未成年の飲酒や喫煙は法律で固く禁じられています。
また18歳未満の風俗、雀荘、パチンコ屋などの
入店も法律で固く禁じられています。
更には賭博、アルコールの強要や暴飲、
作中での破廉恥な行為・発言などについても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお楽しみ下さい。
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ほぼ麻雀やパチスロなどの
ギャンブルの話になります。
いつもとは雰囲気がかなり異なります。
ご了承下さい。
あと、予定変更して投稿します。
第四十一問 第二次試召戦争裏
side 昂哉
停学期間。それは合法的に与えられた休暇とも言えよう。わざわざめんどくさい学校に行く必要がなく、1日の全てを好きに使ってよい。当然教師にも仕事がある事から、こっそり外出したってバレやしない。だから俺は………
昂哉「相変わらずリ○ロの通常時は暇だな〜。」
スロットを打っていた。停学期間でいっちょ儲けてやろう、という考えだ。そして俺は今日おそらく設定6*1を引いた。これは長い戦いになりそうだな〜。でも当たるんだから仕方ない。閉店時間の22:00まであと14時間、座り続けるか〜。そんな事を思っていたのだが…………
昂哉「ん?おかしくね?」
勝てるはずの台で勝てないのだ。おかしい。何故か引けない。まさか俺が設定を読み間違えたか?いやいや、そんなはずは無い。
設定6だったにもかかわらずその日は負けた。そしてここから、俺の歯車が狂い始めた。
まずいくら探してもいい設定*2の台が見つからず、探すための投資金だけが無駄になっていった。たまに高設定を引くも負ける。それが嫌になって、今度はパチンコに逃げた。だがここでも金が吸われた。
気がついたら停学期間中のパチスロでの収支が-30万円になっていた。たった1週間でこれか………。ギャンブルの負けはギャンブルで取り返すと決めている俺にとって、この事実は学校を休むのに充分な理由となった。明日から停学期間が明けるが、そんなの関係ない!優子に怒られようが知ったこっちゃない!
そんな事を思ってると、
片桐(LINE)『急遽明日の朝なんだが、麻雀を打てたりしないか?』
高レートマンション麻雀の誘いが入ってきた。この麻雀は1日で70万円くらい動くこともある麻雀。ルールやレートは前に*3説明した通りだ。ギャンブルで負けてる今にとっては、これが最大のチャンスだ!
昂哉(LINE)『打てますよ。』
こうして俺は、自分の財産を賭けた戦いに挑む事になった。
そして約束の日、俺はリュックに札束だけを詰め込み、目的のマンションへと向かった。このマンション麻雀では原則札束以外は持ち込めない事になっている。もちろん携帯とかも駄目だ。全てセキュリティのためである。仕方あるまい。
マンションの中に入った俺は、エントランスでインターフォンを鳴らした。
片桐(LINE)『はい、どちら様ですか?』
昂哉(LINE)『石田です。』
片桐(LINE)『石田さんですね。ではど〜ぞ!』
この界隈では『石田』という偽名を使って麻雀を打っている。もちろん身バレを防ぐためだ。開催主の片桐さんももちろん偽名である。皆誰も本名は知らず、偽名だけで全てやり取りをしている。
そんな事を思いながら歩いていると、遂に目的の部屋に到着した。
昂哉「すいませ〜ん。石田です。」
片桐「は〜い。」
マンション麻雀というのは、至って普通のマンションの中で行われる。部屋の中に雀卓が置いてあり、その光景はまさに友達の家で麻雀をやるのと似たようなものだ。
片桐「今日はお集まりいただき誠にありがとうございます。」
昂哉「いえいえ〜。」
そして開催主でありながら今日の対戦相手でもあるこの片桐という男、ハッキリと言ってしまえばカタギの人間ではない。普通の笑顔に時々混ざる鋭い眼光がそれを物語っている。そして何より指が少ない事がその証だ。まあ平日の朝に打てる時点で只者ではないが。歳は恐らく40代といったところか。きっと暴力団とかの中堅クラスだろう。
滑川「すいません、お待たせしました。」
吉田「よろしくお願いします!」
