古代に飛んだ青年は「始まりと終わりを見守る者」となる 作:小人熊
まだ始まらない
突然だが、貴方は異世界転生もしくは、異世界転移について聞いたことはあるだろうか?大体の人がわかる想定で話を進めるが、起きたら見知らぬ景色だった。もしくは、真っ白な世界に居るというのがよくある話だろう。なぜこんな話をしているかと言うと、
「……ここどこ?」
自分が前者に当てはまるからである。
「よし、まず状況を確認しよう」
自分は朝起きたら周りは草原と100メートルほど先に森があるという自然のど真ん中に居た。次は自分のことについて確認しよう。自分の名前は……、
「……あれ?なんだっけ……?」
自分の名前が思い出せない。あれ?おかしいだろ。親とか友達の名前は思い出せるのに?自分の名前だけすっぽり抜け落ちるなんてことあるのか。いや、名前を思い出せないというと半分嘘になる。親の名前が分かるんだから苗字は分かる。そしてもうひとつ。自分のよく使っていたユーザーネームは思い出せるんだから。何故か自分の本名が思い出せない。うん。考えれば考えるほど信じられないな。
次に何か持ってないかとポケットを探る。……何もなし。さて、これからどうしよう……。とか思ってる暇あるなら探索しようかな。何もせずに野垂れ死ぬなんて嫌なんでね。
~~青年探索中~~
さて、探索開始して1時間経ったところですが、人工物何も見つからないってどういうこと?この場所が現代社会じゃない可能性出てきたね〜。いや、そんな呑気にしてられないんだが?どうするの、さすがに1時間もありゃ何か見つかるだろうと思ってた自分を殴りたい。下手すれば、異世界に飛んで、なおかつ過去にも飛んだという可能性も出てくるわけですよ?まじでどうするのこれ。
~~さらに探索中~~
はい、というわけでさらに2時間ほど経ったわけですが、なんとなんと、人工物が!?
「村があったぞーー!!!」
え?そこはないのがお約束だろうって?そんなの知らんわ。3時間も歩いたらさすがに疲れますよ?そろそろ休みたいんだよ自分だって。んで、次の問題があるわけですがその前にひとつだけいいですか?
「防壁ガチガチの金属製なんですがそれは?」
あのレベルの建造物となると文明相当進んでるんじゃねぇの?以外とまともな世界に来たんじゃね?という期待が出てくる。話がちょっとズレたが、問題というのは、①言葉が通じるか②友好的な人達か、の2つである。いや、重要でしょ?これらの問題は。とか思ってると門から誰か出てくるようだ。ちょうどいい。話をしてみようか。その為に村(?)に近づく。門から3人の男が出てきた。剣やら槍やらの武器を持っている。気を付けないと攻撃されるなぁありゃ。
「止まれ!何者だ!」
1人がこちらに気付き、剣に手をかける。それに続き、残りの2人も武器を構える。止まれと言われたがもう少しだけ近づく。大声出すのは苦手なんだ。
「止まらないのか!ならこちらも容赦はせんぞ!」
最初に気付いた男も剣を抜く。そして、こちらに向かって走って来た。話をしたいのに逃げるわけにはいかないので、自分も歩いて近づく。
「おりゃ!」
遠目だったので気付かなかったが剣というより刀だったということに気付く。男が刀を振ってくるのでとりあえず避ける。武道何もやってなかったのに以外と避けられるもんだなぁ、と思考がズレる。
「話を聞いて欲しいんだけ…ど?!」
と言って見るがそう簡単に攻撃を辞めてくれる訳がない。白刃取りなんて出来るわけないので避けるしかない。とか思っていたら、
「フン!」
後ろから首筋を殴られた。それにより自分は倒れる。
「ふむ、穢れは感じ取れんが…」
「だな。とはいえ、妖怪の可能性がないわけじゃない」
「念の為、縛って連れて行こう。八意様達に判断を委ねよう」
そこまでは聞き取れたが、すぐに自分の意識は飛んだ。
いかがでしたか。面白い、続きが気になると思って頂ければ幸いです。