未成年の飲酒や喫煙は法律で固く禁じられています。
また18歳未満の風俗、雀荘、パチンコ屋などの
入店も法律で固く禁じられています。
更には賭博、アルコールの強要や暴飲、
作中での破廉恥な行為・発言などについても
それらを推奨する意図はありません。
あくまで物語としてお楽しみ下さい。
side リンネ*1
リンネに先生になって欲しい。そう言った昂哉の目は、いつになく真剣だった。初めて見るその目はとてもカッコ良かった。気になったので勉強中聞いてみると、
リンネ「ねえ、タカヤはナンデこんナにシンケンなノ?」
昂哉「優子に恩返しをするためさ!」
すぐに答えが返ってきた。その答える早さと真剣な目つきに、僕は本気の思いを感じ取った。
リンネ「オオ〜、カッコいいジャン‼︎」
昂哉「いや、全然だよ。むしろ優子に頼ってばっかだった。優子のが全然凄いよ。」
リンネ「なるホド〜‼︎」
そして僕が褒めても、優子の方がすごいと言う。よほど好きなのだろう。その言葉に違わず、優子は優しいし、一緒に話していて楽しかった。だから僕に出来ることはただ一つ‼︎
リンネ「それじゃあボクは、モッとハリキッテオシえるヨ〜‼︎」
昂哉「ありがとう、リンネ‼︎」
2人への恩返しだ‼︎
そして昂哉は今日、一世一代の大勝負を迎える。頑張って、昂哉!君なら出来る‼︎君が優子を救い出すんだ‼︎
side 昂哉
ーーーーー先鋒戦ーーーーー
高橋「それでは只今より、AクラスとFクラスの試召戦争を始めます。では先鋒の人、前へ。」
昂哉「ほ〜い♪よろしく、優子!」
優子「こちらこそよろしく、昂哉。」
いよいよ優子との戦いが始まる。ここで必ず勝って、優子に恩返しをするんだ‼︎
高橋「科目はどうしますか?」
優子「数学で。」
高橋「分かりました。」
だろうと思ったよ。優子が一番得意な科目。だがそれを分かった上で、俺は対策をしてきたのさ‼︎
昂哉・優子「「
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 779点
VS
Aクラス 木下優子 1184点
流石に点数で上回るのは無理だったか。まあそう簡単に優子の努力を超えられるわけないよね。
優子「なっ⁉︎あ、アンタ、以外と高いじゃない⁉︎」
昂哉「なんとなくどの科目で来るかは分かってたからね。だから対策をしたまでよ!」
優子「くっ…………!ま、まあ、アタシの方が全然上だし!余裕よ!」
ただこれは単なる点数比べ大会じゃない。試召戦争だ。だからここからの逆転もある‼︎
優子「まあ、とりあえず死になさい。」
昂哉「それはこっちのセリフさ‼︎」
そして俺と優子の戦いが始まった。
さて、優子がどう出てくるか。*2まずはランスを持って突っ込んできたか。
優子「死ねぇぇぇぇぇぇぇ‼︎」
ならばこっちは酒瓶で、
昂哉「おらぁぁぁぁぁぁ‼︎」
優子「そんなでアタシの口に酒を流し込めるのかしら?」
昂哉「へんっ♪」ドバドバ
地面を濡らす‼︎
優子「なっ、ちょ⁉︎滑るんだけど⁉︎」つるっ
そして優子が足を滑らせたその隙に、
昂哉「一足早いクリスマスプレゼント〜♪」ドバドバ
優子「くっそ…………っ!」
酒を奴の口にぶち込む‼︎
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 779点
VS
Aクラス 木下優子 1057点
さて、ここが肝心だ。俺の攻撃は酒による酔っ払い効果を付与する。そしてその強さは本人の酒の強さに影響する。しかし優子は未成年だから、どのくらい強いかが分からない。だからフラフラにならない可能性もある。流石に度数77.9%だから、効いてくれてもいいと思うけど………
優子「あ〜、もう!地面が滑る‼︎」
地面が酒浸しだから酔ってるのか滑ってるのかどうか分からねえな。ただ度数が高いからもうすぐ蒸発するはず。だからその後分かるだろう‼︎
優子「死ねえ‼︎」ヒュン
昂哉「おっと‼︎」
って危ない、間一髪だった‼︎あいつの槍攻撃も意外と精度が高い‼︎酔ってるはずなのに‼︎これはこいつ、かなり酒に強いな‼︎
優子「頼みの綱の酔いも、アタシにはあまり効かないみたいね。」
昂哉「ねえ知ってる?飲み会で『俺酔ってないぜ〜♪』って言ってる奴ほど酔ってるんだよ!」
優子「そんなの知るわけないでしょ?だってアタシは未成年なんだから。」
昂哉「なら覚えておきな‼︎」
そう言いながら突進して地面に酒をぶちまける俺。これでまた滑らせてやる!
