バカとクズと召喚獣   作:スピリタス3世

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この物語はフィクションです。
未成年の飲酒や喫煙は法律で固く禁じられています。
また18歳未満の風俗、雀荘、パチンコ屋などの
入店も法律で固く禁じられています。
更には賭博、アルコールの強要や暴飲、
作中での破廉恥な行為・発言などについても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお楽しみ下さい。


第六十七問 ダイビング体験

  side 昂哉

 

 俺たちはとうとう、

 

優子「ん〜、到着っと!」

玲「ここが宮古島ですか……」

明久「結構遠かったね!」

秀吉「同じ県内で飛行機に乗るなんて新鮮じゃのぅ。」

力哉「沖縄本島より台湾の方が近いらしいな。」

克哉「そりゃ遠いわけだ。」

 

 宮古島に到着しました‼︎沖縄本島とはまた違った景色、最高だね!まるで別の県に来たみたいだ‼︎さてと、到着記念にビールを…………

 

優子「昂哉?確かダイビング前ってお酒ダメなんじゃなかったっけ?

昂哉「ごめん、つい無意識で…………」

 

 飲めなかった。俺たちは今から体験ダイビングをするからね。ちなみに今回はライセンス無しでダイビングが出来る貴重な機会です‼︎

 

 

 

 

 そんな事を思ってると、

 

友哉「お〜いお前ら、無事着いたみたいだな!」

恵「長旅ご苦労様!」

 

 俺の両親が現れた。元気そうで何よりだ。

 

昂哉「親父とお袋こそお疲れ!」

優子・玲「「お疲れ様です。」」

明久「あの人たちが昂哉のお父さんとお母さん?」

秀吉「そうじゃの。」

明久「なるほど………」

 

 ちなみに親父とお袋は俺たちが本島と無人島で遊んでる間、夫婦2人で旅行をしてたよ。そしてこの宮古島から合流するというね。

 

力哉「それにしても、車で迎えに来てくれたのか。」

克哉「ありがとな。」

友哉・恵「「ほ〜い。」」

 

 ということで、体験ダイビング会場まで車で移動する事になりました!

 

 

1号車→昂哉、優子、友哉(運転手)、恵

2号車→力哉、克哉(運転手)、玲、明久、秀吉

 

 

 

優子「わざわざ来てもらってすみません……」

友哉「いいって事よ♡」

恵「私らは先に着いてたからね〜。」

昂哉「いつ頃こっちに着いたの?」

友哉「昨晩♡」

 

 前日入りしてたのか〜。あと親父はぶりっ子になるのをやめて欲しい。マジで気持ち悪いから。

 

優子「随分早いですね。」

恵「今日は午前中からダイビングをするからね〜、」

友哉「前日入りしないと間に合わないと思って♡」

優子「なるほど………」

昂哉「てっきりオトーリが楽しみで前乗りしたんかと思ったよ〜。」

友哉「宮古島式のイッキか〜。」

恵「楽しみだけど、どんなものかは知らないわね〜。」

 

 ぶっちゃけ今回の旅行のメインイベントだからね。親父とお袋なら下見とか言ってやっててもおかしくなかったよ。まさかダイビングのための前乗りだったとは…………

 

 

 

 

 そんな事を思っているうちに目的地に着いた。

 

優子「運転ありがとうございます。」

友哉「いえいえ〜!」

恵「将来義理の娘になるんだから、私らに気を遣わなくていいのよ〜。」

優子「え、えっと………」

昂哉「勝手に俺と優子を結婚させるな。」

 

 力哉や克哉が優子とくっついてくれるなら話は別だけど、アイツらは俺と同じで不特定多数の女と遊びたがるタイプだからね〜。歳をとるまで結婚しなそう。

 

 そんな事を思っていると、俺は優子にある話題を振られた。

 

優子「昂哉、話変わるけど、オトーリって大丈夫なヤツなの?なんか凄すぎて『宮古人出禁』の看板が出るくらいらしいけど………」

昂哉「うん、俺も正直心配だよ。なんせ俺の家は酒飲みしかいないからね。その話が嘘だったらいいけど………」

 

 それに対して、

 

友哉「流石にそれは都市伝説っしょ♪」

恵「そんな酷い飲み方をする人たちなんていないわ!」

昂哉・優子「「ですよね〜。」」

 

 親父とお袋が訂正してくれた。やっぱりアレはただの噂だったのか〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

