未成年の飲酒や喫煙は法律で固く禁じられています。
また18歳未満の風俗、雀荘、パチンコ屋などの
入店も法律で固く禁じられています。
更には賭博、アルコールの強要や暴飲、
作中での破廉恥な行為・発言などについても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお楽しみ下さい。
side 昂哉
俺が優子を助けるために崖を無理矢理降りると、そこには優子ではなく夏川先輩が居た。
昂哉・夏川「「…………」」
昂哉「………怪我はしてませんか?」
夏川「お、おう。大きな怪我は無いと思う。」
昂哉「そうですか……」
夏川「………お前は?」
昂哉「大丈夫です……」
昂哉・夏川「「…………」」
なんだこの状況…………。夏の無人島、夏川先輩と2人きりで崖の下デートとか意味が分からないよ。
昂哉「こりゃ登れそうにないですね。」
夏川「だな。」
昂哉「ちなみに携帯は?」
夏川「俺はぶっ壊れた。お前は?」
昂哉「テントの中に置き忘れました。」
夏川「やれやれ………」
昂哉「誰かが来るのを待つしかないですね。」
夏川「そうなるな………」
助けを呼ぼうにも呼べない。自力での帰還は困難………。どうするんだ、これ?
夏川「というかお前さぁ、」
昂哉「何すか?」
夏川「飛び降りてくる前に皆に連絡とかを考えろよ。」
いや、確かにそうではあるんだが。
昂哉「………冷静になれない事情があったんですよ。」
夏川「ほぉ〜。もしや俺を彼女と見間違えたのか?」
昂哉「なんでそう思うんですか?」
夏川「そりゃこの急な崖を飛び降りてきたんだ。よっぽど大事な相手じゃないと、そんな事しないだろ?」
う〜ん。それは違うかも。
昂哉「いや、俺はただ殺しにくる彼女に追われてただけですよ。」
夏川「いや、お前は一体何をしたんだ?」
昂哉「それはビッ千華のせいですね。それはともかく、追ってきた彼女を撒くために森に逃げたら、彼女も急に姿を消したんです。それで、崖の上に靴が落ちてたし、こうやって寝そべってるのを見たら、俺が森に誘導したせいで彼女が落ちたと勘違いするじゃないですか。」
夏川「罪悪感からか。」
昂哉「はい。そもそも俺は彼女の事そんなに好きじゃないですし、大切な人ではありません‼︎」
流石に自分が原因で死なれたりもしたら、例えその人が自分にとって嫌いな相手でも心配になるよね…………
side 優子
昂哉は一体どこに逃げたのかしら…………ってこれは靴?この先は崖だし……ってまさか⁉︎この下に落ちてたり………する‼︎昂哉があそこで倒れてるじゃん‼︎早く崖を下って助けないと‼︎
優子「昂哉ぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
side 昂哉
ちょ待てよ⁉︎優子が崖から降りてきたんだが⁉︎
昂哉「優子‼︎何してんの⁉︎」
優子「アンタを助けにきたのよ‼︎」ドドドド
とりあえずアイツが着地しそうなところに行かないと‼︎
昂哉「ほら、こっち来い‼︎」
優子「昂哉ぁ⁉︎」 ドン!