優子「同じ手は何度も食わないわ!」
って上に避けられた‼︎マズい‼︎前に酒をこぼしたから、今度は俺が滑る番になってしまう!
昂哉「やばい!転ぶな、転ぶな‼︎」
優子「隙あり‼︎」
上から優子が槍を地面に向けながら落ちてきた‼︎マズい‼︎足が滑って避けられない‼︎
昂哉「くっそ‼︎」
優子「まだまだ‼︎死ぬまでランスで刺してやる‼︎」
昂哉「ならばこちらは酒だ‼︎」
強がってはいるものの、優子が俺に馬乗りになってるせいで身動きが取れない。そしてその間に優子のランスを食らう。
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 623点
VS
Aクラス 木下優子 1010点
だがここで終わるわけにはいかない‼︎
昂哉「おらよっ!」ヒューン
優子「えっ⁉︎」
武器の酒瓶を優子に向かって投げる!酒瓶は優子に当たって砕けた。ガラスの破片と酒が溢れ始める。そしてそれに優子が気を取られる。そしてその隙に、
昂哉「らぁ‼︎」ぐいっ、
優子「なっ⁉︎」
昂哉「雲雀丘昂哉ホールディングス‼︎」ギュッ
優子の槍を手で引く‼︎そして思いっきり倒れさせる‼︎そしてそれを俺が抱きしめる‼︎ちなみに召喚獣同士でフィードバックも直してもらったから、ランスを掴むのも痛くない‼︎だからこのわけわかんない戦法が使える‼︎点数は減るけど‼︎
そして抱きしめたら、
昂哉「アンドローリングス‼︎」くるっ
優子「はっ⁉︎」
抱きしめたまま横に回転し、俺が優子の上になる‼︎そして………酒瓶が復活した!だから、
昂哉「アーンドアルコールスチューデンツ‼︎」ぐいっ!
優子「くっ……………‼︎」
奴の口に酒をぶち込む‼︎流し込む‼︎体の隅々まで染み渡らせる‼︎
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 493点
VS
Aクラス 木下優子 721点
酔いというものは、そう簡単に
優子「くっそ………っ!離しなさいよ‼︎」
昂哉「嫌だね〜♪ほら、もっと飲め飲め♡」
そして幸い俺が優子に馬乗りになってるから、いくらでも酒を飲ませられる。アイツに振り解かれるまでに、出来るだけ酒を飲ませる。これが俺に与えられた使命だ‼︎
工藤「2人とも、大胆だね〜。」
秀吉「教室の真ん中で保健体育の実習とはの。」
姫路「………す、凄いエッチです…………///」
明久「ひ、姫路さん⁉︎」
ムッツリーニ「……………」ブー、バタン
工藤「ムッツリーニ君⁉︎」
霧島「…雄二、私たちも………///」
雄二「それ以上口を開くな、翔子。俺の命が危ない。」
須川「雲雀丘と坂本は死刑か…………」
横溝「とりあえず武器を持ってくるわ。」
雄二「昂哉はともかく、俺はやめてくれ‼︎」
おいお前ら。真剣勝負の最中に余計なことを考えるんじゃない。ムッツリーニも鼻血を出して倒れるんじゃない!