居酒屋(看板)『雲雀丘友哉様、恵様、お断り‼︎』

 

 そんな事は無かった。

 

昂哉「アンタら昨日何やったの⁉︎」

友哉「さあね〜♪」

恵「そんなどうでもいいことより、ダイビングの話をしようよ!」

優子「そ、そうですね………」

昂哉「全然どうでも良くないと思うんだけど………」

 

 やっぱり心配になってきたよ………。最悪の場合、店の酒の在庫を全部枯らすかもしれないからね…………

 

 

 

 

 全員が揃ったところで、俺たちは体験ダイビングをするための中型船に乗り込んだ。船そのものは無人島に行くのに乗ったから少し慣れているんだが………

 

優子「凄い!これが本物のダイビング用のタンクか!」

明久「おお!ドラマとかで見るウェットスーツだ!」

秀吉「この丸っこいの*1を口に咥えるのかのぅ⁉︎」

昂哉「ゴーグルもあるね‼︎」

玲「これはなんでしょうか?」

克哉「確かタンクの残圧を測るヤツだっけ?」

力哉「ダイビングコンピュータとか言うらしいな。」

 

 ダイビング用品はリアルで初めてんだよね‼︎普段ドラマとかでしか見ないから、リアルで見るのは新鮮だ‼︎正直、

 

伊織「なんだ⁉︎」

ケバ子「顔近いからっ!///」

耕平「初心者がはしゃぎやがってw」

伊織「あぁん⁉︎テメェだってまだ2回目だろうが⁉︎」

耕平「なんなら初心者君に船上のマナーでも教えてやろうか?」

ケバ子「……別に嫌ってわけじゃないんだけど、そんな急にビックリするでしょ……///」

 

 あそこにいる、いかにも運動出来そうなリア充集団がやるものだと思ってたから。だから運動音痴の俺には縁のないものだと思ってたが、世の中は分からんなぁ。あと、正直上手く泳げる自信はないけど、他の人と一緒に潜れるので恐怖は緩和されているよ。

 

 そんな事を思ってると、

 

イントラ「体験ダイビングの方、集まって下さ〜い!」

 

 インストラクターの方から呼び出しがあったので、俺たちはその人のもとに集まり、色々と説明を聞いた。

 

 

 

 

 説明が完了すると、俺たちは早速ウェットスーツに着替える事に………

 

力哉・克哉「「着替えるか。」」ぬぎっ

昂哉「ここじゃなくて更衣室で着替えろや‼︎」

 

 なった………。人前だろうが容赦をせず着替えるって、コイツら頭おかしいんか?明久と秀吉は無人島の件で反省したからいいんだけど………

 

伊織「……まさかPaB(ぱぶ)の人以外で脱衣癖のある人間に会うとはな……」

 

 ちょい待てやそこの大学生‼︎兄貴以外に人前で服を脱ぐ人が居るんかい‼︎しかもPaBってなんだよ⁉︎風俗の名前か⁉︎陽キャ大学生って怖いなぁ⁉︎

 

 

 

 

 そんな事を考えながら着替え、遂に潜るときになった。

 

イントラ「では潜りますね〜!」

 

 さて、海の中の世界はどうなってるのかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そこには、今までに見た事がなかった世界が広がっていた。頭のてっぺんから爪先まで、辺り一面を水が覆っている世界。それはとても神秘的で幻想的だった。そして上から差し込む日の光が更に別世界感を醸し出していた。これが水の中の世界…………。俺が今まで知らなかった世界…………。更には宮古島という南国独特の魚たちが、その世界の中で縦横無尽に動き回っている。まるでその世界を当たり前のものだと思っているかのように。きっとダイビングをしなければ一生出会う事がなかっただろう…………

 

 そしてなんといっても楽しいのが皆で潜るということ。この新世界を一緒に旅する者として感動を共有出来るということ。未知なる世界を一緒に旅して開拓していくということ。そんな仲間、あるいは可愛らしい俺の天使、秀吉に出会えた事を、心より嬉しく思えた。

 

優子「………」にこっ

 

 あっ、こっちは優子か。ゴーグル付けてると少し分からなくなるわ。まあでも、優子にも感謝だな。コイツが俺の事を見つけて親父とお袋にチクらなかったら、今頃はまだニートのままだったし。それに、笑った顔が可愛い…………って優子に見惚(みと)れてどうする⁉︎秀吉に見惚れるならともかく‼︎と、とにかく秀吉の事を見ないと‼︎

