未成年の飲酒や喫煙は法律で固く禁じられています。
また18歳未満の風俗、雀荘、パチンコ屋などの
入店も法律で固く禁じられています。
更には賭博、アルコールの強要や暴飲、
作中での破廉恥な行為・発言などについても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお楽しみ下さい。
side 昂哉
秀吉&優子家での勉強会から数日後、今度は、
明久「ねえ昂哉、今週末霧島さんの家でお泊まり勉強会があるんだけど、来ない?」
霧島家で勉強会をやる事になった。わお、楽しそう‼︎じゃあ俺も参加しよ〜っと!
昂哉「いいよ〜‼︎」
という事で、俺もお泊まり会に参加する事になった。
明久「霧島さん、そういえば雄二は?」
霧島「…大丈夫。」
明久「あ、そうなの?」
霧島「…その頃には、きっと退院してる。」
明久「そうか、それは良かった!」
後ろの会話はこの際気にしないでおこう。それと霧島はここFクラスの教室に居たんだね。気づかなかったよ。
そしていよいよ霧島家での勉強会を迎えた。俺は相変わらず優子と一緒に行く羽目になっている。本当は秀吉と一緒に行きたいのに、
秀吉「わわわ、ワシはちょいと用事があるから遅れるのぅ〜。」
というどう考えても要らん気遣いのせいでこうなっている。まあ佐藤と一緒に行きたかっただけかも知れんが。
霧島家に向かう途中、俺は優子にある話をされた。
優子「そういえば今日は千華先輩来れないんだって。東大模試で。」
昂哉「マジか。」
昂哉「アイツも大変だな〜。」
優子「だよね〜。」
正直アイツの教え方はめちゃくちゃ上手いので頼りにしていたところなので、これは残念だ。
そんな事を思ってると、俺は優子からふとある事を聞かれた。
優子「ところで昂哉はどこの大学目指してるの?」
進路か。そういえばまだ優子には話してなかったっけ。
昂哉「いや、どこも目指してないよ。」
優子「えっ、そうなの⁉︎てっきり昂哉の成績なら大学に行くもんだと思ってたわ………。もしかして短大や専門学校とか?」
昂哉「いや。」
優子「それなら就職?」
昂哉「いや。」
優子「ん?もしかしてフリーランスや自営業とか?」
昂哉「いや。」
優子「じゃあ何になるつもりなのよ?」
昂哉「何にもならないつもりだよ。」
優子「それって所謂ニートだよね?」
昂哉「そうとも言う。」
優子「アンタさあ………」
優子には呆れられたようだ。でも俺はいつだって自由でいたいんだ‼︎だからこの考えを変えるつもりは無い‼︎
優子「それならどうやって今後生きてくのよ………」
昂哉「スロット‼︎パチンコ‼︎麻雀‼︎後は競馬とかも考えてるよ‼︎」
優子「それ上手くいくの?」
昂哉「まあ上手くいかなかったらそれまでだね〜。」
優子「それってつまり死ぬって事じゃない⁉︎」
昂哉「別に構わないさ。早く死のうが遅く死のうが知ったこっちゃない。俺は俺の自由を貫く。それだけさ‼︎」
優子「あのさ、アンタには前言ったけど……」
昂哉「おっと、ここが霧島家だね………ってデカ⁉︎」
優子の話を遮るように巨大な霧島家が視界に入ってきた。流石はお嬢様だ‼︎下手したら学校の敷地より広いんじゃないかな?
優子「ほ、ホントに大きいわね……」
昂哉「んじゃ、入るか!」ピンポ〜ン
インターフォンを鳴らしてしばらく待ってると、私服姿の霧島が出迎えてくれた。
霧島「…雲雀丘夫妻、いらっしゃい。」
優子「夫妻……///」
昂哉「誰が夫妻だ⁉︎どこをどう見ても違うでしょ⁉︎」
霧島「…ごめん、そうとしか見えなかったから。」
コイツの目ん玉大丈夫かな?