優子「きゃぁぁぁぁ‼︎///」グサッ
優子も照れんな‼︎そして暴れるな‼︎ってかランスを刺してきやがった‼︎マジかよ‼︎
昂哉「くっそ‼︎酒飲め‼︎」
優子「飛んでけぇぇぇぇ‼︎///」ヒューン
そしてそれを振り回して俺を遠心力で飛ばしやがった‼︎マズい、ランスから離れて吹っ飛ばされる‼︎
昂哉「うわぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 375点
VS
Aクラス 木下優子 684点
ただ酒を飲ませた甲斐あってか、
優子「くっ…………!しょ、召喚獣が上手く動かせない‼︎」
ようやく酔ってくれた。これはチャンス‼︎一気に畳み掛ける‼︎
昂哉「まだまだ宴はこんなもんじゃないよ〜♪」
吹っ飛ばされて離れていたものの、そこから一気に酒を持って優子に駆け寄る。
優子「動けぇぇぇぇぇぇ‼︎」
優子もランスを持って駆け寄るが、足元がおぼつかずに蛇行している。それを上手く避けて、
昂哉「お届けに参りました〜‼︎産地直送、スピリタスで〜す‼︎」
ぶち込む‼︎無事命中したようだ。
優子「あぁぁぁぁぁ、もう‼︎」
優子も焦り始めてる。そりゃ自分が負けそうになってるんだから当然だけど。ただそれは俺にとって都合がいい。焦りと酔いで普段よりパフォーマンスが下がるからだ。
優子「死ねぇぇぇぇ‼︎死ねぇぇぇぇ‼︎」
昂哉「くっそ……………っ‼︎」
ただ足元がおぼつかないってことは、裏を返せば攻撃の軌道が読めないってこと。そう乱雑にランスを振り回されたら、どう避けたらいいか分かんねえ‼︎溢れた酒でお互いの足元が滑りまくってるのも原因だけど、そっちは度数が高くてすぐ蒸発するからあまり考慮に入れなくていいだろう。
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 283点
VS
Aクラス 木下優子 365点
side 優子
ああ、もう!400点差を詰められてどうすんの‼︎アタシは絶対に負けられないのに‼︎絶対に勝たなきゃいけないのに‼︎
昂哉は自分で自分の首を絞めてることに気づいてない。あんだけ嫌いって言ってた人が、一緒に居るのが嫌な人が、自分の人生をぶち壊した人が、全て打ち明けて解放してあげるって言ってるのに‼︎目の前に貴方の大好きな自由が見えてるというのに‼︎それなのに、なんでアタシにこだわるの⁉︎アタシはアンタにとっての邪魔者なのに‼︎人生を壊した悪魔なのに‼︎
昂哉が囚われてるなら、アタシが解放してあげる。この勝負に勝って、貴方を好きにさせてあげる。それが今まで迷惑かけた分の、お詫びなのだから‼︎
優子「《Devil's Lance》」
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 47点
VS
Aクラス 木下優子 365点
side 昂哉
くそっ、優子の腕輪の力を思いっきり食らっちまった‼︎ランスから放たれる衝撃波を受けて吹っ飛んじまった‼︎点数もだいぶ削れた‼︎マズい、このままだと死ぬ‼︎
普通の状況だったら、絶対諦めるだろう。実際俺もこの状況になったら諦めてる。優子がホントは俺のこと嫌いだったんだ、って思って諦めてる。でも俺はアイツが泣いてるのを見た。アイツが俺に聞こえないように、俺に謝るのを見た。本心を隠して振る舞ってるのをこの目に焼き付けた‼︎
優子「昂哉、もう分かったかしら?アンタじゃ数学ではアタシに勝てない。だからとっとと諦めなさい。」
秀吉「姉上はバカじゃのぅ。」
優子「はぁ⁉︎な、何よ、秀吉⁉︎」
秀吉「昂哉がこれくらいで諦める男じゃなかろうに。」
姫路「きっとここから逆転しますよ、雲雀丘君は!」
ムッツリーニ「………自分の欲望は絶対に叶える男だからな。」
明久「やり方はゲスいし、」
雄二「無茶苦茶だけど、」
島田「なんか頼りになる。」
秀吉「それがお主が惚れた男じゃろう‼︎」
優子「ちっ……………‼︎」
いつメンからの励まし。ありがとな、お前ら‼︎島田と過ごした1年間、明久や雄二と過ごした1年間+
昂哉「《領域展開 無量飲酒》」
優子を包み込むように現れる酒瓶。そして優子が中に入った瞬間、蓋が閉じられた。
昂哉「優子はこの前聞いてたかもしんないけど、改めて説明するね〜。」
優子「しなくていい‼︎もう知ってるし‼︎」
昂哉「かくかくしかじか………」
優子「しなくていいって言ってるでしょ‼︎」
昂哉「っても俺自身の口を直接押さえるのは反則だからね〜。なんと言おうとさせてもらうよ!かくかくしかじか〜♪」
優子「ああ、もう‼︎」
さあ、これで終わってくれよ〜‼︎
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 47点
VS
Aクラス 木下優子 58点
くそっ、少しだけ点数が残ったか……………
優子「はぁっ………なんとか耐えた…………」
昂哉「凄いね。びっくりしちゃったよ!」
優子「でっしょ〜♪」
残るは通常攻撃による戦闘のみ。
優子「それじゃあ、死ねぇ‼︎」
昂哉「それはまだ早い‼︎」
まずは一気に近づく。正面から近づいてくる優子のランスをなんとか飛んで避けて、優子の口に酒を近づけていく。
優子「そんなの当たるか‼︎」
昂哉「くっそ…………っ‼︎」
それを優子が避ける。そしてまたランスがくる。今度は腹の辺りだから、横によける。そしてもう一度酒を飲ませる‼︎
優子「いらない‼︎」バリン!