そして俺は優子を抱き抱えるように受け止めた。その時の反動で尻もちをついたが、それほど痛くは無かった。
優子「ごめん…………」
昂哉「怪我が無いならなによりだよ。」
優子「降りないで助けを呼べば良かったかも………」
昂哉「探しにきてくれただけでありがたいよ。」
優子「ど、どうも………///」
夏川「…………気まず。」
夏川先輩が俺と優子が仲の良いカップルだと勘違いしている‼︎これはちゃんと誤解を解かないと‼︎
昂哉「先輩、気にしなくていいですよ!俺と優子はそんなに仲良くないんで!さっきも言った通り殺されるくらいには‼︎」
夏川「そうか?そうは見えないが………」
昂哉「そうなんです!」
優子「そういえば昂哉、千華先輩から聞いたんだけどさ?」
ってヤバい‼︎そういえば俺はコイツに殺されかけてるんだった‼︎
昂哉「アレは俺がテントを間違って入っただけ‼︎それをビッ千華がいたずらで通報したの‼︎」
夏川「通報?」
優子「はぁっ………そういう事ね。」
昂哉「納得してくれたようで何よりだよ。」
とりあえず命の危機は去った………。いや、正確には救助待ちだから去ってないけど。
そんな事を思ってると、
夏川「お前、やっぱり彼女の事大切に思ってるだろ?」
夏川先輩が変な事を言い始めた。
優子「えっ………///」
昂哉「いや、違いますよ?さっきも言った通り、俺を殺そうとしてくる女ですよ?それに、もともと俺は色んな女と遊びたいから彼女を作らなかったのに、急にコイツが試召戦争の罰ゲームで無理矢理付き合わせただけの話です!」
優子「その通りです……///」
夏川「それって嫌よ嫌よも好きのうち的なヤツだろ?」
昂哉「違いますからね?確かに好きな面もありますけど、嫌いな面の方が大きいですからね!」
なんでこうも俺の周りには俺が優子を好きだと勘違いする連中が多いんだろう?俺が好きなのは優子じゃなくて秀吉の方なのに…………
常村「木下ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
はい⁉︎なんかもう一人余計な奴が落ちてきたんだけど⁉︎
夏川「お前、何しにきたんだよ?」
昂哉「ホントですよ。」
常村「崖の下にいる木下を見たらつい………。まあ秀吉じゃない方だったわけだが………」
そういえばこの人も秀吉Loveなんだっけ。ある程度優子と秀吉の見分けがつくことから、俺と一緒なんだね。
昂哉「ハズレの方ですいません!」
夏川「それお前が言うな。」
昂哉「いやいや、俺こそ言って然るべきなんです!」
秀吉が天使で優子が悪魔だって、散々言ってるからね。最近天使が小悪魔化しつつあるけど。
そんな事を思ってると、
常村「ちなみに俺は同担拒否だ。」
昂哉「知りませんよ、そんなの⁉︎」
常村先輩が変な事を言った。秀吉は皆のものだぞ⁉︎
そんな事を思ってると、
優子「あの、すいません………。アタシの携帯実は充電が切れてて……」
常村「奇遇だな。俺もだ。」
衝撃の事実が判明した。
夏川「結局救助待ちに変化無しか………」
優子「すみません………」
常村「この崖登れる奴いるのか?」
昂哉「優子が無理なら無理ですね。」
優子「無理です………」
こうなったらやる事は一つだ!
昂哉「なら仕方ないから、火でも起こすか〜。」
優子・夏川・常村「「「えっ?」」」
そうして俺は持っていたライターで火をつけた。
夏川「なんでライターなんか持ってたんだ?」
常村「蕨みたいにヤニカスなのか?」
昂哉「いや、水の判別に使いません?」
夏川・常村「「普通は使わねえよ‼︎」」
優子「すいません、この人の家は普通じゃないんで………」
それはそう。俺の家の飲み会に一般人を投入したら、2日で肝臓が壊れる気がするよ。布施先生とか高橋女史とか即死するんじゃね?ある程度肝臓に自信があるケツ先生でも5日持てばいい方だと思う。
昂哉「それはともかく、なんか面白いもんないか探してきますね〜。」
優子「あ、アタシも探してきます!」
夏川・常村「「おう。」」
ということで、俺は優子と一緒に色々と探した。その結果、
昂哉「見て下さい、これが野生のむかご*1です!」
優子「あとは野生の
昂哉「野生のウイスキー*3です!」