霧島「…とにかく、案内するね。」
昂哉・優子「「よろしく〜。」」
という事で、俺と優子は霧島に案内されたのだが…………
霧島家は外だけでなく中も
優子「代表、こんだけ部屋あって何に使うの?」
霧島「…用途別。」
なるほど、だからこんなに部屋あんのか。流石だな。
昂哉「んじゃ、あの本が並べられてる部屋は?」
霧島「…書斎。」
優子「あっちのスクリーンがある部屋は?」
霧島「…シアタールーム。」
昂哉「あの鉄格子のはまってる部屋は?」
霧島「…雄二の部屋。」
優子「えっ?」
霧島「…そしてここが、勉強部屋。」
一部屋だけおかしい部屋があったけど気にしないでおこう。そんな事を思っていると、とうとう目的の部屋にやって来たようだ。霧島がドアを開けると、中には誰も居なかった。
昂哉「もしや俺らが一番最初?」
霧島「…そう。」
優子「なるほどね〜。」
霧島「…先に2人で始めててもいいよ。…数学でも物理でも化学でも保健体育の実習でも。」
最後の科目は聞かなかった事にしよう。
昂哉「じゃあ数学を教えて、優子!」
優子「分かったわ。」
霧島「…それじゃあ、私他の人を案内してくるから。」
昂哉・優子「「よろしく〜。」」
ということで、俺と優子の勉強会が始まった。
優子は理数系に関しては教えるのが上手い。まあ自分が得意だからというのもあるが。
昂哉「この回転体の体積求めるやつキツいね……」
優子「う〜んと、まずはグラフの式から求めてみよっか。」
昂哉「えっと……ここをこうして………って計算エグっ⁉︎しかも値がかなり中途半端だし‼︎これマジで合ってんの⁉︎」
優子「合ってるわよ。」
昂哉「クソ‼︎流石は入試本番の問題………ってしかも東北大*1かよ‼︎」
優子「まあまあ、難しい問題も順番に答えを探していけば大抵は解けるわ。今何の値が分かってないのかを正確に把握して、それを求めるためにはどこの値を使うのか、を順を追って考えてくだけよ。」
昂哉「それで大抵の大学は行けんの?」
優子「まあね。」
高2なのに難関大の入試問題が既に解けるとか、正直コイツの理数系は常軌を逸してるよな………。昔も確かに得意だったとはいえ、ここまでじゃなかったのに………
優子「ということで、実際の入試問題を今のうちから解いておく事によって、その先で待ってる大学入試を意識することが出来るのよ‼︎」ドヤァ!
コイツめ、俺を大学に行かせる事が狙いだったか……。だかその手にはかかるか‼︎なんとしてでも俺はニート生活を守り抜くんだ‼︎
昂哉「いや、大学行かんし。」
優子「いや〜、大学生活って楽しいらしいよ〜!サークルとか!」
昂哉「それなら大学の外でも良くね?」
優子「いやいや、同年代の仲間と一緒に過ごせるのは楽しいって‼︎きっと‼︎」
昂哉「雀荘にも結構学生とか来るからいいかな〜。」
優子「将来更にお金が稼げるようになるかも!そしたら今よりもいっぱい遊べるかもよ‼︎」
昂哉「働いたら遊べなくなっちゃうよね。それに、ギャンブラーに学歴は不問だし。」
優子「ニートじゃ味わえない幸せな生活が送れるはずよ‼︎それに、昔みたいにチヤホヤされる可能性だってあるし‼︎」
昂哉「ニートで結構。」
優子「うぅ………」
よし、これで勝ったか?
優子「というか、ホントにギャンブルが上手くいかなかったら死ぬつもりなの⁉︎」
うわ、そこまで話戻るんだ。
昂哉「死ぬっていうか、家を出て生活保護を貰い、その金でまたギャンブルをやる感じだね。それでも金が尽きたら終わりだけど。」
優子「死ぬのが怖くないの⁉︎」
昂哉「全然。」
優子「アタシは怖いわよ‼︎」
はい?
昂哉「なんで急に優子の話になるわけ?」
優子「だってアタシは昂哉が死んだら嫌だもん‼︎」
昂哉「んな事言われても、人間遅かれ早かれ死ぬんだからさ〜。その時期が違うだけでしょ。」
優子「だからって全て投げ捨ててギャンブルで死ななくてもいいじゃん‼︎」
昂哉「むしろ俺の本望なんだけどな〜。」
優子「ホントなの⁉︎」
昂哉「うん。」
何故コイツはここまで怒るのだろう?確かに好きな人が死ぬのは嫌かもしれないけどさ。俺だって自分の人生くらい好きに生きたいよ。
優子「どこか昔みたいに真っ当な人間に戻って幸せになる気は無いの⁉︎」
昂哉「微塵も。というかそれで幸せになれる確証がどこにあるの?」
優子「逆にギャンブル漬けで朽ち果てる生活が幸せになれるとでも⁉︎」
昂哉「俺がそう感じてるんだから別にいいじゃん。」
優子「そう……。でも真っ当な人間になって幸せになれる保証だってあるわ!」
昂哉「まさか昔の俺がそうだったからと言いたいの?」
優子「もちろんだし、昂哉の本質は昔から変わってないからね!」
なるほど〜。コイツは俺がお利口さんで優等生だった頃に戻ることを願ってるわけね。
昂哉「ふ〜ん。そんなの優子が勝手に推測しただけだと思うけどな〜。」
優子「それは………そうかもしれないけど……」
昂哉「そんな安直な考えに自分の人生を委ねる訳にはいきませ〜ん♪」
優子「そう………」
よし、これで諦めてくれたかな?さてと、俺はニート生活を………
優子「ならアタシはアンタが真っ当な人間に戻ったら別れてあげるわ‼︎」
送りたいと思ってたのだが、とんでもない提案をされた。
昂哉「う〜ん………」
確かにこれはかなり魅力的な提案だ。それだけで優子からの束縛から逃れられるのなら使わない手は無い。だが真っ当な人間に戻って真っ当な生活を送るのは大変過ぎる。一生自由に遊びたい俺にとってはかなりの無理難題だ。だったらここはとりあえず提案に乗るのはどうだろうか?そして大学受験で優子から離れた大学を受けてそこに旅立ち、そこでギャンブル漬けの生活を送る‼︎これで完璧‼︎しばらくは少し大変な日々が続くかもしれないけど、それも高校卒業までだ‼︎だが一個気がかりなのは………
昂哉「優子はそれでいいの?」
優子の事だ。コイツからしてみれば自己犠牲もいいところ。自分の好きな人を手放すと言ってるんだからね。正気とは思えない。
優子「アタシは別に構わないわ。アンタが真っ当な人間に戻れる方が嬉しいからね。」
昂哉「ホントに?」
優子「うん!」
そういえばコイツがあまり恋人らしい事を強要してこなかったのはこのためだろうか………?だとするとコイツが俺の事を好いているのも全部嘘なのか?いやいや、そんなはずは無い。コイツはずっと嘘を貫き通せるほど器用な人間じゃないからな。じゃあなんだ?何が狙いなんだ?それが全く読めない…………
でもここはこの提案を受け入れた方がいいだろう。そしてから、今後コイツがどういう動向をするのかを観察する事にするか。そして万が一俺にとってかなりマズい事が判明したら、それを追求するまでだ!
