ウルトラマンを主人公にする作品は初投稿です。
是非、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
8月9日 追記
予想以上の反響に驚いてます。 お気に入り登録、評価ありがとうございます。
2話も近いうちにあげますのでお待ちくださいませ。
挿絵投稿テストも兼ねてメビウスとMt.レディの比較を投稿してみます。
・・・よくディノゾールに立ち向かったなと思います。 流石ヒーロー。
著作権的にアウトでしたら教えてください。 消しますので。
9月12日 追記
感想によるご指摘により画像は削除しました。
だれか描いてくれませんか?
2021年8月17日追記
1周年を記念し、1話の句読点の位置や行間、細かい表現を修正
メビウス: ニュー・オリジン ①
地球。宇宙に浮かぶ青く美しい星。
その星に存在する数ある国の一つ、日本のとある公園を赤い風船を持って走り回る女の子がいた。
だがその子は走るのに夢中のあまり赤い風船を離してしまい、風船は空高く飛んで行ってしまう。
風船が誰の手にも届かない高さにまで飛んでいってしまったのを見たその子は項垂れてしまった。
だが、女の子がふと空から影が降り掛かるの感じて顔を上げてみると、先程まで誰もいなかったはずの場所に1人の青年が彼女の風船を持って立っていた。
「はい」
膝をつき、目線の高さを合わせながら青年は優しい笑顔を浮かべながら風船を差し出す。
女の子は喜びながら手放してしまった風船をもう二度と離さぬようにしっかりと握りしめる。
「ありがとう! ねえ? もしかしてお兄ちゃんってヒーローなの?」
「ヒーロー? えっと、どうかな?」
「そうだ! お礼しなきゃ! はい、これあげる!」
少女は青年に握りこぶしを差し出し、手のひらを開くと何処からともなく現れた花を彼に差し出した。
「わ!? すごいね! 手品ができるなんて! どうやったの? 全然分からなかったよ!」
「ちがうわ、これ、あたしの“個性”なの!」
「 “個性” ?」
「じゃあーね お兄ちゃん!」
女の子はそういうと走り去っていく。
彼女が走った跡には彼女の感情に合わせるかのように色とりどりの花が残され花道となった。
「これが、進化した人間」
青年の手には女の子から貰った生花が握られていた。
彼は確かに見たのだ。
タネも仕掛けもなく、彼女が花を手から生み出したのを……
(すごい! 色んな人間がいる! あの人は耳が大きくて手が動物みたい、あの女の子には尻尾が生えてる、あのおじさんは角が、そしてどこかで見たことがあるような宇宙人みたいな人もいる! でも僕には分かる。間違いなくみんな地球人だ! これが“個性”という物なのか!)
青年は街へと来ていた。
そしてそこで暮らす人々の姿とその暮らしぶりに驚いていた。
かつて交流した別宇宙の地球人たちにも思想、人種、文化、肌の色などの違いによる争いは存在し、ましてや彼がその地球に居た時代は宇宙からの侵略者たちが長い期間暗躍していたという影響もあってか、姿かたちの違う者を不審に思う傾向が強かったのだ。
しかし、それらを上回る差異と種類でありながら、この地球の人々はそれに何の疑問や争いもなく生活しているその姿に彼は感心していたのだ。
だがそんな彼をよそに、突如大きな破壊音が平和な街並みを一瞬で支配する。
音のする方向へと目を向けると、そこには暴れる怪物のような見た目をした10メートルも巨大化した人間が電車の高架線上で暴れているのが見えた。
「みなさん! ここは危険です! 早く逃げてください!」
青年は昔取った杵柄で避難誘導を開始しようとするのだが……
「大丈夫だよ! すぐにヒーローが駆けつけてくるさ!」
「ヒーロー?」