これらのものが見つかった。
昂哉「家で色々調べておいて正解だったぜ!」
夏川「いやいやいや。」
常村「野生のウイスキーはおかしいだろ!」
優子「多分前に来た誰かが落とした物かと思われます……」
ということで、俺たちは椎茸を焼き、むかごをなんとか石焼きにして食べる事にした。
夏川「よくこんな状況下でも楽しめるな、お前。」
常村「とても正気とは思えねえぜ。」
昂哉「日頃から命の危機を味わっていると、これくらいへっちゃらになりますよ!」
Fクラスや優子と一緒に過ごしていると、自然とこういう事が多いからね。後は高レートマンション麻雀で本物のギャンブルを味わってるのもあるけど。
そんな事を思ってると、
優子「昂哉も成長したんだね!」
加害者本人が言うべきでないセリフを優子がさらっと言いやがった。
昂哉「誰のせいだと思ってんの?」
優子「ごめんごめん♪」
昂哉「コイツのこういうところが俺は嫌いです。」
夏川・常村「「なるほどな。」」
どうやら先輩方にも分かっていただけたようだ。優子の恐ろしさが。
夏川「つまりお前はツンデレか。」
常村「奇遇だな夏川、俺も同じ事を思ったぞ。」
昂哉「だから違えよ。」
前言撤回。やっぱり分かっていただけなかったようだ。
それはともかく、
昂哉「さてと、実食といきますか!」
待ちに待った飯タイムだ‼︎
優子「それでは、先輩方から椎茸を食べますか?」
夏川「いや、お前らから先に食え。」
常村「毒味だ毒味‼︎」
昂哉「きちんと調べてきたんですが……」
夏川「お前はなんか信用出来ないんだよ。」
常村「声といい見た目といい………」
昂哉「ならそっちのむかごでも食ってればいいんじゃないですか?俺らで椎茸は食うんで。」
常村「そうするか。」
夏川「だな。」
せっかく椎茸を譲ってあげたんだけどな〜。バカだよね〜。なんせ夏のむかごは…………
昂哉・優子「「椎茸美味しい♪」」
夏川・常村「「クソマズい……」」
中身が青く硬く苦いんだからね!
昂哉「言ったじゃないっすか、面白い物って!」
夏川・常村「「テメェ………」」
昂哉「何か飲みます?ウイスキーしか無いですけど。」
夏川・常村「「飲めるか‼︎」」
昂哉「じゃあ、俺が飲みますね〜。」ゴクゴク
ということで、先輩方は気分を悪くしながら飯を食った。
実食が終わると、俺は聞きたかった事を聞いた。
昂哉「そういえば先輩方って、なんでここに来たんです?」
夏川「卒業旅行的なヤツだよ。」
なるほど、そういうことね。まさかこの2人とビッ千華&小暮先輩が仲良いとは思わなかったけど。意外な繋がりだよね〜。
優子「それはいいですね!」
常村「お前ら2年にはまだ早いがな‼︎」
昂哉「当たり前でしょ。」
もしやるとしたら、それは卒業旅行じゃなくて退学旅行になるね。それと、一個気になった事があるから聞いてみよう。
昂哉「それにしても、7月に卒業旅行ってだいぶ早くないですか?」
普通3月だからね。さて、どんな答えが返ってくるんだろう?
夏川「俺たちはもうすぐ受験シーズンだしな。」
常村「ホントは今だって遊んでいい時期じゃねえんだが、卒業までで遊べる期間も残り少ないしな。」
夏川「集まれるうちに集まっときたかったんだよ。」
常村「大学だと県外に出ることも多いしな。」
昂哉「なるほど、もう別れとかを意識し始める時期なんですね。」
別れと新たな出会いね〜。3年生だとそんな事を自然と考えるようになるのか〜。
優子「アタシらはまだあんまり想像出来ないですね……」
夏川「まあお前らはまだ高校生活折り返してないしな。」
常村「それに、今が楽しいから考えられないんじゃないのか?」
今が………楽しい?確かにクラスメイトとは騙し合いをし、優子には尻に敷かれている今が?いや、でも楽しいっちゃ楽しいか。色んな奴らとわちゃわちゃやって。時にはこの2人とみたいに喧嘩をして………
昂哉「確かに、そうかもしれませんね〜。思ってたより高校生活楽しいです!」
夏川「お前は確かにいつも楽しんでそうだしな。」
常村「というか木下姉が泣いてるぞ?」
優子「ぐすっ…………あっ、えっ、えっと、なんでもないよ、昂哉!」
