポーツショップ寄ってから帰るから先に帰っててくれ。秋さんには遅くならない内に帰るから晩飯お願いしますって伝えてくれ」
天馬:「わかった」
そして校門の所で天馬と別れて俺は商店街のスポーツショップに向かった。
竜太:(そう言えばここ「ミヤシタスポーツ」って···まさかな)
ピロリロー
?:「いらっしゃいませ~。」
ん? 今の声って····
竜太:「愛さん!?」
愛:「ん? お~リュウじゃん。どったの?」
竜太:「ああ、買い物に···って愛さん、何やってるんですか? バイトですか?」
愛:「いや? ここアタシの家だけど。何を買いに来たの?」
竜太:「そうだったんですね。レガースにヒビ入っちゃってて、新しいの買いに来ました。」
愛:「レガースならそこの奥にあるよ」
俺は愛さんに言われた場所に行き、サイズの丁度良さそうなものを選びレジへ。
愛:「ん~っと500円ね。」
俺は財布から500円玉を取りだし会計を済ませる。
愛:「まいど~。あっ、リュウちょっとコンビニでアイス買って来て。私店番あるから。」
竜太:「あっ、はい。分かりました。」
俺は愛さんから1,000円を受け取り近くのコンビニで愛さんと
愛:「何自分のまで買ってんの!?」
そして俺は家に帰った。
~ 愛 side ~
愛:「まったく·····ん? リュウの奴スパイク忘れてんじゃん!! あれほど道具は大切にしろって·····あれ? この間の白恋戦の時まだリュウのスパイクピカピカだったよね? まだあれから3日だよ? なんでこんなにボロボロなの? 革もスゴく使われて柔らかくなってるし。でも、ちゃんと手入れするとこはしてある······私も子供のころよくスパイク履き潰したっけなぁ·······あ~っもう!! しょうがないなぁ···忘れてった事には文句言いたいけど、こんな明らかに大事にされてるスパイク見せられたらそんな気も薄れるよ····」
― 次の日 ―
竜太:「あっ、愛さん。」
1年生:『『ビクゥッ!!!』』
竜太:「すみません。俺昨日スパイクお店に忘れてしまったみたいで。「ほら」あっ、ありがとうございま···うわ、ピカピカ!! 新品みたい!!」
愛:「手入れの仕方はまだ少し甘かったけど、それでも大事にしてるのが見てるだけで伝わってきたよ。そのスパイク、良いスパイクだよ。これからも大事にしてあげてね。あっ、それと今度ちゃんとしたメンテナンスのやり方教えてあげるよ」
そこでアタシは自然と笑顔になった。
かすみ:(愛センパイが褒めた!?)
他の1年は皆凄く驚いた顔をしている。まったく失礼な後輩たちだなぁ·····
竜太:「はい! 教えてください!」
愛:「うん! あっ、後父さんから聞いたけど、リュウはスパイクの紐切れたりするとウチの店で買ってくれてるんだってね····。これからもサッカー用品買うときはウチで買ってね。生活あるから安くは出来ないけど。」
竜太:「はい!!贔屓にさせて貰います!!」
愛:「よろしい♪ ん? こら1年生!! 練習の準備しな。手が止まってる!!」
1年生:『『は、はい!!!』』
~ 愛 side out ~
円堂:「よし! じゃあまずは二人一組で練習してもらう。」
よし、誰と組もうかな···
愛・侑:「「リュウ(竜太)組も~? ムッ!!」」
あっ、何か嫌な予感。
侑:「愛ちゃん? 竜太は私と練習するんだよ?(私が唯一本気でやれる竜太を取られる訳には行かない!!)」
愛:「それは聞き捨てならないねゆうゆう。リュウは私と特訓するんだけど。(このチームで道具を大切にしてくれて尚且つ実力もあるリュウとやるのが一番良い。絶対譲らない!!)」
竜太:「ちょっ、先輩方落ち着··「竜太(リュウ)!! どっちと練習するの!!!」 ええ···じゃあ1vs1で勝った方で。」
侑:「よし!! 早速始めるよ!!」
愛:「挑むところ!!」
竜太:「何か変な事になってしまった····」
そして皆グラウンドを開けて、
円堂:「準備はいいな? 始め!!」
監督の合図と共に、スピードで勝る侑先輩が一気にボールを奪いそのまま攻め上がる。
愛:「させるか!!」
侑:(《
今度はパワーで勝る愛さんが小細工無しで正面から
愛:「くっ!!」
攻守交代し今度は侑先輩がオフェンス。愛さんは何とか追い付きドカドカ身体をぶつけて侑先輩の体勢をぐらつかせてその隙にボールを奪う。
竜太:(そうか!!《
これがもしもバスケ等の接触プレー禁止の競技であれば話は違うがこれはサッカー。タックル有りならスライディングも有り。いくら《眼》を持ってても、身体でぶつかられれば相手に対抗できるだけのフィジカルが無ければ間違いなく力で押しきられる。
意外な《
侑:(っつ!! 私の《眼》が通用しない!?)
愛:「悪いねゆうゆう!! テクニックやスピードならゆうゆうには敵わないけど、純粋なパワー、フィジカルなら話は別だよ!!」
侑先輩は急いで愛さんを追いかけタックルをしかけるが、単純な力負けで吹き飛ばされ、そのまま愛さんが勝利した。
歩夢:「まさか···侑ちゃんが負けるなんて····」
愛:「アタシはプレッシングとフィジカルには自信あるけど、テクニックはイマイチなんだよね~。でもゆうゆうはスピードやテクニック、キック力は凄いけど競り合いで勝つためのフィジカルが足りなかった。お互いに相性みたいなのが有ったのかもね」
侑:「っ!!」ダッ
歩夢:「侑ちゃん!!」
竜太:「侑センパイ!!」ダッ!!
俺は急いで侑先輩を追いかけた。
・・・・・・・・・・
愛:「あれ? アタシの練習は?」ポツーン
― 続く ―
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