ジェダイ×ジェダイ   作:メソ…

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2話 修行×無の境地

じいちゃんは俺につらい修行をさせるのが嫌なのか、フォースを教えるのが嫌なのかは分からないが散々渋ってきた。

俺はそれでも子供らしくごり押し駄々こね戦法で押し捲り、あくまで消極的な反対だったじいちゃんは渋々ながら許可してくれた。

 

「修行を始めるのなら3つ約束事じゃ。1つ、修行の間はわしの事を師匠と呼び敬語で話す事。『じいちゃん』では周りに示しがつかんからな」

「はい!師匠!」

「2つ、修行を投げ出さず、どんなにつまらない修行でも真面目に真摯に取り組む事。」

「はい!師匠!」

「3つ、良いと言われるまで奥の道場には入らない事」

「はい!師匠!」

 

 

なんか色々ジェダイ臭い事を言われたがとにかく修行できる権利を得たので文句は無い!

わくわくしながら次の日から始まる修行の事を思い床に就いた。

 

だが修行は正直退屈かつ厳しさを極めた。

 

まず4時に起床して朝課という朝の読経を行う。この時点で俺はドン引きである。

それが大体5時には終わり朝食を取る。

修行僧は肉類を取る事が出来ないのでベジタリアンな朝餉だ。ただ卵や牛乳は飲めるので完全草食ビーガンレンジャーまではいかないのが救いではある。

6時からはお待ちかね朝の座禅タイム!これを2時間半ほど行う。最初はアホかと思ったね!というより最初は眠くなって、例の棒でぶったたかれた。

次に日点掃除、つまり境内の掃除、寺の廊下の雑巾がけという修行僧のテンプレ的な業務に励む。さらに今までは他の15歳ぐらいの修行僧がやっていた一番しんどい寺の門の前にある100段もある階段の掃除は最年少がするというスーパー年功序列ルールが適応され俺一人上から下まで100段もある階段の掃き掃除をする。

正直毎日掃き掃除するぐらいなら階段周りの木を切り倒したほうが早いと思ってじいちゃんに聞いたら、あたまたたかれちゃった。てへへ。

そして10時に昼飯でそのあとは16時半の夜ご飯まで自由時間。他の修行僧はなにやら奥の道場でやっているらしいが、じいちゃんとの約束により俺は華麗にスルーして、ぐだぐだしている。俺まだ5歳児だしね!

18時半からはお待ちかね夜の座禅、またしても2時間半コースである。それが終わって21時就寝。

これが日曜日を除いて延々と続く、これを日常と書いてヘルと読む。即ち生き地獄である。

他の修行僧は日曜日もやってるらしいから恐れ入るぜ。

ところで、いつになったらフォースを学ぶ的な時間になるのでしょうか?

 

 

そんな生活を五年もして10歳になると座禅の時間に己に課題を課す位には慣れる。

座禅の時間、俺は基本的に無を体現しようとしているのだが、無を成そうとすれば、その無を成そうとする意が無に入り込み邪魔をしてくる。

そもそも最初のうちは目を瞑むっても周りの修行僧の息づかいや身じろぎ、衣ずれの音が聞こえてしまい集中出来ずなかなか上手くいかなかった。

そこで俺は逆転の発想としてまずライトセーバーを頭に浮かべる事にした―ふざけているように思われるかもしれないが、最後まで聞いてくれ―この時ライトセーバーに集中しライトセーバー以外の全てを意識から締め出す。

ライトセーバーを思い浮かべると、どうしてもそれに付随した情報が連鎖的に意にのぼろうとするが、ライトセーバーの形、それだけに集中する。

そのうちライトセーバーという名前も消えその形だけが意の中に存在するようになり、そこからそのライトセーバーを消していく段階に入った。

5年たってもまだ俺は完全にライトセーバーを消す事は出来ていない。

 

だがある日の事。いつものようにライトセーバーの形を消そうと意識せず消そうとしていると、スッという効果音がしそうなぐらいあっさりとライトセーバーが消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全な無が訪れた瞬間、膨大な何かが俺の中に飛び込んできた。それは情報だった。

それはまるでコックピットから宇宙空間に吸い出される空気の様だった。完全な無の境地に至れば逆に全てを知る事が出来るのだ。

周りの様子が目で見るよりも詳細に、耳で聞くよりも明確に、鼻で嗅ぐよりも芳醇に、肌で触れるよりも綿密に、舌で味わうよりも濃厚に感じ取れた。

ふと目を開けてみると体から湯気のようなオーラが噴出していた。きっとこれがフォースなんだろう。だが俺にはどうすればいいのか無意識のうちに解っていた。座禅を組んだままそのまま無の状態になりフォースを体に留めた。

だが留めるまでに放出したフォースのせいかすこし体がぐらつく。

 

すると後ろから愛情や優しさに満ちた何かを感じ振り向くとじいちゃんが心配そうな、そして誇らしそうな顔して俺に言った。

 

 

「まさかその年齢で自力で念を開花させるとはな、それにしても見事な纏じゃ。」

 

「ありがとうじいちゃん。でももう一回言ってくれないかな?」

 

「まさかその年齢で自力で念を開花させるとはな、それにしても見事な纏じゃ。」

 

「NEN?TEN?なにそれ?」

 

「念とは念じるの念と書く。普通の人は体中にある精孔という穴が閉じている状態になっとるのじゃが、アキンのように修行し精孔を開けることでオーラを感じる事が出来るようになる。感じ取れればそれを操作する事も可能だ。ただこの時オーラが体中から吹き出してしまっての、その吹き出すオーラを体の表面にとどめる技術を纏うとかいて纏と言うのじゃ。」

 

 

ふぅ。やれやれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここHUNTER×HUNTERの世界かよおおおおおおおおおおお

 

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいやいや。

 

違うね。違うもんね。

 

ここはあくまでスターウォーズの世界だもんね。

 

ただ宇宙は無限(ほぼ)に広がってるからスターウォーズの物語の舞台とは遠く遠く遠く離れたこの星のフォースを扱う技術とその用語がたまたま、たまたま奇跡的な偶然によってHUNTER×HUNTERの世界と被ってるだけだもんね。

いやー偶然ってKOWAIねぇ。

無機物にオーラがついてないからこれはフォースじゃないって?

う、うるさい!

そうだ無や!無の境地に逃げ込むで!

 

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