そういえばコイツが俺の親にニートなのチクったから高校通わされる事になったんだっけ。あの時はせっかくのニート期間を台無しにしやがって、と思ったけど、今となってはそれで良かったのかもしれないね。
昂哉「ありがとね、優子!」
優子「えっと、ど、どうも………///」
常村「お前ら2人に何があったか知らないけどさ……」
夏川「やっぱりベストカップルだと思うな‼︎」
昂哉「いいや、それは違う‼︎」
まあ、最近はコイツと付き合い続けても………いやいやいや、ないな、やっぱり。
side 優子
痴漢冤罪のせいで堕ちてしまった昂哉に幸せになってもらうために、嫌われるのを承知で高校に通わせたけど…………そうして本当に良かった!感謝されるとは思ってなかったけど…………
side 昂哉
しばらく4人で話していると、
力哉・克哉「「お〜い!」」
力哉「こんな所にいたのか。」
克哉「捜したぞ〜!」
崖の上から兄貴たちが助けに来てくれた。
夏川・常村「「うおぉぉぉぉぉぉ‼︎」」
昂哉・優子「「助かったぁぁぁぁ‼︎」」
こうして俺たち4人は無事に救出された。そしてテントに帰還する事が出来た。
テントの中に入ると、俺は明久と秀吉に今日あったことを話した。
昂哉「かくかくしかじかというわけでした。」
明久・秀吉「「ほぉ^〜。」」
秀吉「やっぱりお主って姉上の事好きじゃろ?」
明久「だよね!そうとしか思えないよね!」
昂哉「お前ら頭常夏か?」
明久「何その悪口。」
秀吉「明久のそれも悪口だと思うのじゃが………」
正直、常夏コンビにもああいう面があったんだなぁ、って驚いたよ。ババアが3年版明久&雄二って言ってたけど、それもあながち間違いじゃないかもね。いい意味でも悪い意味でも。ちなみに3年版雲雀丘昂哉はビッ千華の事らしい。まあ年齢然り性格然り成績然り似ているところが多いからね。
そんな事を思ってると、
明久「それで、椎茸余ってたりしない?」
明久に飯をねだられた。
昂哉「ウイスキーと、この『むかご』ってヤツなら余ってるけどどっちがいい?」
秀吉「ウイスキーは無理じゃろ。」
明久「じゃあこっちで!」
ということで、明久は予想通りむかごを手に取った。
昂哉「外で食べると美味しいよ〜。」
明久「分かった!じゃあ行ってくるね!」
昂哉・秀吉「「ほ〜い。」」
そして明久は外に行き、
明久「何これクソマズ⁉︎吐きそう………」
昂哉「吐くなら外でお願いね〜。」
明久「うん………」
常夏コンビと同じ反応をしてくれた。
秀吉「アレは毒物かのぅ?」
昂哉「いや。ただ純粋に味がマズいだけだよ。」
秀吉「なるほど………」
しばらくすると、明久が帰ってきた。
明久「昂哉め、よくも僕の事を騙したな‼︎」
昂哉「別に美味しいなんて一言も言ってなくない?」
明久「このクズが‼︎」
昂哉「バカな明久が悪いんですぅ〜w」
話をちゃんと聞かなかった方が悪い‼︎
明久「秀吉、コイツを木下さんのところに連れてって!」
秀吉「了解じゃ!」
なんだと⁉︎
昂哉「それだけはやめろ‼︎マジでやめろ‼︎第一明久が同じテントの玲さんに襲われたらどうするんだ⁉︎」
明久「秀吉、やっぱさっきのは無しで。」
秀吉「実の姉に襲われるとかどういう状況なのじゃ?」
明久「姉さん見れば分かるでしょ!危険な人なんだって!」
秀吉「そ、そうかのぅ………」
とりあえず、なんとか一命を取り留める事が出来た。
昂哉「それじゃあ電気消すよ〜。」
明久・秀吉「「ほ〜い。」」
そして、俺たちは仲良く眠りましたとさ。
翌朝は起きて朝食を食べた後、すぐに片付けをして船に向かった。そして沖縄本島に到着次第すぐに空港へと向かい、飛行機に乗った。何故ここまで急いでいるのか。それは次の目的地……………
力哉「行くぞ、宮古島‼︎」
他全員「「「「「「「おう!」」」」」」」
宮古島に行くためだ‼︎いよいよこの旅行のメインイベント、ダイビング体験が待ってるぜぇぇぇぇ‼︎
ということで崖の下で常夏コンビと昂哉と優子が喋るシーンでした。なんだかんだ昂哉は優子の事を大切に想っていますね。本人は認める気が無いけど。
そして次回からはいよいよ沖縄旅行編は大詰め、宮古島へと舞台を移します。お楽しみに!
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