 

秀吉「………」ヒョイ、ヒョイ

 

 ん?秀吉が指差してる………どういう意味だろう?指を差した方向には優子がいるけど…………。さっきからずっと実の姉を指を差してる秀吉が意味不明だったので、俺はアイツのジェスチャーから何を言いたいのか読み取る事にした。

 

秀吉「………」ヒョイ、ヒョイ

 

 えっと、優子の…………

 

秀吉「………」ツン、ツン

 

 左手を…………

 

秀吉「………」ギュッ

 

 握れ…………って‼︎

 

昂哉「………」バッテン

 

 嫌に決まってんだろ‼︎さりげなく変な事を要求するなや‼︎俺は両手を前に出して交差させ、秀吉にその要求を呑まない事を示した。

 

秀吉「………」はぁ?

 

 ってなんだよそのジェスチャーは⁉︎両手の手のひらを上に向けて、何言ってんのこの人みたいな態度をとりやがって‼︎

 

明久「………」はぁ?

 

 明久もかよ‼︎このバカどもめ‼︎後で覚えてろよ‼︎

 

 

 

 

 

 そして俺は船に上がるや否や、早速明久と秀吉にキレた。

 

昂哉「おい2人とも‼︎俺に変な事を要求するなよ‼︎」

明久「ねえ秀吉、昂哉がなんか怒ってるんだけど?」

秀吉「よく分からんのぅ。」

昂哉「もしかして俺が秀吉の手を握った方が良かった?」

秀吉「何故そうなるのじゃ?」

明久「ちゃんと秀吉が指差してたでしょ?」

昂哉「やっぱり意図的じゃないか………」

 

 元々好感度の低い明久はともかく、このままだとマイエンジェル秀吉ちゃんも好感度が下がっちゃうよ?正直優子と入れ替わりつつあるし…………

 

優子「昂哉、海の中ってすっごい綺麗だったね‼︎」

昂哉「うわっ!」

 

 って優子!お前のことを考えてるときに話しかけないでくれるか⁉︎びっくりしちゃったじゃん‼︎

 

優子「あっ、急に声かけてごめん……」

 

 そして素直に謝らないでくれる⁉︎そうなるとこっちも責めにくいの!

 

昂哉「いやいや、大丈夫だよ!」

優子「そ、そう………」

昂哉「で、魚とか差し込む日の光とか、すっごい良かったよね〜‼︎」

優子「うん、そうだね!また潜りたい‼︎」

昂哉「確かに………って2回目あったね!」

 

 そう。今日は2回潜る事になっているのさ!

 

優子「そうだね!2回目も楽しみ!」

昂哉「うん!」

イントラ「体験ダイビングの方、そろそろ集まって下さ〜い!」

昂哉・優子「「は〜い!」」

 

 ということで、2回目のダイビングになった。

 

 

 

 

 

 水の中に入ると、そこは相変わらず綺麗で、そして別世界感があった。本当に同じ日本の中かと疑うくらいに。

 

優子「………」にこっ

 

 そして、隣にいる優子も楽しそうで何よりだ。そんな事を思ってると、

 

奈々華「………」くいっ

千紗「…………」ぱぁぁぁっ

 

 俺たちよりも更に下を潜っている人たちを見かけた。確かアレはダイビングサークルの人たちだっけ?あのイントラっぽい人が指を差した後、あそこにいる女の子が上を見上げて何やら感動している様子だった。恐らくここよりも深いところから見る景色はまた違ったものなのだろう。確かあの深さだとライセンスが必要だったはず。ライセンスを取るレベルの人が感動する世界か〜。興味深いな!

 

 今まで運動が苦手でスポーツ系の事は何一つしてこなかった俺。そんな俺がダイビングに興味を持つなど、夢にも思わなかった。水の中の新世界と、運動会の遊びという新世界。この2種類の新世界を味わえただけでも、今回の旅行は素晴らしかったと言えよう。連れてきてくれた兄貴たちには感謝しかない。だが俺が味わう新世界はこれだけではなかった。そう、3つ目の新世界とは……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オトーリという、酒が織りなす世界だ。

*1
マスク




 ということで、いよいよ昂哉たちがダイビングをしました!体験ダイビングで浅いところを泳いだとはいえ、昂哉にとってはかなり新鮮で素敵な世界だったようです。

 さて、次回はいよいよ沖縄旅行編の大詰め、オトーリです!お楽しみに!

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