吸血姫と天使と鋼鉄の城   作:奈多ナキル

2 / 30
ビギニング02~慰め~

 私は、ナキにサービス開始日-あのアナウンス後の行動を話した。細かく言えばその時の心情まで

 

 話を聞いてくれているナキは、ある程度理解してくれたようだった。だが理解していなかった心情が何なのかに私は気付いた。それはナキに対して抱いている恋心と過去のトラウマだった。その為か不安を覚えた。だからこそナキにワガママを聞いてもらうことにしたのだから……

 

「大体のことは理解した……それでワガママは何なのさ」

 

「私とパーティーを組むのと呼び捨てで呼んで……後フレンド登録も」

 

「分かった。パーティーに関して言えば、約束道理になっていれば初日から組めてたけどさ……まぁ精神的余裕が無かったから仕方無かったけども……俺も呼び捨てで良いからさ」

 

「自分勝手なことを押し付けてるのは分かってるけど……あの時私の前に現れたのがナキだったから余計に……」

 

「そこから先は言わなくて良いからさ……今後の話をしてもいい?」

 

「うん……ねぇナキ両腕を少しだけ開いてくれる?」

 

「えっ……どうしてさ」とナキは困惑しながらも私の言った通りにしてくれたので私は抱きついた。

 

「あーもう、話を戻すけど直近の事としては、一層ボス攻略ぐらいだが……2層は<体術>があるからな……」

 

「1層ボスに関しては?」

 

「レイドが組まれるだろうからそれに参加するつもりだが……無論元ベータテスターということは伏せるけどな」

 

「LAボーナスのコートの件ね?」

 

「アルゴさんがな、詳しい事は聞き出せなかったが、どうもキリトと言う……多分元ベータテスターだろうな……そのプレイヤーとの交渉を仲介しているらしくてさ……ちょっときな臭さを感じるんだ」

 

「それで?」

 

「明日とりあえず1度アルゴさんと会うことになっているから、そこで情報を聞き出せそるようなら、な?」

 

「分かった、私もその方針でいいと思う」

 

「なら話が早い……どのみちエルフクエとかもあるから攻略組……アルゴさんの言い方に則るならフロントランナーと歩調を合わせるべきだからな」

 

「エルフクエか……ダークエルフ陣営を選ぶんでしょ? ……楽しみだなぁ」

 

「ただ1つ言えることは、βテストはあくまでβテストだから過信はアウトってことだ……これまで死んだプレイヤーの数割は元ベータテスターらしいしな」

 

「そうなんだ……でもナキ本題は何なの?」

 

「2つあるんだが……1つはPKerのことだ」

 

「PKer……この世界じゃそれって戦犯じゃない?」

 

「そうだが、絶対に出ないと言う保証はないだろ?」

 

「そう……よね……」

 

「それでだ……もし可能ならそう言う奴等を狩りたいと思ってさ」

 

「別に、今すぐって話でもないし、PvPはどのみち避けて通れないから……その時はナキが練習相手になってよね?」

 

「もちろん、そのつもり」

 

「で、もう1つは何なの?」

 

「現実のことなんだ……だから話すのは……いつか……その時にさせてくれないか? 言い出したこっちの都合を押し付けて悪いが……」

 

「その言い方はクリアするときまでパーティーを組んでくれるのよね? 或るいは……」

 

「誰かがついてないと危なっかしいからな……今回みたいなことが起こらない保障は無いからな……」

 

「ゴメンナサイ」

 

「分かればよろしい……とりあえず寝ようか……明日はアルゴさんとの約束もあるのだし……おやすみサナ」そう言ってナキは、立ち上がって自分の寝室に行った。

 

「本当にナキは、優しいなぁ……SAO(この世界)()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()……」とポツリと呟きアラームをセットした。

 

 

 サナの話を聞き、さらに今後の方針をある程度確認して、自分の寝室へと入るとアラームをセットして眠りにつこうして不意に寒気がした。

 ナキはその原因を募らせてしまったが、サナの独り言が原因なのは知る由もなかった。

 

「……なんか眠れないな……そう言えばまだパラメーター振って無かったから多分それが原因かな……」と言ってステータス画面を開いた。

 

「とりあえず、STRとAGIが6:4であればいいから…これでよしっと…後はスキルか、<索敵>と<片手剣>とあと1つ残ってる枠だよなぁ問題は…盾のスキル取らなきゃだし<体術>もだもんなぁ…<隠蔽>は除外するとしても…盾のスキルをとるか…レベル上げすればスロットは、増加するし」

 

そうしてスキルを取得し終えると眠気がやってきたので時刻を確認して、深夜1時だったので眠りについた。

 

 

「…むにゃ…やっぱり眠れない…今何時だろ…2時か…ナキはもうねむっているのかな?」と寝ぼけながらも自分の寝室を出てナキが眠っている寝室の扉に手をかけると、ガチャ、とすんなりと開いた。鍵が掛けられていなかったのでそのまま入ると、月明かりが窓から差し込んでいたのでナキの寝顔が見えた。しばらく眺めていると思考がぼんやりとしてきて、私はナキの隣へと潜り込むと眠りに再びついた。

 

 

アラームに叩き起こされると同時にこんな事を思った。

 

(…やばっ…サナに集合時間を言ってなっかた…まぁ最悪アルゴさんとの約束の時間さえ間に合えばいいか…)

 

そして起き上がろうとして起き上がれず、その原因がわかると思考が急激に冴えた。何故なら片腕が何かの下敷きになり、ずらせなかったからだ。更にはその犯人は異性であるからハラスメントコードに引っかかるので抵抗するのを諦めて成り行きに任せた。

 

そして更にこんなことを思った。

 

(あと1週間もしないうちに、1層が攻略される気がする…ただこの胸のざわつきは何だろうか、不安を覚えるけど、元ベータテスターってことはばれないようにしなければ…茅場()()は何を考えているのかまだよく分からない…ただSAOの感情などのアプローチは、()()()のセオリー通りのものだからな…生還して問い詰めなきゃな…サナにも話さなきゃだし、昨晩話しきれなかったしな…てかなんでサナが俺の寝室にいるんだ!?)

 

そう決意しつつも軽く焦りつつもサナが起きるまで待つことにした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。