後から若そうな2人が同時に入ってきた。この2人も恐らく只者ではないだろう。ヤクザの鉄砲玉、といったところか。ちなみに俺は片桐さんとは何度も打ってるが、この2人は初めてだ。
片桐「では誓約書を。」
昂哉・滑川・吉田「「「はい。」」」
そして毎度お馴染みの誓約書タイムだ。負けても絶対に警察にチクらない。破ったら暴力団関係者に追跡されて大変なことになる、という内容だ。
片桐「ではよろしくお願いします。」
昂哉・滑川・吉田「「「お願いします。」」」
こうして麻雀が始まった。
この麻雀において大切なのは平常心を保つ事。実は俺がやってる高レートマンション麻雀は、この手の高レート麻雀にしては珍しく普通の麻雀とほぼルールが変わらない。ただ単純にレートが高いだけだ。だからいつも通り打つこと、それが何よりも大切なのだ。
片桐「リーチ。」
東一局、親の先制リーチが入った。こっちは一向聴だが形も悪いし打点もない。こういう場面では普通におりる。普通の事を普通にやる。調子に乗って変な事をしない。これが大切なのだ。
しばらくすると、
滑川「くっ………」
吉田「……………」
新参者2人の負けが込んできた。きっと場の空気に飲まれたのだろう。今は滑川さんが-37万円、吉田さんが-25万円、俺が+18万円、片桐さんが+44万円だ。こんな時に負けて焦った人が言う言葉は…………
吉田「れ、レートを倍にしよう!」
レートの吊り上げだ。
片桐「私は構いませんが。」
昂哉「俺もです。」
滑川「お、俺も!」
もちろんレートを上げたからって簡単に勝てるわけではない。むしろこれが破滅への始まりだ。そして…………
吉田「これ以上は、金がありません………」
吉田さんの負け額が-100万円に達したところで、ギブアップの声がかかった。ちなみに今は吉田さんが-105万円、滑川さんが-26万円、俺が+48万円、片桐さんが+83万円だ。これで停学期間中の負け額はチャラになったぜ!
吉田「では俺はこれで…………」
吉田さんが帰ろうとした時…………
傀(インターフォン)『傀です。打てますか?』
インターフォンが鳴った。おそらく追加の打ち手なのだろう。
片桐(インターフォン)『初めての方は私がエントランスに行って対応するので、そのままお待ち下さい。』
セキュリティの都合上、こういう態度をとっている。そもそもこの麻雀を知ってるなんて、只者ではない。待てよ、この名前…………どこかで聞いた事が‼︎
そうだ。前に噂になってた人だ!にんべんに鬼と書いて
しばらくすると、片桐さんに連れられて傀という男はやって来た。
傀「傀、と呼ばれています。」
滑川「俺は滑川です……」
昂哉「石田です。」
片桐「では、打ちましょう。」
昂哉・傀・滑川「「「はい。」」」
全身黒服を着たこの男。間違いない。歳は20代くらいに見えるが、実の所40・50年生きててもおかしくないようなミステリアスな雰囲気を持っている。本当にこの男は人間なのだろうか?麻雀の神様か何かなのではないだろうか?そう思わされる。もっとも神と言っても死神だが。
打ち始めてしばらくすると、収支はこのようになった。傀が-75万円、滑川さんが+12万円、俺が+13万円、そして片桐さんが+50万円だ。やはり本物だ。傀は必ず最初負ける事で有名だ。そして調子に乗った他の客を、後半から一気に逆転して地獄へと叩き落とす。決まり文句は、
傀「レートを倍にしませんか?」
レートの吊り上げだ。さっきの新参者2人とは同じだけれども全く違う、強者の余裕から来る言葉だ。今から獲物を狩るぞ、という確固たる意志を感じる。彼を知らない人は、さっきの吉田さんや滑川さんみたいな弱者のレート吊り上げだと勘違いしてしまう。ただ片桐さんはどうだろうか?まあとりあえず今回は場の雰囲気に合わせるか。
片桐「私は構いませんが。」
まあ片桐さんが言うなら俺も合わせよう。
昂哉「俺も。」
滑川「お、俺も………」
ということで、レートが上がり、傀の逆襲が始まった。
片桐「ぐぬぬ………」
そして標的はまさかの片桐さんだった。確かに最近勝ちすぎてて自信をつけていたところではあるのだろう。みるみるうちに自分のペースを壊され、脱落していった。現在の収支は、片桐さん-127万円、滑川さん-64万円、俺が+28万円、そして傀がなんと+163万円だ。
ここで大切な事は自分が巻き込まれる前に帰る事。次の標的になる前に、な!