昂哉「はぁ⁉︎」
って酒瓶を割られた⁉︎これじゃあしばらく攻撃できない‼︎
優子「諦めなよ、昂哉‼︎」
だが諦めたくはない。俺のすべきことはただ一つ。酒瓶が復活するまで、ランスを避け続ける‼︎
まずは下腹部付近。これは優子をとび箱に見立てて奴の頭の上に手をつき、避ける!
優子「そっち!」
次は回転しながらの攻撃。なら急いでしゃがむ‼︎
優子「下ね。ならば‼︎」
上から降ってくるランスは、右に避ける‼︎
優子「ああもう、しぶといんだから!」
昂哉「それはいつものことでしょ‼︎」
今度は横からの攻撃。なら飛んで避ける!そしてやっと酒瓶が復活‼︎
優子「これで最後ね。」
昂哉「ああ。勝っても負けても、恨みっこなしだ‼︎」
ここで絶対決める‼︎優子への想いを、酒に乗せて届けるんだ‼︎
side 優子
昂哉、今までありがとう。そしてさようなら。アタシのことは気にしなくていいから、どうか幸せになってね…………
数学
Fクラス 雲雀丘昂哉 1点
VS
Aクラス 木下優子 0点
う、嘘……………ま、負けた…………
昂哉「よっしゃあぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
雄二「9ヶ月越しのリベンジ、達成したな。」
ムッツリーニ「………しかも最後に大逆転!」
明久「おめでとう、昂哉‼︎」
島田「凄いじゃない‼︎」
姫路「感動しました‼︎」
昂哉「ありがとう、皆‼︎」
秀吉「それじゃあ、早く姉上に伝えてやるのじゃぞ!」
昂哉「ああ、もちろん‼︎」
ど、どうしよう………な、なんとかしないと………
優子「あ、アタシを刑務所に送るつもりかしら⁉︎それとも退学⁉︎そんなことしたら、アンタの評判がまた落ちるわよ⁉︎」
昂哉「んなことしないよ。」
優子「じゃ、じゃあアタシが命令してあげるわ!アンタは金輪際アタシに近寄らないこと‼︎」
昂哉「数学得意なのに、数字もまともに読めないの?」
優子「代わりよ代わり‼︎アンタの代わり‼︎」
昂哉「俺の代わりは誰もいないんだけどな〜。とにかく今から言いたいことを言いま〜す!」
そう言いながらアタシに近づく昂哉。なんで、なんでそんなことするの………なんでアタシなんかに気遣ってくれるの…………なんでアタシなんかを大切にしてくれるの…………なんでアタシなんかと…………
昂哉「俺の恋人になって♪」
付き合ってくれるの…………?
優子「……………うぅ……」
昂哉「聞こえなかった?」
優子「い、いや、聞こえてるよ………。だからこの話は断るわ………」
昂哉「いや、断る権利はないから。だって何でも言う事を聞くんでしょ?」
優子「で、でも………っ!アンタのそれはただの気遣いで………っ!」
昂哉「自分の感情くらい、自分で分かるさ。」
優子「いや、分かってないってば‼︎」
昂哉「それじゃあ、自分の感情は自分で決める!俺は優子のことが好きです‼︎だからこの命令にしました‼︎以上‼︎」
優子「そ、そんな…………」
自分の感情は自分で決めるって言われて、皆の前で命令されたら…………もうどうしようもないじゃない…………
昂哉「それで、優子は俺のこと好きなの?」
優子「う、うん…………っ!」
昂哉「それじゃあ、これからもよろしくね!」
優子「うん…………っ‼︎」ポロ、ポロ
加害者であるアタシが幸せになれる未来なんて、これっぽっちも想像出来なかった。ましてや自分の好きな相手に好かれる未来なんて。感謝の気持ちと嬉しさが涙となって溢れ出してきた。ありがとう、昂哉。そして、これからもよろしくね。
ということで、再・Aクラス戦の先鋒戦でした。昂哉と優子それぞれの想いを賭けた戦いは如何だったでしょうか?高天原に見つかってから5年間ずっと大変な思いをしてきた優子が、昂哉の手によってようやく救われましたね。
さて、次はいよいよ最終回です‼︎次鋒戦から大将戦までをやった後、最後に少しだけ昂哉と優子が話します。お楽しみに!
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