「怪物化とかスゲー”個性”! なにやらかしたん?」
「引ったくり。追い詰められて暴れてんだとさ」
「
周りの人々は逃げるどころか一目見ようと野次馬が集まり出し混雑が形成されていく。
呑気に感嘆符や感想を言いあい、動画を撮り始めたりなどしていた。
昔の経験があてにならないことに戸惑う青年。
するとすぐに数人の奇抜な衣装を着た人間が集まりだし、オーディエンスと化した人々を守る組と敵と戦闘を始める組へと別れ行動を開始し始めた。
「キャー!ガンバレ カムイー!!」
突然の出来事にも関わらず、周りの人々のこの慣れ切った反応に青年は驚きを隠せないでいた。
「誰戦ってます?」
そんな彼の隣に人込みを掻き分け、緑がかった癖っ毛とそばかすが特徴の中学生くらいの少年が彼に話しかけてくる。
「え、えっと?」
「シンリンカムイ!! 人気急上昇中の若手実力派!!」
「聞いといて解説か! 兄ちゃん……オタクだな!!!」
「あ、いえ、うへへ……」
だが青年が答える前に彼は
その間にも、
「あ! 出ますよ! シンリンカムイの必殺技「先制必縛……」
「ウルシ鎖牢!!!」
少年とヒーローが彼の必殺技と思われる名前を唱えると同時に彼の右腕は無数の樹木の枝と化し、
「キャニオンカノン!!」
突如高架線の向こう側から、巨大な
「本日デビューと相成りましたMt. レディと申します! 以後お見シリおきを!」
完全に伸びきった
そして、ひととおり人々への自己紹介を終えると、事件を見事に解決へと導いた彼女を讃える拍手とたくさんのカメラのフラッシュに手を振りながら彼女の巨体はゆっくりと縮んでゆき、人間の女性の平均サイズまで小さくなると
(すごい! まさか自在に巨大化できる人間もいるなんて! 兄さんたちにも知らせたら驚くだろうな)
「巨大化か……人気も出そうだし凄い“個性”ではあるけどそれに伴う街への被害も考えると割と限定的な活用になっていくか? いや……大きさは自在化それか……」
青年は驚いていた。
まさか人類がこのような進化を遂げるとは思いもよらなかったからだ。
そして隣の少年も彼とは別の意味で驚き、ブツブツと小声でつぶやきながら先ほどの瞬間を解析し始める。
「おいおいメモて!! ヒーロー志望かよ! イイネ頑張れよ!!」
「……! っはい! 頑張ります!!」
「ねえ、キミ! ちょっとヒーローについて教え‥‥ッ!」
「ど、どうしたんですか? 突然空なんか見上げて?」
青年はこの少年にヒーローとは何なのか聞こうとした。
だが彼の地球人のモノではない知覚が、遥か宇宙から猛スピードで飛来する巨大な生命体の存在を確かに感じ取ったのだ!!
「まさかッ!! もうこの地球にッ!!!」
「ど、どうかしたんですか?」
「みんなすぐにここから離れるんだ!
「怪獣!? ヴィランじゃあないんですか!?」
「……来るッ!!」
青年がそう言うと突如下から突き上げられるかの様に地面が跳ね上がり、周りのビルの窓ガラスが割れ人々の上に降り注ごうとする。
幸いなことに窓ガラスはその場にいたヒーローたちの活躍によって人々に当たることは無かった。
揺れが収まり、人々は辺りを見回しながら先ほどの原因を探そうとする。
すると少し遠くの方に……いや、本当に遠くにあるのかも分からない。
遠近感が狂うほどに大きい物体が其処にあり、人々はその正体が何なのか分からず、ただその場を動けずにいた。
ただ一人の青年を除いて……
「ディノゾールッ!」
〔キシャーーー!!!〕
それが雄叫びをあげると近くにあったビルが何の前触れもなく倒壊した。
呆然とそれを見つめていた人々もその光景で現実に引き戻され、先ほどの
そしてヒーローと呼ばれる人たちは……
「市民を早く避難させろ! 誰か巨大な
「
「グワーッ!! ダメだ!!