昂哉「すいません、この後用事があるのでラス半でいいですか?」
片桐「か、構わないですよ………」
滑川「お、俺も………」
傀「では俺も。」
実の所ここで帰らないと優子の下校時間と被ってしまい、未成年が外出出来なくなる深夜帯まで待たなければいけないからだ。俺からすれば人間の皮を被った鬼より、人間の皮を被った悪魔の方が怖いからな!
ということで、俺はなんとか傀が来る前の48万円と、傀が来てからの28万円の合わせて76万円を持ち帰る事ができた。
傀「石田さん、また打ちましょう。」
昂哉「あ、はい!いずれ!」
帰り際、俺は傀に声をかけられたが、正直に言って打つ気はない。これはマークされた合図みたいなもの。今度こそ確実に負けるからだ。だから返事を適当にはぐらかし、俺は家へと帰った。
そしてこの高レートマンション麻雀は正直言ってかなり疲れる。だから俺は家に帰った後、そのまま眠ってしまった。そして次の日起きたのは朝9時。遅刻が確定しており、疲れもまだ完全に取れきってなかったため、休む事にした。
そういえばLINEを丸2日放置してたような。とりあえず見てみるか!
秀吉(LINE)『昂哉、至急学校に来てくれないかのぅ⁉︎Dクラスが攻めて来そうでヤバいのじゃ!』
秀吉(LINE)『昂哉、Dクラス戦は回避したがBクラス戦が起こりそうなのじゃ!じゃからなんとかこれを回避させたい。頼むから来て欲しいのじゃ!』
秀吉(LINE)『今までの件じゃが、雄二が清水を脅して解決したぞい。』
なんか凄い事になってた。まあ俺も大変だったんだし、いっか♪
昂哉(LINE)『ごめん!俺も大変だったんだよ!だから秀吉、今度お詫びに色んなとこ連れてってあげる!』
さてと、ここで優子からのLINEは………あえて開かないでおこう。きっと凄いことになってるから。
翌日、強化合宿+停学期間+麻雀期間のため2週間くらい行ってなかった学校に久々に行った。
昂哉「おっす〜!」
雄二「昂哉、試召戦争より大切な用事ってなんだったんだ?」
明久「秀吉からのLINEですらしばらく返信なかったから心配したよ〜!」
昂哉「ごめんごめん!実は停学期間中にパチスロで大負けしちゃってさ〜。それを取り戻すのに必死だったの!」
雄二「ほほう。それは大変だったな。」
明久「確かにそれは大変だね〜。だからさ、」
明久・雄二「「木下(さん)、昂哉を労ってあげな!」」
はい?優子が居る?もしや………?そう思って後ろを向くと、そこには、
優子「昂哉、それはそれはお疲れ様〜♪」
にんべんに悪魔と書いて優子と読む女が居た。
昂哉「あ、ありがとう………」
優子「で、何があったかぜ〜んぶアタシに教えて頂戴!」
昂哉「はい………」
やっぱり傀よりも優子の方が怖いや………。そう思った日だった。
ということで原作4巻の裏側、昂哉がパチスロで負けた金を高レートマンション麻雀で取り戻す話でした。牌譜も書くか迷ったのですが、麻雀よりギャンブルの方をメインで書きたかったのと、かなり長くなりそうだったという2つの理由があったため省略しました。ちなみに昂哉の偽名はCV.が石田彰さんだからです。
ちなみに試召戦争の方は、清水が雄二に脅されてBクラスvsDクラスの戦争を引き起こした、という結果になってます。これならBクラスにもDクラスにも対応できてOKでしょう。
さて、次回は何の話をやるのでしょうか?お楽しみに!
最後に、評価・感想をお願いします。