昂哉「よし、分かった!その提案を受け入れるよ‼︎」
優子「ホント⁉︎それなら嬉しいな〜♪」
ということで、俺は優子と約束を交わしたのだった。他のメンバーも続々と来ていたらしいのだが、優子との会話に集中していて全く分からなかった。あと雄二の生きている姿を見れたので、少しだけ安心した。
しばらくすると、
霧島「…そろそろ夕飯だから、別の部屋に来て。」
あっという間に6時になっていた。もうそんな時間か〜。
昂哉「うっし、それじゃあ行くか!」
雄二「あれ、昂哉と木下も居たんだな。久しぶり。」
優子「久しぶりね。」
昂哉「それにしても、最初から居たのに気づかないとはね〜。」
雄二「完全に忘れてたわ。」
昂哉「んで、雄二は何してたの?」
雄二「いつものように気を失って、目が覚めたらここに居ただけだ。」
昂哉・優子「「何それ。」」
それがいつもなのヤバすぎるでしょ。だからたまに週末に連絡がつかないんだ〜。
まあそれはともかく、飯に行きますか〜‼︎
そして霧島に案内されてダイニングルームに着くと、信じられぬものを見た。一般家庭の5倍はあるだろうダイニングテーブルにずらりと並べられた大量の料理がそこにはあった。北京ダックやフカヒレ、チンジャオロースにホイコーローなど、とても豪華な中華三昧だ。正直金を払えると思う。
美穂「うわぁ、凄いです!」
秀吉「流石はお金持ちじゃな……」
姫路「羨ましいです……」
島田「アキがこんなの食べたら、慣れない味でお腹壊しちゃいそうね。」
明久「あはは、本当だよ!」
確かに。大好物は水塩砂糖の明久にとっては豪華もいいところだ。恐らく奴の半年分くらいの食費に相当するだろう。
ムッツリーニ「………これで体力回復だ!」
工藤「ムッツリーニ君、どうせすぐ死ぬんだから意味ないと思うよ?」
ムッツリーニ「………自惚れるな、工藤愛子‼︎」
奴らは一体何をしてたんだ?優子とずっと話してたから他の人が何を話してたのかを俺は知らない。
それはさておき、一個気になった事があるんだよね〜。
昂哉「霧島家って雄二以外に人居ないの?」
雄二「勝手に俺を混ぜるな。」
俺が優子との勉強に集中してたせいもあるのか、霧島翔子と雄二以外の霧島家の人間を見てないんだよね〜。というか飯の場にも現れないし。
霧島「…私の家はそれぞれが自由に暮らしてるから。…だから気兼ねしないで好きに過ごして欲しい。」
マジかよ⁉︎霧島家の財力と自由さがあれば、俺の求めていた生活が手に入るじゃないか‼︎だったらやる事は一つだ‼︎
昂哉「霧島。」
霧島「…何、雲雀丘?」
昂哉「正室*2は雄二でいいから、側室*3として俺を迎え入れて欲しい。」
雄二「おい!俺を勝手に結婚させるな‼︎」
霧島「…優子込みならOK。」
昂哉「そんなぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
それじゃあ全く意味ないじゃんか‼︎俺は絶望に暮れたのであった。
ということで、霧島家での話がスタートしました。僕もお金持ちの家に憧れます!ずるい!
そして、昂哉と優子の今後の方針が決まりましたね。果たして優子の狙いは何なのでしょうか?それは判明するまでのお楽しみに!
さて、次回は翔子の部屋へ侵入する話となります。お楽しみに!
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