ヒーローたちは懸命に戦っていた。
だが謎の
「まさか“個性”を使っても誰かを見上げる日が来るなんて! 私が食い止めます! そのうちに早く避難を!」
「Mt.レディ無茶をするな! 奴の個性は不明だが切断の能力があるようだ! 俺の力で防具を作る! それを使え!!」
新人とは言えプロヒーローであるシンリンカムイとMt.レディは即座にタッグを組み、互いの“個性”を生かし始めた。
シンリンカムイはその“個性”でMt.レディのサイズに合うような樹木の鎧を作り出し、Mt.レディは自分の体よりも更に2倍以上も大きな敵に食らいつこうとする。
一方その頃、青年はあまりにもショッキングな光景に腰を抜かしてしまった隣にいた少年を背負い避難所まで送り届けていた。
「ここならもう大丈夫。立てるかい?」
「は、は、は、はいっ! あ、ありが、ありがとうございます!!」
「そうか。じゃあ気を付けてね。僕は逃げ遅れた人がいないか確かめてくるよ」
「お、お兄さん! ちょっと待ってください! お兄さんってプロヒーローの資格を持っているんですか!? 資格がないとだめなんですよ!!」
だが少年の懸命な引き留めが青年に届くよりも前に、彼の姿は遥か遠くの方へと消え去っていた。
「キャッーーーー!!」
「グワッーーー!!」
シンリンカムイとMt.レディのコンビは必死に戦った。
いまこの場にいるどのヒーローよりも懸命に戦っていた。
しかし自分の最大身長の2倍以上の巨大さを誇る敵に流石のMt.レディでも歯が立たず、シンリンカムイが作り出したアーマーも
そんな二人にディノゾールがトドメを刺そうと近寄ってくる。
だがディノゾールは突然その歩みを止めると体を反転させた。
それと同時に、振り向いた先へと例の不可視の攻撃を行うと道路は真っすぐに深く抉られ、それにより土埃が舞う。
それはまるで何かを警戒し、牽制するかのように見えた。
やがて土埃が晴れ、様子が顕わになると切断攻撃によって抉れた地面のすぐそばにあの青年が立ってた。
そう。
ディノゾールはこの青年を警戒し攻撃をしたのだ。
そして、その攻撃は運よく外れたのではない。
この青年が実力で躱したのだ。
〔キシャーー!!キシャーー!!〕
獣の本能によるものか、ディノゾールはこの青年に対して警戒を最大限に高め威嚇をする。
青年はそれに対し、冷静な顔で左腕を構えた。
すると何もなかった左腕に赤と金の二色で彩られた燃える炎のようなにも見えるブレスレットが光りと共に現れる。
青年は右手でブレスレットの真ん中にあるクリスタルの球を一気に振り下ろして回転させ、彼自身の名を叫びながら空へ高く掲げ本来の姿へと変身する!!
「メビウース!」
まばゆい光が空から降り注ぐ。
逃げ惑う者、懸命に戦う者、救助活動を行う者。
その場にいた全ての人々が昼間すらも塗りつぶすほどの眩しい、されども優しく、暖かい光の方向へと目を向ける。
やがて光が収まるとそこには身長49メートル、赤と銀の体、胸の中心に青く光り輝くひし形のクリスタルを持つ巨人が立っていた。
「マジかよ」
誰かがそう呟くと巨人は独特なファイティングポーズを取り、怪獣ディノゾールに向かって走り出した。
つづく。
いかがでしたでしょうか?
次回から初戦闘です。
そしてこの世界に来た理由と、これからどうしていくのかを書きたいと思ってます。
何よりもヒロアカらしさを出せて行けばなと思っております!
感想や出してほしい怪獣、超獣、宇宙人のアイディアも募集しております。
それではまた。。